OSTRACISM CO.
■ 開発日記 巻之十七

OSTRA / Takeshi Yoneki

To: Satomi Yoneki
Subject: ISDN
Date: Mon, 22 Sep 1997 13:00:57 +0900
From: Takeshi Yoneki

 こうなるといっきにISDNだなぁ。DSU+TAっていくらするんだろう。
 ハナシを進めるぞ。

Takeshi Yoneki

To: Yusuke Yamanaka
Subject: =?ISO-2022-JP?B?GyRCRnxLXD9NJEskaCRrRnxLXD9NJE4kPyRhJE4bKEI=?=
=?ISO-2022-JP?B?GyRCJCpMcj1qO0U7dhsoQg==?=
Date: Mon, 22 Sep 1997 13:19:25 +0900
From: Takeshi Yoneki

>>ナショナリズムに訴えるようじゃだめだこりゃって話をしたと思います。

 IBM PC/AT互換機がDOS/Vとして台頭してきたときに、NECがやはり「日本語」
を強調した宣伝を始めて、ナショナリズムを突いてきた。98とAT互換機を並べ
て一太郎の画面をスクロールするという、判り易いけど無意味な比較をして
「速さは力」とか言ってたんじゃなかったかな。
 結果はご覧の通り。ついに日電もAT互換機を出すそうで。

>>Appleも Offceが移植されるかどうかということがかなり重要なファクターであると
>>いうことを認めているという事ですよね、MS Apple同盟の狙いは。
>>Word とか Excel とか単体ではいじったことはあるんですが(たいしたことないと思う)
>>それらが集まると Office っていうまるで別のアプリのような(それも偉大な)カリスマ
>>みたいなものができちゃってるんですね。

 WordとExcelは非常に重要だぞ。初期のMacintoshの市場立ち上げのためにジョ
ブスがゲイツに頼んで作ってもらったアプリだ。
 現実に今MacintoshにはWordもExcelも最新版がない。結局ジョブスは再びゲ
イツに頼んで作ってもらうってことだ。

 ま、下手に互換性のない統合アプリのワークスを出すよりは、まともなワー
プロと表計算ソフトを抱き合わせたほうが、実際には使い勝手はよい。また、
それを企業ユーザ側も求めてる。
 ただ、確かに寄せ集めという感触は拭えないね。
 でも、ワンセットのミニコンポというよりは、フルセットのシステムコンポ
だけどね(ミニコンポはワークスだろう)。安いけどでかい(ディスクをやた
ら食う)ってことだが。

 最近のオーディオ機器はフルサイズでもなんか昔より全然安い。

Takeshi Yoneki

To: Yusuke Yamanaka
Subject: penguin house
Date: Mon, 29 Sep 1997 19:01:30 +0900
From: Takeshi Yoneki

高円寺ペンギンハウスの場所知ってる? 教えて。

Takeshi Yoneki

To: Yusuke Yamanaka
Subject: Re^2: penguin house
Date: Tue, 30 Sep 1997 16:41:16 +0900
From: Takeshi Yoneki

当日高円寺19時でいいかな。

Takeshi Yoneki

To: Satomi Yoneki
Subject: penguin house
Date: Tue, 30 Sep 1997 16:58:06 +0900
From: Takeshi Yoneki

10月3日は19時に高円寺駅に集合。

Takeshi Yoneki

 World PC Expoの帰りに、ISDNのTA(ターミナルアダプタ)の日電のATermIT55/DSU(DSU内蔵)を買ってきた。

 秋葉原のT-ZONEで、かねてからデスクトップAT互換機が欲しいとツブヤいていたお姉ちゃんに、売り場で相場をチェックするように言っておいた。
 Windows向けのソフトシンセが欲しいなと思っていたのでMIDI関連売り場に行き、パッケージを探した。ローランド、ヤマハともに約1万円で売っていた。しかし良く見るとMMXという文字が目に入り、CDクラス(44KHz)の音質にするにはMMXが必須のようだ。無印Pentium 100MHzではせいぜい22KHzであろう。
 他に何かないかと見ると、SoundBlaster向けのGM拡張ボードであるWaveBlasterが似たような値段で売られていた。ソフトで不可能なことはハードで解決というのはAT互換機の常套手段。

 WaveBlasterとATermを持って、相場をチェックしているハズのお姉ちゃんのところに行くと、DECの型落ちマシン(Pentium Pro 200MHz)が欲しいと言い出した。決断の速いこと。

 ISDN工事は10月24日に決まった。ペアPalmPilot、ペアGameBoyに続き、今度はペアTAだ。PilotはまだしもTAでペアをやってどうする。
 憧れのDECマシン(予定ホスト名vax)は週末に来る。かつて最初のAT互換機monadoを買うときにDECが欲しいと思ったのだが、あまりにも高かった。あぁでっくでっくでっくでっく。

 WaveBlasterは最初はショボイかなと思ったが、シーケンスのバランスを適切に調節するとなかなか良い音だと判明。CPUの負荷がないからソフトシンセよりは気が楽。おお、そういえば我が家で初のGM音源ではないか。
 WaveBlasterに付属のシーケンスソフトOrchestratorは最初結構イケると思ったが、決定的にダメなソフトと判明した。イベントの数値入力でキーボードが使えないのだ。コントロールの上半分をクリックすると数値が上がり、下半分では下がる。キーボードからの数値入力との併用が普通だと思うが、そういうUIではなかった。勘違いGUIの代表のようなソフトだ。

1997.10.01

TO:beck
SUBJ:Re:褌・実篤ダウンしました

 おひさしぶり。

 今のところ68K版で、一部の人からメニューの動作が遅くなったという報告
があがっています。そちらではどうでしょう? 何かのExtensionが関係して
いるとは思います。
 あと、ウィンドウカラーを設定してドラッグ&ドロップを行うと表示が「面
白いこと」になります。バグです。

