OSTRACISM CO.
■ 開発日記 巻之参拾七

OSTRA / Takeshi Yoneki

あれから解析学の本を引っぱりだしたり、波動関連の本やら音響学の本を
買ってきたりしてフ〜リエ解析をお勉強。
堅苦しい本よりは「VisualBasicで音波シミュレーション入門」という
軽いやつの方が解りやすかったりするのがなんだかな。
でも結局のところFFTすなわち高速フ〜リエ変換のアルゴリズムは、何年も
昔から家にある「C言語による最新アルゴリズム事典」に載ってたりするのが
灯台もと暗し。
で、プログラムAudioFixに「サウンドデータからノイズのデータを引く」
という機能を付けてみた。
ノイズだけのサウンドファイル(ノイズの載った無音)が必要だけど、
結構消えちゃうもんですな(いまのところハムノイズで実験)。
予想外に実用的。サウンドデータは微妙に数値が1くらい上下するけど
耳じゃわからん。

2003.04.22

原理はサウンドをフ〜リエ変換するとスペクトル(各倍音の振幅)がでるんで、
そのスペクトルで引き算をして、その後フ〜リエ逆変換してサウンドに戻すのである。
そうすると、あらまぁ、音の成分の引き算になってるのであった。
今回位相は関係なし。

2003.04.22

フ〜リエ変換で得られるスペクトルってのは、例えば44100Hzを1秒変換したとすると、
基本周波数1Hzになるんで周波数の分解能は1Hz、すなわち1Hzから22050Hzまでの
倍音22050個×2(COSとSIN)のフェーダの付いたEQみたいなもんか。
当然人間が手で触れるもんじゃないので、足したり引いたりのパラメタは
ノイズデータを変換して充てる、と。
CUBASEのEQとか、バリバリフ〜リエ変換してるんだと思うが、よくもまぁあんな
リアルタイムに処理できるね。どんなふうに端折ってるんだろ。

2003.04.22

Subject: Re: BeOS
To: Satomi Yoneki
Date: Tue, 22 Apr 2003 14:15:01 +0900

> BeOS後継Zetaのテクノロジープレビューが日本で行われたそうです。

 BeOSにインスパイアされた互換やら後継やらのOSのプロジェクトは幾つか
あるけど、BeOSそのものの次バージョンってのはめずらしや。
 今年中に形になるんだろうか。こいつの要求するスペックでマシンを
組むことになるかも(現PCはBeOS for Intelの要求するスペックだった)。

Takeshi Yoneki

CUBASEに代表されるパソコンのDAWのEQって、どう考えてもいろいろ端折ってる
はずなんで、実際のところかなり音質を悪くする原因なのではないかと
思いはじめてきた。
なんちゃってフ〜リエなんてロジックがあるんだろうか。
試しに0.1秒(4096サンプル、分解能約10Hz)を変換+逆変換したら
デジタル臭い変な成分が入ってきた。

2003.04.23

 オーディオテクニカのインナーイヤータイプのヘッドホン(ステレオイヤホン)の左右のバランスが悪くなってきたので、新宿ヨドバシ大ガード店で物色。
 かなり気に入って使ってたので同じモノが欲しかったのだが、オーディオテクニカ製品は安物しか置いてなかった。いや、オーディオテクニカに限らず、マトモそうな品は松下製品しかなかった(ソニー製品は耳の中にゴニョゴニョするアレがハイエンド扱いのようだ)。困った。弊店間際に駆け込んだので、本店方面に行く時間はない。
 しかたがないので、その松下電器のRP-HV570を購入。さて、導入なるか。
 帰りの電車で試したところ、なんとも違和感のある音だった。オーディオテクニカ製品とはかなりキャラクタが違う。AMラジオ臭い、すなわち中域の強調された音だ。ま、夜の耳は腐ってるので調整は翌日。
 Creative NOMAD IIのイコライザは、HiとLoで各30段階設定できる。RP-HV570はインナーイヤータイプのくせに高域が全然出ないので、Hi:28、Lo:28というイコライザ全開の設定となったものの、結構良く鳴る。NOMADのイコライザとの相性は悪くない。
 導入決定。しばらくロードテストだ。

2003.04.24

注:
 どうも左右のバランス云々が勘違いだったようで、元のオーディオテクニカ製品を使いつづけている。

EQのゲインを上げる(下げる)ことが音質劣化につながるかと思われ。
実はCUBASEはEQやらエフェクトやらなしで、音量も0dBでパンは左右に完全に振って
ステレオで録音したサウンドをそのままミックスしても、プールにあるサウンドと
微妙に違うのであった(少なくともバージョン3は)。
違うといっても値がときどき1上下する程度で耳でわかるようなもんじゃないが。

2003.04.25

 コジマにメディア(DVD-R、DV、8mmVideo)を調達しにいったときに、ママがヘッドホンを選んでいた。私のヘッドホン云々のハナシに刺激され、ヘッドホンを新調しようというのだ。インナーイヤータイプは耳が疲れるそうな。
 コジマ程度の店ではあまり品揃えが良くないが、松下電器の耳かけ式RP-HZ90を選んだ。
 しかし、しばらく装着してると耳が痛いそうで、翌日、今度はヤマダにメディア(iWeek向けCD-R)を調達しに行って、ママは別のヘッドホンを買ってきた。予めWebで情報を収集してオーディオテクニカの耳かけ式ATH-EM7に決めていた。
 ATH-EM7の音は、結構良い。イコライザの調整も少なくて済みそうだが、使うのは私じゃない。
 で、ヤマダに同じくオーディオテクニカのATH-FC7があったので、ATH-F55という前例があるにもかかわらず懲りもせずに買ってきた。値札が3200円だったのにレシートを見ると4500円として打たれており、戻って差額を受け取った。どうもレジ打ちの時に隣のお兄さんに相談してたような気がするが、気付いてたんならそのときに対処しろ馬鹿女。
 ATH-FC7はATH-F55と同系列の超ドンシャリ音ではあるが、最大の違いは、NOMAD IIのイコライザ調節でなんとかなるという点だ。ATH-F55はどうにも調整をあきらめたが、ATH-FC7はLo:5 Hi:5というドンとシャリを極端に抑えた設定で結構良くなった。好みもあるので運用はLo:5 Hi:8くらいか。
 ママがヘッドホン墓場行きに決めたRP-HZ90も音は悪くはなく、調整するとLo:22 Hi:28程度で使える音になったのだが、異常に音が漏れるという欠点が露呈し運用はあきらめた。耳かけ式なのに眼鏡とあまりコンフリクトしないので嬉しかったのだが、残念。松下製品は音以外の部分で残念な製品が多いなぁ。
 そうそう、iPod付属のインナーイヤータイプのヘッドホン、音良いね。

2003.04.28

 新潮社がキャンペーンをやってるパンダグッズが欲しいとかで、今米木家は新潮文庫強化月間に入っている。しょうがないので、パパも協力のため酒見賢一の「陋巷に在り」を読み始めた。
 MSIMEに陋巷(ろうこう)がちゃんと入っていた。そんなにメジャーな単語なのか? そもそも酒見の小説のおかげ?
 諸星大二郎がカバーを書いてるという理由だけで買ってきたのだが、中身も諸星大二郎だ。諸星大二郎的世界がまんま展開されている。
 酒見賢一の経歴を見ると1963年生まれで、私と同い年じゃんか。ああ、私にはこんな小説は書けないなぁ、ってどんな小説なら書けるんだか。読めない字がバシバシ登場する。ある程度漢語に精通してるとより一層面白いんだろうなぁ。

2003.05.02

 「コモンズ」(著:ローレンス・レッシグ、訳:山形浩生)読了。
 一応、著作権法関連での理論武装のため。

2003.05.11

娘「お店屋さんごっこしよ〜」
父「いらっしゃいませ」
娘「何がありますかぁ」
父「丁度いま臭い靴下が入荷しました」
娘「いらなぁい」
父「じゃぁ、ちょっと前まで臭くなかった靴下があります」
娘「くださぁい」
父「50円です」
娘「わぁいわぁい」

2003.05.14

 池田信夫による反書評(http://www003.upp.so-net.ne.jp/ikeda/Nishi.html)にあがっている西正。見覚えのある名前だと思ったら毎日新聞DIGITALトゥデイのデジタル放送の筆者であった。単なる事実の記載の記事に混じって、主に彼の意見が述べられている記事もある。署名がある場合とない場合があるのだが、書いてる人が違うのだとしたらなぜ彼だけ署名? 毎日新聞の人じゃないからかなぁ。
 『インターネットのサイト数を見ても明らかな通り、コンテンツを制作する者は放送局に限らない。それらが何の区別もなく、通信会社の通信網を通じて、全国各地に流れることになると、マスコミという概念は無くなる。種々雑多な情報源から、視聴者が自己責任で情報を峻別して得るようにしなければならなくなる。それが視聴者にとって、メリットのあることとは考えにくい。』
(http://www.mainichi.co.jp/digital/coverstory/archive/200303/17/1.html)
 以前読んであれぇと思った文章。どうやら西氏によると、インターネットにはマスコミはないそうな。え〜!この毎日新聞のサイトはインターネットにないんでしょうか。そういう話ではないのかなぁ。
 テレビ局側を利する弁のつもりか知らんが、インターネットとの融合以外にテレビの生き残る道はあるのだろうか。インフラ(周波数帯)を握る者がコンテンツを握ってるってのは本当はヤバいんでは。「視聴者が自己責任で情報を峻別」できないよりはできる方が文化貢献度が圧倒的に高いのではないのかな。テレビ局側がこの既得権益を素直に手放すとは思わないけどさ。
 一部の大マスコミが世論を形成するなんてのはもう止めましょうよ。もはや新聞社も放送局もニュースサイトもその他大勢の一つとバレてますから。

