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あぶくの城 (1983)北宋社
あぶくの城


異星人マインド Alien Mind / フィリップKディック 訳:仁賀克雄のあらすじ
初出 Fantasy and Science Fiction(1981.10) 原稿到着1981 短編 第122作

シータ室で、ジェイソンは夢を見ていた。ここは心地よい夢を提供してくれる。
「5分です」
その合成音声で眼が覚めた。
「...オーケー...」
彼は宇宙船の制御室へ向かった。5分以内に、自動制御装置を修正しなくてはならないのだ。
猫のノーマンも退屈しのぎに、付いて来た。

現在位置を調べて驚いた。シリウスから1/5パーセクずれている。一週間の行程遅れだ。

彼は、目的地メクノスV星に連絡を入れた。
「ワクチンはすぐに必要だ。遅れは認められない」
蛇の様な印象のメクノス人は言った。こいつらは、どうにも苦手だ。

「コースは維持せよ!」
まるで、白痴を相手にする様な感じで、メクノス人はジェイソンを扱った。
連絡の最中、猫ノーマンがやってくると、操作盤をカチャカチャいじり始めた。

宇宙船は方向を変えた。

「あ!こいつめ!お前だったのか!恥をかかせやがって!」
ジェイソンは腹立ち紛れに、ノーマンを縊り殺してしまった。

ジェイソンはノーマンの死体を屑処理機にかけて、また眠った。

メクノス星に着いた。
検疫官は言った。
「ペットを見せて下さい」
「ペット?そんなものはいません」
「いや、書類上存在しています。すべての生命の保全が我々の仕事です」

検疫官達は、ジェイソンの宇宙船内を調べた。
キャットフードが見つかった。


「ともかく、早く地球への帰還許可を出してくれ!」
彼は大急ぎで、船を発射させた。

宇宙に出て気がついた。シータ室が機能していない!
地球に着くまで2年かかる。どうすれば良い?

娯楽用のテープ室に行ったが、今回は用意がなかった。
食料庫に行った。そして、ドッグフードの山の前で考え込んだ。

さて、これを、どう、料理をすれば良いのか??

..............

エピソードによると、この作品はファンだと言ってコンタクトしてきた高校生のために学校新聞用に
書かれたそうです。しかし、思いっきり手を抜いてますね。と言うか、未完成作品と思うべきでしょう

「あぶくの城」は、1983に出た、フィリップディックの研究本です。
栗本慎一郎さんなど、『有名』な方々がディックを『カタって』います。
ディックの情報の溢れた現代から見ると、『この著者、何をボケてんの?』と言う様な内容も多く含まれています。
しかし、この本を始めに読んだ時に、そう言う印象は持ちませんでしたので、しかたのない事なのでしょう。


記:2012.01.20


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三分 小説 備忘録

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