OSTRA / Takeshi Yoneki
1997.10.03

 お姉ちゃんのDECマシン(ホスト名vax)が来た日、近所のコジマにモニタケーブルを買いに行き、ついでにパソコンラックを2つ注文してきた。
 ながらくオーディオと楽器は専用ラックもない状態で、カラーボックス等を無理矢理使って運用してきた。しかし、さすがにRoland JP-8000を置く場所がなく、空間の立体的利用を謀^H図らないと生活空間が侵食されるしまつだった。
 そんなわけで、突発的オーディオ+楽器の立体高層化ラック計画第一弾。
 ラックは翌日配達され、運良く(本人は運悪く)遊びに来た池田斎先生に、俗称パソ部屋、正式名称OSTRA STUDIOの大改造を手伝ってもらった。ごくろうさん。
 2つ並んだパソコンラックのうち1つはIIcxを中心に楽器タワーとなり、もう片方は純オーディオタワーとなった。ようやくアナログプレーヤも安定した場所に置かれることとなり嬉しい。涙。
 翌日秋葉原からキーボードスタンドとスピーカケーブルを買ってきた。アンプとスピーカの距離が離れてしまい、既存のケーブルではとどかなかったのである。キーボードスタンドはこの計画の要であり、キーボードの占有面積を半分にすることができるという画期的な、なんだぁ、何を書いてるんだ。今までキーボードスタンドなしでよくやってきたね。
 ま、これからシステムの組み直しだ(爆発的な量のケーブルとの格闘)。これがまたシンドいのよ。

1997.10.06

To: Satomi Yoneki
Subject: Re^2: 3web=?ISO-2022-JP?B?GyRCJE46LEAtTDUkNxsoQg==?=
Date: Wed, 08 Oct 1997 13:34:10 +0900
From: Takeshi Yoneki

>>このメールがちゃんと届けば、直ったということだね。
>>これより前のメールはどこかに消えてしまったみたい。
>>
>>あれ? 今日は会社に行くんだっけ? 健康診断だけでおしまい?

 健康診断も終って無事出社。
 綺麗な女の人にヌルヌルグイグイされてうひひひひ。
 バリウムは噂通り旨いもんじゃないね。

Takeshi Yoneki

 俗称パソ部屋、正式名称OSTRA STUDIO(第五陶片庵)の改装は既に最終段階。
 楽器類も全て接続し、シーケンスのチェックもした。キーボードスタンドも実に良好。何よりも嬉しいのは部屋が広くなったことだ(数日しかモタないかもしれないが)。「机が狭いんで捨てる!」とか喚きだしたため、お姉ちゃん机の方から三菱15型テレビも引き揚げて私のパソコン周辺機器の1つにした。これはCU-SeeMeにゲーム画面を流すという馬鹿実験に使う予定。ただしビデオ信号の分配は課題のひとつ。
 お姉ちゃんはPM6100(idola)とDECマシン(vax)をRadiusの17インチモニタで使うつもりだったが、信号のセレクタを通すと画像が不安定だ。vaxはまだしもidolaの画面が見れなくなってしまった。
 しかたないので、LinuxサーバのalephとvaxでSonyの15インチモニタを共用することになった。
 PM8500(ethica)のビデオ出力の扱いかたがよくわからなかったのだが、取説を見てようやく「2MByte VRAMでは使えない」と知った。うひゃぁ、こんなことなら4MByteにしておくんだった。でも、マックの画面全体しか出せないんだよね。用途がないってのは確かなんだが。

1997.10.08

To: Satomi Yoneki
Subject: Pilot
Date: Thu, 09 Oct 1997 15:17:54 +0900
From: Takeshi Yoneki

 ついに文具メーカパイロットがUSロボティクスとイケショップを訴えたね。
 馬鹿な争いだ。競合製品があるわけでもないのに。

Takeshi Yoneki

To: Satomi Yoneki
Subject: CD-R
Date: Mon, 13 Oct 1997 15:45:52 +0900
From: Takeshi Yoneki

CD-R製品だが、
マック用とWin用ソフト両方が付属するのはソニーとキャラベルのみと判明。
ビクターも以前の製品は両方だったようだが、現行機種では型番が分かれてし
まった。
ってことは有無を言わさずソニーか?

ま、キャラベル製品に付いてくるのはB's Recorderだ。
ソニーはCDWriterに加え、パケットライト(追記)ソフトとしてCD-R FSが付
属する。お店の人が良いと言ってたのはこのCD-R FSのことではないかと思う。

Takeshi Yoneki

To: Yusuke Yamanaka
Subject: =?ISO-2022-JP?B?GyRCJFskYSRRJDIbKEI=?=
Date: Mon, 13 Oct 1997 14:54:00 +0900
From: Takeshi Yoneki

を開設しました。
明日からマックが入院なのでしばらくはメンテできまへん。

http://www2.tky.3web.ne.jp/~ostra/

Takeshi Yoneki

To: Satomi Yoneki
Subject: =?ISO-2022-JP?B?GyRCJEEkYyRzJDMyMBsoQg==?=
Date: Tue, 14 Oct 1997 13:09:38 +0900
From: Takeshi Yoneki

