■ 開発日記 巻之五拾六


OSTRA / Takeshi Yoneki


 JavaのPDFライブラリiTextの使い方をググってAll Aboutのページを読む(http://allabout.co.jp/gm/gc/80691/)。掌田津耶乃さんの記事だった。お世話になります。


2012.04.24


 アイ・オー・データ機器のAVeL LINK Player AVLP2/DVDLJを買ったのが2005年2月。以来録画視聴の基本アイテムとなっていた。しかし最近しばしば再生が数秒止まったりする。原因が何かは分からないがネットワーク機器は発熱も多めなので弱いだろうなと思う。7年もよく保った。現行の同種の製品を調べると皆一様にチープな方向へ変化している。チップの機能性能は上がってるんだろうがケチられるのが出力だ。どのメーカの機種にもS端子はない。全機種に共通なのはコンポジット端子とHDMIだけ。我が家はケーブルテレビのチューナーが地上波のデジタルに対応しているので映像は4:3のブラウン管で観ている。壊れたらさすがに買い換えるだろうが、4:3のブラウン管を売ってる最後の方で入手したので当分壊れないだろう。システムのインからアウトまでS端子。割りと困ってる。一度修理してからずっと調子良いAVアンプがS端子時代のものってのが大きい。で、AVアンプを通すのを諦めてテレビと直結するとなるとD端子になる。ブラウン管を売ってる最後の方なのでD1端子がある。そうなるとアイ・オー・データ機器のAVeL LINK Player AV-LS700だけが候補に残る。D端子は基本的にコンポーネント端子をまとめたものなので変換ケーブルがあるそうだが、主に日本にて普及しているD端子を持つ機器には日本の映像規格を適切に考慮していると期待させるものがある。いやまぁ、期待だけ。

 とまぁ、後継として同じアイ・オー・データ機器のAVeL LINK Player AV-LS700を買いに連休前半最終日に新宿へ出かけた。もっと早くに行きたかったが前日午前中まで熱を出して寝込んでたのだ。ヨドバシカメラ新宿西口本店には置いてなかった。なんだか目ぼしい製品が全然ない。どうしちゃったんだ。しかたがないので近所のヤマダ電機に向かう。ちゃんと置いてある。入手。

 ファイル共有モードでSambaを見るとき、valid users = @users とか write list = @users があるとダメなようだ。まだ細かい検証はこれから。ファイル順がデタラメなのはSambaの問題のようだ。

 Ubuntu 10.04のSynapticにてdlnaで検索するとRygelが出てくる。試す。ファイル一覧が出るがaviを再生できない。どうやったらちゃんと動くんだろうとググってる間に別のDLNAサーバを使うべきだと判断。Synapticにてmediatombを検索するとちゃんとある。何故dlnaで出てこない。mediatombの方が断然素直に動き出す。まだ他にもDLNAサーバはあるようなので暫くは調査。


2012.04.30


注:

 その後ネットワークの不調の原因が腐った無線LANアクセスポイントにあると判明したが、使い勝手は向上したので良し。腐った無線LANアクセスポイント(プラネックス)は破棄。


 次に試しているのはMiniDLNA。「展開するとバイナリがフォルダ毎に入ってるという、大変素敵アーカイブだったりする」と書いている人もいるように、なんというか配布がプリミティブ。でも簡単に動くしつながる。仮想フォルダ名が化けるので国際化関連ファイルの日本語のものをリネームして無効にする。無事仮想フォルダ名が英語になり問題なし。


2012.05.02


 ZENBOOKに待望のUbuntu 12.04をインストール。少なくとも省電力状態での突然の電源断は解決している模様。しかしACプラグを抜くと落ちる。困った。


2012.05.02


 そういえばアプデートしたらカーネルが上がってる。ACプラグを抜いても落ちない。解決したのかたまたまか。

 Wineにdotnet40を入れようとするが失敗。打つ手なし。

 GNOME3向けのクリアルックスが欲しい。

 ショートカットキーのSuper+F(Windowsキー+F)などでランチャー登録ができない。ウィンドウ操作などは有効のようだがもうわけわからん。


2012.05.02


 Ubuntu 12.04を入れたZENBOOKのWineでTomb Raider II(Windows 98時代のゲーム)を動かす。ムービーがスキップされる以外は良好。同機上でのWindows 7より良い。Windows 7ではIntelのグラフィックドライバだかDirectXだかの問題でプレイ画面にゴミが描画される。WineではDirectX 9が載るのでその点では有利。


2012.05.06


 ZENBOOKのUbuntu 12.04のテーマをGTK+はZukitwoに、ウィンドウはClearwaita-masterにしてみた。割と良い。


2012.05.06


 結局Wineにdotnet40をインストールするのは失敗したまま。


2012.05.06


 iTunesによる寡占やKindleによる寡占が発生していない日本ではコンテンツのDRMフリー化への圧力がない。携帯電話向け音楽コンテンツのような異常な縛りがあたりまえにされている。それでも成り立ってるから良い? 値の張る正規コンテンツの裏に大量の不正コンテンツ。深夜アニメと円盤のような歪な関係がいつまでも続くとは誰も思ってない。DRMなんてものは結局誰も得をしないと実証されたのではないかと思うが、事は社会実験なので私は答えを持ち合わせていない。日本の出版業界はDRMフリーなんてのは他所の出来事と思っている。貸本状態でもユーザーは紙の本と同じ値段を払うと高を括っている。一度Amazonに蹂躙されないと判らないのだろうか。


2012.05.09


 この数カ月自宅でのインターネット接続がなんとなく調子が悪かったのだが、外のサイトをSafariのホームにしてる小娘が「パソコンの画面が出ない」と騒いだ翌日、NTTフレッツ光ネクストのVDSLアダプタのVDSLリンクが確立せず点滅するようになった。こうなると光電話も使えない。VDSLアダプタの取説の裏面を見ると故障時は113に電話しろとある。しばらく放心した後FAX用にママのアナログ回線があることを思い出した。113に電話すると0120-000-113に電話して2を押せと言う。0120-000-113に電話するとガイダンスが流れ、どうも2ではなく1のようだが2を押す。サポートさんにお客様番号とかいうそれどこに書いてあるんだよな番号を書類から探して伝えた挙句0120-000-113に電話して1を押せと言う。やっぱり1かよ最初から言えよとは言わず素直に0120-000-113に電話してガイダンスが始まる前に1を押す。今度はお客様番号を訊ねられることはなく光電話の電話番号と住所でDBを引いたようだ。集合住宅のMDF(主配線盤)を調べるが今日の午後で大丈夫かと聞かれたので私はいないが管理人さんに伝えておくと返答。原因がMDFの機器でなかったときはまた後日に伺うとなった。