2003.05.14

現状認識。

2001年の使用料徴収額(JASRACの集めたお金)
全体 : 1000億円
そのうち録音関連(CD等) : 480億円
そのうち演奏関連(主にコンサート) : 400億円

2001年のレコード会社の売り上げ(レコ協把握分)
オーディオ : 5000億円
そのうちCDアルバム : 4000億円
CDアルバム数量 : 2.6億枚
割り算すると1枚1500円程度なので、卸値は定価の半額程度。

大体卸値の10%がJASRAC管理の値段。
定価では5%程度。
消費者の出費のうち
50%がレコード屋と流通を支える。
45%がレコード会社を支える。
5%が音楽家を支える。

レコード会社と音楽家は著作権以外の契約料があるはずなんで、
45%と5%のところの実際の比率は違う。
レコード会社と音楽出版社(いわゆる事務所)の関係はまぁ、
大企業と外注みたいなもんか。その場合音楽家は中小企業の一従業員で、
立場関係は基本的には
大株主>レコード会社のお偉方>JASRAC>>>レコード会社の現場>事務所>音楽家
なんだろう。
ようは音楽家は業界ヒエラルキーの最下層部にいる。
音楽家へのJASRAC経由の著作権料はせいぜいボーナス。
本当はさらに下にローディーとかの丁稚制度があるが。

小室哲哉やマイケルジャクソン、古くは拓郎や陽水は野心があったので
「大株主」や「レコード会社のお偉方」になったわけだ。別の野心を持ってる
服部克久やすぎやまこういちはJASRACの理事になった。

この構造を変えるのは大変だけど、消費者が音楽を利用する権利を
ネットワークに拡張するには、どこかが変わらなくちゃいけない。
絶望的かなぁ。

2003.05.15

未来の展望
1世帯月額2000円で年間24000円。
1000万世帯加入して、売り上げは2400億。
現在のレコード会社の売り上げの規模から見て半分。
逆に言えばCCCD等の影響でレコードを売るという商売の規模が半分になれば別の方法を考えざるを得ない。
仮に日本音楽配信機構とでも名づける。略して音配機構。
音楽データはあらゆる複製がフリー。唯一の制限は、リスナーの持つ時間が一日24時間だということのみ。
レコード店のことまでは面倒見きれない。
リスナーからの契約料分配のため、公式配信サイトを複数用意する。
ここでの配布の比率でパブリッシャー(旧レコード会社)等への支払いが決まる。
公式配信サイトには旧大手レコード店がなるであろう。
サイトの収入は基本的には広告。ただし、使い勝手が悪いと客が寄り付かない。
音配機構への楽曲登録はパブリッシャーだけでなく個人でも可能。登録は無料。
音配機構に楽曲を登録してから15年経過後、著作権保持者には著作権保有税がかかる。
著作権保有税は毎年上昇する。
もちろん著作権(人格権を除く)を放棄すれば税はかからない。
著作権の放棄された楽曲は支払いのためのカウントを行わない。
著作権保有税がかかるようになったら、音楽家(代表してプロデューサ)はいつでも楽曲の権利をパブリッシャーから引き揚げることができる。
旧大手レコード店系公式配信サイトが個人を扱ってくれるかどうかはわからない。
ベクターデザインのようなアマチュア向け公式配信サイトの可能性はある。
高級オーディオの世界は、DVDディスク等で非圧縮技術を追求することになるが、市場規模は現在の5%程度だろうか。もっと下がる?
非圧縮ディスクは、あればレコード店の生き残りが扱う。
また、パブリッシャーの取り分は音配機構経由で払っているので、レコード店の扱う品は純粋に複製経費と流通経費。
レコード店というよりはキャラクターグッズ屋に近くなるのかもしれない。

大雑把にこんなもんでどうだろう。
かなり政治家に動いてもらわないと無理だな。

2003.05.15

Subject: Package
To: Tomonokai
Date: Thu, 15 May 2003 10:10:35 +0900

各々の作品Package名に
jp.maccreators.ハンドル.プロジェクト
を使っていいことにしましょうよ。
というか、使いたいな。
プロバイダ名が入るのやだし。

OSTRA / Takeshi Yoneki

Subject: Re: 会場案内
To: Niigata
Date: Sat, 17 May 2003 00:46:29 +0900

> 吉岡は満席だったので、

 生きてるものシリーズはちと勘弁なんで、少し安心。

OSTRA / Takeshi Yoneki

http://www003.upp.so-net.ne.jp/ikeda/Sakamura.html
(池田信夫氏の反書評「読んではいけない」)

 この池田氏の文章は反書評ということになっていますが、文の半分は単なる人物評で、ようは「こいつ嫌い」とか「こいつ嫌い重症」のリストと解して良いでしょう。
 まず、「21世紀日本の情報戦略」を私は読んでいません。池田氏によれば『この本を読むと、昔、著者が山のように書いた(どれも同じ内容の)本をもう一度、読んでいるような錯覚を覚える』そうなので、まぁ、実際読まなくても内容は想像付きます。昔の本は何冊か読んでいます。

『通商交渉で米国がスーパー301条の制裁対象の候補にしてつぶしたというのだ。これは著者がいまだに繰り返している話だが、嘘である。』

 通商交渉で米国がスーパー301条の制裁対象の候補にしたのは事実ですし、マイクロソフト社を保護するために米国の議員が動いたのも事実です。また、通産省は一度は話に乗ったのに米国側に実のある反論をしているようには見えませんでしたが、何かしたんでしょうか? 通産省が反論したから制裁対象から外されたんでしょうか? 少なくともそういった報道は記憶にありません。私が知らないだけかもしれません。
 米国の脅しに民間のメーカ、しかも現場が何を言えるのでしょう。メーカ上層部は半導体で実際に摩擦が生じているのだから、この程度で良いならと手を引かせたと私は読みましたが、想像でしかありません。

『当時、著者と仕事で1年もつきあわされた者として自信を持って断言』

 だそうなので、当然TRONのAPIリファレンスを読んだんでしょうね。RTOS(リアルタイムOS)として必要な機能をAPIとしてきちんと提示するという仕事を理解してるのでしょうね。
 『MS-DOSと互換性のない国内規格をまじめに開発する企業はなく』とか『パソコン用のBTRONの中身はMacOSの物まねにすぎない』とか書いてるのでコンピュータに対する理解がこの程度かとため息が出ますが、MS-DOSもMacOSもRTOSではありません。RTOSであることがTRONのキモです。例えばRTOSでは基本的なインストラクションであるセマフォはMS-DOS系ではWindows95までなく(OS/2なら結構早期にセマフォはありました)、MacOSではDaystarのデュアル604マシンのでてきたときのMPLibが最初です。
 過去に何冊も読んだのですから覚えていることと思いますが、ユーザ応答を良くするためにRTOSを使えるのではないかというのがBTRONの基本的な発想です。また、似た考えで開発されたのがメディアOSであるBeOSです。

『今でも工業用のITRONは使われているので、組み込みシステムとして地味にやればよかったのに、風呂敷を広げすぎて自滅した』

 なんとも組み込みシステムに対する蔑みを感じますが、RTOSの本懐が組み込みであることは言うまでもありません。私が開発に参加したのも組み込みシステムです。

 坂村氏の存在意義ってのは『風呂敷を広げ』ることです。未来をどうするのかの展望をある程度具体的に伝えることです。こういう御輿はコンピュータ業界には必要な存在です。大昔、ジョブスが大法螺を吹いてパソコン業界が始まったのは事実です。

『当時「BTRONマシン」として発表されたのは、80286のエミュレーションで、デモだけが動く張子細工のようなものだった。』

 80286でGマイクロをエミュレーションしてるわけじゃありません。ここでエミュレーションという言葉が出てくる理由がわかりません。BTRONの286への実装をエミュレーションと言いたいのでしょうか? ともかく解釈不能です。
 とはいえ、あのマシンはひどかった。結局はGUIを実装するには80286では荷が重いということです。Windowsも286ではどうにもならず、386の機能をある程度活かしたWindows3.0を待たねばなりませんでした。

『「マルチメディア」でもうけようとしたNHKがまんまとだまされて1億円以上の大赤字を出した。』

 これは自業自得でしょう。『仕事で1年もつきあわされた』の仕事がNHKの仕事でしょうから、池田氏の責任も少しはあるだろうと想像しますがいかがでしょう。それとも当時は単なる現場のその他大勢だったのでしょうか。

『通産省にだまされ、BTRONを日本の教育用パソコンの標準に決めたものの、商品が出てこないのでにっちもさっちも行かなくなり、日本のコンピュータ教育は大きく立ち後れた。 』

