No.30
首の辺り、エラ、胸ビレまでの体が赤くにじんだように/東京のTさん
にのさんの「めだか何でも相談室」を、約1ヶ月前にメダカを飼い始めてから
ズッーと参考にしてメダカの飼育に励んでます。ありがとうございます。
今回、突然のメールをさせて頂いたのは、オスのメダカが突然、首の辺りからエラ
の辺りまでの体の内部が赤くなってました。人間で言う内出血のように見えます。
HPでは、細菌により赤くなる。とありましたが、赤い斑点ではなく首の下(えらぶ
た)から、むなびれまで赤くにじんでるので素人ながら他の病気か、怪我だと思い
ました。このオスはもう1匹のオスをよくイジメテいます。
今回、普段いじめられているオスに反撃をくらったのでしょうか???
それとも自らガラス容器(丸型)に自分の姿を敵と思いぶつかったのでしょうか・・
もし怪我ならば、どのように対応すれば早く治せるでしょうか?
今は1匹で隔離してあります。塩は入れてません。(傷口に塩を塗る事になると大変!
と思い^^;)どうぞ、宜しくお願いします! 2003.11
私と師の意見を総合して「細菌性の病気」による「内出血」と判断しました。
治療方法は、やはり「隔離治療」と病気発生水槽の「滅菌」をお勧めします。
<処方箋>
内出血はけっこう酷そうなので、その治療も含めて塩水(0.5%)とニフルスチレ
ン酸ナトリウム(エルバージュかグリーンFゴールド)の併用をすすめて下さい。
注意;オキソリン酸は塩と反応してしまうのでダメ。
<滅菌方法>
清掃と薬液による「消毒」かな?
私が良くやる方法は、「濃塩水」で清掃後、天日干しをして、次に使う時に予防と
して「グリーンFゴールド」を規定量の半分ほど入れて水槽を使います。また、水
換えやメダカの様子がおかしい時に「予防」として「グリーンFゴールド」を規定
量の1/10〜半分ほど入れています。最初は薬の色で水が染まりますが、しばらくす
ると透明になってしまいますので、心配はありません。しいて言えば「過ぎたるは、
及ばざるが如し」です。やり過ぎに注意して下さい。by にの
No.29
白いコブの様なものが、さらに背骨も曲って?/山口のNさん
最近ビオトープ内の池に白点病とは違うような、白いコブの様な者が出来たメダカ
が増えています、ひどい者は、背骨まで曲がっています。
そちらで、病名、対策等が解れば教えてほしいのですが・・・なにぶん、水槽とは
違い、広い池なもので、簡単にはいかないと思いますが、宜しくお願いします。
回答
「白いコブ」は多分、寄生虫ではないでしょうか?コブの他に小さな糸状のもの等
は付着していませんか?(現物を良く見てみないと確証はできないが)
対策としては、マゾテン等の市販薬浴剤(イカリムシやチョウ対策用)を使用し
て下さい。効果がなければ細菌性も疑われますので、パラザンやエルバージュに
よる反復浴をすすめて下さい。
気になるのはビオトープで発生している点です。水質が異常である可能性もあり
ます。特にpHをチェックして下さい。酸性雨でビオトープのpHが低下し、魚
の調子が悪くなることがあります。
また、生物的な要因で、水質が悪化し、アンモニアや亜硝酸が増加している可
能性もありますので、市販のキット等を用いて調べて下さい。いずれにせよ、他
の生物に支障がなければ、一度、大幅な換水をした方がベターでしょう。
それから、原因が寄生虫か細菌性ならば、その白いコブと背骨の奇形は多分、関
係ないと思います。
**補足*************************************************
注)水換えの時に塩を投入されることをお勧めします。濃度は大型のごみバケツ
ツ一杯の水にかるく一握りの塩位でしょうか。消毒と予防に効果があります。
しかし、ビオトープの規模が大掛かりで、流水でもあるので少々厄介ですね。
根気よくやるしかないかもしれませんね。また、水質検査や寄生虫駆除も定期的
に実施するしかないでしょう。でも、自然界ということで見ていくと「寄生虫」
はしかたの無いこととも言えますね。その辺の切り分けと言うか妥協は必要とも
言えます、難しいですね。参考に貴県の水産試験所(水生生物の保護や養殖研究
の施設)みたいなところや博物館、水族館はありませんか?そこの学芸員さんに
協力要請をして見てください。私は内水面水産試験所の研究者や博物館の学芸員
さんにお力添えいただきながら活動?しています。参考になれば幸いです。にの
メダカなんでも相談室