次ヘ
次ヘ
詰将棋おもちゃ箱記録に挑戦!

記録展示室 No.51 本間晨一さん

記録に挑戦!
記録に挑戦!
出題時のコメント:
どこで詰むでしょう 30手台

大量の持駒と形から想像がついたかもしれません。 そう、本作は、持駒連捨て回数の記録作品(16回)です。

昨年10月に持駒連捨て回数の記録作品(森長宏明 「奇岩城」、12回) が登録されたのを見て、さっそく挑戦した本間さん。

作者:
持駒連捨て回数の記録更新 16回です。 ほぼ一本道ですが、持駒豊富のため、9手目62桂成の紛れがかなり強力です。 55と(玉方)を配置すれば安全?でしょうが、検討の結果、余詰が無いと思いますので、投稿図にしました。 この手の記録作品は、持駒が多くなるほど、余詰防止と持駒の捨て順の限定が大変です。

最初の投稿図は詰方74歩44桂配置で、初手73金の清算で余詰。 何度か修正で余詰と手順の限定に苦しみましたが、ついに完成。 出題図では、詰方の駒がほとんどなく、また83から94の逃げ道を用意したことで、 作意の81飛以外の順は逃れます。

  81飛、同玉、73桂、同歩、72銀、同玉、61角、同玉、
  53桂、同と、

とにかく右下まで呼ばないと詰みそうにないので、72をこじ開けて61に誘導します。
81飛に73玉は91角〜64金。 73桂に82玉も同様なので取る一手。

  51金、同玉、41金、同玉、31金、同玉、21金、同玉、
  12角、同玉、

52とにどいてもらったら、あとは一直線。 金打捨てで右に、歩打捨てで下に追います。
12銀ではなく12角と捨てるのがポイント。 収束に銀を残す必要があるのです。

  13歩、同玉、14歩、同玉、15歩、同玉、16歩、同玉、
  17歩、同玉、18銀、同玉、29銀、19玉、18飛
  まで35手

創作の発想は金と歩の連捨てだと思いますが、それだけでは記録の12回には届きません。
序の連捨てによる61への誘導が記録更新のキーで、 奇岩城を4回も更新して連捨て16回の記録を打ち立てました。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

鈴木康夫さん:
52との配置が巧みですね。
凡骨生さん:
連続捨て駒16回、正にバラマキ図式だ。

ちなみに、打捨て以外も含めた連続捨駒の記録は、岡本正貴さんの24回です。

長谷繁蔵さん:
12角で銀を打って失敗。
稲葉上さん:
持駒を見ただけで投げようかと ^^;
初形ほぼ無仕掛け。記録は全着手打ち捨てかな?
最後は最遠の19玉で終わりたい。

29銀が捨駒ではないので、全着手打捨てにはなりませんでした。
というか、最終手は捨駒にならないので、厳密には全着手捨駒は不可能ですね (^^;

しろねこさん:
徐々に手数をかけて玉を左に移動させる。
多数の歩を使い呼び寄せておき飛車で決まり。
非常に難問です。
大森常一さん:
ヒントで何となく詰む箇所が予測できました。 とにかく8三に逃がしてはダメなので、初手はこれよりない。
嵐田保夫さん:
見た目大仰だが、平易な作。
隅の老人Bさん:
驚きの持駒数。見ただけで、解図意欲消失。
18枚×2−1=35手、これも吃驚。
吉田京平さん:
持駒16連捨ては素晴らしいですね。
個人的には92歩の存在理由がよく分かりませんでした。

確かに92歩がなくても作意は成立するし、余詰もなさそうですね。
変化を簡単にする効果はあるかもしれません(あまり変わらない?)


記録展示室No.51 解答:9名 全員正解(下記)

  嵐田保夫さん  稲葉上さん  大森常一さん  しろねこさん
  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  長谷繁蔵さん  凡骨生さん
  吉田京平さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。