 帰宅するとVDSLリンクは点滅でなく点灯していた。光電話もインターネットも復旧した模様。NTT東日本の方から来た人が置いていったメモには光回線の集配機器を入れ替えたとある。きっと十年位は経ってるんだろう。


2012.05.18


 岩波書店が電子書籍に参入した記念に岩波文庫に収録されている芥川龍之介の作品を青空文庫からダウンロードしてChainLPにてPDFにしてSony Readerで読む。「偸盗」は読んだ記憶がなく面白かったが家にある新潮文庫に収録されているので憶えてないだけ。「邪宗門」も読んだ記憶がなく面白くてさあこれからだってところで未完。これも新潮文庫にあるので憶えてないだけでまた騙された。「藪の中」はなんとなく読んだ気もするが新鮮に楽しめた。岩波文庫収録作品のほとんどは新潮文庫にも収録されているので大概既読のはずなんだが、読んだのは四半世紀ほど昔なのでもう忘れてる。「好色」は高校の時古典で元ネタをやったような気がするのだがはて。


2012.05.18


ベイグラント・ストーリー(PS)

 二周目を進め、アイアンメイデン Lv.3のボスを倒したのでこれでお終い。割と楽しかった。小娘にはすっかりアホ毛君呼ばわりされる主人公。アホ毛と言うよりは触角だが。Wizardryファン気質のプレーヤーは更に何周も遊ぶのかもしれないが俺には積んでるレトロゲーが多いのサ。


2012.05.18


 アイ・オー・データ機器のネットワークプレーヤーのAV-LS700。なぜかffmpeg rev.18607で作成したx264+AACのMP4は再生できない。同じ設定で16517だと再生できる。幾つかのリビジョンのffmpegを試すと16596はOKで18214でNG。真空波動研のツールで情報を見ると後者には[Extra][2]やらMetaDataやら出力される。このへんが関係あるかは不明だがPSPでは再生できるのでffmpegではなくAV-LS700の問題のようだ。新しい方のffmpegを設定如何によって使えるのかそうでないのか知りたいが全く手掛かりなし。


2012.05.22


ガンパレード・マーチ(PS)

 とりあえず始めてみて最初の日曜日を迎える。まだ面白くない。これから面白くなるかどうかは不明。不明とはいえどうもダメそうな気配が濃厚。


フロントミッション セカンド(PS)

 とりあえず始めてみて最初の戦闘を終える。おそらく最初のバージョンなので簡易戦略モードがない。きっと早い段階でうんざりするのだろう。


ファイナルファンタジー II(GBA)

 長らく放置していたが再開。海賊の船をゲットしたが、ストーリー的に何をどうしたとかはすっかり忘れているので攻略サイト頼り。


2012.05.28


 そういったわけで、ZENBOOKはUbuntu 12.04にてさほど困ってません。


2012.05.28


 仕事帰りの電車で隣に座ってたオバさんが「アオイホノオ」の最新刊を読んでいた。島本漫画を読む層とも思えない。それだけ売れてるって意味か。ガイナックスって人気高い。


2012.05.28


 『原発事故調査委 菅前首相、謝罪の一方で対応について自己弁護』(FNN、http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00224204.html)

 『「過酷事故に対応できず」 法律不備に責任転嫁』(産経、http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120528/plc12052815320015-n1.htm)

 自己弁護とか責任転嫁とか記者の感想を見出しに使う程度のメディアだから皆に信頼されないとわからないわけでもあるまいし。繰り返せば真実になるってか? まぁ、一部では人気のメディアなんだろうけどね。

 『菅氏のヘリ視察「自分で見て認識したかった」』(読売、http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20120528-OYT1T00821.htm)

 読売の方がよっぽど大人しいってどういうことよ。


2012.05.28


 スラッシュドットJPで原発関連が話題になると、どこの産経だどこの読売だという論調の原発推進派による菅前首相叩きで溢れかえる。何事も過ぎると悪印象しか残らないから程々にしろよ。東電が情報を適切に流してたら首相が現場に行くなんて選択肢はねぇよ。


2012.05.29


 昨日菅前首相の参考人招致があった今日の『Yahoo!ニュースのクローズアップ:国会原発事故、当時の経緯』は産経と読売の菅叩きだけがずらっと並ぶ。読売は狡猾なので浪江町町長の感想である『「薄っぺら」な危機管理』をタイトルにしている程度だが、産経は阿呆なので『責任転嫁を連発』とか『民間は「前首相が混乱の原因」』とか記者の感想(煽り)の垂れ流し。産経記者は民間事故調の報告書からどうにかして「前首相が混乱の原因」と読み取ったらしい。もちろん最大の問題点には目を瞑って。


2012.05.29


 『出版社がアプリを捨てる日』(WIRED、http://wired.jp/2012/05/28/%E5%87%BA%E7%89%88%E7%A4%BE%E3%81%8C%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%92%E6%8D%A8%E3%81%A6%E3%82%8B%E6%97%A5/)

 良い傾向だ。

 『出版社はPottermoreモデルを採用できるか』(ITmedia、Good E-Reader、http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1205/28/news053.html)

 電子書籍のDRM(アクセスコントロール)フリー化は英米でも先行例はあっても流れという状況にはなってないようだ。仕事で電子書籍制作システムを立ち上げたところ「権利を守るにはDRMは必須なのになぜDRMの機能がない。そこをどう考えているのか」なんて質問を寄越す中小出版社があるって状況が現在。いやまぁ、この件そのものは「DRMは販売システムであって制作システムの範疇ではない」ってだけだが、DRMがあってあたり前のような意識・風潮が変わる日は来るんだろうか。ソフトウェアでもマイクロソフトやアドビは認証を要求されるし。PCゲームはオフラインゲームでもオンライン認証必須になりつつある。PlayStationはオンライン販売のゲームはユーザーIDに紐付け。3DSはゲーム機に紐付け。窮屈かつ不便な方向に突き進んでいる。携帯電話での端末紐付けコンテンツ販売が中途半端に成り立ったのが悪い前例になった。スマートフォンで状況が変わるという理由もない。より悪化する理由ならありそうだが。

