■ 開発日記 巻之五拾七


OSTRA / Takeshi Yoneki


 青空テキスト化した後、ChainLPでPDFにしていたが、Sony Reader PSR-T2を買ったときのオマケのハリポタがEPUB3で、もう日本語の縦書きも小説を読む分にはあまり問題はなさそうと気付き、AozoraEpub3を試してみる。確認に使えるAdobe Digital Editions 2.0が正式にリリースされたのもきっかけの一つ。「大日本サムライガール」を青空テキスト化し、EPUB3にする。凝ったタグなど皆無なので特に問題なし。岩波文庫収録分相当の芥川龍之介も問題なし。夢野久作「ドグラ・マグラ」は改ページタグを幾つか入れないとダメだが、なんとかなる。「暗黒公使」は色々エラーが出た。

 紀伊國屋書店BookWebで売ってた講談社の電子書籍がこの十月の新刊からSony Reader非対応になってると京極読破中のママが確認。この業界、溜息のでるようなことばかりだ。講談社とブックリスタのどちらの思惑か知らないが、読者の利便性を犠牲にしてまで何を得たいのだろう。ハリポタがあらゆる既存の端末全てにできるかぎり供給しようとしているのとは正反対の方向へまっしぐら。その先には底無し沼しかないよ。


2012.10.09


 どうもレムの「変身病棟・挑発」と「短篇ベスト10」が売ってないと思ったら、まだリリースされていなかった。シリーズ最初の「ソラリス」が2004年、最新の「大失敗」が2007年なので気の長い刊行予定だ。10年は掛かるってことかいな。ってことはとりあえず中古でしか入手できないものを除いて全部入手してしまったということかな。例えば「エデン」とかは高い値段が付いてるのでハヤカワさんに頑張って欲しいところ。2008年に再編集して発売された「宇宙飛行士ピルクス物語」のカバーには「エデン」が書いてあるのに書店で見たことが一度もない。2009年に改訳された「泰平ヨンの航星日記」のカバーからは「エデン」も「宇宙創世記ロボットの旅」もなくなってるけどさ。


2012.10.17


 ファイルサーバ機のalephのCPUであるCeleron 430がPAE対応かどうか調べてて、なんと64bit対応と知る。なんだってぇ? あぁ、今まで64bit OSが動くマシンとは知らなかった。Conroe-LってCore 2世代のシングルコアプロセッサだったんだぁ。勝手にもっと古い世代のPentium Mベースの廉価版CPUかと思ってた。調べると2008年に前のマシンが壊れてリプレース。Core 2 DuoのVaioを導入したのが前年の2007年だからCore 2世代のCeleronだってのは当然か。Wikipediaで見るとCeleron M 430と勘違いしていたようだ。いやまてよ、Celeron 430なのかCeleron M 430なのかはちゃんと調べないと判らない。安物デスクトップ機だからモバイル向けCPUを積んでるとは思えないが。


2012.10.22


 LenovoのIdeaPad A1の最新ファームウェアは今年の2月に出たっきりでもう半年以上経つ。リリースからまだ1年経ってない上に安定してるわけでもないのに普通これは放置プレーと言うべきものだろう。9時間ズレ問題を報告した(電話での報告そのものがばかばかしい時間の浪費だった)ところで改修される当てはない。さっさとNexus 7にでも移行すべきだが、その前にもしかしたらとCM7(CyanogenMod 7、独自勝手ビルドのAndroid)を入れてみることにした。

 CM7では9時間ズレないのが基本だ。しばらく使ってみないとわからないがおそらく9時間ズレるという症状が出ないと考えられる。Androidレベルなのかカーネルレベルなのかわからないし、そもそもLenovo以外でどうだったかのかは不明だが既に改修済み。なぁんだ。もっと早くCM7を入れるべきだった。ランチャーもきわめて普通で良い。


2012.10.23


 IdeaPad A1は純正FWよりCM7の方が断然安定している。なんだか一気にNexus 7に移行しようという気持ちが萎えた。Nexus 7とKindle FireとiPad miniと相次いで7インチタブレットが投入されているが(後ろ2つは来月リリース)当面はIdeaPad A1でいいやという気になってる。まぁ次はLenovoは買わないが。

 CM7って基本ルート有りだったのね、まぁ当然か。自分で入れなくてもbusyboxが入っているので最初からviが動く。


2012.10.25


 IdeaPad A1のCM7の些細なあるいは致命的な問題点。

1. 動画再生にハードウェア支援が効かない。

元々.aviファイルの再生にはMX動画プレーヤーのソフトウェアデコーダーを使ってたから、問題としては些細。ギャラリーからは再生できなくなったが使わない。

2. Firefoxの動きが異常に重い。

 無限ループにでも嵌ってるんですかね。しかたがないのでOperaをインストール。CM7はrootになれるので/system/etc/hostsの書き換えが可能。標準ブラウザでもいいって気になってる。おぉ、Operaにはurlfilter.iniなんて仕組みがあるのか。いいね。


2012.10.26


 IdeaPad A1の/system/build.propのro.sf.lcd_densityでアイコンとデフォルトフォントのサイズを調整できる。この値そのものは1インチを何ピクセルで表現するかのようだ。アイコンサイズはモニタサイズ如何にかかわらず一定ということなんだろう。値を小さくするとアイコンが小さくなる。A1用CM7は初期値160だったが、192で運用している。160ではアイコンはまだしもフォントサイズの調整できないメールアプリで字が読めない。

 困ったことにこの値を調整するとソニーの電子書籍リーダーアプリがまともに動かない。そもそも字が汚いという問題があったので解像度の扱いになんらかの間違いがあるのだと思うがともかくダメ。こんな問題は他のソフトでは見掛けてない。どんな技術力なんだよ。