そいえば今日はちゃんこ屋で歓迎会だ。
~~~~~~~~~~
うふふふふ

Takeshi Yoneki

 マックのピックアップ&デリバリーで火曜日の朝に修理に出したPM8500が金曜日の朝には帰ってきた。もちろん修理済みだ。最短4日と書いてあったが、出した当日まで含めて4日とは驚いた。
 症状はスピーカから音が出ない+AVサウンド端子からの音声入力がノイズだらけというもので、結局はロジックボードの交換だ。対処が単純であることは事実。これでウチのPM8500は3枚目のロジックボードとなった。これはいつまでモツやら。

 AT互換機Linuxサーバalephのディスクの整理をして、再インストールをしている。最初はKernel 2.0.29を元にしたSlackware 3.2.0を入れて再構築していったのだが、どうにも具合が悪く、印刷ができないやらIPマスカレードのモジュールがcoreを吐く等々だいぶイラつかされた。多分再構築の設定が悪いのであろうとは思ったが、パスワードの設定がうざったいということもあり、Kernel 2.0.27を元にしたSlackware 3.1.0で再び挑戦した。
 Slackware 3.1.0が入った時点でKernel 2.0.29のソースを入れて慎重に再構築をした。どうも最近はローダブルモジュールに関して起動時に警告やらエラーが出やすいのだが、再構築の設定を試行錯誤してどうにか文句のない状態にした。Loopbackは入れちゃいけないのね。印刷も出る。
 Kernelを2.0.27でなく2.0.29にしたのはひとえにIPマスカレードのためだ。2.0.29向けのパッチしか見当たらなかったからだ。
 netatalk、Samba、プリンタ関連、IPマスカレード等の設定を回復。あとはPPPとhttpdだ。

1997.10.17

TO:vector
SUBJ:ホームページ準備完了のご案内

 こんばんは。
 「ホームページ準備完了のご案内」が郵便で届きましたが、中身が「橋本
秀樹 様」となっていました。間違えているようです。どういたしましょう
か。

OSTRA / Takeshi Yoneki
1997.10.17

 そもそもは音データをホームページ(この表現が正しくないのは知ってるけど、他になんて言ったらヒトに通じるの? ウェブサイトか?)に置こうとしたコトから始まった。
 PM8500のAV音声入力にオーディオ機器をつないだところ、「ひどい」ハム音がするのだ。ハンディカムの音声をつなぐとハム音はないので、これはマックの仕様なんだと思う。
 さいわい、ポータブルDATを電池駆動するとかなりハム音がなくなるので、なんとかそれでしのいだが、CD-Rを購入してAIFFを音のマスターにしようと考えていた私にはショックだった。内蔵のAV音声入力はしょせんオマケなのねぇ。がっくし。なにがAVマックだ。

 で、浅利さんからの情報を詰め込んでCD-Rを買いに行ったときに、KORG 1212I/OのバンドルされたCUBASE VST 3.5を買ってきてしまった。Deck IIのバンドルされた1212I/Oを買おうと思ってはいたが、新宿T-ZONEにはカメオの扱っているCUBASEのバンドル品しかなかった。AudioMediaとDeck IIを別々に買っても良かったのだが、なんとな〜く1212I/Oにした。

 KORG 1212I/Oとは何か? 基本的にはA/D D/AコンバータのPCI拡張ボードである。が、1212I/Oは単純にA/D D/Aコンバータだけというわけでもなく、他のデジタルI/Oの規格をマックで扱えるようにするI/Fカードという性格も持つ。具体的にはDATのS/P DIF(Sony/Philips Digital Interface)同軸端子とADATオプティカル端子を持つ。

 帰ってさっそく拡張ボードを入れて、CUBASEで確認した。さすがにムチャクチャ改善される。が、わずかにハム音が残る。アンプのボリュームを12時方向に入れるとはっきりする。実際にハードディスクレコーディングしてみたが、音のない部分や静かな部分では気になる。やはりパソコンの中にアナログ部分(A/Dコンバータ)を持っていることが問題なのだろうか。拡張ボードという形態上しかたないのではあるがやはり悲しい。YAMAHAのセパレートタイプの製品の意義はそういう面にもあったのかもしれない。

 問題は現状我が家にはS/P DIF同軸端子を持つDATがないことだ。DATとデジタルで接続すればマックの拡張ボードであるが故のハム音の問題は改善されるはずだ。あと気になるのはKORG 880A/Dとかいう製品だ。
 秋葉原にCD-Rのメディアを買いに行き、ついでにLAOX楽器店に寄ってKORG 880A/Dを確認してきた。KORG 880A/Dは8CHのオーディオをADATオプティカルに変換するA/Dコンバータだった。56,800円ナリ。ううむ、デジタルミキサー(例えばYAMAHA ProMix01はS/P DIF同軸端子アリで定価218000円、もちろんYAMAHAだから値引きは少ない)を買うのに比べれば安いが、これって結局1212I/Oのアナログ入力は満足できないはずのクオリティだという前提の製品だよね。ロジックボードがタダで、ビデオメモリー1枚1000円の江幡さんみたいな商売だなぁ(これはマジに感謝です。Q700ロジックボードが6000円と思えばとんでもなく安い)。8CH独立ってのは迷う要因だけど。
 で、結局石丸電気でパイオニアの据え置き型のDATを注文してきた。ま、どのみちDATは必要だと思ってた上に、どうにもDATは売れないのか45000円だったというのが決め手だった(定価75000円だから元々普及品だけどね)。もちろんS/P DIF同軸端子を持っている(と思う、まだモノは届いてない)。単純にA/D D/Aコンバータと考えても安い。ソニーのSBM-1というコンパクトタイプのA/Dコンバータは定価40000円だ。これは店頭にないから直接注文しか方法がないし、そもそもA/D一方向で、D/Aを持っていない。型落ちの安くなったDATは狙い目でっせ(誰に言ってるんだ?)。

 しかし、結局S/P DIFを使うのなら、デジタルI/Fのみの拡張ボード(lucidのPCI24とか)を買っても良かったなぁ(60000円くらい)。なかなか勉強代が高くついてしまった。

 俗称パソ部屋、正式名称OSTRA STUDIOの改装計画はついにデジタルレコーディングの導入に至ったのであった。ミキサーがアナログのポンコツのままでデジタルもあったもんじゃないけどね。

 そんなわけで、長年PassportのMasterTracksProを使ってきましたが、突然CUBASEを使うことになりました。CUBASEの派手な画面は好きになれないし、UI的におかしな部分も多いけど、KRAFTWERKリズムを使うならグルーブクオンタイズがないとやってられないだろうし、ま、しょうがないべ。CD-Rはこれから遊んでみます。デジタルミキサーはKORG 880A/Dをそのうちってことになろう。
