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古流 剣術・居合術 │ |
「居合道日本史」(全三頁) |
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居合とは何か、
多くの剣客、多くの史学者応えていわく、
一、居相なり
一、抜刀なり
一、技剣なり
一、抜合なり
一、利方(りかた)なり
一、利方(りほう)なり
一、居とは居剛想利なり。心据わりたるを表わし、
合とは常住座臥の備えなり。
心体の備えを怠らない念相を表わすなり。
居合とは、利方(りかた)である。
一、利方は刀剣の法則にして武家の大道である。
利方の利は理である。方は法にして利方は兵法用語である。
二、二天一流兵法問答では、水を本として利方の法を
行うと示したまわる。
利方とは敵を打ち果たす作法ふるまいである。
利方とはそもそも武術用語であり、剣術用語であり、居合用語であり、哲学用語なのであります。
居合とは、刀剣術の一部が高度に専門化したものであり、大太刀居合・小太刀居合・短剣居合・短刀居合などが主なもので、ほかに柔体術居合や特殊刀剣居合がある。徳川時代の言葉であり居合の極意心法を明らかにして倫理観を確立して鞘之内精神を確立したのが、居合道中興の祖といわれる抜刀術の林崎甚助である。この以前の抜刀術は原始的な大太刀・小太刀の抜打抜刀術であり、林崎甚助が中興の祖といわる所以は抜刀剣術を完成してさらに中核となる鞘之内精神の心法を確立したことにある。
居合の定義は、立合に対する言葉で、別名を居相・抜合・座合・抜刀・利方ともいわれ、敵から不意に仕掛けられたとき、早くこれに抜き合わせる剣術であり、分析すると、心法・刀法・兵法の三要素から成立っている。 |
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