すこし詳しく


【余談編へ】

さてさて、当方の思っていることです。

資産となる家をお客様と一緒に創りたい。
〔35年後(ローンが終わったころ)にも充分に使える家。ライフスタイルの変更に対応できる力のある家。〕


1.そのために、調査・企画・打合せ・設計・許可申請・業者決定・監理・引渡しまですべてのプロセスを把握したい。
  • 外注(下請)にまかせたり,資格のないスタッフにまかせきりにしたりは一切致しません。
  • 有資格者(建築士)が責任を持って仕事にあたります。必要最低条件だと思っています。

2.クライアント(お客様)の話をよく聞く。

  • 建築主のお手伝いのスタンスを保ちたいと思います。といいながら、葛藤しますね。
  • 全て満足できる建物を安く作ることはできません。
  • 施主の言葉は重いといつも申し上げています。よくお考えください。
  • 図面作成時というのは、頭の中と紙の上で(たぶん大変な枚数です)実際の家を建てているのです。オープンシステムで建てる場合は特にコストコントロール、、工事の段取りも考えています。
  • 実施設計完了時(オープンシステムの場合)積算しますので積算完了時にはその家はバーチャルで竣工しているのですね。(私の中では頭の中で竣工です。)
  • 前述の通り、当方とすれば一度頭の中で竣工させている建物の再構築なのですから。更にレベルが上がっていきます。

3.すべての情報を公開していきたい。

  • 設計者に不利な情報も開示します。施主さんもですよ。
  • そのためにはクライアントに打合せに参加してもらいたい。自分の現場に足を運んでほしい。(怪我をしないように気をつけてください。)
  • そうすれば、必ずより深く理解しあえる。そう確信しています。

4.なぜ家を建てるのかもう一度自問自答していただきたい。

  • 生涯予定表のようなものをつくってもらいたいと思います。
  • 子供部屋が必要だろうか。数年で出て行くかわいい宝物では?
  • バリアフリー、シックハウス対策については勉強しています?長生きできませんよ。
  • 解体する事も考えていますか?確実に費用が(それも高額の)発生します。子供に負担させるつもり?新建材の良し悪し。

5.初心忘れるべからず

  • 私は設計を始めた頃の気持ちを忘れずにいたい。
  • 建築主さんはなぜ家が必要なのか。家を建てようと思った初心は何?

6.華美にならずに手入れのしやすい建物を創っていきたい

  • 公共建築物(官庁・図書館・美術館等々)でもランニングコストが問題になっています。これは税金??
  • 一般住宅の場合は特にメンテナンスのしやすさは大事だと思います。これは間違いなく自分のお金。
  • 照明器具は簡単に交換できますか。お掃除のしにくいところはありませんか。
  • と言いながら、僕は天窓大好きなのです。点検は一緒に考えましょう。