 パイオニアのサイトを見たら、D-05ってFM/AMチューナーを内蔵してる。どういうコンセプトのマシン?

スタジオデジタル化構築費
ハードディスクレコーダ
KORG 1212I/O + Steinberg CUBASE VST 3.5 128000円
http://www.korg.co.jp/products/catalog6/SoundLink_copy.html
http://www.cameo.co.jp/product/steinberg/vst35/vst35.htm
CD-R
SONY CDU526R 49800円
http://www.sony.co.jp/ProductsPark/Consumer/CD-R/page02.html
DAT
PIONEER D-05 44800円
  http://www.pioneer.co.jp/catalogue/components/DAT/DAT2.html

合計 222600円
消費税 11130円

1997.10.20

注釈:
 後に記していますが、1212I/Oのアナログ入力のノイズはケーブルの問題でした。
 また、D-05にはFM/AMチューナーはありません。パイオニアのサイトの間違いのようです。

 さて、ね助の江幡さんから貰ったQuadra700のロジックボードだ。リペア用Quadra800のロジックボードが格安で手に入ったとのことで余ったものだ。このQuadra700は33MHzに違法改造されている。
 CD-RとオーディオI/Fボードを買ってきた買い物は、本当は東急ハンズで糸ノコを買うのがメインの目的だった。IIcxのケースにQuadra700のロジックボードを納めるためだ。背面のI/Oがかなり違うので、乱暴だが穴をぶっ通すという手術の道具が必要。IIcx最後の大手術は私の手で頭脳はおろか内臓まで交換することになる。
 無事穴も開いて、ロジックボードが収まり、フロッピーと電源とスピーカをつなげた。電源を入れる。「ピンポンパンポン、ジャラーン」おおおおおおお、サッドマック様のお出ましだ。
 ときどき起動するのだが、サッドマック様はなかなか去ってくれない。
 あれこれやってみて、らしき原因はどうやらメモリのようだった。IIcxロジックボードからGREEN HOUSEブランドのメモリを持ってきてみるとサッドマック様は去ってくれたようだ。暫く運用してみないと安定するかどうかはまだ不明だ。

1997.10.21

TO:Haruko Asatsuma
SUBJ:Re^2:住所を教えてください。

>>写真を送ります

 さんきゅう。

>>テープ下さいまし。

 この週末に据え置きDATが届いたら、音をCDクオリティでデジタル化してCD-
Rに焼きます。大部分が古い音源だけどね。

>>開発日記

 なかなか面倒なんでちと時間がかかる。

OSTRA / Takeshi Yoneki
http://www2.tky.3web.ne.jp/~ostra/
1997.10.21

 メモリだと思っていた問題点だが、どうも起動してからしばらくするとフリーズするようになった。チェックしようとマシンを動かすと再びサッドマックが登場。まいった。
 いろいろやってるうちに、どうもケースを立てたり寝かしたりすると現象が変わる。これって接触なんじゃないか? Q700ロジックボードを入れるためにケースを切断したが、その切断面をガムテープでテーピングした。
 動き出したので7.1→7.5→7.5.3→7.5.5→JLKとだいぶ時間をかけてOSのインストールをしたが、もう全く問題がでなかった。これでサッドマック様は去ってくれたようだ。しばらくはこれで運用して様子を見よう。
 さんきゅう、ね助の江幡さん。

1997.10.22

 KORG 1212I/O + CUBASE VSTでのマルチトラックレコーディングの実験を始めた。
 特に同期のあたりの実際を調べたかったので、PM8500向けに安いMIDI I/Fを買ってきた。T-ZONEには大きめの器材しかなく、LAOX楽器館にカシオ製の単純で小さいI/Fがあった。さすがは楽器屋だ。売り切れだった特価9800円のAKAIの音源欲しかったなぁ。たぶんI/F代替品になったろうに。

 IIcxQ700改のorganonで、MasterTracksProをマスターにし、PM8500のethicaでCUBASE VSTをスレーブに設定して実験を開始した。MIDI Timecodeを使ったのだが、どうもVSTが録音を開始してくれない。あらかじめ録音ボタンを押してても録音されない。シンクロでの再生開始後に録音ボタンを押すと録音はされるのでこっちの操作の問題なんだろうが、なんともわからなかった。
 次にMIDI Clockで同期してみた。最初はMIDI Timecodeと似たような状態だったが、パンチイン開始位置を先頭から右(時間軸上後ろ)にずらすと自動的にパンチインされた。どうもこのへんに設定の妙がありそう。ま、ともかくシンクロしての録音ができるようになった。
 作品「デバッグの愉悦」のドラムパートを1と2のチャンネルで録音し、3チャンネルにベースパートを入れた。再生すると演奏がズレるズレる。なんで? ちゃんとシンクロしてたんじゃないの?
 何度やってもズレは解消しない。録音時にCUBASEで表示されるテンポが119〜121程度にゆれているのも非常に気になる。CUBASE側の処理の負担が原因だとは思うが、どう対処したもんか。とりあえずはマスターをMTPからCUBASEにしよう。あ、その前に使えるトラック数を16に増やそう。
 CUBASEマスターのほうが良さそうなのだが、トラック数を増やしたのが原因か、他の設定を変更したのが原因か、どうも動作があやしい。音飛びが激しくなった。
 とりあえず調べるのは、ethicaでの適切なトラックとバッファの設定だ。あと、音飛びとシンクロの関連があるのかどうかだ(再生時には関係ないとは思うが)。
 大変なオモチャを買ったようだとやっと気がついた。ま、MTRとして使うのでなく、マスター作成なら2チャンネルで十分なので、それはもう確認済み。
 システムも軽くしたやつを別パーティションに用意すべきかもなぁ。

1997.10.23

 1週間ほど前だろうか、宝島社からフリー・シェアウエア集を制作する旨伝えるメールが来た。
 読んで驚いたのは経費削減のためだろうか、作者への見本の送付はしないとはっきり書かれていたことだ。何を考えているのかわからないが、これで承諾する人は希であろう。どのみちこの企画はポシャると判断して、無視することにした。返事の〆切までの期間が短いのも問題だ。
 で、どうやら「なめんじゃねえよ」というメールがたくさん届いたようで、「見本誌献本」を、希望者多数の場合は「抽選」で行う、といった内容のメールが来た。どちらかというとこの2番目のメールのほうがムチャクチャだと思うのだが、こりゃどうあってもポシャる。
 たぶん、ベクターがフリー・シェアウエア集で成功しているのを見て、企画を立てたんだと思うが、ベクターがいかに丁寧な対応をしているかを知らないのであろう。