 商品が出てこない状態で放置されてしまったのは米国に実のある反論をしなかった通産省の責任が最も重いのではないでしょうか。あと、パソコン市場を支配していた日電が猛反対していた記憶がありますが、それは無視ですか。
 ただ、そもそも「日本の教育用パソコンの標準」という考え自体が間違っているという点は文部省に突っ込まないのでしょうか。

『実際のビジネスの役には立たない。』

 そりゃ、御輿ですし、ハウツー本ではないですしね。

『「情報家電」とか「ユビキタス」なんて20年前から提唱されて何ひとつ物になったことはないのである。』

 近視眼的な予測ではなく、かなり遠い未来を見ていた、あるいは見ることができる。そういう能力を評価するのは難しいし、良くて法螺吹き悪ければ詐欺師扱いもされるでしょう。
 ただし、「情報家電」である携帯電話がTRONで動いているという事実は、坂村氏のプロジェクトの方向性の正しさを示す具体例でしょうね。

『ここに書いたことは海外の研究書などにも書かれている常識であり、経済産業省のなかでも共通認識である。』

 海外の研究書の具体的な例が欲しいです。誰の書いた何という形で。まぁ、読む機会はないでしょうけど。
 『経済産業省のなかでも共通認識である』ってどのへんの経済産業省でしょうか。そのへんでは勿論キャプテン・第五世代・シグマが大失敗であったという共通認識もあるんでしょうね。役人から「大失敗だった」という言葉が出てきた記憶はありませんけどね。民間からは出てます。
 TRONが通産省的に失敗だったのは実際そうでしょう。当時、役人を使って手っ取り早く事を成そうとした坂村氏の戦略の失敗でもあります。日本の国立大学の先生のできることってのは、案外少ないのかもしれません。
 現在、もはやTRONは確実に存在し、かつ、日本の産業の一部を支えています。組み込みLinuxとの競争を展開している程度には活発な分野です。

 え〜、私はTRON信者ではありません。TRONとの関わりは昔仕事で組み込み開発に使ったという程度です。携帯電話も使わないので、そこらの高校生よりTRONとの関わりは薄いです。
 私は敢えて言えば一介のプログラマです。ジョブスやアトキンソンやガゼーや宮本氏や中氏と同じように坂村氏を尊敬しているだけです。尊敬とビジネスに成功するしないは、あまり関係ありません。
 坂村氏コンセプトである、どこでもコンピューターの具体的応用が、人々のコンテンツ消費の管理の道具に成り下がりそうな点が憂鬱です。

2003.05.21〜2003.08.05

 Palm Vxのハードリセットを試みる。しばらくは最低限のアプリのみを入れて運用してみる。

2003.05.27

 FinePix 40i、メインボード交換後、明らかにリビジョンが変わっっていることは書いたか。
 以前との違いは液晶が暗くなったこと、で、そのせいか電池の持ちが良くなってる気がすること、あとはメニューが透けてること。
 このへん詳しい情報が欲しいのだがなぁ。
 そもそもREAD ERRORが出る3ヶ月前に別件で修理してたのが故障の原因でないとは言い切れない。もしそうだとしたらメインボードがなぜ無償交換されたのかの理由になる。同じ個所の故障じゃないから本来無償である必然性はないのだが、富士写真が問題を隠匿してるのか故障頻発に対する詫びのつもりだったのか、真相は不明。
 嫌いなカメラじゃないんだよ、2Mピクセルモードがないのが問題なだけで。普段は1.3Mピクセルモードを使っている。
 2Mモードのあるカメラということで、キヤノンのIXY DIGITALシリーズに目移りしているところ。ヤマダ電気で30000円以下で売ってたのは旧機種在庫処分だったんだろうか。IXY DIGITAL 200a/300a(人気のない300aの方だったのかな)だとしても2Mピクセルカメラなんで十分オッケイってことだ。デジカメって安くなったんだなぁ。キヤノンの絵の具合は嫌いじゃないよ。ママの使ってるのがPowerShot G2。
 FinePix 40iの買った当時の値段をママに話したらPowerShot G2と大差ないとか。本当にデジカメって安くなったんだなぁ。FinePix 40iが高すぎたんだけどね。
 ヨドバシカメラでニッケル水素電池用の急速充電器SONY BCG-34HRCを買ってきた。5000円程。2000mAhの電池が4本付いてきた。いつのまにかニッケル水素電池は1600mAhの時代から2000mAhの時代に変わっていたのであった。リビジョンアップ+電池強化=最大の問題であった電池寿命が延びる、というわけでFinePix 40iはボロボロになるまで酷使される気配濃厚。
 BCG-34HRC以外にも急速充電器は幾つか置いてあったのだが、放電機能をもっていたのがこれだけだったのである。なんで? 今後はSONY製品以外にも放電機能が付くようになるんだろうな。

2003.05.28

 Palm Vx。
 だいぶ前から、あるいは仲野さんから格安でゲットして直後からか、しばしばタップした位置がズレ、初期設定しなおすという羽目に陥っていた。煩わしいがそのまま長いこと運用してた。
 ふと思い立って検索するとPalmサイトにFAQがあった。これで直るかどうかは不明だがやってみて損はない。
 本体ハードリセット後、最低限のアプリケーションをインストール。
 二日ほど運用したが、特にズレることなく動作する。やはり何かのアプリケーションが悪さしていたのだ。最低限のアプリケーションは PgmrCalc、秋葉マップ、J-DOC、J-Info、SmallBASIC、Tiny Viewer、Img Cmprsr。
 もう少しアプリケーションを追加しよう。Hackとゲームだな。

2003.05.29

 技術には技術で対抗。

 ニュースサイト等の広告でアニメーションが多用され、そのチラチラで気分が悪くなることがある。GIFアニメーションならばMozillaの設定でアニメーションを止められるのだが、無神経な広告の多くがFlashに移行してきた。Flashのアニメーションは止める設定がない。不便なことも多いが、気分が悪くなるのを避けるためFlashはデフォルト環境から除去していた。ともかく、有意義なサイトでFlashが必須なところはそうはない。
 Mozilla Firebird Help(http://texturizer.net/firebird/tips.html)のAd Blockingが有効に使えるとウチのママが見つけてきた。Webページ上の広告の特徴を捉えてブロッキングするMozilla向けCSSである。私のMac/Windows共通デフォルトブラウザであるMozilla 1.0.2でも効く。抜群に効く。素晴らしい。
 おかげでデフォルト環境にMacromedia Shockwave Flashをインストールできるようになった。任天堂のメトロイドページもようやく楽しんだ。Flashがないとどうにもならない間抜けな作りの日本レコード協会やテイ・トウワ公式ページも確認できるようになった。しかし、日本レコード協会はサイトに訪れた客を全員盗人扱いですか。もちろん設定で「リクエストのないウィンドウオープン」は切ってあるんでもうポップアップされないけどね。
 以前は広告を嫌って勝手に広告を抜くプロキシを使ったりしたもんだが、CSSで可能ってのが凄い。似たことがSafariやOperaで可能なんだろうか。

 有線ブロードネットワークスによる光ファイバー(各家庭に来てるのは情報コンセントの真打ちであるEthernetだが)が開通したので、116に電話してNTTのADSLを解約した。我が家ではADSLは半年チョイの命であった。

 Labels Xというソフトを使うとMacOS X Finderでラベルが使えると知り、インストールしてみた。どんな仕組みで実現してるのだろうと調べると、なんとまぁアプリにパッチを充てるためのFrameworkを用意して、それを使って実現していたのであった。メチャクチャ大技。apedというdaemonがその実体だが具体的にどんな風にやってるかは、もう私の知識の範囲外。このAPEを利用すると、昔のMacOSの危ないINITに近いことがバンバンできるようだ。いやまぁ、私の趣味ではないが(あくまで正統派の方法でアプリしか書かないもんで)。
 調べるまでは漠然と、WindowsのExplorerみたいに拡張向けの仕組みがAppleから提供されているんだろうかなどと思っていたのだが、甘かった。拡張の仕組みそのものから構築するとは。unsanityって会社、Appleの技術者が覆面で参加してるんでは?
 ともかくラベルが復活した。
 しかし、MacOS Xへの移行はnetatalkが最大のネックだな。

2003.06.01

 期せずして伊藤ガビン参加作品を2本もゲットしてしまった。迂闊。え〜、どちらも趣味ではないが、色んなゲームをやりたいという欲があるので、時々ジャンルにかまわずゲームを買ってくる。ただし、ギャルゲーだけは「色んなゲーム」範疇からも外してある。ああいう絵柄を受け付けないのだ。絵柄を我慢してプレイして報われる(楽しめる)ゲームシステムとも思えないしねぇ。

ウンジャマ・ラミー(PS)
 練馬西友のワゴンで1000円程。
 いきなり1面で苦労。パラッパなんて久しぶりだし、そもそも覚えゲーだからなぁ。実はこのソフトを買ったのは初めてじゃない。姪にクリスマスプレゼントで贈ったことがある。もちろん私は今回初めてプレイするわけだが。
 まぁ、どうでもいいや。イケダにやらせよう。
動物番長(GC)
 近所の中古屋で1500円程。
 いろんなサイトやページで「太陽のしっぽ」との類似性が指摘されてる。いや、パクリとか云々というレベルでなく、雰囲気が。ようは「太陽のしっぽ」が好きなら「動物番長」も楽しめるよという意味で。でも、ゲーム性で最も似ているのは「ドラゴンクエスト・モンスターズ」。全ての組み合わせの動物になるという目標はDQMの暗黙の目標と同じ。また、コンプリートを目指す際に要求される回りくどい思考方法は、かなり似ている。DQM程は難しくないかもしれないが。
 まぁ、どうでもいいや。娘はちょっと気に入ったみたい。