2012.10.27


 CM7を入れたIdeaPad A1の問題点が続く。Google Playブックスの文字が小さい。読む気になれない程度に小さい。大きさを変えられるUIもない。どうももっとppiの小さい9インチタブレット端末向けの動作になってしまっているような気がする。電子書籍アプリでちゃんと動くと確認できたのはKinoppy、Kindle、Adobe Reader、青い空、Perfect Viewer、FBReader。CM7側の問題でないとは言い切れないけど電子書籍Reader by SonyとGoogle Playブックスにはもそっと頑張ってほしいところ。


2012.10.29


 調べると ro.sf.lcd_density=240 でGoogle Playブックスの文字が大きくなった。240が高解像データと低解像データの閾値のようだ。しかしCM7での240はどうもアイコンサイズなどが純正FWよりでかい。純正ファームウェアはどうやってたんだろう。


2012.10.29


 IdeaPad A1にCM7を入れて一週間、一度も9時間問題は起きてない。安定度も純正ファームウェアより格段に高い。どんな技術力ですかLenovoさん。

 純正ではlcd_densityの値は240なのだが、CM7で240にするとアイコンや字がやけに大きくなる。どうやって辻褄を合わせているのか疑問。


2012.10.30


Subject: IT用語集

To: Satomi Yoneki

Date: Thu, 01 Nov 2012 16:37:02 +0900 (JST)


以前、IT用語集での説明がなんじゃこりゃだったネタが思い出せない。

xxxはyyyをもとにする、みたいな記述だった記憶。


ド忘れ親父


 IdeaPad A1の純正ファームウェアではかなりの頻度でLOST.DIRにファイルが溜まっていった。CM7ではまだ一つもない。LOST.DIRに入れるという仕組みがないわけではなかろうから安定度がぜんぜん違うということなんだろう。純正ファームウェアのときLOST.DIRに溜まってたファイルの多くが画像のサムネールのようだったので、サムネール作成が不安定なのだろう。Android端末で画像が消え去ってしまったりする現象の一端なのではないかと考えられる。


2012.11.02


 ビットウェイ・ブックスの江戸川乱歩作品のページをよく見ると「PC版、PDA版が同一のファイルです」とある。おそらくビットウェイ・ブックスで買っても「二銭銅貨」や「心理試験」の表はPDAbookと同じ「読めないバージョン」であろうと考えられる。Sony Reader向けは多少マシな表なので、「多少マシなバージョン」が実在することはわかっている。Kindleではどうなのだろう。「多少マシなバージョン」だろうとは思うが。紀伊國屋ブックウェブがどうなのかが重要かもしれない。

 ついでなので「陰獣 芋虫」を買う。収録作品に表はなかったと思う。乱歩作品を買うのは三周目。作品によっては四度目。中学から高校に掛けて春陽文庫を集め、なかなか集まらなくて途中角川文庫に日和ったりしたが最終的に高校生のうちに全巻揃え今も家にある。この時点で作品によっては重複しているが、高三だか予備校だかの時代に講談社の江戸川乱歩全集を一気に買った。現在それは一部エッセイが家にあるだけ。で、三十年後に電子版を物色していることになる。そういえば新潮文庫の「江戸川乱歩傑作選」も買ってた。光文社文庫の「屋根裏の散歩者」も数年前に買って勤務先に置いてある。角川文庫は長編+短編で一冊が構成されていたので五六回買ってる短編もありそうだ。あと数年で著作権が切れることは知っている。


2012.11.06


 IdeaPad A1 CM7でインストールすらさせて貰えないソフトがときどき、いや、しばしばある。CAUSTIC 2を使ってみたかったんだがインストールさせて貰えない。nanoloopもインストールさせて貰えない。まぁ、そんなこんなでBudgerigarのトライアル版を入れて使ってみて衝撃が走った。おぉ、これこそYAMAHA QY-10を置き換えることができるソフトではないか。簡単なシーケンスのメモとしても、それなりに凝ったソング作成にも使えるステップシーケンサ。これは凄い。

 YAMAHA QY-10のような環境を夢見て幾年月。ノートパソコン本体がいくら軽量化してもパソコンのソフトは例えばパソコンキーボードを音楽鍵盤に見立てて云々ということすらままならず、MSXにも劣り、とてもモバイルシーケンサーとしての役に立たない。結局音楽鍵盤なしではちゃんとは使えないような環境を想定してるのだ。ソフトの音楽鍵盤をマウス替わりのタッチパッドで使うなんて冗談でも無理。

 Budgerigarは画面が地味でしかも有料なせいか人気はなさそうだけど、きっとAndroidで音楽やるやつは4桁いるかどうかだ。Budgerigarに比べるとCAUSTIC 2は人気のありそうなレビューが並ぶ。いやまぁ、やれることに違いはあるんだろうけど。

 でもCAUSTIC 2で遊んでみたいな。


2012.11.07


 ともかくGoogle Playストアでソフトをインストールできないとき、その理由を知る方法が必要だ。なんとかしてくださいGoogleさん。


2012.11.07


 PCでGoogle Playの設定を見るとIdeaPad A1が2つ別の端末として登録されていた。片方が純正ファームウェアでもう片方がCM7だ。ということで、build.propをなるべく純正ファームウェアに近づけることで純正と認識させるようにしてみた。どうやら成功し、CAUSTIC 2やnanoloopをインストールできるようになり、アップデートも色々出てきた。

 CAUSTIC 2はどうやら処理が重すぎてあまり旨くない。nanoloopは概ね想像通りのソフトであった。遊ぶ分にはKorg KAOSSILATORと似た気分。


2012.11.08


 IdeaPad A1 CM7のbuild.propを純正ファームウェアに近づけた状態だと画面の明るさ調整が出来なくなった。割と困るなこれ。ソフトのインストールやアップデート目的でときどきbuild.propを入れ替えて運用だろうか。ソニーの電子書籍リーダーは純正状態で再インストールしたらCM7を使う前と同じ表示になった。文字が崩れるだけで、画面が狭くなったりはしない。ということはナニかい、各端末のディスプレイ解像度のデータを抱えてるってことか? 余りにもありえないんだが。