 他のフリー・シェアウエア集と対抗するため、値段を下げるという方針をブチ立てたんだろうが、それを実現するための「見本の送付なし」が通ると思ったのかねぇ? 少なくとも宝島社は儲かると踏んだから始めたんだよね。商行為としてはオソマツ。
 そんなわけで、これも無視することにした。

1997.10.23

To: Yusuke Yamanaka
Subject: =?ISO-2022-JP?B?GyRCJCIkbCEpPkMkKCRGJGsbKEI=?=
Date: Fri, 24 Oct 1997 14:53:36 +0900
From: Takeshi Yoneki

 一回書いたのに、なんかこのへんだけ抜けてた。

>>スレッドというものの概要はわかるのですが、どういうときに利用したら
>>良いのかが思いつきません。たとえばIEでファイルダウンロードをすると
>>その処理が切り離されてスレッド(プロセス?)になりますよね。
>>ああいうのならわかるんですが、通常のアプリ等でスレッド化することで
>>受けられる恩恵ってどのようなものがありますか?

 恩恵ねぇ。
 ユーザレベルで見たら、時間のかかる処理をしている最中に別のことができ
るってあたりだね。Developer Studioでのコンパイルがその例。
 昔はリアルタイムOSやOS/2でマルチタスクを前提としたプログラムを書いた
こともあるが、ま、イベント丼のプログラムが独立して動くので、モジュール
分けはやりやすいかもしれない。最後のデバッグが難航するのがマルチタスク
の特徴。

>>あと、余談なんですがWin3.1と95ってマルチブートできるんでしょうか?

 Win3.1の入っているディレクトリと別のディレクトリにWin95を入れれば起
動時に素早く「F4」を押すことでWin3.1が起動する。
 もちろんWin3.1が先に入っていることが条件。

Takeshi Yoneki

 CUBASEのマニュアルに、MIDI Clockは使わずにMIDI TimecodeかSMPTEを使った方が良いとあったので、ethica(CUBASE VST)をマスターに、organon(MasterTracksPro)をスレーブにして、MIDI Timecodeでシンクロさせてみた。
 ethicaでプレイボタンを押したとたんorganonでMTPのWindowがすっ飛ぶ。もうリセットボタンしか使えない。ムチャクチャおかしい。再現性100パーセントの非常にきっぱりしたバグで、すがすがしいくらいだ。
 organon側で、MIDI Timecodeを受信しつつ送信するという怪しい設定だったのが原因で、受信のみにするときちんと動き出した。
 ドラムとベースを別々に録音するときちんとシンクロしていた。これでシンクロの問題は解決した(やっとだよ、オイ)。次は負荷テストだ。
 トラックに与えるバッファをいろいろ変えてみたが、4トラック程度が無難なところ。6トラックではかなり頻繁に音飛びが発生する。音飛びは主にハードディスクの性能と関係するはずなので、新しいディスクを用意すべきだろうなぁ(今使ってるのは外付け1GByteだからだいぶ古い、ってことは性能が低い)。派手なメータのWindowを閉じると飛びにくいんで、CPUも関係するかな。しかし、フェーダーの操作をするにはメータも同時に出さないといけないんで、かなり悩ましい。処理が重くて、フェーダーがスムーズに動かないってのも厳しい。ま、これはそのうち。

1997.10.24

To: Yusuke Yamanaka
Subject: CD-R
Date: Mon, 27 Oct 1997 15:15:47 +0900
From: Takeshi Yoneki

>>ホームページをアップデートしました。

 今見ました。IEは米国で面白いことになってるねぇ。

>>Acrobat買いました。

 作る方のやつ? う〜ん、作る方のやつを個人で買う意義が私にはわからな
い。

>>MkUnixはOS8用のHardDiskToolKitが未発売のため延期。
>>秋会はどうしましょ?

 どうにかしてくだされ。どうせあと一人でそ。

>>で、恒例の質問なんですが、Windowsってクリックとダブルクリックの見極めを
>>どういうふうに判別してるんでしょうか?
>>クリックってひょっとしてダブルクリックに内包されているんですか?
>>
>>ダブルクリックをした -> NM_CLICK イベント -> NM_DBLCLK イベント
>>
>>てな感じで・・・(僕が調べた感じでは上記のような動きをしてるようです)
>>つまり同じコントロール(ボタンとか)に対して、クリック時とダブルクリック時で
>>操作を振り分けることはできない(というかしない方が良い)ということなんでしょうか?
>>
>>(まあ、それ以前にクリックとダブルクリックで動きが違うというのも
>>インターフェィス的にどうなんだろうという感じもします)

 確かにダブルクリックはクリックを必ず受け取るね。
 ま、普通はそこで矛盾するような機能は用意しないもんだ。
 クリックが「選択」でダブルクリックが「開く」という統一した考えを導入
したのはたしか、アップルだ。クリックが「リンクへ飛ぶ」というようになっ
たのもアップルで、ハイパーカードからだ。ただし「リンクへ飛ぶ」と「開く」
が非常に似ている機能なのでハイパーカードの出始めはみんなダブルクリック
してしまってた。「リンクへ飛ぶ」という概念を持ってなかったからね。
 ええと、教訓はなんだっけ。
 確かアップルはハイパーカードでダブルクリックする人があまりにも多いん
で、ダブルクリックでもシングルクリックでも「リンクへ飛ぶ」というように
したんじゃなかったかな。
 ええと、何の教訓だ。ともかく「アップルも迷う」問題ってことだ(^^)。

 KORG 1212I/Oは調子良い。「自由電子」のテープからの試作CDはできた。マ
スターが死んでたんで、配布テープからの復刻だったんだけど、どうやらビデ
オテープにしたときに特定の周波数帯(16KHz 主にハイハットが使う)がカット
されたらしく、どう聞いてもオモチャっぽい。
 しょうがないんで、「自由電子」のミックスダウンのやり直しをする。
 シンセから直接音をHDレコーダに入れて、ボーカルも4CH MTRから抜き出し
て入れて、編集でボーカルの位置を調整する予定。
 実はすでにLove Songと重力圏で編集が簡単にできることは実証済み。
 「自由電子」のミックスってシンドかったんだよなぁ。

Takeshi Yoneki

 トラックダウンやり直しだな、こりゃ。

 KORG 1212I/OのA/Dコンバータのノイズは、ケーブルの問題でした。ケーブルを替えたら音が良いこと良いこと。私は満足です。KORGさん疑って御免なさい。でも1212I/O→DATのS/P DIFがうまくできないんです。スピーカが壊れるかと思いました。