 窮屈さや不便さを解消する手段がクラックしかないってのは不健全だよなぁ。先日リーダーストアから入手したポオは5年後・10年後・20年後に読めるんだろうか。


2012.05.29


 Amazonの懸念。本の購入履歴は思想的遍歴になる。Amazonはその履歴をクレジットカード情報と結びつけることができる。典型的なビッグデータ。Amazonから現金で本を買うことはできない。全てのオンライン書店がそういった問題を抱えているがAmazonはその規模が桁違いに大きいことで国に匹敵する脅威となる。いや、21世紀ってのは国を超えた共同体としての多国籍企業の時代だったな。新しい身分制度社会。できたらこんな危険な相手とはあまり関わりたくないという意識が芽生えたのはいつ頃か。なるべく本は現金で店舗で買いたい。Amazonで本を買うのは最後の手段。音楽CDはもう現金で店舗で買うのが難しい時代になってしまった。新宿に残っているCDショップはもう少ない。まぁそれ以前に若者でないのでCDを買う事自体がほとんどなくなった。CDはAmazonで買うのもしかたがないと思っている。引っかかるのはAmazonが税金を払ってないこと。できたらちゃんと税金を払ってる店で買いたい。現金で。


2012.05.30


Subject: Re

To: どこかの外人さん

Date: Wed, 30 May 2012 23:19:20 +0900 (JST)


> 一つ聞きたいことをさせていただけないでしょうか。

> 最後に、PCA-DAV2 と PC-SDVD/U2Gの中では、

> どちらの方がLINUXで使いやすかったの?

> あるいはどちらも最後にうまく使えなかった?


I use PCA-DAV2 for video recording with Ubuntu 10.04.

PC-SDVD/U2G is not compatible with Linux. Someone tried, but not success.


大失敗(小説、スタニスワフ・レム)

 昨年今は亡き新宿ジュンク堂にて入手。同時に買った「天の声・枯草熱」を読み終わったので「大失敗」を読み始める。いきなり巨大ロボットが出てきて驚く。


2012.06.04


 久しぶりにPDAbookで.bookを買う。Sony Readerで読めない。以前別の.bookを買ったときにWindowsにインストールしたT-Time 5.5.7.10でも読めない。T-Time 5.5.8だと読める。いままでほぼ放置状態だったT-Timeのバージョンアップが4年ぶり2011年9月に行われており、その内容は「セキュリティに関する修正」となっている。どうやらそのタイミングで電子書籍販売店ではT-Time 5.5.8でしか読めない.bookに入れ替えたようだ。せっかくSony Readerが.bookに対応したというのにSony Readerでは読めない.bookに切り替えたということだ。.bookはソニーリーダーストアで売ってるものしかSony Readerでは読めない。何ですかこれは。筑摩書房の電子書籍はSony Readerでは読めないということだ。いったい誰の意思で何のためにこんなことになっているのだろう。ソニーがボイジャーに頼んだのか? だとしたらユーザー体験としては最悪。ともかく今後ソニーリーダーストア以外では.bookは買えない。


2012.06.09


乙嫁語り 1(漫画、森薫)

 面白そうなのであおい書店で紙で買う。乙嫁語りは電子版も売ってるが妻や娘も読むことを考えると今のところ電子版という選択肢はない。「今のところ」がいつまで続くのか不明だが、漫画は邪魔なのであまり紙では買いたくないという希望はある。しかし邪魔と家族ですら読めないは天秤にかけるまでもない。現在の販売方法での電子書籍はデメリットが大きすぎる。娘はいま漫画本の山から佐々木倫子作品を引っ張り出して読んでる。娘の机にて吉田戦車作品をみつける。それ俺の。


2012.06.21


87 CLOCKERS 1(漫画、二ノ宮知子)

 ハナちゃんが「インストゥール」と言っている部分があり、ちょっと困る。アニメののだめの3期オープニングで思いっきり「シュミレーター」と歌ってるのと同程度に笑いを誘う(これはさかいゆうと見逃した音楽スタッフとそれをそのまま採用したGENCOとJ.C.STAFFとそのまま放送したフジテレビの問題だが)。うちのカミさんはのだめ語と同じようにハナ語なんじゃないか、何か複線があるのじゃないかと主張。どうなんだろう。ハナちゃんが「マシーン」と言っているところもあり、判断は保留。


2012.06.24


神様ドォルズ(漫画、やまむらはじめ)

 アニメ第二期が始まらないので読み始める。鴨女アニメはすぐ第二期が始まるのにもやしもんは何年も掛かった。神様ドォルズの第二期が始まらないのはまだストーリーが溜まってないからなんだろう。連載終了後かな。以前原作でどうなんだろうと思った案山子固有の唄は原作での表現はく、アニメで加えられた要素だった。グッジョブ。


謎の彼女X(漫画、植芝理一)

 アニメ終盤に近づき書店の講談社青年漫画のコーナーはもやしもんへのシフトが始まった。店によっては謎の彼女Xがなくなってしまった。まだ放送終わってないのに。それ町と同じように原作の持つ雰囲気でアニメでの表現から抜け落ちてる部分がある。それ町のアニメは原作漫画にそこはかとなく漂う諸星大二郎的不条理感が抜け落ちており、謎の彼女Xではとりみき風のタッチと人物・背景区別なくゴチャっとした感じが抜け落ちている。新房監督も渡辺監督も良い仕事をしたと思うがアニメでは伝わらない、もしかしたら伝えようのない何かがあるのだろう。


2012.06.28


 家庭内LANがずっと調子悪かった。最初の症状はネットワークプレーヤーで画面がしばし止まることだった。古い100BaseTのハブをGigaのものにリプレースしてみた。変わらない。ネットワークプレーヤーはいいかげん古いマシン(wizdをサーバとして使うタイプ)なのでDLNA機にリプレースした。ある日ネットワークが外に繋がらなくなった。集合住宅の集約機の故障だった。まだどうもファイルサーバへの接続がおかしい。小娘がMacBook Proの起動が遅いと言う。ある朝DHCPすら効かない状態になってたがママのMacBook Airが暴走してた。その後もfoobar2000でネットワーク上のファイルを再生してるとしばしばnot reachableになる。ここしばらくsambeでファイルアクセスしてると反応が悪い。Linux同士のtelnetやsshでもよく止まる。ファイルサーバのalephのNICを替えてみる。余り変化はない。foobar2000を動かすPCとalephの間のハブを入れ替えてみる。変わらない。

 3機ある無線LANアクセスポイントのうちひとつ反応がないと気付く。まさかとその電源を切る。foobar2000で808 StateのBlueprintを再生。問題なく全て再生される。あぁ、プラネックスのゴミアクセスポイントがネットワークの足を引っ張ってたのか。今度こそ引退。AppleのAirMac Expressを設置する。元々AirTunes用に準備しようとは考えていた。