2012.11.08


 どうも純正ファームウェア偽装がGoogleに認識されない。CM7機として認識される。うまくいったりいかなかったりの条件が不明。困ったなぁ。少なくともGoogle Playストアアプリのデータの消去はしたほうが良さそうだ。


2012.11.09


 IdeaPad A1のbuild.propを純正偽装からCM7デフォルトに変更すると「ソニーの電子書籍 Reader」アプリのアップデートが通知された。アップデートするとバージョン番号は同じなのに表示がおかしいモノに入れ替わった。もしかして同じアプリで複数種類存在するということなんだろうか。再度純正偽装して入れなおし。


2012.11.10


 先日何かのIT用語をWebで調べてて強烈な勘違い解説を読んだんだが、何を調べたのか思い出せない。カミさんも一緒だったんだけど、覚えてないそうだ。私、気になります。


2012.11.12


 デジタルオーディオでデータが0dBになっちゃうことをサチるって言うんだな。飽和(saturation)ですか。まぁ、確かに。


2012.11.12


Subject: やじうまWatch

To: Satomi Yoneki

Date: Mon, 12 Nov 2012 19:50:01 +0900 (JST)


太洋さんがやじうまWatchの記事になってる。


親父


 IdeaPad A1のbuild.propを調整して、Playストアに純正ファームウェアと認識させつつ輝度調整できるようにする。まぁ、安定して可能なのかは疑問はある。とはいえ、なんというかPlayストアがどんなロジックでデバイスを識別してアプリケーションの有効無効を決めているのか全く不明なのが最大の問題な気がする。いったいこれは誰が得をするんだ?


2012.11.13


 PCA-DAV2の出力にノイズが混じるようになった。デジタルなブロックノイズとは明らかに異質なアナログなノイズだ。そうこうするうちにデバイス認識しなくなった。壊れた。そんなわけで二年ぶりにビデオキャプチャ装置探し。一応バックアップとしてPCA-DAV2を買おうと新宿のカメラ屋などに行ったが現行機種はPCA-DAV3でこれはまだLinuxで動かす方法は確立されてない。雑誌記事はあるようなことは見つけたが、USB装置としての認識からのようで面倒そう。で、ともかくバックアップとしてのPCA-DAV2はAmazonにて注文。できればこれは使わない方が良かろう。二年しかもたないのはやはり弱い。実際に安い安物。

 店頭で気になったのはアナログ信号をDV信号にしてFireWireで出力するビデオキャプチャ装置だ。箱には機種やOSを問わず使えるようなことが謳い文句になっている。FireWireのDV信号はきっちり規格化されているのでそりゃそうだとは思ったが調べるとLinuxでもいけそうだ。

 Linuxにdvgrabというコマンドがあり、UbuntuではSynapticで導入可能。DV信号をAVIにしてくれる。Ubuntu 10.04の入ったVAIOのi.LINK端子ににビデオカメラを接続すると/dev/dv1394と/dev/raw1394ができた。dvgrabを動かすがキャプチャは始まらない。videoグループに自ユーザを加え、/dev/raw1394のグループをchownでvideoに変更するとdvgrabでキャプチャできた。

dvgrab -s 0 -d 00:30:00 Haruhi_

 あぁ、なんというかあっけない。ファイルサイズはmencoderを使ったXviDでの録画に比べ約6倍になるがどうせ再エンコは必須なので問題ない。以前からDV信号に変換するビデオキャプチャ装置は気になっていたが、値段が高かったのに加え、もうとっくにディスコンになったものと思い込んでいた。ちゃんとその後後継機種が続いており、値段もそこそこ下がっている。そんなわけで、DV信号方式への移行を具体化する。ハードウェアエンコードなので、CPU負荷が低いのも利点。

 Ubuntu 10.04のファイルサーバであるalephにIEEE 1394ボードを入れ、ビデオカメラを接続。やはりあっけない。ビデオキャプチャ装置を接続したままリセットしたら/dev/raw1394がどうなるだろうとか不安材料はあるがともかくビデオキャプチャ装置買いに行こう。

 ビデオカメラのバッテリーが膨らんでいた。危険なのでさっさとバッテリーを捨てなくちゃ。


2012.11.16


 グラスバレーのADVC-55を買ってくる。グラスバレーよりはカノープスの方が有名か。ブランド名はカノープスで、本体にcanopusと書いてある。アナログ信号をDV信号にしてFireWireでPCに取り込むことになる。

 dvgrabで扱いに不自由するのは、-dで指定する時間がソースの長さであってキャプチャしている時間ではないこと。アナログ入力がないときDV信号が出力されないようだ。で、ソースの長さが指定時間より短いときいつまでも終了せずに待ってる。自動化を考えた時に割と面倒な動きだ。

 プログラム的にはSIGINTを受け取ると正常に終了する。Pythonで専用のプログラムを書く。dvgrabを別スレッドで起動し、指定時間の経過をチェックして時間が過ぎたらdvgrabのプロセスにSIGINTを送る。


2012.11.18


 分かっていたことだがDVのデータはやはりでかい。HDDの交換を考えるべきか。


2012.11.19


 純正ファームウェア偽装折衷CM7のIdeaPad A1がPlayストアで純正相当認識されなくなった。幾つかのアプリが再度非対応となっている。困ったもんだ。Playストアの設定で見ても純正はCM7入れて以来「前回の利用」が更新されないのでやはり別物として扱われていたのではあるが。IdeaPad A1で動くものは普通に扱わせてくださいよ。


2012.11.20


 IdeaPad A1にCM7を入れなおす。デフォルトだと本来A1にインストール可能なアプリケーションは全部インストール可能なようだ。調子に乗ってbuild.propに手を入れたのが問題だったということだろうか。