 ともかく4年前の作品集「自由電子」のCD化が目的である。そこで問題になるのがオリジナルテープの音質で、DOLBY Cで録音されたコンパクトカセットのメタルテープは既に死んでいた。高音が完全に死んでいる。もしかしたらTEACとmaxellは相性が悪いのかもしれないが、あまりにもひどい状態だ。DOLBYを使うと劣化が激しいというのは、原理的にも経験的にもわかっていたのだが、当時はノイズ対策のためについフラフラと使ってしまった。
 DOLBYは機器の微妙な違いに非常に敏感でかつ、テープの劣化しやすい周波数を利用しているのではないかと思う。DOLBYの基本的な考え方は、高音を強調して録音しておいて再生時に高音をカットすることでノイズを減らすというものだ。テープで最も最初に劣化するのは高音だ。経年劣化に敏感に反応し、音の劣化が非常に強調される。記録用の録音にDOLBYは使ってはいけない。
 現在HiFiオーディオのカセットテープデッキにはすべてこの「経年劣化を強調する」装置や回路が組み込まれている。何故だろう。
 うがった考えを示すと、カセットテープの消費を煽るためではないかと思われる。実際にはそんなに劣化しているわけではないカセットテープでも、DOLBYを使っていると大きく劣化して聞こえることになる。そうなるとテープが死んだと消費者は判断して新品を買い求める。こんな図式があるのではないか。
 救われたのは4CH MTRにdbxで録音された音が生きていることだ。多少の劣化はあるのだろうが、それを感じさせない(少なくとも私にはわからない)。dbxは原理的に劣化に強そうだとは思ったが経験的にも強いとわかった。dbxは圧縮伸張方式であり、音を圧縮して(圧縮ってどういう意味なんだろうね、わかってません)記録し、再生時に伸長するので、テープの高音が劣化しても影響が少ないのかもしれない(素人考えです)。
 確かに4CH MTRに付属のdbxは安物なのか、音がだいぶ変化するし、歯切れの悪い部分もあるようだが、劣化に強いというのは非常に重要だ。他に同じ物が存在し得ないオリジナル作品の記録は、一時の音質よりは後々まで劣化しにくいという特徴が必要。
 あ、4CH MTRはTASCAMで、カセットデッキはTEACってことは同じメーカじゃん。TEACもオーディオではdbxをやめたのね。

 なんだか、ノイズ対策の脇道にそれたが、死んだDOLBYテープは生返らない。
 残っている「自由電子」のマスターに近いテープで、最も音の良いものを探すことになった。当時メタルテープから配布用のダビングを簡便にするため、HiFiビデオデッキに録音(A)して、それをカセットテープにノイズリダクションなしでダビングしていた。DATを手に入れたのは「自由電子」作成から1年くらい後で、そのときすでにマスターは死んでおり、記録用として残っていた配布用のカセット(B)からDATへダビング(C)しておいた。それからさらにしばらくしてからビデオテープの音をDATにダビング(D)した。
 結局最も状態が良いのは(C)で、実は(B)も聞き比べて全く差がなかった。ノイズリダクションなしのカセットテープはなかなか劣化するものではない。
 そんなわけで、残っていたDAT(C)を音源にして、HDレコーディングをした。
 気に食わなくて、後にアレンジを変えたけどボーカルまで録っていなかったものがあり、オケだけDATにあったのだが、4CHテープに残っているボーカルをHDレコーダで組み合わせて、新バージョンとして蘇えらした。こういったフェイクな作業はHDレコーダの専売特許。

 CUBASE VSTで録音し、AIFFに変換してCDに焼く作業が一通り済んだ。
 今、CDプレーヤーは修理に出ているので、お姉ちゃんのミニコンポで鳴らしてみた。ちゃんと入ってる入ってる。はあ、シンドかった。

 ミニコンポのグラフィックイコライザを見ていると、(C)から録音したサウンドは全て16KHz近辺がスッポリ消えていると気づいた。詳細はこれから調べるが、可能性としてはHiFiビデオかなと思える。HiFiビデオは特定の周波数に極端に弱いのではないか?
 結局は「自由電子」のトラックダウンをやり直すのが良いだろう。MTRテープから録るくらいなら、もうシンセサイザでも良い。シンセサイザの設定の再現は難しくはない。ミキサーの出力をグラフィックイコライザに入れてそれを1212I/Oに送れば良い。一度DATに録ってからでも良いかもしれない。
 ボーカルはMTRテープから持ってくる。これも経験済み。

 トラックダウンのやり直しはシンドい作業だ。

1997.10.27

 「正弦波」と「電子音」のトラックダウンが済んだ。今度はちゃんと16KHz帯の音も入っている。実際ハイハットの音色が全然違う。ノイズが非常に小さいのも単純に嬉しい(楽器やミキサーのマシンノイズがあるので、なくなったわけではない)。
 再び録音したオケのスピードと4CHテープから復元したボーカルのスピードが若干違う。「正弦波」のときはうっかりHDレコーダ側でMIDI Timecodeを出しっぱなしにしたので、シーケンサが微妙に遅れたのかもしれない。逆に「電子音」はボーカルのほうが遅れ気味だ。元々のシステムで演奏しているわけでないことも関係するだろう。Plusで録音したんだっけか。
 ボーカルは細かい単位で少しずつズラして再現している。CUBASE VSTだとこういう作業は非常に楽だ。サンプリングしたデータそのものを切り貼りするのでなく、データの演奏のタイミングだけを簡単に動かせるのだ。なんというか、まさしくこういう作業向けに特化したシステムのようだ。
 S/P DIF、KORG 1212I/O、CUBASE VST等の情報をWebで探してて見つけたんだが、MD MTRの使い勝手を記している人がいて(http://www.kyoto-su.ac.jp/people/bu-student/noroon/DRS.html)、今回私のやっている作業に、MD MTRは全く向かないと知った。危ない危ない。ハードウエアはともかくソフト的に未熟な製品だったようだ(日本の製品にありがち、どうあっても不可能ってんなら別だが)。
 改めて1212I/Oのアナログ出力とマック内蔵のAVオーディオ出力を聞き比べると、やはり1212I/Oの方が元の音に忠実だ。値段が違うだけある。

 インターネットプロバイダ3WebにISDNでLinuxからPPP接続できないでいた。何かTipsはないかとプロバイダに質問してみたが、その辺のノウハウはないそうだ。試験的にマックやWindowsで接続時に端末を表示させて見ると、どうもログインプロンプトがない。
 まさかと思い、PAP認証の設定をしてみた(解説本を探すのに2時間もかかってしまった)。いきなり接続できてしまった。あ〜ぁPAPかよぉ。プロバイダの資料やWebサイトにはPAP認証のことはなにひとつ載っていなかった。よくよくマックやWindowsの各種設定を調べるとPAP認証が通るらしき事がわかってきた。アナログでは普通のログインプロンプトも表示される(それでLinuxで使えてた)ため、だいぶ回り道をしてしまった。しかし、ISDNではPAP認証しかできないということが全く示されていない。困ったプロバイダだ。
