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詰将棋おもちゃ箱記録に挑戦!

記録展示室 No.74 馬屋原剛さん

記録に挑戦!
記録に挑戦!
出題時のコメント:
楽しい趣向詰で記録更新。140手台

作者:
掲示板に投稿した作品を改良したので、記録展示室に投稿します。 (1枚の)馬の応手回数30回だと思います。

掲示板に投稿した作品とは、1枚の馬の応手回数おもちゃ箱掲示板)の図で、馬の応手18回でした。 本作では更に改良されて、(1枚の)馬の応手回数記録作品(30回)に。 記録更新のポイントは、受方馬の移動合を盛り込んだ馬ノコ。 2往復もすることで、現在の記録(12回)の2.5倍という大幅更新に成功しました。

馬王手、移動合、王手、玉移動、馬王手、移動合、王手、玉移動、のパターンの馬ノコは複式馬ノコと呼ばれています。 元祖は山田修司さん(旧パラ1951年11月)。 その後駒場和男さんの「御殿山音頭」など、たくさんの作品が作られていますが、馬の移動合による複式馬ノコは意外になく、本作が初めてかも。

21金左、32玉、54角成と馬を作って、さっそく馬ノコが始まります。

  21金左、32玉、54角成、43馬、31金右、22玉、55馬、33馬
  21金左、32玉、65馬、43馬、31金右、22玉、66馬、33馬
  21金左、32玉、76馬、43馬、31金右、22玉、77馬、33馬
  21金左、32玉、87馬43馬、31金右、22玉、77馬、33馬
  21金左、32玉、76馬、43馬、31金右、22玉、66馬、33馬
  21金左、32玉、65馬、43馬、31金右、22玉、55馬、33馬
  21金左、32玉、54馬、43馬

最初の馬ノコの目的は87歩を取ること。 歩が持駒になることで、88飛を移動する手順が可能になります。

  23歩成、同玉、28飛、26歩合、24歩、32玉、

馬を54馬まで接近させたのは、24歩のとき同銀の変化を詰ますためでした。

ここから再び馬ノコ。 2回目の目的は98歩を取って、99香の利きを通すことです。

  31金右、22玉、55馬、33馬
  21金左、32玉、65馬、43馬、31金右、22玉、66馬、33馬
  21金左、32玉、76馬、43馬、31金右、22玉、77馬、33馬
  21金左、32玉、87馬、43馬、31金右、22玉、88馬、33馬
  21金左、32玉、98馬43馬、31金右、22玉、88馬、33馬
  21金左、32玉、87馬、43馬、31金右、22玉、77馬、33馬
  21金左、32玉、76馬、43馬、31金右、22玉、66馬、33馬
  21金左、32玉、65馬、43馬、31金右、22玉、55馬、33馬
  21金左、32玉、54馬、43馬

再び54馬まで接近して、ここから収束に入ります。

  31金左、42玉、41金左、52玉、51成香、62玉、68飛、71玉、
  61成香、同馬、81馬、同玉、61飛成、71香合、82歩、同玉、
  93角、92玉、71角成、99龍、93香、同龍、81馬 まで145手

最後にもう一度馬を動かして、30回の大台に。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

躑躅さん:
1枚の馬の応手回数の記録でしょうか.
凡骨生さん:
馬鋸には馬寄りの機構が上手い。
長谷繁蔵さん:
ジャマ駒の88飛、28で消えるかと思ったら戻って来て大活躍
49竜も動いてまずまずの収束
ほいさん:
★馬の応手回数記録作品??
玉移動一つの段のみの長手数記録作品かと思ったら、途中で動いてますね。
惜しい!。受けの馬が記録だとしたら、予想してなくてびっくり。
また、馬ノコの往復がシンプルに表現できてるところもよいです。
やまかんさん:
よく出来てますね。23歩成の辺りを成立させるのに苦労がみえますね。
読んでる途中で大筋はすぐにわかったですが楽しかったです。また面白い詰将棋期待してます。
中澤照夫さん:
馬の移動合の記録?。
馬鋸を邪魔する飛車のおかげで長手数となる。

駒別の合駒回数は打合・移動合の区別をしていませんが、馬合・龍合やと金合の項目をたてていませんでしたね。 馬合回数の記録はデータベースで調べたところ6回なので、 本作の29回はダントツの記録。 項目を追加して登録することにします。

隅の老人Bさん:
馬鋸の2往復は判るが、何の記録かは判りません。
飛が再び動いた、これは感心。
手数は145手、この暑さ、数えたのは1度だけ。
合ってるか?自信なし、です。
嵐田保夫さん:
馬鋸の進路の邪魔になる8八飛を手順に捌けるようにした技は見事。
池田俊哉さん:
最多馬移動合?。87歩を取った後、縦に飛を使おうとして少し悩んだ。
変化の27馬のため一度54馬まで戻らなくてはならない構成が良い。
唯一、23歩成の時期が特定できないのが少し痛いか。

31金右としてから23歩成は11玉で詰まないので、手順前後は成立しないはず。
最終手と手数は合っているので正解として扱いました。

上田大輔さん:
馬のもじもじした動きと、飛車と龍の大きな動きの組み合わせが並べていて楽しかったです。

記録展示室No.74 解答:10名 全員正解(下記)

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  上田大輔さん  隅の老人Bさん
  躑躅さん  中澤照夫さん  長谷繁蔵さん  ほいさん
  凡骨生さん  やまかんさん

当選者は、展示室で発表しています。