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過労性疾患(頚肩腕症候群、非災害性腰痛)
についての『よくある質問』

渡辺 譲二
職業性疾患・疫学リサーチセンター 特別研究員
芝大門クリニック 医師


頚肩腕症候群と頚椎椎間板症は区別して診断できるのですか?

頚椎椎間板症は、椎間板の変性、脱出(ヘルニア)で、脊髄に出入りする神経根や脊髄そのものを圧迫して諸症状が出ます。

頚椎椎間板症の典型症状には、腕、肩、頸、などにしびれ、痛み、だるさがあります。高頻度の疾患であり、真っ先に鑑別すべき、疾患なので、頸肩腕症候群診断に際して、以下の諸点に注目します。

●診察では

頸の後屈が制限されてるか。

頸を後ろに曲げて、上から圧を加えて、痛みなどの症状を誘発するテスト。

肩、上肢、背中、胸などの痛み、しびれなどの症状の他に、腱反射 (上腕二頭筋、三頭筋、橈骨筋、膝蓋腱、アキレス腱)の異常(亢進、低下)や、筋肉のやせ細り、筋力低下があるか。またそれらが一側に限局してるか。

●画像診断では

X線画像で、頸椎椎体の変形、ずれ、突起の骨折、 MRI 画像で 上記の他に、椎間板の変化、脱出、脊髄と神経根の圧迫、などがあれば、疑わしい。

症状が対応する頸椎の高さ、左右側に一致してると、かなり確実に診断できる。

(注意、画像的に異常所見があっても、無症状の可能性がむしろ高いとされてます。症状と異常部位の一致が重要です。)

また、画像所見で説明できない症状がある場合は、それらは別の原因、診断名(頸肩腕症候群など)となる、つまり頸椎椎間板症と頸肩腕の合併と見なすことも多い。


頚肩腕症候群と胸郭出口症候群はどう違うのですか?

胸郭出口症候群は、第一肋骨、鎖骨、斜角筋群により、腕神経叢と血管が圧迫され引き起こされる障害です。その側(両側ということも多い)の腕や手のしびれ、痛み、だるさなどが主訴となります。

胸郭出口症候群は、腕の諸症状を誘発する数種のテストで診断されます。

なで肩など、体型も原因のひとつですが、大半は、頸肩の筋肉の緊張・こりがその部位にも及んだために発症するもので、頸肩腕の症状の現れ方の、一部と考えるべきケースがほとんどです。

上記の理由から、大半の症例では、胸郭出口の障害だけでは説明できない、頸、肩、背中の症状をもちます(つまり頸肩腕)。そのため、治療も頸肩腕の治療方針とほぼ同じに進められます。


頚肩腕症候群と、慢性疲労症候群、線維筋痛症は同じ病気ですか?

症状は良く似ていますが、別の疾患です。でも、結果的に似た病態となるので、治療薬は同じものが用いられることも多いのです。

「慢性疲労症候群(CFS)では著しい疲労感が6か月以上持続し,通常の診察や諸検査では異常が見つからず,随伴症状として,運動後の疲労回復の困難,集中力障害や短期記憶障害などの認知障害,不眠/過眠,頭痛,多関節痛,筋肉痛,咽頭痛,リンパ節腫脹,うつ状態,不安・緊張,乾燥症状,レイノー現象,過敏性腸症候群,めまい感,アトピーなどの多彩な不定の愁訴を示す,80%が女性で,40‐50歳に発症のピークがある。線維筋痛症(FM)は,(1)全身の広範な身体痛が3か月以上持続し,しかも(2)他覚的に多数の圧痛点(米国FM分類基準で定められた18か所中11か所以上)が存在することから診断されるが,他の所見はCFSと同じで,近年両者は同一の病態であろうと考えられている.(今日の診療プレミアム Vol.12 医学書院)」

慢性疲労症候群(CFS)は、「発熱などをきっかけとする急な発症」を特徴とし、ウィルス感染を病因として考えていることが、異なります。また、激しい疲労倦怠感を主症状とするところも、少し違います。

