No.33内出血のように見えるのは細菌性の病気?/東京都のイズミさん
数日程前から尻尾から1センチくらいの所に5ミリくらい内出血しているようなんです。
尾びれや胸びれなどはとてもキレイで、エサも良く食べますし、ちゃんとフンもしてい
ます。とりあえず水槽の水を換え、その一匹だけ別の容器に移しました。
にのさんのサイトを参考に、3日前から薄い塩水の中で飼育しているのですが、赤みが
引いている様には見えず、症状が良くなっているようには思えません。
もし細菌性の病気だとしたら、どのくらいで回復するのでしょうか?また、内出血を発
見する前日に、一緒に飼っていた沼エビが一匹死んでしまいました。何か水質に原因が
あったのでしょうか?他にメダカ3匹とクチボソ1匹と沼エビ1匹を飼っています。
回答
内出血らしい赤班は「尾ぐされ病」の前兆かもしれません。
たしか「細菌性の病気」だったと思います。と言うことは飼育水槽の清掃と日光消毒、
薬液浴が必要でしょう。ひどくなければ、しばらくして「赤班」は消えると思います。
その後はしばらく予防として水補給や入れ替えの時に薬をほんの少量入れておくと良い
でしょう。あるいは、「すれ」かもしれません。これは人間にたとえると「打ち身」の
ときにできる「内出血」と同じような物で水替えなどやクチボソ、沼えびに追いかけら
れたりの時に魚体が何かにぶつかったか、かじられてできた「怪我(キズ)」のことで
す。この場合も傷口からの感染症保護としてそれ系の薬をほんの少量入れておくと良い
でしょう。塩も有効です。
 それと日本めだかの行方不明と「同居」の件ですが、1)水槽からの「飛び出し」
(自分の魚長の3倍くらい飛び上がります) 2)「クチボソ」か「沼えび(雑食性=め
だかも食べます)」に食べられた 3)貴方の知らない間に死滅、死骸はたぶん沼えびの
餌になったと思います。そういう意味では「別飼育」がベストですが、自然界での「弱
肉強食」法則をご理解上「飼育」されるもの一つの方法です。貴殿の判断に任せます。
 それともう一つ、別件でお願いです。
それは、日本めだかの保護の観点から、今後「日本メダカ(野生や販売されている「黒
めだか」)」との混合飼育は止めていただきたいです。貴方の言う「黄色っぽいメダカ
」は「ヒメダカ」という日本メダカの「奇形種」で人口種ですので、野生には存在しな
い品種です。野生種は「レッドデータブックの絶滅危惧品種」であり、世界中で「トキ
」の二の舞になりはしないかと心配していますので、混合飼育はしないで下さい。ご理
解とご協力いただけましたら幸いです。
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追伸:貴方が最初に入手された「日本めだか」が人工種の「黒めだか」か「野生めだか」
かは不明ですが、神奈川県ではまったくの「野生めだか」は唯一小田原の一画にしか生
息していません。それも近隣の開発で生存が危ぶまれています現状をご理解いただけ
れば幸いです。他に「藤沢めだか」が居ますが、これは河川では無く個人の家の池に偶
然隔離された形で生き残った物で、相当近親交配が進んでいると思われ、自然種とは言
いにくい部分があるそうです。 by にの 2005.2.4
 メダカなんでも相談室