 さて、ハブとNICを元に戻そう。ネットワークプレーヤーは早送り巻き戻しが適切に動く機種になったので今回の件は別としてリプレースした意義はあった。H.264も再生できる。LANのハブも概ねGigaになったので端から端まで(同じ部屋だが)高速通信。iTunesで共有ライブラリをAirTunesを使ってExpressに出力。


2012.06.30


 ZENBOOKのインスタントオンをアンインストールしていたが再度インストールしてみた。通常のスリープに比べより消費電力が減るハードウェア的仕組みのようだと気付いたからだ。でもまだ想像でしかない。もうちょっとちゃんと説明をすべきかと思うASUSさん。

 インスタントオンを有効にするとスリープ時の電源ランプの点滅が通常のスリープとは違った動きになる。しかもWindowsでなくUbuntu 12.04でも点滅は同じ。Linuxが対応しているのかOSと無関係に有効なのかはわからないが、これはラッキー。

 電源を切っててもUbuntu 12.04の起動は速いので運用が変わるかは微妙。電車で扱えるほど小さくはないし。


2012.07.11


 面白そうだったのでxmms2を調べてた。コンセプトは悪くない。しかしドキュメントが余りにない。最大の問題は再生時にID3タグをスキップしてないのであろうノイズが入る。アルファベットしか使わない奴には分かんないだろうなぁ、素人プログラム。


2012.07.11


 xmms2が使えない奴であることは書いたか。探して次に試したのがmpd。Music Player Daemonの略というモロに同じ目的のソフト。明らかにこっちの方が適切に動く。ID3タグによってノイズが載ることもない(ノイズが載るようなプレーヤーは他には経験ないのではあるが)。クライアントも割と適切なのが揃っている。Javaで書かれたクライアントもあるので、他のOSからも扱えそうだ。良い。

 xmms2もmpdも音楽プレーヤーとしては特殊なのではあるが、Linuxをファイルサーバにしたときに音楽ファイルもそのファイルサーバに溜まることになり、どうせならそのままジュークボックスにすればいいじゃないかというのが基本のアイディア。サーバクライアントモデルで、サーバ側はGUIを必要とせず、操作はリモートで他からする。ファイルサーバは固定位置にあるのでオーディオ装置と接続するのはさほど問題はない。というシステム。ネットワークに音楽データが流れるわけではないところがミソ。


2012.07.17


 Sony Reader PRS-350のディスプレイに消えないゴミのような影ができた。液晶でいう抜けとか点きっぱなしとかだが、2mm程と結構でかい。しかも中央。T2の発売を待ってリプレースか。Readerと相性悪いんだろうか、壊れやすすぎ。


2012.07.18


 mpdのクライアントをあれこれ物色。ZENBOOKにはJavaは入れてなかったのだがLyraなどを動かすためJava SE 7をインストール。で、気に入ったのはQMPDClient。最初Windows版を動かし、そのなんというかソフトウェア的適切さに感心。クライアントはまぁ素人丸出しなダメダメ感たっぷりなものが多いのよ。そもそも起動できないものもあったし。で、QMPDClientの表示からmpdの問題に気付く。ID3タグが読めてないファイルが幾つかある。なんとも理由や法則が不明。もしやとUbuntu 12.04のmpdに問題のmp3ファイルを食わせる。ちゃんとID3タグが解釈された。ということはUbuntu 10.04のmpdの問題だ。mpdを新しい版にできるだろうか。もしかしてそもそも共有ライブラリのバグだとmpd本体を入れ替えてもダメってことにならんか。

 QMPDClientはUbuntuソフトウェアセンターに登録されている。何も考えることなく導入可能。動作確認などはXfmpcがシンプルでお気に入り。いや、実際に動作確認に使ったのはmpcだが。

 ZENBOOKでのUbuntu 12.04の起動はかなり速いのだが、mpdをセットアップすると結構時間を食うようになる(理由は不明)。sysv-rc-confでデーモン起動を止め、rc.localからsleepを含む起動スクリプトを呼ぶようにする。


2012.07.18


 Ubuntu 10.04のmpdは0.15であった。0.16(Ubuntu 12.04)と0.17(最新)のソースからビルドしてみたがID3タグが読めないファイルがあるという症状は変わらない。こりゃ共有ライブラリの問題だ。libid3tagのバージョンはlucid(Ubuntu 10.04)とquantal(Ubuntu 12.04)で変更はない。開発用共有ライブラリを徐々に加えながらビルドする過程で、ジャンルとトラックナンバー以外読めないという状態があったのだが、多分libmadを加えたときに他のタグも読めるようになり、読めないファイル(ジャンルとトラックナンバーは読める)もあるという状態に変わった。libid3tagとlibmadはMADプロジェクトの成果物で、何らかの暗黙の依存があるように思えるが邪推。なんにせよアプリの入れ替えは簡単だが、共有ライブラリだと大変。どうしよう。

 とりあえずは問題のあるファイルの分のタグは/var/lib/mpd/tag_cacheに手で加えた。


2012.07.19


Subject: Re: 久しぶりです fromアライ

To: Hiroyuki Arai

Date: Fri, 20 Jul 2012 23:14:02 +0900 (JST)


 ひさしぶり。

 Mと小船井さんが仲が良いのは意外。中山さんは当時の体格と顔は思い出せるが、

元々オジサンな感じだった気がする。

 仕事は相変わらず。娘は明日から中学校の臨海学校で千葉。

 最近面白かった漫画は「第七女子会彷徨」(つばな)。諸星大二郎のギャグ漫画に

近い。あとは売れてるっぽい「乙嫁語り」(森薫)。「謎の彼女X」(植芝理一)は

アニメも漫画も面白かった。

 勤務先に持ち歩く本は電子書籍になり、紙の本はなかなか読み進まない。

「大失敗」(レム)を少しずつ読んでる。


 Ubuntu 10.04のalephでのビデオキャプチャ(mencoder)のオーディオ入力をOSS(adevice=/dev/dsp1)からALSA(alsa:adevice=hw.1)に変えてみた。録画された映像が何かおかしい。VirtualDubで確認すると大量にドロップが発生していた。ALSAがPulseAudioによる仮想デバイスなのが原因か? これでは使えない。alephはConroe-LのCeleron 430なのだが、マシンの処理能力が上がれば解決するような問題なのだろうか。Ubuntu 10.10以降はOSSが存在しないそうなので少なくともこのマシンは10.04止まりだな。OSSに戻す。