2003.06.02

 酒見賢一の「陋巷に在り」、文庫8巻読み終えてしまった。単行本最終巻の発刊時期から計算すると、文庫での最終巻は2007年になる。今年のうちに文庫9巻がでるだろうとは予測できるが、今後どうしよう。中途半端に古い単行本は書店では手に入りにくいものだ。amazonやらkinokuniyaという手もあるが、イマイチ単行本で読むほどの必然性も感じない。面白いことは面白いのだが、1冊1500円と思うとなんとも。酒見さんには悪いが、古本屋探しだろうか。

2003.06.02

Subject: Re: 久々と思えば...
Date: Tue, 03 Jun 2003 23:57:27 +0900

> http://www.laks.com/english/index.html

 これってメモリだけ?(いやまぁ、時計はあるんだろうけど)
 仕事のクライアントの人がUSBメモリ使ってて、ああ、小さくっていいなぁ、
とか思ってましたん。

 有線ブロードネットワークスの光ケーブル(といっても各家庭にはEthernet
ケーブル)が開通したので、ADSLを解約しました。ママの調査では
18M程度。iTunes4.0.1が3秒程でダウンロード(^^)。

 Palm Vxのデジタイザがよくズレるんで、ハードリセットしてソフトを
厳選したらズレなくなっちゃいました。誰かが何かを破壊してたんだろうね。

 娘のリクエストで毎日毎日ハリーポッターの映画がヘビーローテーション。

 以上、近況。

#今年はパソコンを買う年のはずだがアイデアがない。
#Zetaが載るPCが最も有力。

OSTRA / Takeshi Yoneki

政府の知的財産戦略とオープンソースは特許の扱いについてコンフリクトしそうな気がするんですが、どうなんでしょう。

2003.06.03

 「陋巷に在り」で中断してたタクティクスオウガを再開。
 第4章、シェリーを仲間に加える。これで4姉妹が揃った。
 どこぞのページでシェリーがバイアンの敵といったニュアンスの記述があったが、そうか、シェリーが参加すると役割的にバイアンが引退するかクラスチェンジする羽目になるのね。納得。
 噂の死者の宮殿がマップに現れる。

2003.06.04

 コピープロテクトを破る道具および行為が違法になってしまったことにより、元々法的裏付けのないコピープロテクトが法で保護されるようになってしまっている。そのコピープロテクトが常識的利用を著しく制限するにもかかわらずである。CCCDのハナシ。もっともCCCDが実際にコピープロテクトと判断されるかどうかは不明ではある(判断される可能性は大きい)。
 コピープロテクトというのはそもそもが利用制限を実力行使するというものである。コピープロテクトを保護するならば、過剰なコピープロテクトを制限しないと、法としてのバランスに欠けるのではなかろうか。少なくとも米国ではそういった法案が提出されたわけだ。議会を通過できるとはあまり思えないが。
 何をもって過剰とするか、コピープロテクトが保証しなければならない読者・聴衆・観衆側の権利をどこまでとするか。基本的には法の定めている範囲(著作権法で定める著作権の制限)が妥当であろう。
 CCCDは友人間の貸し借り(著作権法第38条4)が可能であり、この点では問題ない。CCCDが法の定めている範囲を侵しているのは私的複製の権利(著作権法第30条)である。
 米国で提出されたのは、そもそもの著作権法が違うのだが、著作物の中古での売買を制限するコピープロテクトを禁止する案だ。現在はそういったコピープロテクトはあまりないが、技術的にはもはや可能となっている。レーベルゲートCDはこの点で問題がある。
 アトムを利用せずビットのみの販売で中古売買を可能とする方法は不明だが、技術的に可能となればそれを阻止してはいけないであろう。少なくとも法は。
 うまく考えがまとまらない。また後で。続く。

2003.06.09

 タクティクスオウガ。第4章。
 しばらく放置されてたセリエをセイレーンとして鍛えるやら、シェリーを救出するために駆けずり回るやら、足の遅い魔法使いのためにウィングリングを買うべくコカトリス捕獲するやらのためやら、ただ単に面を進めるのが億劫だったりして、だいぶランダムエンカウントをこなした。おかげでランベスの丘は速攻でボス殺戮。もしやバーニシア城のバランスも崩してしまったか?
 本部屋を整理してみたがタクティクスオウガの攻略本は見つからなかった。ママの福袋等の山の中にあるんだろう。探索は断念。

 タクティクスオウガ外伝。夏季。
 あと1面で夏季の章が終わる。無事デネブも仲間にできた。タクティクスオウガに比べランダムエンカウントしにくいのでウロウロしてゲーム内日付だけ進む。初期の頃ウロウロしても日付が進まなくなった気がするが、何か都合が悪かったのだろうか(夏季じゃなくなる?)。GBPを使ってテレビモニタでプレイできるのが嬉しい。

2003.06.09

 タクティクスオウガ。
 懸念通りバーニシア城3連戦はレベル格差2が効き、異様にハイスピード展開となった。特に城内戦はテンプルナイト8人中7人が石化。あれれれれれという展開。まぁ、いいか。拳銃は興味なし。
 問題はカチュアを入れるとして誰をハズすかだ。やはり肉弾戦力としても魔法戦力としても中途半端になってしまったセリエだろうか。最初からアーチャーにでもしておけば良かったんだが。アロセールどころか初期からいる無名アーチャーにも勝てない。まぁ、実際4姉妹はクラス依存のグラフィックじゃなく、役割がわかりにくいという欠点があって困る。禁呪を手に入れたら全員解雇って手もある。全員セイレーンにして魔女軍団化という選択肢もある...のかな。魔女軍団化で考えると、カチュアをヒーリング系にしてデネブは必須としてアーチャー二人入れてもう一人ヒーリング系を入れたらあとはデニムしか入らない。困った、ハレムだ。肉弾系がアーチャーだけってのはいざってときに問題あるんでは?

2003.06.10

Subject: usen
To: Satomi Yoneki
Date: Tue, 10 Jun 2003 12:37:24 +0900

 直接グローバルIPを設定したLinuxマシンへのftpは問題ない。
 ルータのNAPTを使ったLinuxマシンへのftpはやっぱりダメ。
 問題は有線BBでない。
 問題があるとすれば

1. ルータ
2. ルータのNAPT機能
3. ルータのNAPT機能とProFTPDの組み合わせ

のどれか。
 まずはProFTPDでないftpdを使ってみるべきか。直接グローバルIPを設定した
マシンのftpdはProFTPDではない(Linuxディストリビューションの時期が違う)。

 ちょいと調べたら、どうもNAPT+ProFTPDをもそっと追求すべきようだ。ようは
3番の可能性が高い。ProFTPDにはIPマスカレード(NAT、NAPT)向け設定がある
らしい。

Takeshi Yoneki

注:
 ブロードバンドルータのNAPT経由でのftp公開を実験してたんだが、結局ルータを買い換えた。安物はそれなりってことだ。

 忘れないうちに書いておこう。
 Carbonに元々あったアピアランス関連のAPIでフォントスムージングが制御できたのは10.1まで。10.2では制御できなくされてしまった。残念。
 ふと、ピクセル深度1のオフスクリーンに描画したらどうなんだろうと思いついた。やってみると予想通りフォントスムージングなしで描画された。ラッキー。
 問題がないわけじゃない。ママのiMac(電気スタンド)ではOsaka 12ポが汚い。まさか12ポのビットマップがないのか?
 完全解決というわけでもなさそうだ。

2003.06.10

Subject: Re: 問い合わせ
Date: Tue, 10 Jun 2003 23:47:46 +0900

> 中国のコピー商品についてネタを集めているんですが
> Takeshi Yonekiさんがお持ちのゲームコントローラーを
> 参考資料として貸していただけないでしょうか。

 具体的にどれでしょう?