2012.11.23


 ファイルサーバ件録画サーバのalephにSeagateの3TB HDDを増設。SATA用の電源が足りなかったのでalephのIDE 500GB HDDとmonadoのSATA 500GB HDDを入れ替える。PCIバスのIDEボードはWindows 7ではドライバがなかったが、Linuxの入ったディスクをつなぐことで問題なし。結局は電源ケーブルと一緒に別のIDEボードも買ってきたが。

 DVデータはだいたい30分で6GB消費する。200時間程録画できるってことか。やはりDVデータはでかい。


2012.11.28


 dvgrabの出力をパイプでffmpegに渡せると知り、少し試す。ffmpegでリアルタイムにXviDのAVIファイルに出来るのは分かったが、いかんせん処理が重い。CPUを100パーセント食うのでは運用できない。多少ファイルサイズが大きくなっても良いからなるべくCPUを食わないように出来ないものか。mencoderにあったturboオプションのようなものはないのだろうか。そうそう、mencoderはパイプでの運用は出来ない模様。それでffmpegを調べている。


2012.11.29


 いつのまにかまたIdeaPad A1 CM7でインストールできないアプリケーションが増えている。画面解像度を160から192に変更していることが知らぬ間にGoogleに伝わっている。/data/local.propを削除し、Playストアのデータを初期化して何度かPlayストアにアクセス。数時間後にPCで確認するとインストール可能になっている。なんだかくだらない手間を掛けさせる割と面倒な仕組みだ。インストール可能なうちにFBReaderやらOperaやらのアップデートをする。


2012.12.01


 dvgrabの制御に別スレッドは不要と気付き、プログラムを簡素にする。


2012.12.02


私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(谷川ニコ)

空が灰色だから(漫画、阿部共実)

 ITメディアの記事で紹介されてて面白そうなので買ってくる。面白かった。私モテはガンガンオンラインでの連載なので小娘も見たことあると言っていたがきちんと読むのは初めてのようだった。喪女子さんのように逞しく生きてください。


吾輩は猫である(小説、夏目漱石)

 青空文庫をAozoraEpub3でEPUB3にしてSony Readerで読む。実は今まで読んだことがなかった。中学生の頃学校にて業者が販売してた少年少女向けの文庫(新書サイズ)を十数冊買ってもらった記憶があるのだが、その中に猫があったかどうか記憶にない。坊ちゃんは読んだような気もするが猫は読んでない。文庫十数冊を買ってもらったものの結局全部は読んでなかったはずなので、猫が含まれていたかは不明。ともかく半世紀近く生きてて初めて猫を読む。面白い(まだ途中なので)。


2012.12.12


 Androidに東京の地下鉄路線図くらいはあるんだろうとPlayストアを物色したがなんだかロクでもない。単純に画像検索しても変なものが多い。結局は東京都交通局のウェブサイトにてPDFが配布されていると判明。オクさんコレですよこれ。


2012.12.13


 以前にNTT-MEのルータが壊れたとき臨時に無線LANルータを代理で運用を始め、そのまま忘れていた。無線LAN APとルータは物理的に分離すべきと思うので新規にルータを導入。バッファローのBHR-4GRV。代理のルータもバッファローで、設定画面(ルータのhttpサーバ)は似ている。勝手知ったるもの。特に問題もなく設定を移行、運用開始。調べるとNTT-MEのルータが壊れたのは2010年2月で、もう3年近い。そのとき買ったプラネックスMZK-WNHは猛烈にゴミであった。


2012.12.18


『日本をダメにした"B層"ってなんのこと?』(http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121204-00000746-playboyz-soci)

 週プレNEWSって何かと思ったら集英社の週刊プレイボーイの記事のようだ。本誌に掲載されているかは知らない。熊谷君生きてる? 『日本をダメにしたB層の研究』や『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』や『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』の著者適菜収さんへのインタビューという構成の記事。

 B層という言葉はつい最近講談社の子会社で「太田が悪い」で有名な星海社の最前線にて連載されている『大日本サムライガール』に出てきて何だろうと思いウィキペディアを引いて知る。嗚呼、無教養な我輩は猫というかB層。小泉・真紀子コンビには随分楽しませてもらった(他に一切選択肢の無かった今回の猪瀬さんを除き自民党推薦には投票したことはないけど)。

 引っかかったのは『まあ、なるべくB層がいないような店で飯を食ったりしています。携帯電話で料理の写真をパシパシ撮るような客のいない店ですね。』という適菜さんが言ったと表現されている言葉。署名記事ではないので文責者は不明。写真撮影は井上太郎さんだが無関係。この言葉の意味が掴めなかった。現代の大衆を意味するB層が主要顧客であろうなか卵・すき家・日高屋・ちりめん亭・バーミヤン・カレーの王様・イマサ・さぼてん・和幸・そじ坊・はなまるうどん・杵屋・デニーズ・ロイヤルホスト・ジョナサン・ガスト・サイゼリヤ・代田橋大勝軒・ばりこて等々日常的な食堂で料理の写真を撮る客は普通に考えて皆無なのだが、そういう店で飯を食う食わないという意味ではなさそうだ。いったい何を言いたいのだろう。

 ムンバイやボスボラスハサンは珍しがって写真を撮る人は見かけたことがあるような気がするが、この何年かで東京都内は石を投げればインド料理屋に当たる位店が増え、結果ムンバイで撮影する人はもういないだろう。若い頃ママと時々新宿サムラートに行ったけど、もうどこでもインド料理屋があるので長いこと行ってない。それは置いといて。

 amazon.co.jpでレビューを読むと以下の引用があった。『「東京すし通読本」というデタラメな本を偶然読んだのですが、「つまみの魚と酒少々で引き上げる、潔くイキな客もいる」などと書かれていました。これでは、ラーメン屋に行ってナルトとメンマだけ食って帰るようなものでしょう。死ねばいいのに。』ええと、これがB層の行く店? 大衆にも行ける程度の値段のグルメ本に載ってるような店ってことなのかな? インタビュー(らしき)記事からそれを読み取ることはできなかった。大衆が日常的に使う食堂のことではないようだ。『飯を食』うってのは日常の話ではなかったってことか。表現が少々乱暴なようだが、喋った言葉を文字にするとニュアンスが伝わらないって典型か。インタビュー記事を書いた記者の責任なのだろう、説明が足りない。