線維筋痛症(FM)は、アメリカ・リウマチ学会が疾患と基準を定義し、国際的な認知度があります。痛み、しびれの典型的部位は、頸、肩、腕、腰などで、症状としては、頸肩腕症候群とかなり重なります。

頸肩腕症候群が、緊張、集中作業の、長時間、長期間の持続を原因とする職業病であるとするのに対して、FMSは原因不明としていますが、その中には、長期間仕事に従事していたひとがかなり含まれているはずです。だとすると、治療の方針を休業、休養を中心とし、また労働災害として取り扱うべきであるという、立場になりにくいことになります。ウィルス説や、原因不明とするとらえ方と、頸肩腕では予防の考えが大きく異なります。


頚肩腕症候群なのに腰痛や足までだるい痛いのはなぜですか?

(1) 緊張が全身におよぶこと

作業では、ほとんど手首から先しか使わなくても、頸、肩、背中が傷みます。さらに、注意集中作業の持続では、腰、下肢までも緊張し、全身のこり、痛み、だるさへと発展します。

(2) 中枢神経系が関与すること

頸肩腕の症状は、作業で酷使する腕、肩など局所のコリ、痛みに限局した状態から、さらに進み、病態としては痛覚、自律神経、運動神経系の中枢神経系までまきこむため、全身の筋肉、感覚、自律神経関連の異常にまで進むことが頻繁です。


心身症を疑われますが、どこで区別できるのでしょうか

疾患は、経過の中でとらえるもので、ある時点での状態だけでは区別できないこともあります。ただ、頸肩腕症候群は、さまざまな身体所見が明らかなので、不定愁訴とか、心因性の慢性頭痛(というものが本当にあるのか?)とは区別可能です。経過を考慮すると、ますますはっきりします。

「心身症の定義に関しては日本心身医学会が「身体疾患のなかで,その発症や経過に心理社会的因子が密接に関与し,器質的ないし機能的障害の認められる病態をいう.ただし神経症やうつ病など他の精神障害に伴う身体症状は除外する」としてます。心身症としてみられやすいものに肥満症,頭痛,狭心症,慢性関節リウマチ,気管支喘息,頻尿,不整脈,胃潰瘍,十二指腸潰瘍,潰瘍性大腸炎,過敏性腸症候群などがあげられます。(南山堂医学事典)」

つまり、発症や悪化に心理的要因が含まれるもの、ということですが、頸肩腕は、因果関係から言っても、労働・作業が主たる原因です。

心身症は(それを主に扱う心療内科も)、ある病気の原因が心因性だというのではなく、治療(予防)について、その心理的側面をケアしようという側面支援的な考え方です。それに、心身症も、具体的症状に対し、純然たる器質的原因による場合と同じ治療方針(薬)をとります。

痛みなどの症状が酷い、自律神経症状(不眠、眠気、冷え性、ドライアイ、発汗異常など)も加わる、長期休養や退職などで、復帰が困難、将来が暗い、気後れがする、などが重なると、心理的、精神的に低迷し、神経症、うつ病になるのも当然です。その状態をとらえて、「心身症」と言うのは、適切ではありません。むしろ、原因や責任所在を隠す立場になってしまいます。


頚肩腕症候群の原因は、パソコンと言われましたがどう気を付ければよいのですか?

人間工学的な配慮は重要で、さまざまな研究・報告があります。それらは、似たような結論になっているので、おおかた信頼できるものでしょう。オフィス商品開発としても良く追究されていて、メディア・広告に頻繁にとりあげられますので、ここでは詳しくは述べません。

より重要な要因は、作業が、注意集中を要し、正確、迅速を求められ、反復動作が多い、長時間継続することです。ほとんどのワーク(作業、勉強)は1時間ごとに10分程度の休憩をとるのが、障害の予防と生産性向上に良いとされています。

他律的(自分でペースを決められない)労働という側面も大きく影響するようです。また、道具、条件、時間配分、などの選択に、各個人の希望、意思、好み、などが反映されることも重要です。


どのような職種が頸肩腕症候群になりやすい?