OSTRA / Takeshi Yoneki

 タクティクスオウガ。
 どうもWebで攻略データを調べると、特には明記はされていないが、4姉妹がシャーマンになったらもうクラスチェンジできないようだ。敵味方全員にダメージを与えるという使えない禁呪獲得のために魔法を2つまでしか装備できないシャーマンにするというのは理不尽なことだ。しかも私の大好きなナイトメアが使えなくなる。
 で、しばらく悩み、4姉妹をシャーマンにする方向で決定。私の目的はタクティクスオウガをできるだけ楽しむことにあり、4姉妹の物語を終結させるのがスジってもんだろう。合計8面分あるわけだし、2周目なんてものはする気はない(PS版TOを中古で買ってきたのは何故?)。
 カチュアが入ったことでシスティーナの役だったセイレーンの代役はいる。クレリックとプリーストは無名キャラを復帰させる。バイアンも復帰である。
 レンドルを使って離反というイベント(?)も見たいよなぁ。

2003.06.11

Subject: Re: TV制作アル・カンパニーです
Date: Wed, 11 Jun 2003 23:44:16 +0900

 了解しました。
 送り先住所、借りる期間あるいは返却予定日をお知らせください。
 特にSONY SCPH-1010は現在入手方法がありませんので、確実に返却願います。

 以下解説。

 GRAVIS GamePad Proはいわゆるブランド物等のコピー商品とはかなり
ニュアンスの違う製品です。GRAVIS社(http://www.gravis.com/)は米国の
PC向けゲームコントローラ製造販売会社で、Connectix社のVirtual Game
Station(MacintoshでPlayStationのゲームを起動できるエミュレータ製品)に
USB版がバンドルされて販売された実績もあります。何年か前、MacExpo/Tokyoで
Apple社がゲームをデモンストレーションしていたコーナーの全てのiMacには
GRAVIS GamePad ProのUSB版がつながっていました。
 Virtual Game Station自体はSONYとの裁判があり、裁判には勝ったものの、
SONYとの和解交渉で製品権利をSONYに売ってしまいました。現在手に入りません。
また、Connectix社で最も有名なVirtual PC(MacintoshやPCでPCのOSを同時に
複数起動できるエミュレータ製品)は部門ごとMicrosoft社に買われてしまいました。
 まぁ、ともかくGRAVIS社はPC業界では比較的メジャーな会社です(たとえ製品が
粗悪でも)。
 GRAVIS GamePad ProとSONY SCPH-1010の最も明白な違いは対応する機器です。
GRAVIS製品はあくまでPC向けで、対してSONYはPlayStation向けです。そもそも
市場が重なっていません。PCでPlayStationのようなコントローラを使いたい場合の
解決方法をSONYは提供していません。
 GRAVIS GamePad ProのコントローラのボディデザインがSONY SCPH-1010から流用
されたのは事実でしょうが、中身の基盤は似ても似つかないものと思われます。
HORI HORIPAD PSもSONY SCPH-1010にそっくりですがもしかしたらこっちは
ライセンス製品かもしれません(不明)。
 SONY SCPH-1010には従来のコントローラと比較して際立って優れていた点が
あります。それはグリップ(握り)をコントローラに導入したことです。
他社も良い点は躊躇せず取り入れますので、その後のゲーム機(Dreamcast、
GAMECUBE、XBox)の付属コントローラは全てグリップがあります。またPC向けでも
Microsoft SideWinder game padはSaturn(PlayStation発売直前に発売された
SEGAのゲーム機)のコントローラSEGA HSS-0101とSONY SCPH-1010の折衷のような
形をしています。
 とはいえ、Apple iMacに対するSOTEC e-one程度には類似していると言えるで
しょう。すなわち、間違えて買う人はいません。
 あと、中国製云々ですが、SONYの純正品も中国製です。

OSTRA / Takeshi Yoneki

Subject: Re: シェアレジ手数料値上げ!
To: Tomonokai
Date: Tue, 17 Jun 2003 02:16:18 +0900

 あ、dp-collection、尾野さんもちゃっかり入ってる。

 最近、全作品フリー化を画策してて、何が面倒かって、ドキュメントの
見直し。さすがにttroのドキュメントは時代に合わない(^^;)。
 ベクターにあるのは基本的に放置だしなぁ(メチャクチャ古いバージョン
のまま)、撤退するのも面倒だし、撤退する意味もない。

 友の会として具体的に何ができるかなぁ。政治的なハナシの不得意なヒトが
多いよね。あ、でも社長業のヒトも案外居るからそうでもないのかな。

OSTRA / Takeshi Yoneki

 タクティクスオウガ、第4章。
 レンドル(ガンナー)を救出し、アッサルトを持たせるが、イマイチな戦力。
 初期の頃からクレリック・プリーストと順当に活躍してきたキャラクタがどうにもWT値が大きい。すなわちなかなか順番が回って来ない。とりあえずはカチュアにリザレクションを持たせて、ヒーリング系はクレリック一人にしてみている。今後ヒーリング系が二人必要になるのかちょっと不明。二人必要になったらカチュアにヒーリングを持たせよう。説得を試みても良いか。
 バンハムーバの神殿に赴き、4姉妹をシャーマンにした。やはりもう転職はできなくなった。

 タクティクスオウガ外伝、秋季の章。
 エレノアが加入する。迷ったあげくクレリックで始める。
 ストーリーが弱いやら難易度が低いやらなんでターン制なんだとか色々言われているけど、これくらいの出来ならメチャクチャ良質のゲームだと思う。ゲームボーイウォーズよりは好きだ。

2003.06.18

 飯森さんのMr.PCでアプリ個別にアンチエイリアスの切れるフォントサイズを決められるそうで、使ってみた。システムは10ポイントにしてあるが、Mozillaでの設定を12ポイントにしたら、Webで文章を読むのが楽になった。嬉しい。
 で、Mr.PCが起動してなくても効いてるんで、この機能は元々システム的に用意されていると気が付いた。調べると、org.mozilla.mozilla.plistのAppleAntiAliasingThresholdの値が書き換えられているようだと気付く。plist関連の仕組みは知らないんだが、きっとアプリレベルじゃない誰か(フレームワークか?)が見てくれるんだろう。後で調べよう。
 そんなわけで飯森さんに感謝しつつMr.PCはいきなり引退。

2003.06.20

注:
 その後Mr.PCは普通にアプリスイッチャーとして使っております。

 ママの環境でHUNDOSHI-EDITのフォントスムージング無効のときのOsaka 12が汚いという問題。私の環境でTinkerToolのQuickDrawを使用するアプリケーションに対するなめらか処理を切ると再現した。
 ようは、一般的には汚くて、TinkerToolとの合わせ技でのみ有効になるのであった。困った。
 10.2.xではTinkerToolのこの設定は最終的には機能していなかったのだが、きっと惜しいところまでは働いていたのであろう。

2003.06.21

 PC DEPOTにもヤマダにも「ハーフライフ ミレニアムパック 日本語マニュアル付英語版」は置いてないので、amazon.co.jpで注文。郊外型店舗にマニアなゲームはあるわけもない。
 で、なんとなく「レミングス レボリューション」を買ってきた。まだ未開封。どうやら「3Dレミングス」とは別物らしい。
 メトロイド以降ほぼゲームを買ってないので、ちょっと毛色の変わったものを。

ミッフィー はじめてであうぱそこんそふと(3) かずとかたち (Macintosh/Windows)
 SEGAのエデュテイメントソフト。ママが娘向けに買ってきた。って今回は全部娘向け。
 ママのお下がりのPowerBook G3に入れてある。ゲームもあるが基本的には動く絵本。本国(オランダ)製のソフトをローカライズしたそうで、結構丁寧な作りで好感が持てる。しゃべってるお姉さんの声の抑揚のなさ加減が独特。レンタルビデオで借りたミッフィービデオも同じ声だった。
やんちゃるもんちゃ(PS)
 バンダイのキッズステーション向け。サン電子のソフト部門サンソフトの製品。きっとこういうのが典型的にダメダメなエデュテイメントもどきソフトなんだろう。ゲーム性が強すぎて娘にはまだ楽しめない。スピードに追いつかないのだ。あと、完全に平仮名が読めることが前提となってるものがあり、これもまだまだ。もう少し年齢が上がれば楽しめる可能性はあるが、その頃には任天堂に行くべきであろう。もんちゃのターゲット年齢と微妙にズレているのではないか?
ピングーとなかまたち(Macintosh/Windows)
 「ハーフライフ」が売ってなくてパパの買い物が成就しなかったのになぜか買わされた。マインドスケープの製品だが、これも本国(英国)製でローカライズ版。まだあんまりやってないけど(私がやるわけじゃない)、ゲームもせわしくなく作りも丁寧で高感度大。ピングーってBBCが版元なのね。
キッドピクススタジオ2001 for Macintosh (Macintosh)
 ゲームじゃないけど、娘にとっては同じ。最近遊んでないが、以前は全く使いこなせていなかった。今度遊ばせよう。あ、でも「4歳のお子様から遊び心いっぱいの大人までどなたでも楽しむことができます」とある。まだダメかな。Undoの音声が気に入っていてUndoばっかりしてたりする。インタープログ社によるローカライズ製品。米マテル社が版元。

