27.まとめの時期
2006 6
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■メールの山

 6月に入って以降、各方面とのメールのやりとりに追われた。宿泊先の掛川グランドホテルさん、レンタル衣装のラビアンローゼさん、機材レンタルのダスキンさん、ウェディングケーキのグリフォンさんなど、毎日何通ものメールが届き、それらひとつひとつにメールを返す。こちらからもまた質問をし、相手方からの返事を待つ。こうした繰り返しに明け暮れた。
 とくに、加茂花菖蒲園さんとアルタモーダさんとは連日、細かい内容について確認をしあった。事前になって気づくことが想像以上に多く、そのたびにいろんな質問やお願いをする。また、こちらで気づかない点を指摘され、我々のほうで検討を要することもあった。我々も大変だったが、ひとつひとつ丁寧に対処してくださった皆様方には、心から感謝している。


■事前のあいさつ状

 6月19日、招待客全員に向けて、あいさつ状を送付した。一番の目的は、お足代(お車代)を事前にお渡しすることだった。電車、自家用車で来られる方全員に、不足がないよう計算した額を現金書留で送った。書留には、遠いところをよろしくお願いします、という内容のあいさつ状も同封した。HARUNA側の親戚はまとまって新幹線で来て頂くのだが、その料金はすべて僕の両親が受け持ってくれたため、お足代は不要だった。また、あでりー家からバスで会場に向かう人についても同様で、これらの人々については、あいさつ状のみハガキで送付した。

【あいさつ状】
 このたびは、私たちの結婚式にご出席くださるというお返事をいただき、たいへん嬉しく思っています。

 招待状でもお伝えしました通り、全てが手作りの式になります。会場となる加茂花菖蒲園は、植物や鳥の展示をおこなう施設であり、結婚式を執りおこなうのはこれが初めてのことです。お料理も、通常の結婚式場のように豪華なものではございませんが、私たち二人が実際に口にしたうえで、これを皆様にも召し上がって頂きたいと思ったものをご用意いたしております。その他、式の進行全体について行き届かない点も多いかと思いますが、慶事ゆえ、温かい目でご容赦くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

 それでは、遠いところをたいへん申し訳ございませんが、どうかお気をつけてお越しください。皆様に楽しんでいただけるよう精一杯の準備をし、お待ちしております。

 なお、わずかではございますが、お車代を同封いたしました。よろしくご査収のほど、お願い申し上げます。
平成十八年六月吉日
HARUNA・あでりー

■最後のお買い物

 子供用の食事についていろいろと検討した結果、掛川駅近くにあるデニーズの子供用セットはどうかという案が出た。一度内容を確かめるため、二人で近所のデニーズに出向き、同じものを購入した。とくに問題はないと判断し、これに決めた。さっそく掛川駅前のお店に電話をし、式当日の朝に取りに行く予約を入れた。
 料理は2人分を保温バッグに入れ、我々の手で会場まで運ぶことになる。保温バッグの中で重ねられるよう、仕切版となる台を100円ショップで購入した。

 最後に会場で打合せをおこなった時、床面の汚れが気になった。展示してある花に水をやるため、花のそばは必ず濡れていて、コケのような緑色の汚れがこびりついているのだ。あでりーのドレスはすそをひきずるタイプのため、歩くだけでかなり汚れてしまう。そこで、あでりーの通る経路だけでも何を敷こうということになった。
 それほどお金をかけるわけにはいかないため、これも100円ショップで探してみたところ、食器シートで数メートルほどのものがみつかった。一軒だけでは数が揃わず、何軒か回って必要数を買い集めた。また、食事に使うためのワイングラス、フォーク、ピッチャーなどもすべて100円ショップでそろえた。
 飲み物についても、我々で持ち込むものが多かった。ビール、日本酒、ワイン(赤・白)、ウーロン茶、オレンジジュース、子供用パックジュース、アイスコーヒー、アイスティーのそれぞれについて、酒屋や生協などで購入した。

 6月22日、僕は散髪に行き、さっぱりとした髪で式を迎えることにした。その後、ビデオやデジカメの撮影をお願いする人のために、操作メモを作った。それぞれの機器の説明書から必要な部分をスキャンしたものに、できる限り簡単な説明を加え、A4一枚におさまるものとした。
 翌23日には、二人で簡単なリハーサルをおこなった。進行表に沿って、一通りをイメージしながら各項目を確認し、細かいところを詰める作業をおこなった。
 6月26日には、レンタル機器の料金を、ダスキンレントオール様に全額振り込んだ。また、式の前日からの詳細な作業手順表、持ち込み品リストなど、必要な文書類の制作もこの日でほぼ完了した。

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