 となると当然『なるべくB層がいないような店』とはどういった店かという疑問が続く。暫く考える。おぉそうだ、「高菜食べてしまったんですかっ!?」と激怒するラーメン屋は条件に合いそうだ。そうかそうか。駄目じゃん。


2012.12.18


『アーティストになる人、客になる人』(http://book.asahi.com/reviews/column/2012102400005.html)

 新書の小径(週刊朝日)という名前の書評コーナーのようだ。筆者は青木るえかというおばはんで文責者。書評対象は高橋幸宏が著者ということになっている本だが、『語り下ろした本』という表現で分かるようにユキヒロは書いてない。ロングインタビューのようなもんだ。ゴーストライターは矢沢永吉の頃からの伝統。

 おばはんによる下品な文章で書評として成立してないのであるが、引っかかったのは『ここで紹介されている幸宏さんの好きな音楽で、私が好きなのが一つもない。同じ時代に同じシーンのバンド聴いてたのになあ。』の文。ウィキペディアで調べるとこのおばはんは概ね吾輩と同年代。このユキヒロのインタビュー本のことをググると少なくともビートルズ・クラフトワーク・ディーボが挙げられていると判明。四谷三丁目のあおい書店で立ち読みして確認すると確かにクラフトワーク・ディーボが記載されている。これで十分。この下品なおばはんはビートルズもクラフトワークもディーボも好きじゃない癖に『同じシーンのバンド聴いてたのに』とか抜かすわけだ。何様ですかと呆れるよりは飯を噴く。このユキヒロ本には『Pure Jam』のイントロがビートルズサウンドの真似という聴けば一発で分かる件が書いてあるのだが、当時YMOを聴いてたのならおばはんも一発で分かったはずである。がしかし、ビートルズを知らないから分からなかったのではと想像する。そもそもそれ以前に『BGM』と『TECHNODELIC』を聴いてないのではないかと推測。おばはんとユキヒロのすれ違いにお金持ちが云々は全くもって関係ない。単に趣味が合ってないだけ。駄目じゃん。


2012.12.18


 ママと新宿に買い物。ヤマダ電機でポケモンタイピングDSをゲットだぜ。2000円で任天堂製Bluetoothキーボードを入手。IdeaPad A1とのペアリングに迷う。A1側で入れた数字列をキーボード側でも入れることでHIDとしてペアリングが完了する。ともかくこの文章はA1でポケモンキーボードとJota+で打っている。

 本日は他にDS版ファイアーエムブレムとPS版バイオハザードを中古で入手。


2013.01.04


 すっかり年末年始にしかCDを買わなくなった。暇になってやっとそういえば平沢の新譜は何かあるのかとamazon.co.jpを覗く。今回は平沢進・電気グルーヴ・パフューム・きゃりーぱみゅぱみゅのCDを入手。電気グルーヴはブックオフでの中古。


2013.01.16


Subject: Re: [hyperspa:05479] 2/2 お暇でしょうか

To: Niigata

Date: Wed, 16 Jan 2013 22:29:11 +0900 (JST)


> という、イベントが東京でありまして、2/2の晩は東京にいます。

> 17:30以降、都内で飲み会が可能でしょうか?よろしくお願いします。


うちの小娘の誕生会と同時開催。

小娘誕生会はブラジル肉※と決まってるのでそのへんを物色する予定。


※ シュラスコともいう。ブラジル汁はビナグレットソース、

ブラジル豆汁はフェジョアーダともいう。


 マイナビニュース(旧マイコミジャーナル)のRSSが死んでると気付く。各ページにRSSへのリンクは残っているが、あれ、最新に更新された。ずっと古かったと思ったんだが、更新された。要再確認。

 確認した。RSSのURLが変わってた。なんてこった。


2013.01.29


 勤務先で古いiPad(カメラがないから多分初代)にiBooks 3.0.2を入れてEPUB3の確認をする。何かおかしい。縦書きのときHTML単位で1ページ分しか表示されない。隣の中村さんのiPad mini(iOS 6)で確認するとちゃんと全ページ表示される。あぁ、孔明の罠。iBooksなんてのは単なる皮でしかなくて本体のWebKitが古いと古いままなんだ。発売から3年も経ってないのにゴミ扱いかよ、アップル(初代iPadはiOS 5.1.1で打ち止め、6にはアップデートできない)。


2013.01.30


 レノボのIdeaPad A1なんてのは発売半年でのファームウェアアップデートが最後でしかも致命的なバグだらけだから、初代iPadにiOS 5.1.1が載ってるって時点でかなり頑張ってる方なんだろうけど。IdeaPad A1はOSがオープンソースなおかげで勝手ファームウェアにアップデートして蘇る(まさしく黄泉がえる)という手があったけどiPadにその手はなさげ。仕事マシンにカスタムファームウェアってのもないけど。


2013.01.30


 車載用オーディオ装置としてiPod nanoとFMトランスミッターを導入したのは2007年。ストレージ8GBでの運用に限界を感じていた折、ママがiPhoneを買い換えたのでお下がりのiPhoneをiPod替わりに導入したのが2010年。で、ストレージ16GBでの運用に限界を感じ、DAP(デジタルオーディオプレーヤーの略だが、一般には浸透しなかった略語かもしれない)を物色。アップルやソニーに限らず小さくて軽い製品がストレージ16GBまでのものしかない。yodobashi.comで見るとWALKMAN Sシリーズにストレージ32GBのというのがかつてあったようだ。現行のSシリーズはストレージ16GBが最大で、容量が欲しければAndroid WALKMANを買えということのようだ。はぁ、音楽再生ごときにAndroidはちと勘弁。iOSはいいのかというと、あれはお下がりだったし安定してたし。で、新宿ヨドバシカメラでiPod classicを買ってきた。容量倍ではなく十倍。既存のiPod用周辺機器と互換性があるのがポイントだが、HDD搭載というカテゴリになるともうCOWONとアップルの2製品しかない。ソニーはHDD搭載機は元々出してないと思う。違うな、間違っているぞ。ウィキペディアを見ると2004年の初代ネットワークウォークマンだけはHDDだったのか。アップル製品を買ったのはnano以来。

