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VDT症候群

ものすごい肩凝りです。
張りすぎて痛みを感じることすらあります

レタスクラブ(SSコミュニケーション)2004年6月10日発行号でVDT症候群やその診断方法と治療法が紹介されました。

(下に記事本文のテキストあり)

レタスクラブ VDT症候群

肩凝りです。痛みも感じます

VDT症候群

ものすごい肩凝りです。
張りすぎて痛みを感じることすらあります。

VDT症候群ということばを聞いたことがありますか? 「VDTとはVisual Display Terminal″の略で、コンピューターなどを使用するための画像表示装置のことを指します。そしてVDT症候群とは、パソコンなどを使うことで起こるいろいろな心身の不調のことをいいます」と渡辺靖之先生。目の疲れや視力の低下、ドライアイなどの目の症状のほか、「頭痛やひどい肩凝り、首痛、手のしびれ、背筋痛などが主な訴えです。VDT症候群のなかでもこのような症状のある人たちを頚肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)といいます」。

VDT症候群というと、目の症状がクローズアップされることが多いようですが、「症状が眼精疲労だけという人はまれ。必ずほかに体の症状を抱えています。だから目のケアをしただけでは症状は緩和されないのです」と先生。
「目の異常の原因が全身の疲れにある場合が少なくないからです。実際、体の症状が和らいできたら、目の疲れも落ち着いてきたという症例がかなりあります」

画面を見つめて作業し続けることよる、上肢〈手と腕〉作業が問題であり、「上肢作業の職業病といえます」。さらには、「一つのことに集中して注意し続け、正確かつ迅速に作業を進め、長時間それを反復しなくてはならない職業の人にこの症状は多く現われます」。だからSEやプログラマー、電話のオペレーターなどに頚肩腕症候群の人が多いのです。


休養することがいちばんの治療法

ただし、残念ながら頚肩腕症候群の認知度ほ高くなく、専門医が多くないのが問題となっています。「肩凝りがひどいと整形外科で検査を受けても異常は見られず、結局、湿布薬を出されるだけというケースが少なくありません」。

痛みの位置と重傷度やはり、専門医を探して診断を受けたいものです。病院では問診のほか、混同しやすいほかの症状を外していきます。なかでも混同されやすいのが頚椎椎間板症(けいついついかんばんしょう)です。
「これはその名前のとおり、頚椎の椎間板に異常が見られる病気です。首の後ろから背中にかけての凝りという点では一緒ですが、首が後ろにうまく倒せるかどうかでその区別がつきます」。

ただ、現在、頚肩腕症候群の症状を客観的に測定できる数偵がありません。「うちの病院では"叩打痛法(こうだつうほう)などで数値を出し、それを基に重症度を確定します」。

叩打痛法とは、体の特定のある部分(左イラスト参照)を軽くたたき、幾つの場所に痛みが出るかを数えるというもの。「もちろん多いほうが重症です」。

加えて握力と背筋力の測定も行ない、それらを総合してどれだけ筋肉に疲労が現われているかで頚肩腕症候群の重症度を測ります。「重症度によって治療にどれだけかかるか、仕事をどのくらい休むといいかなど、具体的な治療指針が出せるようになります」

とはいえ、いちばんの治療は「仕事を休むということです」。肩凝りなど、命に別状はないからと、限界を超えてまで仕事をしようとする人もいますが、しだいに肩凝りがひどくなって全身に痛みが広がりだし、ついには起きられなくなってしまう人さえいます。「症状が悪くなればなるほど、回復も遅れます。会社に復帰できず、10年近く患っている人もいます。早めの休養が何よりも大切なのです」。もちろん、たっぷりと睡眠をとる、リラックスした時間をつくるのも必要です。

さらに頚肩腕症候群の人は冷えと不眠にも悩まされていることが多いもの。「重傷度にもよりますが、不眠には睡眠薬を、冷えには食事療法や漢方薬での対応をすすめています」。症状の緩和には、整体やマッサージ、鍼灸治療院などがやはり効果的といえそうです。「自分に合った先生、治療を行なってくれるところを探しましょう」。



VDT症候群になってしまったら・・・教えてくれた人

渡辺靖之先生

芝大門クリニック所長。北海道大学医学部卒業後、芝病院神経内科などを経て、現職。「きちんとした検査法がないうえ、専門医も少なく、症状も肩凝り程度のため、なおざりにされがちですがほうっておくとたいへんなことになります。早めに診断を受けたいものです」




(レタスクラブ 2004年6月10日号)



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