 各種PPPソフトの細かい設定の例を載せるのはいいけど、接続時のサーバの反応(UNIXログインのプロンプトが出るとかPAP認証するとか)が載ってないのは、基本を忘れてるんじゃないの? 世の中マックとWindowsだけじゃないのよ。

 dbxについて詳しい日本語のWebページが見つからないとお姉ちゃんに話したら、altavista(http://altavista.digital.com/)でいろいろ探りはじめた。でてきた説明によると、録音時に0dBを中心としてdBの絶対値を1/2にするそうだ。0dBより大きい音は半分のdBに、小さい音は倍のdBになる。これが圧縮だ。再生時には逆に伸長する。これによって、テープの狭いダイナミックレンジを補う。また、圧縮時に高音成分を増やすともある。
 あれえ、高音を増やして録音して、再生時にカットすることでノイズ対策にするならDOLBYと変わらないじゃん。音を全て0dB近辺に集めることでテープの劣化の特性を避けるのかな? このへんの謎は尽きない。大きい音も劣化しやすいのは確か。
 圧縮伸長を伴うことで、音のキャラクタが変化しやすいうえに、やはり反応が悪くなるのはしかたがないようだ。安いdbxはベタつく音になる。

1997.10.29

注釈:
 MD MTRの使い勝手を記しているURLは以下へ引っ越しをしたと本人(ノルさん)からの連絡を貰いました。1998年10月現在のアドレスは http://www.sound.co.jp/~mesa/CubaseVST/MDMX-4.html です。
TO:cameo
SUBJ:CUBASE VST

こんばんは。

CUBASE VSTを購入してから1週間で2つオーソライズ情報を消失しました。
1つはHDTの自己診断、もうひとつはB'sCrewの速度測定です。
明らかにデオーソライズの必要な作業とは思えません。
不良ですので、オーソライズディスクの交換を希望します。

OSTRA / Takeshi Yoneki
1997.10.29

 購入してから10日でCUBASE VSTのオーソライズ情報が2つ消失してしまった。
 コピープロテクトとして、「どこか」にあるオーソライズされた起動ディスクかどうかの情報を、ソフトの起動時にチェックしている。まあ、これはある程度はしかたがないことだとは思う。また、ディスクの最適化やパーティションの切り直しをしたらオーソライズ情報が消失するのも原理的に判るし、そのあたりは注意点として提示されている。
 が、しかし、消失したときに行った操作は「B'sCrew」による速度測定と「HDT」の診断である。まさか速度測定と診断で消失するとは思わなかった。とてつもなく「非常識」に脆弱なオーソライズだ。
 あんまりなので、カメオインタラクティブにクレームを入れた。これじゃまったく安心して使えないし、どうにかしてプロテクトの外れたモノを手に入れる以外、防衛の手段がない。
 結局、最新バージョンの3.5.2に交換ということになった(店頭品は交換のタイミングで3.5だった)。しかし、この凶悪で非常識なオーソライズ問題は解決していない。原則としてオーソライズが消失した場合、3150円を現金書留でカメオインタラクティブに送付しないと回復してもらえない。まだしもドングルの方が良心的だ。
 PerformerもVisionもCUBASEも同じメーカの作ったオーソライズソフトを使っているそうだ。世界中のシーケンサユーザがこんな過酷な環境に耐えていたとは思わなかった。
 当面MasterTracksProから離れることはできなさそうだ。このソフトのプロテクトはせいぜいビジネスソフト程度だからだ。
 Steinbergに直接抗議をするしかないな(ヲイヲイ、独逸だぜ)。

1997.10.30

TO:Basuke
SUBJ:Re:ベータ版連絡しなくでごめん

 こんばんは。
 ま、あまり気にしないように(^^)。
 こっちもすぐにでも2.0.1をアップしようと思ってましたが1カ月たってし
まいました。ハードディスクレコーダで遊んでるせいですね(^^;)。

OSTRA / Takeshi Yoneki
http://www2.tky.3web.ne.jp/~ostra/
1997.10.30

 最もイコライジングの難しい「磁力線」のトラックダウンが済んだ。カメオからCubase VST 3.5.2が送られてくるまでは慎重に扱わないと、作業は完全にストップする。

 そんなわけで實篤のBBS、フォーラム、会議室のポップアップメニューに、現在位置のチェックマークを付けた。で、ついでにバスケさんの要望であった、スクリプトメニューのコマンドキーショートカットを優先するようにした。とりあえずはこんなもんかな。實篤2.0.1の主な変更はバグフィックスと、スクリプティング関連の内部的な実装方法の変更と、スクリプトオブジェクトの機能追加ってあたりだな。
 GripGropは前回のアップからだいぶ時間が経過したようだ。スクリプティングの実装も終っているのでアップの準備を始めよう。

1997.10.31

TO:cameo
SUBJ:CUBASE VST

 本日CUBASE VST 3.5の3つ目のオーソライズ情報を消失しました。

 最初、オーソライズを内蔵ディスクのシステムに入れていましたが、たびか
さなるオーソライズ情報の不当な消失が起きたためため、外付けディスクに
200MByte程のパーティションを設け、ほぼ純正のまま(MOと1212I/Oのドライ
バは入っています)の英語システムをインストールし、そこに3つ目のオーソ
ライズをしました。CUBASE VSTを使うときは外付けディスクから起動するとい
う運用が安全だと考えたからです。これで2日ほどは運用できていました。

 オーソライズを内蔵ディスクにした頃からシステムの再起動や終了がときど
き失敗するようになったので(因果関係は不明です。テストするにはオーソラ
イズカウントがテスト回数だけ必要です)、「内蔵ディスク」の初期化をして
システムの再インストールをしました。その際に「外付けディスク」を物理的
に接続を外していたのはもちろんです。
 内蔵ディスクの状態が復旧したので、外付けディスクを接続し、外付けディ
スクから起動して、CUBASE VSTを起動してみました。
 オーソライズ情報が消失していました。

 いったいこのオーソライズ情報とはなんでしょう?
 どこにどんな情報を書き込むのでしょう?
 外付けディスクのオーソライズをしても内蔵ディスクに情報を書き込むので
しょうか?(だとしたら明らかに大迷惑な不具合ですが)

 安全な運用方法を明確に説明してくださることを望みます(付属のペーパー
に記載されている程度の対策ではダメだというのは確かです)。
 また、オーソライズソフトを作っているデベロッパに正確なことを尋ねてく
ださるようお願いします。

 週末の予定が完全にくるってしまいました。

OSTRA / Takeshi Yoneki
1997.11.01

Subject: CUBASE VST and Protection