2003.06.23

http://www.zdnet.co.jp/products/0306/09/sj00_mp1.html
 基本的な部分の理解が足りないとしか言えない記事。
(1/2)
『シングルCDのダウンロード販売、NetMDと巷の音楽シーンも』
『おもなファイル形態は当然「MP3」』
 ってのはなんだ? NetMDは当然MP3ではないし、MP3でダウンロード販売ってほとんど聞かない。MP3ではコピープロテクトができないから、いわゆるメジャーレーベルでは全く採用されていない事実を知らないのか?
『音楽の元データの劣化を抑えつつサイズを小さくすることに特化したファイルシステムだ』
 ファイル形式のことをファイルシステムとは言わない。片仮名で表現したければファイルフォーマットだろう。ファイルフォーマットのことをファイルシステムと書くような莫迦の書いたOS解説本(「トラブルシュ-ティングに役立つWindows 2000/XP管理ツ-ル利用ガイド」)なんてのは読みたくないなぁ。あ、毎日コミュニケ-ションズか。
『当初のプレイヤーのメモリサイズは64Mバイトほど』
 初代mp-manは32MByteだった。
(2/2)
『冒頭で述べたようなダウンロード販売や、NetMDとの連携が』
 MP3とNetMDが連携しそうな誤読を招きたいとしか思えない記述。
『圧縮ファイルの一種に過ぎず、しっかりした耳を持つユーザーにとっては周波数がカットされてしまった音は』
 圧縮=破壊圧縮しか知らないようだ。非破壊圧縮もあるが一般的とは言えないからまぁいいか。それよりはMP3での音声の劣化は高域がカットされる事が主原因ではない事に気付いていない方が問題か。「周波数がカットされ」るの意味が高域カットのことだと想像してのハナシだが。ともかく劣化の主原因は変調の方だ。
 『音楽CDに含まれているのはサンプリングデータ。このファイルはビットレートが128Kbps、44.1kHz 16bitステレオという再現性が高いものだ。もちろんデータは音楽専用なので、コンピュータの持つファイルシステムとは種類が大きく違っている。これをPCでも扱えるようにMP3ファイルへと圧縮変換しているのだが、ビットレートを同等かそれ以上に設定しても、高い周波数帯域は減衰されてしまう。』
 引用が多いが、「このファイルはビットレートが128Kbps」云々の「このファイル」は何のことだろう。「音楽CDに含まれている」「サンプリングデータ」のはずはないのだが、誰か教えて欲しい。「コンピュータの持つファイルシステムとは種類が大きく違っている」そうだから多分CD-DAのことなんだと思うが、それにしても「128Kbps」という記述が理解を妨げる。多分本人(中山一弘)にしか説明できないだろうがそんな説明は聞きたくない気もする。もちろんここでの「ファイルシステム」は「ファイル形式」と読み替えないといけない。
『ちなみにFM放送は64Kbps、22.05kHz、16bitステレオ。一般電話になると16Kbps、11.025kHz、8bitモノラルとなっている』
 なんの前提もなくこんなこと書いてる莫迦。この分類はWindowsで音質を例えとして表現しただけのもので、こういった事実はない。「64KbpsはFM放送くらいの品質かなぁ」程度の意味しかない。
『音楽データをコンピュータで扱えるファイルシステムはなにもMP3だけではない。AIFFやRA、WMAなどその種類も多い。中でも音楽データと同じサンプリングデータを扱えるWAVはもっともメジャーなファイルシステムだ』
 だんだん吐き気がしてきた。「音楽データ」という言葉が2度出てくるが、最初のは多分「オーディオデータ一般」といった程度の意味と想像。後のは「CD-DA」らしい。なにも「CD-DA」だけが音楽データではないのだが、そもそも曖昧な記述なんで解釈してまで突っ込むのはやめておく。
『コンポーネントシステムを比べることもできるし』
 なんだろう。オーディオコンポのことか? システムって言葉が好きだな。
『エンドレスに違う曲を高いクオリティで楽しむことも可能』
 アルバム200枚程度でエンドレスか? まぁ、週末に聞ける量ではないな。仕込むのに泣きそうなくらい時間が掛かるが(1日2枚で3ヶ月)。

 しかし、全体として情報量がほとんどない記事だ。その上完全に理解不足。不得意な分野の記事を書くなら、もそっと勉強してからにして欲しい。結局何を言いたいのかも不明だ。ZDNet Japanってのは載せてる記事の編集チェックってのはないのか?

2003.06.26

注:
 直後に大幅に書き換えられた。中山一弘(ユータック)という署名もなくなった。書き換え後の文章の様子から小寺信良さんに書き直して貰ったようだ。単なるMaxtorの提灯記事なので小寺さんは無署名を希望したのだろう。
 そもそもなんでこんなに突っ込んだかと言えば、この中山一弘なる人物、「Windows 2000/XP 管理ツール利用ガイド」(http://book.mycom.co.jp/book/4-8399-0787-0/4-8399-0787-0.shtml)なんつー本を出してたりするのだ。ファイルシステムって言葉はでてくるんだろうか。困ったもんだ。

Subject: 例の件
To: K-ON
Date: Fri, 27 Jun 2003 01:03:10 +0900

 またまた不明アドレスがあったので、再々送。

 皆さん、ツェッペリンのライブ聴いてますか?
 今回あらためて、私の知ってるツェッペリンの曲の大部分はオオツキあるいは
マツのコピー演奏だと気付かされた次第。う〜ん、浜省と一緒かいな。
 でも通勤で聴くにはあまりにも濃いのでヘビーローテーションは断念。

 で、一応夏会は7/26を予定。

OSTRA / Takeshi Yoneki

Subject: 9
To: Satomi Yoneki
Date: Fri, 27 Jun 2003 16:18:10 +0900

 陋巷9巻、予想より3ヶ月程早く文庫化。

Takeshi Yoneki

Subject: EFF
To: Satomi Yoneki
Date: Wed, 02 Jul 2003 12:44:29 +0900

http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2003/0701/eff.htm

 実を結ぶとは思えないけど、実際に行動を起こすってのが、やっぱスゴいわぁ。

Takeshi Yoneki

 音はいいのに装着感が最悪のPanasonic RP-HT850。装着感は抜群なのに音がショボショボなSONY MDR-D66。これらの長所を合体した製品があれば全ては解決するのに...ということでヘッドホン墓場から拾ってきて合体だ。
 両製品の特徴はスピーカーの入っている部分の形状がタマゴ型であること。列べて比べると大きさといい、バンド取り付け穴の位置といい非常に似ている。大人の事情があるかのごとくにそっくりなのである。SONYのヘッドバンドをPanasonicのスピーカーに付けられないかというのが基本発想。
 両方ネジをハズして分解し、SONYのヘッドバンドをPanasonicのスピーカーにはめてみた。ピッタリである。いやマジに大人の事情がありそうなくらいピッタリはまる。
 半田ごてを引っ張り出してきて取り替え作業をした。右と左を結ぶ線はSONY側を使った。
 問題なく合体は成功。装着感は抜群。音も申し分ない。耳当てはSONYのをPanasonicのボディにくっつけたが、規格品のごとくであったのはいうまでもない。
 Panasonic RP-HT850は安価なくせにイコライザを調整しなくても音のキャラクタが素直な、珍しいヘッドホンだ。このスピーカーを使った装着感の問題のない製品があれば改造なんてコトしなくて済むのに。SONY MDR-D66はちょっと安価とはいえないのでヒトに勧められる改造ではない。
 とりあえず満足。一応音はLo17、Hi13程度がunderworldには良い。しばらく運用しよう。

2003.07.02

Subject: Re: GripGrop取扱説明書の文字コード
To: Tatsuya Naraoka
Date: Sat, 05 Jul 2003 21:07:34 +0900

 こんばんは、奈良岡さん。

> 早速ですが、GripGrop3.3.0の取扱説明書の文字コードがUnix ではありませんか。
> 褌エディットで開こうとしても化けてしまい、仕方なくMailKanjiFixerで変換して
> 開きました。

 おっと、確かに。
 次回アップデート時に直しときます。
 HUNDOSHI-EDITで、自動コンバートは設定してないようですね。

OSTRA / Takeshi Yoneki

Subject: Proxy Icon
To: Satomi Yoneki
Date: Thu, 10 Jul 2003 13:53:31 +0900

 どうも予想と違って、Proxy Iconの制御はSetWindowModifiedを使うみたいだ。
 いや、むしろ、この関数が元々Proxy Icon向けに用意されてたらしい。
 XでClose Boxも反応するようになっただけか。

Takeshi Yoneki

 手に入れることのできた酒見賢一の文庫本全部読了し、酒見賢一強化月間は終了。月間中に陋巷の9巻の文庫が出たのは嬉しかった。でもママの不注意でうどんだかラーメンだかの汁で汚染。おい。
 森秀樹の漫画の墨攻が残ってはいるんだが、微妙に古い漫画ってのは手に入れにくいんだよなぁ。まぁ、これは今後の課題ということで。
 強化月間中はTOもTO外伝もほぼ中断。ま、再開する予定。TO外伝後はFFTAとMOTHERのどっちをするか悩むところだが。
 強化月間中にブックオフで伝説とTO外伝の攻略本をそれぞれ100円でゲット。TOのはなかった。家の物置と化してる本部屋のどこかにTOの攻略本はあるはずなんだが、探索をする気力はない。一部整頓はしたんだが出てこなかった。やはり、禁断のママエリアにあるかぁ。

2003.07.11

 何年か昔、MuONのひろぽんさんの誘いでフリー・シェアウェアのプログラマを公開インタビューするというMacExpoでのイベントに参加したことがある。インタビューされる側でなくインタビューする側としての参加で、サブ司会ともいう。
 浅利さんのプログラムに、ファインダのアイコンの上でマウスポインタを振るとゴミ箱に入れるというものがあり、紹介した。
 会場にいたとあるオジさん(誰なのかは知らない)から「その、振って消すのはアップルの特許なんじゃないの? そのへんどうなの」(正確な表現は失念)と質問があった。
 特許について深く考察したことがない、すなわち態度が未決定だった当時の私は困った顔をしてお茶を濁すくらいしかできなかった。しかし、非常に強い反感を覚えたことだけは記憶に残っている。個人がプログラムを書くという行為と特許の関係についての何らかしらの直感があったことは間違いない。
 一応当時も、セガが米国の個人の「どこがビデオゲームやねん」という糞特許に敗れたことで、強い不信感を抱いていた。ただ、視点が陪審制度の問題に向いていて、特許制度そのものにはあまり向いていなかった。GIFの問題もあったが、ソフトウェア特許の問題だという視点だった。