2012.07.21


 講談社青い鳥文庫の「名探偵ホームズ 赤毛組合」収録の表題作「赤毛組合」では事件の始まり(依頼人がホームズを訪ねる二ヶ月前)を八月にしている。大人向けの翻訳(および原典)では四月なのだが、依頼人がホームズを訪ねたのが十月だという記述があり、明白におかしいので修正したのだとは思う。この件はドイル本人が修正の必要なしとしたとかでこの百年ずっと四月のままだった。おそらく児童向けだから辻褄を合わせたんだろう。青い鳥版翻訳者の日暮雅通さんは光文社文庫版の翻訳者でもあり、こちらは当然四月のまま。

 一説では八月(August)と書いたはずがあまりに悪筆で印刷所で四月(April)と読まれたのではないかとのこと。「i」の点や「t」の横棒を書かない英国人は多い。

 「赤毛組合」といえばそのタイトルは深町・日暮の「赤毛組合」、阿部の「赤髪連盟」、大久保の「赤毛連盟」、延原の「赤髪組合」と全パターン揃ったのだが、昭和に普通に入手できた創元・早川・新潮のどれにも「赤毛組合」の黄金パターンがない。「赤毛のアン」もありやはり「あかげ」の方が通りが良いせいか、アニメ「氷菓」で「あかがみくみあい」と聞いてかなり違和感があった。多分私は「赤髪」と書いてあっても「あかげ」と読んでたんだろう。確かに「髪」は「け」とは読まんわな。


2012.07.27


 PDAbookで買った「屋根裏の散歩者」(江戸川乱歩、東京創元社)のXMDF電子書籍は、「二銭銅貨」と「心理試験」にある図版としての表がSony Readerで適切に表示できない。解像度的にどんなリーダーでも適切に表示できないのではなかろうか。解像度の低い古い端末向けのままのようで、ともかく読めない。試しに同じ電子書籍をSonyリーダーストアで買ってみた(ポイントでの購入だが)。図版としては同じ大きさ(絶対的に小さい)なのだがグレースケールで扱われており拡大すれば読める程度にはなっている。リーダーストア向けに改変が行われたか、あるいは特にリーダーストア向けということでなく改変が行われているにも関わらずPDAbookのものが古いままなのかどちらかだ。そういえばとビットウェイブックスを見るとPDA版とPC版がラインナップにある。買わないと確認できないがPDAbookにあるのはPC版と謳っているのにPDA版なのか?


2012.08.06


 なんだか最近WindowsのFirefoxのフォーカスが外れる。最前面にいるのに最前面扱いでなくなる。インプレスのPCウォッチで必ずフォーカスが外れるページを見つけたので実験として、おそらくこいつだろうと思いつつShockwave Flashのプラグインを無効にする。フォーカスは外れなくなった。Adobeさんかなり迷惑なのでさっさと修正してください。


2012.08.09


 ふと思い立ってLenovoのIdeaPad A1を買う。初のAndroid機。割りとでかくて重いが、久々の電子手帳。


2012.08.11


ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編(小説、竜騎士07)

 昨年途中で止めたが再開。ほぼ忘れているので一応序盤から読み直すが面白くないとわかっている部分は流し読み。章の終わりで何か変化があれば戻ってきちんと読む。前回は3割程度で放棄したが、4割程度でようやく事件っぽくなり5割でついに死者が出た。半分読まないと人が死なないってミステリーとしてどうよ。ともかく上巻を我慢するとやっと下巻で面白くなってくる。現在は7割位のところ。10章に文字の抜けらしき不自然な空白部分がある。HTMLを確認しても空白。元ファイルの変換ミスだろう。

 星海大戦向けスクリプトで青空文庫テキスト形式にしているので、Android向け青空文庫ビューアの確認にも利用。ローカルファイルを読めないビューアが多くて閉口するが今のところ「青い空」が良い感じ。Android自体で変換スクリプトを動かせると1台で完結するので模索中。


2012.08.13


 Lenovo IdeaPad A1にSL4AとPythonを入れる。星海大戦向け青空テキスト変換スクリプトを動かす。標準出力に「dlopen libpython2.6.so」という邪魔な行が出力される以外は問題なく動作する。これで立派なパソコンである。とはいえスクリプトファイルに実行権限を与えられないのでsh xxx.shとしないとシェルスクリプトも動かせない。dex変換したjarをdalvikvmで直接動かそうとしてもダメ。rootを取れば解決するんだろうか。

 Android Terminal EmulatorのサイトのFAQを読むと、Android 2.3以降だとrootを取らなくてもbusyboxを動かせるとある(A1は2.3)。さっそくbusyboxを入れる。おぉviが動く。viが動いて嬉しいのか? 詳しくはこれからSDKドキュメントを調べるとして、Androidでは/dataなど特定のディレクトリ配下でないと直接ファイルを実行させられないようだ。面倒だがしかたあるまい。癖はあるが結構パソコン(癖のないパソコンなんてない)。


2012.08.17


 Androidを電子手帳として活用するのにスケジューラは欠かせないのでGoogleカレンダーにPalmPilot時代から連綿と続くデータをぶち込んでみたものの、インターネット接続やGoogleのサーバの不調ごときでスケジューラがお手上げになるのもなぁと心が沈みがちだった。CalDAV-SyncでCalDAVサーバとのやり取りは出来る。LinuxでCalDAVサーバを動かせば良いのではないかと調べる。

 なんとAppleがcalendarserverというサーバソフトを公開しており、Ubuntu 10.04のリポジトリに入っている。早速インストールしたが、Python XMLがないとかでインストールさせて貰えない。Appleさん、パッケージをちゃんとメンテしてください。

 次はDAViCal。Apache2の設定で多少試行錯誤したが、サーバは動いているようだ。ThunderbirdのLightningでスケジュールを書く。表示されない。書けるけど読めないってこういう現象かぁ。DAViCalを一旦削除してPostgreSQLのDBもドロップし http://wiki.davical.org/w/Ubuntu/Lucid の記載を元に最新版を入れる。一度試行錯誤したおかげでスムーズに動き出す。Lightningで書いたものも何気なく表示される。

 DAViCalにPalmPilot時代からのデータをぶち込み、WindowsのLightningで確認。次はAndroidのCalDAV-Syncの設定をし、きちんと扱えることを確認。おぉ、これだよこれ。

 Googleカレンダーのデータは全て削除した(本当に削除されてるかは疑問だが)。


2012.08.21


 AndroidのKinoppyが何故かしばしばバックグラウンドプロセスを残す理由がわからなかったが、WindowsのKinoppyをインストールしてみて理由がわかった。本棚や栞の情報を同期するため通信を必要とするのに通信がオフになっていると通信が可能になるまでプロセスが残るのである。試しにWiFiオンでKinoppyを使って終了したらバックグラウンドプロセスは残らなかった。とはいえ、明示的に同期するというオプションは必要でしょインフォシティさん、通勤電車でWiFiは普通はない。さて、次はマップのバックグラウンドプロセスの理由を考えよう。


