『高断熱・高気密住宅の住まい方 暑い時編』 

寒いとき編へ
高断熱・高気密の家+通気がしっかりとれた家とは、暑くなりにくい家。
でも、外気温より温度が下がる事はないので、
大阪みたいに蒸し暑い地域ではエアコンも併用することになります。
でも、ご近所さんがエアコンを使い始めてしばらくしてから使っていることに気がつきます。
しかも、窓を閉めて、エアコンのスイッチをいれると、すぐに効いてきます。

もうひとつは、日射遮蔽!
太陽の光がはいると暖房をつけているのと同じ事になりますから、できるだけ太陽光は入れないようにすると効果があります。極論すれば、薄暗い家で生活するとよいことになりますが、兼ね合いが大事ですね。

ちなみに、拙宅は3階建、延べで33坪くらい。
C値が1くらい。次世代省エネぎりぎりクリア程度。
3Fは8帖用のエアコン1台。
2Fは6帖用のエアコン1台。
2台同時に使うことはありません。
あ。うちわと扇風機は使ってますよ。
エアコンの温度設定は30℃くらいで特に問題ありません。

是非、温度・湿度計でチェックしてください。
湿度次第ですが、大体30℃を下回れば、問題なく生活できます。

重力換気=温度差換気


単純に窓をあけても空気は流れません。2F建てなら、1Fの床面の窓をあける。
2Fの天井近い窓(天窓とか高窓ならより有効)。を開放する。
すると、高い窓から暑い空気が抜けていきます。(熱気球と同じ理屈)
結果、1Fからその空気よりは冷たい空気が流れ込んできます。
気密がしっかりとれている住宅でしたら、大変な勢いで風がながれる事もあります。
高気密住宅でないと効果が薄いです。
但し、
防犯とか開口位置大きさなどをしっかり検討しておく必要があります。
設計が大事なポイントですね。
温度・湿度・気圧計→

大事な事

夏場は日射遮蔽がとても大事。
太陽の日差しが差し込むようでは、夕方大変なことになります。
一番いいのは外付けの日射遮蔽ルーバー。
サンシェードとかよしずとか植裁もよいです。
中につけるブラインド・カーテンもしないよりはよい。
セイキさんのハニカムロールスクリーンもおすすめ。
日射遮蔽ブラインド。
はねが動きます。
目隠しにもなりますね。

★サンシェードです。目隠しにもなります。冬には外す事もできますね★

★サンシェードを固定する金物です★

当たり前ですけど、断熱がしっかりしている事。気密がとれている事。
でもって 通気工法 である事。
外貼断熱の場合はネオマフォームさんのホームページに詳しくのってます。ここをクリック

新木造住宅技術研究協議会のホームページも参考まで。(わたし、参加しています)

当事務所の場合は、左の絵ではなく
屋根断熱。全棟通気。が多いです。
ちいさな棟換気では換気量が不足します。寄せ棟は夏対策としては、難しいところもあります。

外貼断熱の場合は壁の透湿防水シートは必要ありません。2009年秋に瑕疵担保保険法人が認定しています。(ネオマさんはタイベックはったほうがよいと思います)
フクビさんの遮熱エアテックスてのもありますが
新木造住宅技術研究協議会の考えとしてはあまり有効ではない。外壁の色を白っぽい色にした方が効果大との考え方です。余裕があればするにこしたことはない。
省エネ
タイマーなしの電機製品とコンセントとの間にタイマーを取り付けることができます。
(1日に2回 ON,OFF 可能)
例:頻繁に使わないトイレのウオシュレット、
床下のオイルヒーター、庭先のスポットライトなど
電気料金表
←平日
←土日祝日
湿度対策 エアコンに頼っちゃいましょう。窓を閉めて、かるく除湿で充分。
夜になって、温度が下がったら、窓をあけてみましょう。
食洗器 23時からのハッピータイムをフル活用して食洗機をスタート。洗い終わってドライモードになったら、おもむろに扉を開けて、ブワ~ッと蒸気を逃がします。食器は熱で乾きます。
ついでに、一週間に一度レンジフードのフィルターを洗います。綺麗になりますよ。
無垢材 太陽に当たるところとそうでないところ。
センターラグをしいているところとそうでないところ。
で色が変わってくるのですこし注意してください。
傷つき防止策 入居前にぜひ市販のシール付のフエルトを椅子、テーブル、ソファー、棚などの足の裏に貼ってください。このひと手間で、動かしやすいし、傷も付きません。
壁や床のキズやよごれをとる方法 → 消しゴム、メラミン樹脂のスポンジ、細目の紙ヤスリ、重曹、研磨剤(ジフ、ホーミングなど)案外きれいに取れます。

小学生以下がいるご家庭:勉強机の下にはラグを敷くことをお勧めします。それから、
ランドセルを下ろしたとき、(玄関、リビング、子供部屋)金具が当たって凹みキズが付くことが、結構あります。ランドセルを下ろすところには敷物を。気をつけてください。

乳幼児がいるご家庭:かたかたや車(使い始めは勇気がいることでしょう)にも、
フエルトを貼ったり、おもちゃを広げる前にプレイマットなど敷物でカバーするのも○。
"キズなんてつくもの。それも味だ!"そう思っていただけると、一番良いです。
修理 無垢材の床などに、物を落として凹ませてしまったら、こんもりとへこんだところ全体に水を乗せてください。
1度でだめでもあきらめず2度3度。へこんだ木が戻ってきます。
ワックスを塗ったところは、水がしみ込まず直らないことがあります。
油や、水が飛ばない所にはワックスを塗らないのもひとつの手です。
枠などに、物があたったときはスプレーも効果的。
計画換気扇 パイプファン型の場合
思いの外ほこりが枠に付着しますので、こまめにふき取ってください。
特に、トイレの排気は要注意です。換気扇フィルターなどを表に貼り付けても便利です。
あまりにも寒いときには、止めてもOKです。またつけてくださいね。
給気フィルターは、一年経つとかなり汚れます。一年経ったら交換を。
熱交換型換気システム
計算上1時間に建物の半分の空気が入れ替わりますので
Q値をあげるのには大変有効な手段です。
給気がダクトのタイプはメンテナンスが問題となります。
マーベックスさんおすすめ。
鎌田先生はインベンターに興味あり。とのこと。
床下のお掃除 夏場は大変ですので
出来るだけ冬場にしましょう。
夏場、高断熱・高気密の家に快適に住むには、
いかに熱量をいれないか・・・に尽きます。
コツをつかんで、ちょっとした工夫をし、より快適な日々を送ってくださることを
心より願っています。
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