■ Arduino用 赤外線キット [DFR0107] を受信する ■
秋月電子で販売されている「Arduino用 赤外線キット」を、汎用のAVRマイコンや「AVR & BASCOM-AVR トレーニング・ボード」で使用する方法とプログラムです。
テレビ用リモコンの受信方法は、当HPで他にも掲載しておりますが、この「赤外線キット」のリモコン送信機は小型で薄く、小さな装置のリモコンに最適です。
送信のフォーマットは「NECフォーマット」なので、トレーニング・ボードに用意したプログラムで簡単に動作します。
Arduino用 赤外線キット
リモコン送信機
・サイズ:40x85x6.6mm
・使用電池:CR-2025(3Vコイン型リチウム電池)
・重量:約15グラム(電池を含む)
受光部
・電源電圧:DC3.3〜5V
・サイズ:22x30mm
DFR0107 受信テストプログラム
●
回 路
・当ページに掲載の
AVR & BASCOM-AVR トレーニング・ボード
を使用します。
・各種AVRやポートを選択することもできます。
・「NECフォーマット」の詳細については、
「
NEC赤外線リモコン・フォーマット
」
を参照して下さい。
トレーニング・ボード上の「拡張端子2」に、ピン変換基板を取り付けて、受光部の3ピンコネクターを差し込みます。
付属の受光部以外に、トレーニング・ボード用の赤外線受信モジュール拡張基板でも動作します。
NECフォーマット 赤外線リモコン 受信テスト
回 路 図
PDF版
AtbDFR0107Cir.pdf
注意! この図面を使用した、いかなる損害にも責任を負いません。
●
プログラム
・定数[Ir_rxm]に、受光部の信号出力を接続するポートを指定して下さい。
(例: Ir_rxm Alias PINC.4)
・AVR内蔵のハードウェアTimerを1つ使用します。
・初期設定で、[Timer0]を15,625Hz (64uS) に設定します。
・メインルーチン「Main:」で、受信処理[Irnecrx]サブルーチンを呼び出して下さい。
・[Irnecrx]の処理が終わると、変数[Ir_status]に受信の状況が数値で入ります。
Ir_status
受信状態
00
受信なし。
01
正常なコードを受信した。
02
リピート・モードを受信した。
Ir_status
受信状態
03
リーダー・コード エラーが発生した。
04
カスタム・コード エラーが発生した。
05
データ・コード エラーが発生した。
06
反転データ・コード エラーが発生した。
07
データ・チェック エラーが発生した。
・正常に受信できた場合は、変数[Ir_custom]に、このリモコンのカスタムコード[
BF00
]が入ります。
・同時に、変数[Ir_data]には、リモコンボタンに対応したコードが入ります。
ボタン
コード
電源
00
|<<
04
▼
08
0
0C
1
10
4
14
7
18
ボタン
コード
VOL+
01
>||
05
VOL-
09
EQ
0D
2
11
5
15
8
19
ボタン
コード
FUNC/STOP
02
>>|
06
▲
0A
ST/REPT
0E
3
12
6
16
9
1A
・メインルーチン「Main:」には、各自で処理を追加して下さい。
プログラム
BASCOM-AVR用 ソースファイル
ATBIRrecvNEC201.bas
注意! 著作権は放棄しておりませんので、販売や配布目的での使用は絶対にしないで下さい。
(記事の無断転載を除き、個人での使用は可能です。 改変、自作品の掲載、リンクもご自由に。)
・待機状態で受信エラーが多発する場合は、受光部に蛍光灯などの外光が入っている可能性が
あります。
・受光部に赤外線フィルター(板)を取り付けて、外光を遮断して下さい。
電子工作の部屋 Top へ
前のページへ戻る