2012.08.21


Subject: 鍵

To: Satomi Yoneki

Date: Mon, 27 Aug 2012 14:46:38 +0900 (JST)


玄関鍵交換は9/8(土) 10:30


パパ


注:

 小娘が中学の臨海学校で家の鍵をなくして帰ってきた。盗難のおそれもあるので扉に付ける簡易な鍵を使って応急対処しつつ、鍵屋に鍵の交換の注文をする。鍵交換から数週間後、臨海学校の宿からそれらしき鍵を見つけたと連絡があったと小娘から聞く。2万5千円也。


 HP nc4000以来10年で4台ノートパソコンを持ち歩いていたが、IdeaPad A1で置き換えられるかの実験を始める。ノートパソコンを持ち歩く前はPalm(PalmPilot)を持ち歩いてたわけで、ようはスケジューラのある電子手帳があれば良いということは分かっている。スケジューラはノートパソコンの最初の2台ではPalmと併用しており、Palmのバッテリーがへたばってしまったことで後の2台ではEvolutionやLightningを使っていた(ようはUbuntuが何を公式PIMとするかに依存)。スケジューラのデータは最初のPalmPilotからずっと引き継いでいる。1997年5月のPalmPilot使い始めという記録が私の最古のスケジューラのVEVENT。家のファイルサーバalephにDAViCalというCalDAVサーバを立てて、AndroidやPCのLightningと同期している。AndroidとCalDAVサーバとの同期はシェアウェアが必要なのだが、これは公式にサポートすべきだろうGoogleさん。そのシェアウェアCalDAV-Syncでは16年を最長過去データとして取り込めるが、来年5月には16年を超えてしまう。この制限は取り払って欲しいなぁ。あまり考えて16年としてるわけじゃないだろうに。加えてAndroid機だとPCで書いたテキストファイルやPDFやHTMLの資料をそのまま扱える。通勤電車でPCを取り出して云々ということもなかったし、例えばテレビの録画はPSP用に変換して通勤電車で消化してたのでPCの出番はなかった。IdeaPad A1は液晶がイマイチなことに加え音声におそらくタッチスクリーンのノイズが載ることもありPSPに比べビデオ再生装置として品質が格段に劣る。でもXviD+MP3のAVIファイルが直接扱える(専用に変換する必要がない)のは大きい。電車でPCで録画を消化するという運用にはNetbookであっても至れなかったが、IdeaPad A1なら問題なく運用できるというかしてみてる。こういった駄文をAndroid機のソフトキーボードで書くのはさすがに厳しいが、家にも勤務先にもPCは豊富にあるわけで、Androidを外付けディスクとしてマウントすれば良いだけ。電車で駄文を書くのはこの10年で実験的にやってみた以外はほぼなかった。まぁともかく鞄を軽くする方向での運用実験開始。ゲームはゲーム機でする。録画再生はPSPに戻るかもしれないが(AndroidにはPSPのビデオ再生機能ほどの使いやすさはない)。

 IdeaPad A1というかAndroidがなのかは不明だが、Mac OS X以前のMacやNTでない方のWindowsなみに不安定だ。デバイスドライバの出来が良くないのだろうし、Linuxカーネルの上に載ってるAndroidレイヤの出来がまだ理想的な状態とはなってないのだろう。よく落ちる。無線LANのスイッチを入れるタイミングでよく再起動がかかる。ハードウェアの問題もあるのかもしれないがまぁデバイスドライバだろう。よくこんなOSを電話機に使おうと判断したもんだ。それとも日電やソニーのAndroid機は安定してるんだろうか。ともかくレノボさん頼みますよ。


2012.08.30


 早々にGO Keyboard for Lenovoを止めてGoogle日本語入力に変更した理由を忘れてたのだが、再度GO Keyboard for Lenovoを使ってみて思い出した。全角空白が入力できないのだ。なんじゃこりゃだな。バックアップができるのなら消したいよコレ。オムロンのJapanese IME(OpenWnn)でローマ字入力出来ると判明。全角空白もオッケイ。しばらくコレを使ってみる。キーボードの入れ換えが用意されてなさげなのが問題か。

 GO Keyboard for Lenovoは削除した。どう考えても使わない。OpenWnnは(全角括弧)が簡単には入力できない(全角数字記号モードはトグルにない)。「鍵括弧」も同様。プログラムソースを書くなら分かるがPIMというか電子手帳というかスマホでこれはないだろ。結局Google日本語入力一択のようだ。

 というところまでOpenWnnを使って入力したが、やはりGoogle日本語入力が一枚どころか数段上。


2012.08.30


 例えばGoogle PlayストアでLINEのユーザーレビューを見る。

「あとぉ〜 ひとことが見れるようになればいいんですけど〜」「タイムラインいらない(笑) けど すごくいいー」「いや、がちで! 早く更新よろ!」「なにこのアプリめちゃくちゃいいんですけど〜(*^ー^)」

 故スティーヴ・ジョブスの言うところの「ウチの母親にも使えるコンピュータ」ってのはこういうことかぁ、と納得;-p


2012.08.31


 Androidの開発向けにはそもそもAndroid SDKをインストールしたときにdocsディレクトリ以下にドキュメントがあり、そのチュートリアルで入門は十分である。が、しかし英語だ。読んでると眠くなるので日本語の本を求めて文教堂へ行く。さすがにiPhoneと並び今トップレベルでホットな開発環境なのでAndroid開発本は各社から色々出ている。見覚えのある名前の柴田さんの本を買ってくる。Mac関係だと思ってたが帰ってからググるとあぁBeOSだ。引越しのときに捨てられなかった「Beデベロッパーズガイド」の監訳者だ。お久しぶりです(面識は多分無いけど)。

 柴田さんのAndroid開発本を3分の1程読んで概ね雰囲気を掴み、退屈になったので最初のアプリの実現方法を探る。IdeaPad A1起動時に「Playストア」と「マップ」が必ずバックグラウンドにいるという話は書いたか。「Playストア」は書いてないな。「マップ」はその後「位置情報とセキュリティの設定」の「無線ネットワークを使用」と「GPS機能を使用」をオフにすることで常駐しなくなった。残るは「Playストア」である。「Playストア」は「設定」の「通知」や「アプリの自動更新」をオフにしていても常駐が残る。何をしているのかは知らないがコイツをBANするのが目標。プロジェクト名は「ColonelMoran(モラン大佐)」。