古典的には、18世紀初頭には scrivener's palsy(羽ペン筆記者の麻痺)が記載されてるそうです。さらに、musician's cramp (ピアノ、弦楽器など)、書痙(writer's cramp)、電信技師の障害、も知られてきました。

高度成長期以降の日本では、電話交換、速記、印刷・植字、キーパンチャー、タイピスト、スーパーのレジ係、コンベア作業者などに蔓延しました。この時代は、操作対象は重いメカニカルキーなどだったので、腱鞘炎など上肢の局所症状が今より前面に出ていたようです。

保育、教育、介護、福祉、医療、航空機客室係、などにも、腰痛を主体とし、全身に症状が広がる職業病性の障害が増えました。

近年では、コンピュータ専門職種も増えた他、「IT化」で、長時間コンピュータ作業はあらゆる職種に及んでいます。ほとんどのキー操作は、電子式で軽くなっているのに、頸肩腕は減りません。中でも、グラフィックス、ウェブ関連でのマウス操作が多いと、なりやすい傾向も見えます。

職種=縦割り分類だけでなく、横断的特徴としては、激務(外食、店長一人正社員、SOHO、自営)、フレックス(=無制限)、パート、下請け、短期契約、派遣など、雇用形態・時間・密度による、好発です。

また、手話通訳者に罹患率が高いことが注目されています。


回復しやすい(しにくい)タイプはありますか?

重症度、年齢、罹患までの(ガマンして無理して働き続けた)期間などに、よります。

また、局所的な痛み、こり、しびれ、だるさなどに比べ、全身的症状(自律神経症状)、精神症状が目立つひとは、回復に時間がかかる傾向があるようです。


握力・背筋力が落ちているのになぜ筋トレはだめなんですか?

頸肩腕症候群の特徴(診断基準)のひとつに握力、背筋力の低下があり、また回復の目安ともします。しかし治療に際しては、筋トレはむしろやらないように奨めます。

筋力が低下するのは、大半の場合、筋肉が衰えるためではありません。痛み、重苦しさ、だるさなどのつらい症状のために、脳が力を発揮しないようにと抑制してるからです。

「火事場」のように、非常時に人間は備わってる全筋力を動員することもありますが、関節・筋・筋膜が傷むので、通常は安全範囲で使うようにセットされています。痛みは、防御のためのサインでもあり、力を出せないようになります。だから、痛み、だるさなどの症状をとる方が先決です。


頚肩腕症候群の原因は運動不足と言われましたがほんとですか?

違います。

運動と仕事・作業での身体の使い方は、別物といえるほど著しく異なります。スポーツは、それ自体、やり方次第で、頸肩腕症候群の予防・治療に、プラスにもマイナスにもなります。別な見方をすると、運動に多くの時間を割くとそれだけ休養時間が減る、疲労が重なるなどは、明らかなマイナス効果です。総じて、運動したほうがいいとは、言えません。

女性(男性より相対的に筋力が少ない)が、なりやすい傾向もあるので、筋力不足が原因という誤解もあります。しかし多くの労働の負荷は、現代では物理的に過大ではありません。キーボードは電子式で軽く、マウスも軽やかにすべります。負荷の大半は、操作する自分のボディパーツそのもので、鍛えるほど重くなってしまうという矛盾もあります。 

ただ、治療には運動を取り入れる段階もあるように、種類ややり方の工夫によっては、予防的効果を持たせることもできます。ウォーキング、スイミングは推薦できます。また、武道、ヨガ、太極拳、などの体技系は、肩こり、腰痛になりにくいと言われており、予防、治療にも効果が期待されます。


頚肩腕症候群の原因は体質と言われましたが、ほんとですか?

