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 記録に挑戦! 第6回
長手数の記録(5)
加 藤  徹 
詰将棋パラダイス2003年5月号より
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 前回、双玉貧乏図式の長手数記録を紹介しましたが、単玉の記録は次の作品です。
猫田やどかり 貧乏図式 貧乏図式 353手 猫田やどかり
  おもちゃ箱 2002年2月

 77龍以下反転型の龍追いで、
 1回目23と消去、2回目51歩消去
 (87龍、77桂合で桂を入手、53桂、
 71玉、51龍、72玉、81龍で折返し)
 3回目31歩消去、4回目21歩消去、
 5回目22桂消去、6回目12歩消去、
 7回目13桂消去、37桂以下収束

 置駒消去によるシンプルな龍追い。 盤面全体をうまく使って、それまでの記録を60手以上更新した。

注)現在では、中村宜幹417手 が記録。
 使用駒の条件はこれで終わり、盤面の条件による長手数記録に移ります。
小沢正広 裸玉 裸玉 47手 小沢正広
  近代将棋 1984年11月

 たくさんの裸玉を発掘した小沢正広氏の作品。 左端から右端に追い戻すおもしろい手順。 塚田賞特技賞受賞。
岡村孝雄 裸玉 裸玉 47手 岡村孝雄
  おもちゃ箱 2003年2月

 昨年11月18玉型で発表、その後2ヶ月検証し2手逆算、長手数タイ記録となった。 2枚の銀捨てから入り左上まで追い詰める手順は素 晴らしく、玉の通ったマス数19箇所も裸玉としての記録である。

 この二つの作品は盤面2×2以内、3×3以内の長手数記録でもある(3×3には高木秀夫氏詰パラ89年8月のタイ記録作がある)。

注)現在では裸玉と2×2以内は、岡村孝雄「驚愕の曠野」(改良図)59手 が記録。 3×3以内は、相馬康幸>COOO 67手 が記録。
相馬康幸 4×4 4×4以内 69手 相馬康幸
  相馬康幸Collection

 相馬氏らしい全のはがし趣向。詰パラ83年8月発表図の改良図。

 青い鳥氏に4×4密集形71手があるが余詰あり、本局が記録作となる。
塩野入清一 5×5 5×5以内 103手 塩野入清一
  詰棋めいと 1984年6月

 歩4枚を香4枚に変換する持駒変換趣向を中心に、序、収束で良く捌き100手を超えた。

注)現在では、近藤真一119手 が記録。

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