全駒配置からの一色詰というと、看寿賞を受賞した添川公司さんの奇兵隊が有名。
下記で岸本さんによる解説を見ることができます。
初形からでは想像しにくいですが、本作はどの駒の一色詰めでしょうか。
はい、下記詰上り図が示すように全駒四香詰です。
全駒四香詰は、これまで墨江酔人さんの「純香詰」、花野香さんの「杏林」の2作だけで、本作が3作目。
詰上り55玉で都詰になるのは本作が初めてです。
作者「初の全駒配置から都の4香詰
4香詰の最長手数作
玉方香は必然性あり(歩だと52合駒が高い駒で早詰)
姉妹作なので(都の4桂や4銀は私には作れません)できたら4金詰と同時発表希望
題名は、詰め上がり図から玉方=ODIN(一本槍)と攻方=POSEIDON(三叉槍)をイメージしたため。
そのような神話は無く、なんかファイナルファンタジーみたいですが…笑」
ということで、実は次のアート展129は全駒四金詰。
しかも本作と同様都詰で、今回の展示室は都詰特集だったのでした。
また、本作は105手で、全駒でない作も含め、香一色詰(四香詰)の最長手数は墨江酔人さんの「純香詰」 99手だったので、
本作は香一色詰(四香詰)の長手数記録も更新しました。
それでは、手順を鑑賞していきましょう。
13歩成、32玉、22と、同と、33桂成、同と、43と、同と、
31金、同金、同と、同玉、41歩成、同玉、51と、同金、
作者「柿木将棋に解かせますと16手目同玉と解答しますが、それだと17手目52金(銀)、21手目53銀(金)の手順前後が生じるため、
作意は手順前後の無い同金としており同玉は変同となります。」
52銀、同金、同歩成、同玉、53金、同成銀、同と、同と、
42金、61玉、34馬、52歩合、62歩、同玉、52金、同と、
44馬、51玉、62銀、同と左、同馬、同玉、
4枚利きの53に打ち込むのが強烈な手。
切れそうで心配ですが、2枚香の威力で42金が鋭い攻め。
同玉なら、44香、同と、同香、31玉、42銀以下です。
62銀に同と右、同馬に同となど変化が多いですが、気になる方は棋譜ファイルでご確認ください。
71銀、61玉、62歩、同と、同銀成、同玉、63歩、61玉、
71と、同玉、82桂成、61玉、72成桂、同玉、83歩成、61玉、
62歩成、同玉、73と、同玉、74歩、72玉、
作者「柿木ですと60手目62玉と解答し余詰となりますが、72玉が作意で余詰は発生しません。」
(74歩に62玉は53角成以下)
73歩成、同玉、74と、同玉、75と、73玉、74と、同玉、
66桂、84玉、75龍、94玉、93と、同玉、73龍、94玉、
83龍、95玉、96歩、同玉、87龍、同玉、
作者「柿木ですと66手目(73玉のところ)63玉としますが、そちらは74と以下作意と同じで変同です。」
ようやく世に出した龍をあっさり切って、いよいよ収束が見えてきました。
78銀、同玉、68と、同玉、69香、57玉、69金、66玉、
67金、55玉、66金、54玉、55金、同玉、64角、44玉、
53角成、同玉、43香成、54玉、44成香、55玉、45成香 まで105手
初めての全駒からの都四香詰。
次のアート展129とあわせて、じっくりご鑑賞ください。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- たくぼんさん:
- 21手目53金が全く見えませんでした。序が難解でした
- 山下誠さん:
- 4筋の香2枚だけが不動の長手順できれいな四香詰が完成。
- Estalightさん:
- 香一色図式の記録作でもあると思いました
- 松本浩一さん:
- 柿木先生に頼った鑑賞です。
綺麗な都四香詰です。途中からは香の壁で逃げられずだんだんと追い詰められています。
逆算で言うと途中の歩の貯金が一枚合駒となる直前、気に入りつつも進めるべきか悩まれたのでしょうか。
都詰として、かくありたい形の一つに見えます。
- おかもとさん:
- 詰め上がり四香詰。
56香が歩だと、28手目歩合ができないので、四香使用の絶対性があるんですね。
- 太田の渡し71さん:
- 序盤から難解。 この初形から香一詰になるとは。
感動しかない。
- 池田俊哉さん:
- 全駒四香都詰で、さらに四香詰じたいの最長手数も更新でしょうか
序から40手目くらいまで変化含みでかなり読まされて、中盤以降も中空を漂う感じでなかなかにやっかい
ただ、あえて言うなら17手目と21手目は打順前後でも良いのがちょっと気になるくらいかな
(60手目の逃げ位置は限定ですね)
16手目同玉だとこの打順前後があるので、作意は同金になっています。
- 小山邦明さん:
- 全体に手順の選択がある局面が多くて難解でした。
69香と49香の対称形での四香詰が綺麗。
- 占魚亭さん:
- 香一色の都詰。。受方11と金が62まで移動するとは思わなかったです。
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