中内伸光 『数学の基礎体力をつけるためのろんりの練習帳』 共立出版、 2002年。
難解な部分にまでは立ち入らず、学部初年レベルの数学教科書を理解するために必要不可欠な知識を わかりやすく整理。 応用例として、ε-δ論法による極限定義を載せている。これを読んでおけば、 いきなり∀とか∃とか∈とか板書してくる数学講師にあたっても、 怖くない。
証明にたいする抵抗感も減る。*日本数学会『数学通信8(1) 』書評
難解な部分にまでは立ち入らず、学部初年レベルの数学教科書を理解するために必要不可欠な知識を わかりやすく整理。 応用例として、ε-δ論法による極限定義を載せている。これを読んでおけば、 いきなり∀とか∃とか∈とか板書してくる数学講師にあたっても、 怖くない。
証明にたいする抵抗感も減る。*日本数学会『数学通信8(1) 』書評
本格指向だけれども、わりと丁寧でやさしい説明。文系にウケる文体?
意外と難渋な「30講」シリーズとはちがって、読み物としての《読み応え》がある
「30講」シリーズは、タイトルが与える印象とは裏腹に、結構難しい。噛み砕いて説明してくれる「読み物」としては、同氏の近著「大人のための数学」シリーズのほうが、いいかも?
本書は、解析学を本格的に勉強したい人のための、集合論についての定番テキスト。
【メモ】
・極限集合についての記述がない。
有名とは言い難いタイトル・出版社・著者だけど、集合論から位相・測度論へとつなげる工夫がなされた非常に便利な1冊。
Nicolas Bourbaki Éléments de mathématique: Théorie des ensembles - Fascicule de résultatsの邦訳。邦訳版ブルバキ『原論』は、集合論は、本編3巻と、60ページ程度からなる要約1巻、計4巻からなる。
Nicolas Bourbaki , Éléments de mathématique : Théorie des ensemblesの英訳。この英訳では、集合論は、本編から要約まで、すべて一冊に収められている。
『線型代数入門』とは対照的に、本書では、読者を、数学の論理への第一歩に優しく誘う。
イプシロン・デルタ論法による「極限」「連続」の定義という具体例に絞って、大学初年度程度の初学者に≪数学の論理≫を徹底理解させることを狙った労作。
残念なのは、眞理子先生のキャラクター設定が一貫してない点。
難解な部分にまでは立ち入らず、学部初年レベルの数学教科書を理解するために必要不可欠な知識を わかりやすく整理。 応用例として、ε-δ論法による極限定義を載せている。これを読んでおけば、 いきなり∀とか∃とか∈とか板書してくる数学講師にあたっても、 怖くない。
証明にたいする抵抗感も減る。*日本数学会『数学通信8(1) 』書評
学部初年レベルの数学教科書を理解するために最低限必要な論理をわかりやすく教えるテキスト。著者が筑波大学で数学専攻の学部一年生向けに論理を教えた経験をいかしたという。
本書は、解析学の定番教科書だけども、巻末付録では、数学で使う論理が、僅か数頁に要約されている。簡潔かつ有用。
「1.2数学と論理」(pp.13-25)で、論理が簡潔にまとめられている。
「自然演繹」による「古典論理」についての手引き。
古典論理のみならず、直観主義論理、さらには、様相論理まで。
旧題『数学基礎論』。
ブルバキ『原論』の集合論は、3巻からなる本編と、60ページ程度からなる要約からなる。そのうち、第1巻収録の第1章が、論理を扱う。
Nicolas Bourbaki , Éléments de mathématique : Théorie des ensemblesの英訳。集合論を、本編から要約まで、すべて一冊に収めた英訳本。ChapterIが論理を扱う。
哲学者が「古典論理」「自然演繹」を噛み砕いて解説。前原昭二『記号論理入門』で抽象的に表現されていた原理が、様々な具体例をとおして、話し言葉で語られる。
Richard Jeffrey, Formal Logic - its scope and limitsの邦訳。
1992年マグロウヒルから『記号論理学』のタイトルで出版、1995年、『形式論理学』に改題され産業図書から出版されている。どちらも戸田山和久訳。このノートで参照しているのはマグロウヒル版。産業図書版はみていない。
「古典論理」「自然演繹」とその外部について。