 最近のDVDフォーラム参加企業が中国のメーカーからDVDの特許料を徴収するという件を考察しているうちに、彼らの行動が単なる囲い込みにしか見えなくなってきた。DVDフォーラム参加企業内ではクロスライセンスで相殺しているだろうにねぇ。

 特許が制度的に疲弊しているのは間違いない。
 フィリップスとソニーがCDの特許で儲けすぎたのが悪い前例になっているのだろうか。
 個人がプログラムを書くという行為に「あらかじめ特許侵害しないように調べてから」なんてメソッドを加えるなんてのは無理ってもんだ。良く知られた特許ならまだしも、サブマリン特許なんて事実上どうしようもない。なにも作れなくなるだけである。
 「特許出願件数が増えている=ゴミ特許が爆発している」という意味なんだろうが、これは特許という仕組みに対するDoS攻撃と何が違うの? 爆発したゴミを前に、既存特許かどうかなんて特殊な技能なしに現実的に調べられるの?
 特許は個人がモノを作るという行為の足枷にしかなっていない。
 大企業は現在の特許制度でも運用可能なのだろうが、全体としてのメリットとデメリットの差し引きはどんなもんなんだろう。

 といったあたりを宿題として書こうと思ったが、池田信夫が書いてた(http://www.rieti.go.jp/jp/columns/a01_0091.html)。詳しくかつ正確さも高そう。

2003.07.14

 私の記憶ではポリス(THE POLICE)の音は、非常に軽いものだった。軽いというと語弊があるか、軽やかとでも言おうか。この印象はあくまでレコードであってライブではない。そもそもポリスのライブはテレビでライブ映像をチラッとだけ見ただけだ。
 アナログのレコードで持っている録音をCDで買いなおすということをほとんどしたことがなかった。でも、「白いレガッタ」のB面がプチプチだらけで聴くに堪えないので、ポリスオリジナル全アルバムをamazon.co.jpで購入した、のが5月だっけ? iTunes Music Storeで盛り上がってた頃だ(日本でのサービス開始は絶望的だってのにね)。もちろん携帯MP3プレーヤーで聴きたいからだ。
 で、ポリスのCDをウチのメインのオーディオ装置で聴くと結構低音が部屋の飾り窓と共振する(この飾り窓、明らかにオーディオ鑑賞に向かないんだけど、別にオーディオのために生きてるわけじゃないので灯火管制みたいなコトはしてない)。あれ? と思い、LPを引っ張り出してきて再生してみた。共振しない。そもそも音が違うなぁ。
 ウチでのオーディオ装置ではポリスのLPとCDの音はかなり違う。CDはLPに比べ、かなり低音が強調されて聞こえる。逆にCDの方の音に慣れるとLPは低音が弱く聴こえる。微妙にラジオ臭いというべきか。LPに慣れるとCDはコモった音に聴こえる。どちらにせよ慣れるのに1分もかからない。
 ハイハットの音色が違うかもしれないが、もうちょっとちゃんと聴き比べてみたい。スネアドラムに掛けてるリバーブはかなり印象が変わってしまってる。Voices Inside My Headのスネアドラムに掛けてるリバーブを聴き比べると、LPの方が爽やかに広がっているが、CDだと暗く沈んだ印象で軽やかさが減ってる。
 でも、まぁ、イコライザでどうにでもなる程度の違いであって、CDフォーマットの限界とかアナログの方が音が良いとかというハナシではない。

 音の違いがある原因として考えられること。
1. ウチの四半世紀前のアナログプレーヤーの低音が弱くなっている。
2. 針が古ぼけてる?
3. 10年以上前のアンプのイコライザの低音が弱くなっている。
4. CDプレーヤーの出す低音が強くなっている。
5. アナログ時代はコモった音を出す装置が多かったので、マスタリングで高音を強調して低音を抑える傾向があったのかも。
6. CDのリマスタリングで、最近の低音の出にくい装置が増えてる傾向に合わせて低音を強調しているのかも。

 「シンクロニシティ」だけはリマスタリングされていないCDなので、これでも聴き比べてみよう。ともかくLPとCDを聴き比べるって、案外面白いな。その前に針変えなくちゃダメか?

2003.07.17

 オウガ日記。
 タクティクスオウガ第4章は王都ハイムにて2撃(デニムのナイトメア+レンドルのアッサルト)でブランタを倒す。あらら。レベル差付け過ぎ。
 残すところ空中庭園と死者の宮殿になったわけだが、まぁ、ここらで放棄しても悔いはない。

 タクティクスオウガ外伝秋季の章はなんとかオストレア城攻略をし、無事冬季の章に突入した。玉座の間でチャージスペル欲しさにウィッチを一人説得したが、攻略本を見ると秋季の章の段階で購入できるショップがあるようだ。痛恨。

 せっかくのGBPなのでママのデータを冒険の書3に退避してドラゴンクエストIII(GBC)を始めてみる。うまい具合に忘れている。基本的に気の遠くなるゲームだなぁ。RPGはDQ2ぐらいの量が適切だと思う。

2003.07.22

 最近Hard Drive Update 1なるアップデートがMacOS Xのアップデートに一覧されるようになった。全内容をバックアップしてからとかなんとか恐ろしいことが書いてある。ママのiMacのアップデートには出てこなかったそうだ。
 気になるので「Macintoshトラブルニュース」を見ると、MacOS 9版の同アップデータへのリンクがあった。ドキュメントを読むと、どうも特定機種の付属HDDのファームウェアのアップデータらしい。
 そうそう思い出した。QuickSilverを購入してから1年程はOSがなかなか起動しないなどのトラブルに見舞われた。HDDの不良だろうということで、自力で交換。その後はきわめて快調に動作している。そうか、やっと今ごろアップデータかいな。はっきり言ってリコールもんだぞアップル。
 で、そもそもHDDのファームウェアのアップデートで直るの? 不具合が出てた時点でもう回復不能のダメージとか受けてないの?
 ともかくMaxtor 5TH060H6は不良品であったということだ。で、このへんの情報はMaxtorのサイトにはない。MacInTouchではずいぶん以前から話題になってたのね(http://www3.macintouch.com/maxtor3.html)。

2003.07.22

注:
 不安定で交換してたMaxtor 5TH060H6を一時的に接続し、Hard Drive Update 1を適用しようとしたところ、「アップデートの必要なドライブはありません」とでた。Maxtor 5TH060H6問題の対処ではなかったということ? 謎は深まる。

 珍しく続き。
 最近一気に買ったポリス(THE POLICE)のCDの中で、「シンクロニシティ」だけリマスタリングされたバージョンがなかった。で、LPを引っ張り出してきて聞き比べてみた。ほとんど差がなかった。わからなかった。
 「シンクロニシティ」はそれまでのアルバムに比べ、元々かなり強く加工されたサウンドに仕立てられている。ドラムなどあまり生っぽくないのだ。迫力に欠けるともいう。で、この「シンクロニシティ」非リマスタリング版で同じキャラクタの音(音質が同じとは言わない、私にはわかんないけど)が出るので、6.あたりが正解かな。針が腐ってたわけじゃない。
 困ったな、残りも非リマスタリング版の方が良いなぁ。

 先日新宿ヴァージンメガストアでKRAFTWERKの新譜「TURE DE FRANCE 03」UK版を買ってきた。CCCDだった。遂に私もCCCDを買う羽目になってしまった。
 ママがWebで調べると、非CCCDすなわちCDも併売されていると判明。しかもamazon.co.jpでの値段はほとんど新宿ヴァージンメガストアの半額。あの〜、もしかして、新宿ヴァージンメガストアはCCCDをCDの値段で売ってたんですか? 詐欺ですか?
 当面新宿ヴァージンメガストアでモノを買うのはやめとこう。

 CCCDの「TURE DE FRANCE 03」はリッピングできないんで、CDプレーヤーとPCをTOSLINK(SPDI/F)ケーブルで接続してHDDに録音した。今までの運用にSPDI/F経由の録音は必要なかったのである。ああ馬鹿馬鹿しい。
 サウンドは最近のKRAFTWERKなので比較的ローファイ風。よってCDプレーヤーでの再生とPCでの再生の音の違いは全くわからない。一度CD-Rに焼いて確かめてみようか。でも無駄か。
 音楽は、どこがTURE DE FRANCEなんだかわからない。いや、まあ、いいんだけど。
 そうだ、手に入る昔のKRAFTWERKのCDは買っておこう。

2003.07.23

 3歳の娘が「ジュースかなんか頂戴」というようになった。
 4文字仮名語に敏感な意地悪な父(オレだオレ)がすかさず「カナンカ?」と返す。「ジュースじゃなくてカナンカが出てきたら悲しいだろ?」と諭す。以来、我が家では「カナンカ」が流行している。つい「・・・かなんか・・・」を口に出すと「カナンカぁ?」と突っ込みが入る。娘からも突っ込まれる。これで良かったんだろうか。いや、まぁ、悪くはない。