違います。労働条件が主要な原因です。

疾患の原因を明らかにするのは、病態解明、治療、そして何より予防が目的です。それからすると、多くのひとに等しくかかる労働条件(上記など)を検討するのが「すじ」というものです。

どんな病気・障害も、同条件下の全てのひとに一斉に発症することはありません。疫病が蔓延したとき、その原因は、病原体と、住民の衛生・栄養・健康状態です。もちろん同条件でも、体質、免疫力などで、罹患するかどうかは異なりますが、その時に、「原因は体質」というのは、悪意のこもった言葉です。

頸肩腕は、真面目に根をつめて働くひとほどなりやすい傾向も見られます。身体のさまざまな使い方の癖、姿勢、体質も、たしかに要素です。でも、「あんたの体質が原因だ」という言葉は、苦しんでる当人を傷つけるだけでなく、労働衛生・安全管理の責任をごまかすものです。


頚肩腕症候群は職場の人や家族に分かってもらえないのですが、どうしたらいいんでしょうか?

まずは自分で、頸肩腕症候群についての正しい理解を得ましょう。周囲には、臆することなく訴え、理解・協力、改善を求めましょう。

われわれも、一緒に、できるだけ、頸肩腕や労働衛生についての啓蒙につとめます。

職場上司の、ものわかりの良い「善意」の対応の例に「わかった、じゃ何週間か休んですっかり良くなってもどって来いよ」というのがあります。全生活を仕事専念以外に何も懸念することない万全の労働者(部隊とか戦士とか呼びたがる)を当然として期待するのは、間違っています。身体、精神、家庭、社会活動、信条、趣味など様々な困難や条件を抱えたひとも含めて、うまく協力していくのが職場のありかたです。そして、まずは頸肩腕障害を生み出した職場のあり方を反省するのが先のはずです。その精神に欠ける職場に復帰するのは、事故が起きても対策もしないジェットコースターに再び乗るようなものです。

主婦に、きつい家事・育児負担がのしかかる家族のありかたも間違っています。休養中に、仕事をしないことについて詰ったりプレッシャーをかけたりするのも、無理解のあらわれです。


頚肩腕症候群で何年も休業してもまだ職場復帰できないのは後遺症なのでは?

必ず、治るものです、それを信じて挫けないようにしましょう。後遺症は、病気が回復しても遺る障害のことで、永久に回復できないという意味を持ちます。頸肩腕症候群は、器質的な障害ではなく、機能的な障害です。局所的に不可逆的な変形、変性を遺すものではありません。むしろ、長引くのは中枢神経由来の障害です。脳梗塞による障害でも適切なリハビリで驚くほど回復できるように、脳の可塑性はとても大きいものです。


予防の必要性がなかなか理解されないのはなぜでしょうか?

予防のとり組みは、働く者が、自ら勝ちとらないと、実現できません。それには、個人の自覚、権利意識、組合、労働団体の力量なども大きな要因です。また、ある職場、職種に集中的に起きた時代は、例えば一日のキータッチ数の制限などとの条件を論じやすかったのに比べて、今日では、作業、労働、雇用の形態が複雑、多様で、さらにめまぐるしく変化し、経験が蓄積できず、扱いにくくなってることも、とり組みの困難さになってます。

他方、情報機器とインターネットの発達で、情報交換が高速、豊富になってるので、とり組みには、より有利な条件もあります。今後の努力にかけましょう。


心身どちらを重点に休めるべきでしょうか?

休業、休暇、勤務時間短縮などの措置で、まずは、身体への負荷を大きく取り除きましょう。

受診される多くのケースは、使命感、義務感、しがらみ、などから苦痛を長期間耐えて働き、その苦痛と精神的疲労が限界に達し、持ちこたえられなくなって‥というものです。休業しても、迷惑をかけてるという後ろめたさ、遅れ、復帰見通しへの焦り、不安、などから、抑うつにおちいりがちです。それ自体とてもつらいことだし、治療の妨げになります。

職場、仕事の人間関係の軋轢やプレッシャー、仕事が気になるなども、最大限軽減しましょう。休業中の連絡(電話、メールなど)や、時々顔を出してみる、などは、たいてい、マイナス効果です。しばらくは、仕事や、復帰の計画やシナリオを考えないことです。焦り、苛立ちのもとになります。

抗不安薬、抗うつ薬は、筋肉のよけいな緊張の緩和に有効だし、不安、落ち込みにも、効果があります。不眠を伴う場合は、睡眠薬で深く十分な睡眠を確保することも役立ちます。


何か月も休業しているのに治らないのは精神的に弱いからなのでは?