 もうしばらくiTunesとの付き合いは続く。


2013.01.30


 朝のNHKのニュース番組にてジャンプ女子というテロップが出て飯を噴く。勿論腐った方ではなくスキー競技の話だ。スキー競技の方がメジャーな言い回しなのだろうが、もう私には腐った方にしか見えない。困ったもんだ。

 新宿の地下の壁に「黒子のバスケ」の大きな看板が設置されている。何人もの女性が携帯端末などで撮影をしていた。あぁ、これが聖闘士星矢(一発で変換した、Google日本語入力恐るべし、腐女子力か?)以来跋扈する腐った方のジャンプ女子の実物かぁ。くわばらくわばら。


2013.02.05


 一昨年2011年の晩秋にZenbookを稼働させて以来放置してあったEee PC 901を引っ張り出し、Windows XPを捨ててUbuntu 12.04のみが起動するようにセットアップ。もちろんUnityではなくGNOME3を使う。知らない間にClearlooksのクローンが開発されてたりするが、デスクトップの文字が黒いのをどうしたら良いか判明するまで正式導入は見送る。モディファイしたzukitwoで特には困らない。いや、スクロールバーがちょっとアレだな。PowerTopの値は7Wを切るあたりで、もっと下げられるはず。

 チップセットのクロックを下げるスクリプト(/sys/devices/platform/eeepc/cpufvに"2"を書き込むだけ)を走らせると放置状態で6W程度まで下がる。キタコレ。


2013.02.07


 ZenbookのUbntu 12.04の無線LANの調子がイマイチ。https://help.ubuntu.com/community/AsusZenbook にあるようにカーネルのバージョンを3.2.0から3.5.0に上げてみることにした。調子良さげだがしばらくは要動作確認。

 やっぱりカーネルを上げるのはリスクというか問題があるので、compat-wireless Linux modules for version 3.2.0 on x86/x86_64 を入れてみる。ともかくロードテスト。これってカーネルアップデートしたら入れ直し?

 バックポートじゃやっぱダメだ。無線LAN切れまくり。カーネルを上げるしかないのだろうか。PowerTopでワット数が取れない(/proc/acpi/batteryが存在しなくなる)のが地味に痛いんだよなぁ。

 再度カーネル3.5.0の動作確認。


2013.02.09


 12.04に単にカーネル3.5を入れても、なんだか色々と不具合が出る。頻繁に起動時にファイルシステムエラーとか抜かす。なぜか/etc/default/grubが編集できない。やっぱダメダメ。バックポートでもUSBイーサネットアダプタが使えなくなるという致命的問題あり。出口なし。Zenbook UX21EはいまだにLinuxで使うには厳しい。


2013.02.10


 久しぶりにgraffitiを使っている。使いやすくはないが、それは元々。A1のタッチパネルはペンでは入力出来ないので指が辛い。苦行のようなソフトキーボードとどっちがマシか、暫く使ってみる。他のキーボードに変更する方法が無いのが地味に不便。あぁ、テキスト入力エリア長押しでいけるのね。ならいいです。後半はGoogle日本語入力。


2013.02.12


 なんとなくAsus Eee PCの現行機種を調べてみる。バッテリーが8時間保つとかなかなか良いじゃんとか思いつつヨドバシドットコムを見ると1機種しか売ってない。それも駄目駄目な機種。そもそも[パソコン - ミニノートパソコン]の一覧は最初のページから「販売を終了しました。」が並んでいる。あぁ、ネットブックはカテゴリとして終わってるのね。良さげに思ったのはEee PC 1015PEMなんだが、自社通販サイトを含めどこにも新品が売ってない2010年発売の製品を現行製品としてWebサイトに載せてても意味無いだろ。


2013.02.12


 DroidWallで通信を遮断してみると、カーネルが17.172.208.29と通信しようとしたとログに記録される。17.172.208.29をググるとwhoisサービスにてApple Inc.と出てきた。アップル? なぜ? 同じく遮断されているGoogle Playサービスの通信先74.125.235.105はGoogle Inc.なので順当。


2013.02.14


 DroidWallで何故かカーネルがAppleに通信しようとした件で思い当たるのはCalDAV-SyncでiCalendarとシンクさせていることだ。Appleのサービスは利用しているが、それがなぜカーネルを通す? カレンダーはCalDAV-Syncの通信を通すことでシンクされている。やはり疑問は残る。


2013.02.19


 Kinoppy for AndroidのバージョンアップでEPUB3が割とマトモになって喜んでいたが、もっと嬉しいことに筑摩書房の.bookで、Sony Readerできちんと読めないディックの「宇宙の操り人形」が読めるようになった。欠落なく全部読める模様。


2013.02.19


 Maven2はライブラリをローカルで扱う正規の方法がないようだ(検索して見つかるのは裏技ばかり)。これはセントラルリポジトリのメンテナンスが止まったらツールとしての価値が崩壊するってこと。なんだかなぁ、俺はこんな閉じてないツールは使いたくないなぁ。


2013.02.20


 iCalender(という表現で正確かどうかは微妙だが)のサーバのホスト名をリゾルブすると17.172.192.29だった。17.172.208.29と似てるがチト違う。ダイナミックに実サーバが入れ替わるという実装だろうか。IdeaPad A1のカレンダーの設定で不要なアクセスが発生していたのでそれを正すとカーネルが通信しようとはしなくなった。結局カレンダー絡みのようだが、まぁいいか。


