応募原稿の常識
応募規定として特に明記されていなくても、常識的に必要というものもあります。
●原稿の表紙の最初には必ず「第○回○○賞応募原稿」と明記する
何の原稿なのか身分が明らかになっていないような原稿は、まれに乱雑な編集者の机の上で迷子になってしまうことがあります。
表紙の一番最初の行に、手書き原稿ならば朱書き、ワープロ原稿ならば自分のセンスで工夫して印字してください。
●原稿は必ず綴じる
右上の角の1ヵ所、あるいは右横中央の2ヵ所に穴を開け、ヒモのようなもので綴じてください。
ただし、応募作品が上位の選考に残ると、複数の選考委員が同時進行で読むために、原稿のコピーを取ることになります。そのため、ヒモをほどけば簡単にバラバラに出来るような綴じ方になっている必要があります。
製本してしまったり、特殊な器具を使わなければ外せないような留め具を使ってはいけません。
応募規定に「ヒモで綴じる」と明記されていない場合には、ヒモ以外のもので綴じてもかまいません。個人的にはダブルクリップではさんであるだけ、というのが扱いやすくて好きです。
長編小説など、原稿の枚数が極端に多い場合には、適当に2冊あるいは3冊に分けて綴じてください。
●原稿の本編には必ず通し番号を付ける
バラバラにした時に簡単に復元できないような原稿は顰蹙を買います。
原稿は右端を綴じるので、通し番号はその反対側の左端の余白部分に付けるようにしてください。
●原稿は必ず縦書きで書く
これは日本語で書かれた作品としては常識以前のことです。