 バックグラウンドプロセスを止めるのはActivityManager.killBackgroundProcessesというモロなメソッドがあり、それで素直に止まるのはわかった。問題はどういうタイミングで止めるかだ。スクリーンオフのタイミングで止めるのがタスクキラーで流行っているようだ。調べると、ACTION_SCREEN_OFFを受け取るBroadcastReceiverを用意してそこでActivityManager.killBackgroundProcessesをする。ACTION_SCREEN_OFFはマニフェストに書いても呼んで貰えないのでプログラムでregisterReceiverをしなくてはいけない。ということは電源投入後誰かに一度プログラムを動かして貰う必要がある。ACTION_BOOT_COMPLETEDを受け取るBroadcastReceiverを用意、これはマニフェストに書くと初期起動時に呼んで貰える。がしかし、BroadcastReceiverの中ではregisterReceiverは使えない仕様。registerReceiverをするServiceを用意、ACTION_BOOT_COMPLETEDのBroadcastReceiverからContext.startServiceをする。これでスクリーンオフのタイミングでActivityManager.killBackgroundProcessesを呼ぶことに成功。これで本当に良いのかはしばらく検証。おそらくServiceの自発的停止とか考えないといけないがそれはこれから。


2012.09.03


 ZENBOOKをインスタントオンでのスリープで週末から週中頃くらいまで放置していたらバッテリー残量が50パーセントを切っていた。なんだか減りすぎな気がする。インスタントオンの性能を確認しようと100パーセント充電でスリープ。12時間後に確認すると96パーセント。購入から10ヶ月でそれなりにバッテリーがへたばってきたってことだろうか。そもそも正しくインスタントオンが機能しているという確信もない。外から見てわかるのは電源ランプの点滅が普通のスリープと違っていることだけ。インスタントオンのスイッチはBIOS設定などにはなく、Windows 7のガジェットを使うしかない。Asusの言うSuper Hybrid Engineとの関係も不明。そもそもSuper Hybrid Engineが何をしているのかも説明はない。

 ノートPCの重量とバッテリ容量は相反する要求となるので妥協点をどこにするかという問題。高性能なバッテリは危険と隣り合わせでもあり、液晶を含め各部品の消費電力をどこまで下げられるかがキモ。CPUの性能を落としても結局大部分の電力は液晶が消費するという現実。なんにせよ軽量ノートもあまりバッテリのことを心配しなくても使えるようになって欲しい。


2012.09.08


 山田祥平さんが「小さなPCはなくなってしまうのか」という記事を書いてる。あぁ、このネタを書かれてしまったか。実際のところ一時期幾つかあったVAIO type Pのような小型PCはもう姿を消してしまった。古くはLibrettoやウルトラマンPCから続くカテゴリで、HP-200LXやモバイルギアも含めて良いかもしれない。それらは全てスマートフォンとタブレットに集約されてしまった。これでは確かにつまらない。とはいえ値段が高かったこともあり実際に私は使ったことはない。

 軽量ノートも結局は500mlペットボトル2本分は重量があるわけで、あまり持ち歩きたくないなぁと思っている。で、気がつくと小型PCはNetWalkerあたりを最後にカテゴリごと消えていた。バッテリの寿命や本体強度の問題があるので以前に入手しておけば良かったということでもなく、継続性が絶たれたら同じこと。

 そんなわけでPalm以来の電子手帳としてAndroidの7インチタブレットを試してるのが現在。500mlペットボトル1本以下ってのは割となんとかなる。Palm程度に軽いのも良いがそれは電話のカテゴリ。本を読むという観点も運用試験の項目にあり電話サイズのマシンは対象外。


2012.09.08


 私の利用しているデスクトップPCやノートPCで駄文の同期をとるためのスクリプトがある。古くはRubyだったが今はPythonで書かれている。基本的にはファイルサーバalephにSMB接続してドキュメントのディレクトリのファイルを日付などでコピーの方向を判断するというスクリプトだ。そもそもSMB接続機能はスクリプトには無く.shファイルにmountコマンドを書いていたりする。Windowsからはそれすら不要。

 Android端末でも自動的な同期をしたいので調べ始める。SMB接続はAndroidの機能にはなくJavaライブラリが必要なようだ。それはJCIFSで行けそうだ。次はUTF-8テキストをCP932に変換するのにnkfでテキストエンコーディングを調べているところがあり、それをJavaでどうするかだ。juniversalchardetというプロジェクトを見つける。もしやとJota+で正しく文字エンコードを判定できなかったテキストファイルを食わせてみる。「No encoding detected.」だとさ。あぁ、Jota+はこれを使ってたのね。Jota+の前身のJota Text Editorでは判定できてたのでjuniversalchardetを使ってなかったということだろうか。はてどうしたものか。


2012.09.11


注:

 Jota Text EditorではC版を使っているそうです。ということはndkか、意外。


Subject: juniversalchardet

To: Jota+の作者さん

Date: Wed, 12 Sep 2012 22:59:35 +0900 (JST)


 こんばんは。

 Jota+で誤判定されるシフトJISテキストに関して、以下をお試しください。

 把握しているかどうかは不明ですがJota+で誤判定されるシフトJISテキストが

あります。自分で使おうとjuniversalchardetを調べていてそのテキストがやはり

誤判定(というよりは判定されない)になるので、ソースを追いかけたところ、

CからJavaへの移植で括弧忘れを見つけたので、是非Jota+にも反映していただき

たいと思います。


org/mozilla/universalchardet/prober/distributionanalysis/CharDistributionAnalysis.java
public float getConfidence()
の
float r = this.freqChars / (this.totalChars - this.freqChars) * this.typicalDistributionRatio;
を
float r = this.freqChars / ((this.totalChars - this.freqChars) * this.typicalDistributionRatio);
に修正。

 juniversalchardetのコードを追いかけて、CからJavaへの移植のミスを見つける。これを直すと今まで判定されなかったテキストファイルも判定されるようになった。とりあえずJota+の作者に連絡を入れる。juniversalchardetの方はBBSに書き込んだがおそらくもうメンテはされないのではなかろうか。

 とりあえず無事alephと同期をとるプログラムを書く。Javaでは更新日付の操作は可能だが作成日付の操作方法がなさそう。Java 7にはそのへんも含めてファイルをコピーする機能が追加されたそうだがAndroidには当分関係ないのだろう。少なくともAndroid 2.2には String.isEmpty() すらない(Eclipseに警告された)。