 3歳の娘が洗面所で歯を磨くとき「歯磨きの歌してぇ」という。「ハ〜ミガキ・ハ〜ミガキ・ハミガ〜キ・ゴシゴシ〜・プッ」と適当に出鱈目を歌うと「違うよぉ」と抗議される。勿論期待されているのはおかあさんといっしょで歌われている「上の歯〜・下の歯〜」なのだが、意地悪な父(オレだオレ)は頑なに歌ってあげない。

 ママが途中で放棄したドラクエ3(GBC版)をGCにGBPを接続したシステムで始めた。妙に狭くて寂しいのだがFCの頃に比べればかなり綺麗だと思う(SFC版ってのもあったっけ)。アクション性がないってんで自分でも出来ると思ったのか3歳の娘が「まいちゃんもやりたい」という。フライングキャットのマホトーンで苦しんでる父は一旦ルーラで適当な城に飛び、セーブ。昔のママのデータをロードして娘に与える。
 父はしょうがないのでMacintoshのCVGSで伝説のオウガバトル(PS版)で部隊編成をやってたりしたんだが、矢印キーとAボタンをガチャガチャしてるだけの娘のドラクエパーティは棺桶を引きずっていた。次に棺桶になるのは僧侶かな。ママが慌てて乱入して教会に行き復活させていたが。

 TOもTO外伝もまだ途中のくせに伝説OBまで始めちゃって。
 CVGSで作ったデータとPS2で作ったデータ、僧侶系のCVGSの方がなんだかカオスフレームが上のようなので、秋月のPSパラレルコンバータキット+WinpsmでPS2側に持っていくことにする。
 なにげなくやってたらカノープスもギルバルトも仲間にならなかった。あぁ、ちゃんと攻略本見なくちゃ。やり直し。

2003.07.28

http://www.zdnet.co.jp/news/0307/29/cjad_redwave.html
「コピーワンスコンテンツ」がもたらす弊害

 簡単に。

 映像コンテンツのデジタル化に伴う制限の強化が与える家庭用ビデオ録画機器への影響。
 デジタルであることの特徴には複製が容易である点と複製の完全制限が可能であるという点がある。ユーザ・視聴者・消費者・利用者・客の側には前者のデジタルの特徴を与えたくないということだ。
 もちろん私的複製の権利を侵す考えであるのだが、現状、利用者の側の私的複製の権利を侵害しても法には問われないようだ。逆にコピープロテクションは法で保護されるようになっている。
 そもそもコピープロテクションは自己救済なんで、それに加えて法で守るのがそもそも正しいのか疑問。
 で、図に乗ったレコード会社がMDにデジタルダビングできないCCCDを出荷したりしている(SPDI/Fの信号に録音停止コマンドを入れるそうで、いやはやそんなことも出来る規格だったのね)。いや、まだ日本ではなく欧州だけだが、導入されるのは時間の問題。MDの商品価値を下げるものなのでSONYがどうでるかが日本での鍵となるだろうか。
 ともかくコンテンツ提供側は、利用側の利便性なんてもんは無視することが既にわかっている。地上波がデジタルになったら、映像コンテンツの「コピーワンス」はおろか、「コピーゼロ」が登場するのも時間の問題なのではないだろうか。
 ようは一切ビデオに録画できないのである。放送しているその時間にテレビの前にいて見ろと主張する番組が登場するということだ。ビデオ録画機器の完全否定で、テレビ番組のタイムシフト視聴すらさせないのである。
 まぁ、これもまたSONYがどう判断するかが鍵なんだろうか。でも番組スポンサーが「コピーゼロ」を言い出したら放送局側はどうするんだろう。タイムシフト視聴とCMスキップは組みだからあり得ると思う。
 あと、NHKの番組は他所から買ってきたもの以外はあらゆるコピープロテクションが道義的に問題となる。コピープロテクションするならNHKを買わない自由を我々に与えるのが先。

 できる事とやっていい事は違うんだがなぁ。窮屈。

2003.07.30

 伝説のオウガバトル(PS)。
 はるか昔に、それこそ10年くらい昔か、SFC版を攻略本もなしにプレイしたもののアライメントは下がる一方。あの時代、主人公キャラを中心にひたすら戦うってのはプレイヤーのあたりまえな反応だった(今でも普通はそうだろう)。しかも面途中のセーブなし。で、途中で放棄。嫌いじゃないが断念した。
 今度は攻略本を2冊揃え(アスペクトと双葉社)、各種攻略情報を調べた。とにかく主人公の戦闘は程々にして拠点の開放に専念させ、ザコとの戦闘は他の部隊に任せる。ようはランスロットに悪事を一手に引き受けて貰うという戦法が必須であったと知る。必然的にランスロットが血塗れた英雄になるのが伝説オウガだとどこかで読んだ。
 アライメントの初期値の高い僧侶系主人公を使う。気を使いながらも普通に殲滅モードでマップ4まで進めると主人公のアライメントとカリスマが100になった。カオスフレームもかなり高い。こんなに如実に違ってくるんだなぁ。しかしこんなこと、自力でわかるわけねーだろ。
 で、マップ5の攻略資料を読んで驚いた。なんで敵のレベルがマップ4より下がるんだよ。しょうがないのでザコは完全に無視してボスだけ叩いた。
 困ったことにウォーレンのアライメントが0になっている。ザコと戦い過ぎ。レベル10になるまでにせめてアライメント10にはしないとゴエティックになれない。はっ、マップ5はレベルの上がりすぎたキャラを休ませるための、余りキャラ育成のための面ということか?
 マップ5をやり直すことにしようか。でも、クレリック全員レベル高いんだよなぁ。アライメントを落とすとプリーストになれないし。アマゾネスを転職させるか。ドリームクラインを手に入れるときに一人アマゾネスで残ってればいいんだし。しかし、マップ14くらいまでランスロットのアライメントを高く維持しないとパラディンにはなれないのかぁ。パラディンにするのがランスロットである必然性も(ゴエティックにするのがウォーレンである必然性も)ないわけだが、厳しいゲームだ。
 敵に本拠地を占拠されるとカオスフレームに影響あるんだろうか。
 いやいや、ランスロットとウォーレンはナイトとウィザードのまま血塗れた英雄になって貰おう。それとは別にロウ系の隊を一つ作ってもいいな。

2003.08.01

 タクティクスオウガ外伝(GBA)。
 冬季の章、カラドリウス湖にて父の仇として姪に叔父を殺させる。イナンナがナリスの止めを刺しただけだが。よって、ここから先は空中庭園相当、ようは普通のセーブができない。でも、タクティクスオウガと違ってリセット技が有効なのであまり意味はないのだが。意味がないなら普通にセーブさせろと思う。

 伝説のオウガバトル(PS)。
 マップ7クリア。主人公のアライメントとカリスマはともに100パーセント。カオスフレームは目一杯上がっている。
 貧乏性の私には、派遣コストがだんだん気になってくるようになった。コストを下げるには最初から中級職だった人を解雇して下級職からクラスチェンジしたキャラクタに置き換えていかなくちゃいけない。しかし、歴戦の高コストキャラに比べ弱い弱い。あまり一度に置き換えすぎるとそもそも戦闘に勝てなくなってしまう。難しいところだ。
 とはいえ、ストーリー展開で得られるイベントキャラも使いたいという気になる。しかし彼らは総じて高コストなのである。困った。

2003.08.04

 伝説のオウガバトル(PS)。
 マップ8クリア。主人公のアライメントとカリスマはともに100パーセント。カオスフレームは目一杯上がっている。
 主人公チームには回復系を入れていない。ちょっとさすがに厳しいかなと思っていたが、マップ8でプリーストが仲間になった。値段の高い女だけどまぁいいか。
 ゴエティックにクラスチェンジできるウィザードが出現。ウォーレンではない。ウォーレン隊は順当に悪の部隊になっている。ホークマンがレイブンになった。
 派遣コストはあまり気にしてもしょうがないのだろうな。
 PS版伝説OBにはやっかいなバグがあるそうだ(http://ogre.org/ogrebattle/OB-PSbugs.html)。掲示板ではPS版でなくSFC版を推奨する大きな理由になっている。とはいえ、この耐性値のバグがPS版の難易度を上げるとして、セーブ数7(実際はメモリカードを換えればいくらでも)で面途中セーブ可能というPS版の利点と比べてどうであろう。4時間掛かっても終わらないような面が延々と続くゲームなのである。私は伝説のオウガバトルをもう一度やりたいと思ってはいたが、PS版がなかったら実際には始めていなかったと思う。SFC版を推奨できない大きな理由もあるのである。

2003.08.05

http://www.zdnet.co.jp/news/0308/04/njbt_06.html

 頑張れARTS。
 「裁判に負けたから法改正で、というのはごう慢であり、司法への愚弄」は言い過ぎだけどな。
 デジタル情報保護技術マークなんつー意味不明なモノを売ってるACCSが相手だからしょうがないのかなぁ。

2003.08.05

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「読まなくてもいいよ38」
OSTRACISM CO.
OSTRA / Takeshi Yoneki