2013.02.20


Subject: Re: Land of Lisp

To: Satomi Yoneki

Date: Fri, 22 Feb 2013 15:46:04 +0900 (JST)


> Land of Lispっていう本の日本語版が今日発売なんだけど、表紙がかわ

> いい! オライリーのくせに。

>

> http://www.oreilly.co.jp/books/9784873115870/


先日皆で行った買い物で「あっ、Lispの怪物に似てる」と言いかけてやめた

ディズニーキャラがリトル・グリーン・メン。

http://character.disney.co.jp/toystory/aliens


怪物親父


 漱石の「吾輩は猫である」をAozoraEpub3でEPUBに変換して読んだが、こういった古い本のテキストは長大なパラグラフが多い。分かりやすく言うと改行なしに延々と文が続く。Sony Reader(及びAdobe Digital Editions)は巨大な<p>タグに弱いようで、処理が非常に重くなる。とりあえず、AozoraEpub3を通す前に、改行なしで1000文字以上続いたら次の句点で改行を入れる(<p>タグを閉じる)というスクリプトを通した。もしかしたら、ソニーのブックストアがEPUB3に移行できない理由の一つなのかもしれない。商品として「吾輩は猫である」を売るときに、元にはない改行が勝手に入っていては不味かろう。

 とはいえ、シフトJIS縛りのある.bookやXMDFを続けるのも問題だ。いいかげん外字画像ファイルの不要な形式で読みたい。EPUB3はUTF-8が基本なのでフォントがグリフを持っていれば画像ファイルを使う必要はかなり減る。

 外字画像ファイルといえば、どうも各出版社はシフトJISで表現できるはずの文字を別のコードポイントで表現したがるようで、中井英夫の「虚無への供物」でも主要登場人物の「久生」の「久」の字が外字画像ファイルになっている。どう考えても無駄に異体字を使っている。ママの読んでる別の本でも「嘘」という字が外字画像ファイルになっていた(外字画像ファイルになっているかどうかは他の字と太さなど形が違っていることでの予想でしかないが)。なんでこんなことになっているのだろう。星海社のWebページを解析しても変な字を使いたがる傾向は判明している。筒井康隆の「ビアンカ・オーバースタディ」で「剥製」の「剥」の字がシフトJISにはない異体字になっている。紙本でも同じく異体字の方が使われていた。この字でいいのか? どう考えても無意味。電子化の意義を捨ててるとしか言えない。もっと真面目に電子書籍を作ってくださいな、お願いしますから。


2013.02.26


 菅野よう子作品で私が知っているのはアクエリオン、梅ちゃん先生、攻殻機動隊SACの各主題歌程度。アクエリオンは超駄作、梅ちゃん先生は印象なし、攻殻機動隊SACは傑作、という程度の認識。攻殻機動隊SACの主題歌(4本)は皆良い作品なのだが、どうも作曲者の顔が見えないというか癖が分からないのが気になっていた。そこにアクエリオンと梅ちゃん先生の主題歌である。もしかして菅野よう子は器用貧乏なのだろうか。物凄く優秀な器用貧乏なのだろうか。

 ユーミンの唄は何曲か聴けば知らない作品でもユーミンと分かる。ポピュラーミュージックは個性を表現できる程度には自由度が高いのではないか。音楽で表現できる空間はさほど広くないにも拘らずだ。山下達郎も同様。坂本龍一もバルセロナ・オリンピック作品ですら個性が強く出ていた。音楽家(作曲家)には個性を出せる人と出せない器用貧乏がいるのではないかというのが素朴な仮説。菅野よう子が物凄く優秀な器用貧乏なのではないかというのはこういった文脈でだ。個性が見えない作品は下卑た表現をすると「魂が込められてない」とでもいうべきか。高性能なジム。攻殻機動隊SACの主題歌はどれも良いのだが、なんだか手先の器用さで誤魔化されているような気分になる。少なくともロックではない。


2013.03.03


 Windows Media PlayerでPerfumeのCDを取り込もうとした。アルバム名・曲名の英字部分が全て全角だった。うわぁ、どんな嫌がらせだよ。これじゃCDの取り込みに使えない。10年経ってもiTunesに追い付きもしない。アルバム情報検索のトップに出るのが中国か台湾の情報(ジャンル名が日韓流行音楽になっている)だってのも厳しい。ユーザの国情報での重み付けくらいしろよ。


2013.03.05


市ヶ谷橋で帽子が飛ばされそうな程度の風。老婆が頭を押さえている。カツラか?


2013.03.08


> https://discussionsjapan.apple.com/message/100752542#100752542


一昨日にOSバージョンに関して修正が入ったのね。

(日本語書籍サービス開始のニュースを見てから生暖かく見守ってた)

動作確認せずにサービス開始とは、トバしてくれる。


2013.03.14


 例えば「ポケモンキーボード Android」でググると「BlueKeyboard JP」というアプリを紹介するサイトが一覧される。Google Playで調べるとこのアプリには広告有りの無料版と広告無しの有料版とがある。この二つの版はアクセス許可に違いがあり、無料版には有料版の要求するアクセス許可に加え、「ネットワークへのフルアクセス」、「おおよその位置情報(ネットワーク基地局)」、「正確な位置情報(GPSとネットワーク基地局)」が要求される。このアプリは広告屋のサーバにGPS情報を送ると考えて良いだろう。GPS情報を要求する広告屋を使っているか、またはGPS情報を付けると収入が上がるかのどちらかであろうと考えられる。問題はGPS情報を広告屋に送ることをユーザに伝えておらず、許可を取ろうともしてないこと。どうもこの作者はAPIの権限上可能なこととやっていいことの区別が付かないかあるいは確信犯のどちらかだ。ユーザはアクセス許可によりアプリがGPS情報を使うことは許可している。またアプリがネットワークへフルアクセスすることも許可している。しかし、これはGPS情報を広告屋に送ることを許可したという意味にはならないのは明白だ。