7.今までの常識を疑って

  • 充填断熱:かなりベーパーバリアなど気をつけて施工する必要があります。きちんと施工すればよいと思います。コスト的に外貼断熱より当然下がりますので今後採用していく予定です。
  • 新木造住宅技術研究協議会に参加しています。室蘭大学の先生主催の高気密高断熱の研究会です。
  • 外断熱:過渡期にありますが、基本的な考えは正しいと思う。私自らしつこく現場にいきますので、日々改良しています。弱点も当然あります。全て説明しますので納得の上作りましょう。エコロジーの観点から言うと問題ありです。が合板フローリングよりはよいように思うのは偏見でしょうか。
  • パッシブソーラー:考慮する必要があります。採光・冬場の熱の取り入れ・発電・お湯・・・
  • ゼネコン:ゼネラルコンダクター(総合請負業)は必要ですか?またゼネラルコンストラクター(総合建設業)はあり得るのでしょうか?
  • 分離発注方式(直営方式)。明治時代のおじいさんと話をしてみてください。昔は全部建築主が段取りしたのです。大工さん。瓦。左官。。。今ほど細分化されていませんでしたし、建材も工法もこんなになかったのでできたのでしょうか。
  • 実際に現場で働く職人さんを大事にしたい。技術を残して欲しい。材料は安く入手。職人さんの手間賃は出来るだけ確保したい。そのためにも多重下請け構造はどこかおかしい。無責任体制に陥りやすい。
8.10年保証・完工保証等
  • 保証機関に加入している施工者を選ぶのものも良い方法だと思いますが,それはコストアップの要因になる事を認識する必要がありますね。
  • 10年保証などは、資産としての家には必要ないと思います。実はたった10年しか保証しないことなのかもしれませんね。車でも10年くらい楽に走りますね。
  • 当然のことですが、メンテナンスも必要です。修理も必要です。これは、これこそが建築主の仕事です。
  • 20年、30年、30年、50年、100年使える資産となる家を創りましょう。ペンキくらい自分で塗ってください。棚の一つくらい作ってください。
  • 当事務所はオープンシステムの補償共済が使えます。(オープンシステムで建てた場合)
  • 建築家賠償保険にも当然加入しています。建築士会。最近JIA(建築家協会)に入会したのでどちらにするか悩んでいるところです。
  • オープンシステムの補償はよくできています。
9.もう一度よく考えましょう。
  • 地盤調査をして、必要なら地盤改良もしましょう。
  • 高気密・高断熱・計画換気は基本にしたいですけど他もありかなあ。
  • 例えば、結露おおいにありの無断熱?外気温と連動する家。夏と冬は住めないですけどね。
  • ガラスが一枚のサッシは使いたくはないですね。ローコスト住宅でもこのような仕事は。。。。ほぼ確実に結露します。結果木材などがかびてきます。人体に悪影響を及ぼします。。
  • 集成材も疑問を感じています。構造に使うにあたってですが。
  • 35年ローンで20年?しか持たない家は負動産というのではないですか。負債を手に入れる訳です。2000万円を20年で使い切る。(年間100万円に金利、税金他。)で終わるとまだいいのですが、実際はその家を解体しなくてはいけません。環境にも悪いですね。20年後の解体費はとてつもなく高額になっていると思います。これはあなたのかわいい子供が負担する可能性が高いでしょう。
  • 当事務所のお客様には、資産になる住宅を手に入れていただきたいと考えています。50年。100年持つ家を残して欲しいと思っています。
  • ただ、ローンを組まれるのはお客様です。竣工後の維持にもかかるコスト分は残しておいてください。
  • 無理は禁物です。基本性能を落としてはだめですが。見栄は必要ないですね。見栄はって中古の安物のベンツ乗っても仕方ないですものね。修理代がかかるばっかりでは。
  • 奥さんは普段の買い物も真剣だと思います。旦那様も車を買うとき、営業マンが気に入って買いますか?カタログ、雑誌、さらには試乗したりしますよね。家はもっと高いのです。もっと真剣になってほしい。と思います。適当にかっこいいベンツ・BMW・ポルシェ・クラウン持ってきて。と言っているのと一緒。何がくるか知りませんよ。納車されて違うとはいえませんね。家も同じですよ。
  • カローラの予算で、ベンツは買えません。難しいと思います。オープンシステムで建築しても、無理だと思います。ただ、オーダーメイドの家ですので、予算のかけどころを選択出来ます。早く走るけどうるさくて、ガソリンをたっぷり食う。スピードはでないけど、家族5人でゆっくりたくさんの荷物を積んで走れる。山のように荷物が積める。。。。
  • 建築主は人生への考えがあり、設計者がそれをくみ取り、図面とし、内訳書をつくり、入札して、専門工事業者さんに建ててもらう。打合せをした設計者が当然監理をする。引渡まで、面倒を見る。これが当たり前で、それ以外あり得ないと最近思い始めています。
  • 素人だから、わからないから、有名なメーカーに頼みました。そのような人は、是非そうして欲しい。
  • じゃまくさいから、よくわからんから建売を買いました。どうぞ是非買ってください。
  • ただ、日本の法制度、融資の制度も全て、ハウスメーカーで会ったり、ディベロッパーの方を向いていますので、マンションとか建売(分譲住宅)などは買いやすくなっていますね。
  • 家を建てた人も(買った人は全く違うと思うのですが)本人は一生住むつもり。。。。かわいい我が子にも住んでほしいですね。本当は100年持つ家。もっと長持ちする家を残していきたいですね。
  • 集成材で家を建てると3割くらい安くなります。(木の構造部分)。びっくりですよねえ。このあたりになると、木ではなくて、木みたいな。。。
  • いろいろ書いてきましたが、この方法(オープンシステム)で私にできる家つくりは今のところ年に多くて4棟から5棟です。仮に後20年現役?でこの仕事ができたとして、80-100家族の家しか建てることしかできません。たったそれだけです。いい仕事をしたいと考えています。
  • 頑固なおっさんと違うか?と思われそうですが、そんなことはありません。(といいつつ女房子供からは頑固なおっさんと呼ばれています。)
    なんやら設計事務所はややこしそうやな。とか思わずに、ご遠慮なく連絡してください。

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