ワープロ原稿のルール

●短編ならB5判用紙を推奨
 応募要綱の中に指示があれば、当然、それに従ってください。
 特に指示がなければ、短編の場合は、無地のB5判横用紙に20字×20行で印字することを推奨します。これが最も扱いやすいフォーマットだからです。
 あるいは無地のA4判横用紙に20字×30行程度でもいいでしょう。
 原則としてB5かA4どちらかの用紙を使ってください。リーガルサイズ等の特殊な規格の用紙を使ってはいけません。また、連続用紙なども不可です。
●文字サイズは大きめに
 選考委員の中には老眼鏡を使用する年代の人もいらっしゃいます。小さな文字でびっしりと印字されているような原稿は顰蹙を買うことがあります。
 できるだけ12ポイント以上の大きな文字サイズで印字してください。
 A4用紙に40字×40行のフォーマットでも、10.5ポイントではなく、12ポイントの文字を使うべきです。
●字間は詰めて行間は空けて
 字間を大きく空けて用紙全体に均等に文字を配置する人がいるのですが、これは非常に読みづらいので、やってはいけません。普通の出版物と同じように、字間を詰めて行間を空けた自然な感じで、用紙の中央に印字してください。
●余白はたっぷりと
 左右の余白はできれば30ミリ程度、上下の余白は文字サイズによる成り行きで確保してください。右側は綴じる関係で左側よりも少し多めに、また、上側は下側よりも少し多めにレイアウトすると、バランスの良い印字が出来ます。
●書体は普通の明朝体で
 見出しなどはゴシック系の書体を使っていいと思いますが、本文は普通の明朝系の書体を使うのが無難です。また、本文の和文にプロポーショナルフォントを使ってはいけません。普通の全角フォントを使ってください。
●ヘッダーやフッターの使用は不可
 ワープロのヘッダー&フッター機能を使って、余白にいろいろなことを印字する人がいるのですが、これはやめてください。特に本編の原稿の余白に作者の名前が印字されていたりすると「名前入りの原稿用紙」と同じ状態になって致命的です。
 通し番号だけ入っていれば十分です。
●原稿用紙への印字は不可
 実際にやってみればわかると思いますが、原稿用紙に印字したものは、非常に読みづらいのです。普通の無地の用紙に印字してください。
●感熱紙の使用は不可
 感熱紙は応募後の保存状態により、用紙が変色したり印字が褪色するなどして、原稿が読めなくなってしまうことがあります。
 また、変質した感熱紙には独特の匂いと手触りが発生して、これを嫌う選考委員もいます。
 熱転写プリンタの場合にはインクリボンを使って印字してください。なお、熱転写用紙の中には、表面に光沢のあるツルツルピカピカした紙があるのですが、これは目に負担がかかって読みづらいので避けてください。
 あと、旧式のインクジェットプリンタの中にも、インクがにじむタイプのものがあるので注意してください。

 ワープロの種類によっては、ある程度、印刷可能な書式が決められてしまっていたり、また文字サイズによって印字品質に極端な差が出たりすることがあります。
 いろいろな書式で試し印字をしてみて、一番きれいで読みやすい、そんなレイアウトを探してみてください。


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