 Androidのアプリはこういったユーザ固有の情報を無頓着に垂れ流すマルウェアまがいのものが多く、近々なんらかの巻き返しがあるのではないかと思っている。そこにGoogleによるAnti-Adblockの発表だ。Androidも含めGoogleの終わりの始まりなんだろうなと5年後位に思い返すことになるのだろうか。


2013.03.25


 電子書籍版の江戸川乱歩作品を読んでいるが、電子書籍端末に対応しているのは創元だけだ。筑摩はパソコンでしか読めないとされている上に、Sony Readerが.book対応して後のT-Timeのバージョンアップで本当にパソコンでしか読めないように改悪してしまった(それ以前はReaderで読める書籍が多かったと考えられる)。読者の利便性なんぞ一切考えてない。電子書籍は現状この糞みたいな状況が変わる兆しもない。そういえば凸版が米国向けに展開してたマンガサービスは無責任な形で撤退するんだっけ。ともかくiOSやAndroidを含め電子書籍端末で読める江戸川乱歩作品は創元に限られる。

 各出版社の乱歩収録作品一覧を掲載しているWebページがある。そこによると創元はかなり抜けがある。長編でさえ抜けがある。筑摩は中短編集(おそらく完全収録)なので、電子書籍化されていない長編があるということだ。乱歩でさえ未だこんな状態。数年後に著作権が切れて青空文庫化するまで全作電子書籍化はないのだろう。


2013.03.26


坂本ですが? 1(漫画、佐野菜見)

 どの書店の漫画コーナーでもイチオシな感じで大量に並べてある。専用反復横飛び棚も多くの書店で見掛けた。噴いてしまうので電車で読めない。この面白さはアニメでは表現できないのではないだろうか。諸星作品にロクなアニメがないように。


文化部をいくつか(漫画、F4U)

ブラパ 1(漫画、緑のルーペ)

 「文化部をいくつか」は当然勤務先近所の文教堂やあおい書店、自宅近所のTSUTAYAや明和書店にはなく、代々木の紀伊國屋で入手。「ブラパ」は代々木の紀伊國屋にも高田馬場の芳林堂にもなく、秋葉原に出向いて書泉・ゲーマーズ・名前を忘れた店で見つからず、4件目のとらのあなにて入手。他のどの店にもないのにとらのあなでは平積みされていた。初版なので単に入荷しすぎ? 人気がない?

 どちらの作家もエロマンガ出身あるいは現役で、エロマンガを入手するとしてもママはいいとして小娘からどうやって隠そうかというのが悩みどころ。悩んでるうちに入手できなくなるんだろう。長月みそかのエロマンガは売ってるところを見たことがない。通販でエロマンガは買いたくない。


2013.03.28


Subject: Re: ベルセルク

To: Satomi Yoneki

Date: Fri, 29 Mar 2013 16:45:41 +0900 (JST)


> 37巻が新刊?

> 買ったら貸してちょー。


さっき文教堂で買った。

貸すってどっか持ってくのか?


ガッツ


 羽田健太郎作品ですぐ思い出せるのはファミコン版Wizardryのテーマ(傑作)と最初のマクロスの劇中歌(評価なし)。調べると宮崎アニメの名探偵ホームズの劇伴もやってたのか。菅野よう子はどちらかといえばコッチの人なんだろうなと気が付いた。ロックであろうわけもない。


2013.04.03


ディスコミュニケーション(漫画、植芝理一)

 月刊植芝理一状態。春休みの小娘がパパの漫画を漁ってディスコミュニケーションに手を出す。面白かったそうだ。この漫画の面白さは世代と無関係。勿体無いので細かい絵をじっくり観るよう指導。


2013.04.03


 伊藤真澄作品は「Z.O.E Dolores, i」のエンディング(傑作)と「人類は衰退しました」のエンディング(傑作)しか聴いたことないが、「RDG レッドデータガール」のエンディングが伊藤真澄作品であると一発で判った位個性的で素晴らしい。これはロックだ(俺定義で)。


2013.04.03


無限回廊(PSP)

 正月に幾つか買ったゲームだが、続いてるのはコレ。これを遊ぶとIQも遊びたくなり、初代IQをPOPS化してPSPで遊んだりPS2で遊んだり。でもまぁIQは一回遊ぶと暫くは放置。無限回廊はboxモードを端からなので当分続きそう。ファイアーエムブレムは開けてもいない。

 積みゲーは多いが調べるとほとんどがシミューレーション。時間の掛かるゲームが積まれるのは当然だ。PSPのタクティクスオウガを始める気力はもうないかもしれない。Wiiのゼルダの伝説はまだ途中。


2013.04.06


 通勤時のポータブルオーディオ向けに使っているaudio-technica ATH-SJ5のイヤパッドが崩壊してきたので後継機種ATH-SJ55を入手。ドライバ口径が小さくなったのが不安材料だったが、Brian Enoの歌声が綺麗に聴こえるのでどうやら高音のビビリ問題が改善されているようだ。他に問題が無いとは限らないので単純に改善されたと見るべきかはなんともいえないが、audio-technicaのDJ系ヘッドホンばかり使ってきた私の耳に特に違和感無く良好に使える。良いことだ。


2013.04.07


 アイドル声優のアイドルって美人演歌歌手の美人と同じような意味かなぁとふと思った。女子会や女子力やジャンプ女子の女子は女子便所の女子と同じ意味だというのは確定事項。


2013.04.09


 Perfumeを聴いてると小娘が「調教が足りない」とのたまう。いや、ボーカロイドじゃないしワザとってのは知ってての冗談だが。パパの作品にもボーカロイドを使ったのがあるんだぞと「正弦波 イケダミックス」のボーカロイドトラックを聴かせる。「なんでウチにボーカロイドないの」とのたまう小娘。いやもう長いこと音楽作ってないし、Cubaseのバージョンは10年前のまま。


2013.04.09


「ホーム」へ戻る

「読まなくてもいいよ58」

OSTRACISM CO.

OSTRA / Takeshi Yoneki