精神的に弱いから治らない、という言い方は間違いです。

症状が辛い、改善が遅い、見通しが立たないとなると精神的にまいってしまうのも当然です。

うつ病患者に、頑張れとの励ましや、だめじゃないかとの叱咤は、禁句とされてるように、落ち込んでる状態のひとに、上記の言い方、考え方は、治療の妨げになります。

でも、回復、復帰への前向きな意欲は、療養の重要な支えになります。精神的にもゆとりをもてる状態を確保しましょう。周囲の理解も必須です。症状の改善傾向が見え、前途に希望が持てるようになったら、心身ともに回復が進み始めます。


頸肩腕症候群や腰痛になったのは、自己管理が悪いからだと言われましたが?

体質や運動不足でなるものではありません。

あなたの職場環境や労働条件は充分に配慮されていますか。それらが適切に整備され、障害予防が、十分に教育、指導されれば、ならないはずです(事業者の義務:労基法、労働安全衛生法)。

同条件の何百人もの中で、あなただけだから、というのも理屈になりません。危険・不具合が起きる製品は、何万台の内の数台でも、メーカーの製造物責任(PL)が問われます。電子レンジで湿った花火を乾かすなど、とんでもない使い方での事故は、個人の責任になるかも知れません。あなたは、自分だけ、好んで、とんでもなく外れた使い方をしたでしょうか。

肩こり・腰痛治療の看板が、街に氾濫し、サウナ、スパ、温泉にも、治療目的で多くのひとが足を運びます。エステ、日焼けサロンの感覚で利用されてます。高価な治療機器も良く売れます。つまり、肩こり、腰痛などは、自己責任の範囲だという「常識」が作られてしまっているのです。そして症状があまり酷いひとは、特殊な例外として、また個人的な問題に押し込められてしまいます。これは異常な事態です。


なぜ頚肩腕症候群の専門医が少ないんですか?

多くのひとが苦しみ、働けず、本人も社会も損をしてるのに、専門医療機関が少ない(予防もほとんど取り組まれていない)のは、

1)厚生労働行政、産業医学、医学教育・研究における位置づけ取り組みが、極めて貧困であること。

この障害の苦しみに対する、正しい理解や配慮を怠っています。また、障害による社会的・経済的損失を考慮し、対策をとるという科学的政策も欠けています。

医療をも利益追求の市場とする政策が進められて、負担が大きく効率の悪い分野は手薄になっています。高価な機器やシステムを使わされる医療にもなりつつあります。

2)政府、企業が、この障害を個人責任に転嫁し、多くのひともそう思わされていること。

3)頸肩腕患者、労働団体、革新勢力、われわれ医療機関が、もっと大きく声をあげなければなりません。


あとがき

私は、今年2003年、芝大門クリニック=職業病性疾患グループに加わり、外来を担当し約半年が経過しました。頸肩腕症候群、腰痛症、他の関連疾患を診察・治療してきました。あらゆる職種の、幅広い世代の方が受診されてます。専門医療機関が他にないことと、地理的便利さで、首都圏全域ばかりか遠い地方からの患者さんもこられます。

ここまで、診察室やネットで良く出る質問、自分も感じた疑問について、整理しました。わかりにくい点や、さらに他の疑問についてなど、今後のたたき台とさせていただきます。

ご意見、ご質問は、直接またはホームページあてにお寄せください。

http://www.mmjp.or.jp/shibadaimon/

MGH01316@nifty.com


(社会労働衛生 Vol. 1-3,2003)



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