To: steinberg

Good morning.

I bought Cubase VST about 10 days ago. I liked the products and
enjoyed recording my songs to hard disk. However, I am currently
unable to use the software.

1. I lost authorization data by diagnosing the hard drive with FWB
Hard Disk Toolkit.

2. I lost authorization data again by checking read/write speed of
hard disks with B'sCrew tool, which is one of the most popular hard
disk driver/utilities in Japan.

I had lost two installation counts unexpectedly. I did not want to
lose the last installation count by accident, so I decided to use a
separate startup disk solely for launching Cubase VST. I prepared a
200 MB partition in an external hard drive and installed Mac OS and
Cubase VST there.

3. After installing Cubase VST in the internal drive, Mac OS had
occasionally failed to restart or shut down. I disconnected the
external drive (where I have a system software and Cubase VST) in
order not to touch the drive, formatted the internal drive, and
installed system software. Then I connected the external drive again,
restarting Macintosh from the external drive and tried to launch
Cubase VST. The last authorization data was gone.

There is no warning in the user guide that those operations might
cause us to lose installation counts. The second operation--checking
the hard disk's speed--is even recommended.

This kind of behaviour is unacceptable, especially the third one. The
hard drive that contained the installation information was physically
disconnected while formatting and re-installing system software in the
internal hard drive. We need to test the hard drive and system
software from time to time in order to keep them in a good shape. I
know we need to de-authorize the software temporally when we
re-install system software or format or optimize the hard drive.
However, do we need to de-authorize the software before testing the
drive or disconnecting the hard drive? If it is the case, User Guide
should have such information.

I understand you need to have some protection against piracy.
However, the protection should not cause inconvenience to the users
who purchased the product. I am sad that such a good product has such
a risky and inconvenient protection method.

I request that another, I mean safer and more convenient, protection
method will be adopted for your products. Hardware key connected to
ADB or printer port might be a good choice. With this type of
protection, you can protect the software safely and users can feel
more comfortable without worrying about losing the authorization data
by accident.

In the meantime, please let me know what I SHOULD NOT do. I will be
able use your product after I receive another floppy disk from the
Japanese distributor. I never want to lose installation counts by
accident. If it ever happen again, unfortunately I will have to think
of buying another product.

OSTRA / Takeshi Yoneki
1997.11.03

注釈:
 私が書いた日本語の文章を、COCO姉ちゃんに英訳してもらいました。

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OSTRA / Takeshi Yoneki