2012.09.15


 Javaの文字エンコードにはSHIFT_JISとwindows-31jがあり、全角チルダや丸付き数字などの扱いが違う。AndroidではShift_JISの別名としてwindows-31jが定義されており、JavaのSHIFT_JISと同じ動きの文字エンコードは存在しない。まぁ使いようのない文字エンコードは不要とGoogleの中の人が判断したのだろう。JavaとAndroidで同じ動きにするならばwindows-31j一択。


2012.09.15


 なんというか、自らスパム電子本を作るって企業としてブラックというか終わってんだろ。楽天。


2012.09.20


 A1がなのかAndroid一般がなのかは不明だが、USB接続やMicroSD直結でPCからファイルを見ると日時が9時間ずれている。UTC(GMT)で記録されているということだ。困った。Androidで閉じてるファイルならばそれでも良いけれど、写真などをPCに持ってきたら9時間ずれた日付けになるということだ。


2012.09.21


 Sony Reader PRS-T2を入手。


2012.09.21


 連絡した甲斐あってJota+の誤判定が解消。


2012.09.23


 導入から10ヶ月、ZENBOOKは電源オフ状態でもそれなりにバッテリが減っていく。おそらくインスタントオンでも電源オフでもあまりバッテリの消耗に差はなさそう。EeePC 901と違いバッテリを取り外せないので電源オフでもバッテリ消費が防げない。EeePCやVaio Type S(SZ)やHP nc4000はバッテリを外してるので半年単位でバッテリを放置できる。バッテリを取り外せないPCは消耗品なんだなぁと思う次第。


2012.09.24


 どうもAndroid向けディレクトリ同期プログラムがおかしい。ときどき全コピーが発生する。何が起きてるのかしばらく観察が必要だ。


2012.09.25


 IdeaPad A1はUSB接続したPCでドライブを見るとファイルの更新日時が9時間ずれている。必ず9時間ずれるというならまだ対処のしようもあるがずれないこともあり、更新日時でコピーの方向を決めている同期プログラムでおかしな動きになる。レノボのサポートに問い合わせるとそういった報告はないときたが、実際にやってみて9時間ずれると判明し、今のところは対処方法はないとなった。いやむしろ問題は9時間ずれる時とずれないときがあることなんだと告げ、開発にちゃんとレポートを出してくれとお願いする。

 そんなわけで、コンピュータとして割と致命的。同僚のウォークマンではそんなことはないそうなので、レノボの問題。

 A1を使い続ける義理はないのでNexus 7の導入にリアリティが増すこの頃。Asusが似た別の機種を出すのでも良い。


2012.09.25


 ともかくIdeaPad A1における不具合はファイルのタイムスタンプが概ねUTC(GMT)として扱われるが、ときどきローカルタイム(日本は+0900)になることがある。だと推測。日時の決まった固定ファイルのタイムスタンプを得て今どっちなのかを判断できそうだと考える。touchを使ってUnix時刻のエポックである1970年1月1日0時0分のファイルを作る。Windows 7のエクスプローラは1980年1月2日を含む以降の日時の更新日時しか詳細で表示しないと判明。ところがPCとUSB接続したA1のファイルに対してtouchを使うと1970年1月1日0時0分にできない。なんらかのエラーになる。エラーにならないのは1980年1月1日を含む以降の日時の更新日時。しかたないので1980年1月1日0時0分のファイルを基準にする。

 ファイルのlastModifiedの値が本当は

new SimpleDateFormat("yyyy-MM-dd'T'HH:mm:ssZ").parse("1980-01-01T00:00:00+0000").getTime()

の結果のlong値(315532800000)と一致してはいけないのに一致してしまうバグ。一致すべきは"1980-01-01T00:00:00+0900"(315500400000)の方。ファイルのlastModifiedを時刻変換すると"1980-01-01T09:00:00+0900"になる。


2012.09.26


 Nexus 7には外を撮影できるカメラがないと気付く。使わないといえば使わないんだろうけど、電子書籍としてIdeaPad A1を片手に昼飯を食いに行って、その帰りに引っ越した元シャープのビルの張り紙をA1で撮影したことで気付いた。Asusが外側のカメラと外部SDカードを付けた上位版をリリースしてくれると嬉しいなぁ。


2012.09.27


 IdeaPad A1で9時間ズレる件の検証のため一度端末のユーザデータをリセット。再度busybox環境を用意するのは面倒だと思っていたが、参考にした http://kevinboone.net/android_nonroot.html に一発起動の.apkが用意されていると気付く(kbox)。非常に簡単にインストールできるようになった。普通にdateコマンドではGMT(UTC)の時刻が表示され、lsコマンドでのファイルのタイムスタンプもそれに沿った時刻が表示される。export TZ=JST-9 をするとdateコマンドは日本時間となり、ファイルのタイムスタンプも相応にずれた正しそうな値になる。カーネルは一応つじつまが合っているようだがファイルに保存されるのはUTC。ドライバレベルでおかしいってことか。

 http://d.hatena.ne.jp/rattcv/20111211 のvimを入れる。export LANG=ja_JP.UTF-8 をすると日本語が編集できるようになる。ESCキー付きの日本語入力可能なソフトキーボードがないので普通は編集しないが。あと、kboxのbusyboxのlsは日本語が通らないので /system/bin/ls のリンクに変更する。単にlsを消すと再度リンクを張られる。


2012.09.28


 IdeaPad A1のユーザデータリセットをしてからしばらく安定して9時間ずれていたが、再度9時間ずれないという異常が発生。ちゃんとアイディア通り更新日時の判明しているファイルでlastModifiedの値がずれた。あぁ、端末エミュレータで確認するのを忘れていた。


2012.10.01


 そういえばmoraのDRMフリー化が始まったはずだ。良い傾向だが既購入者へのサポートは難しいとか客を馬鹿にした対応はレーベルゲートの責任ではないものの、せめてソニー分だけでも対応してやってくれ。誰も納得してDRM付き楽曲を買ってたわけじゃない。俺は携帯電話で音楽を買ったことはないけど。そのうち山口百恵のアルバムを買うつもり。


2012.10.02


 Jota+のユーザーレビューを見ると相変わらず「縦書き」だとか「作文用紙モード」だとか「原稿用紙枚数カウント」だとかが要望されている。ええと、Jota+はテキストエディタだと理解してるのかな。あなたがたの要望はたとえばKINGSOFTなどのワープロメーカーにすべきでしょう。それなりにニーズはあるんでしょうからきっと実装してくれますよ;-p


2012.10.03


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「読まなくてもいいよ57」

OSTRACISM CO.

OSTRA / Takeshi Yoneki