「オレは好きなんだヨ!!プロデュースby池亀さんのゲームがぁ!!」
と言われても、「なんだァ、このイカレ野郎めが。なんだ、その『池亀さん』ってのわぁ。高橋名人とかの仲間かぁ、コラァ」
と、おっかないお兄さんたちに、かもめかもめのようにとり囲まれてしまう恐れがあるため説明しておくと、池亀 治さんは凄いプログラマーです。
バショウハウスというソフトハウスでテスタメントというアクションゲームがリリースされた時に知ったのですが、
ゲームに溢れ出すプログラミングテクニックには全く脱帽ものでした。
そして、そんな凄いプログラマーが作ったゲームが、この「エメラルドドラゴン」であり、
聖地イシュ・バーンに襲いかかる魔軍に立ち向かうため1人立ちあがった少女タムリンと、ブルードラゴンの化身アトルシャンが、
数々の仲間と出会い、あるいは別れながら魔王ガルシアを倒すためにイシュ・バーン各地をまたにかけて戦う壮大なRPGなのです。
ジャンルとしてはフィールド移動型であるが、画面スクロールは全くストレスを感じないほどの滑らかスクロールです。
また、敵との戦闘は位置固定ボスキャラ等を除いて、ランダムエンカウントで突入し、戦闘画面の上下に敵味方が分かれて配置され、
あとは自動で戦闘が始まるが、味方キャラに対しての細かな戦闘指示ができないところが唯一残念なところだ。
つまり、肉弾戦キャラは特に戦術などなくても、持っている武器で敵に攻撃するだけの行動しかないので、いちいち指示は不要だが、
魔法使い系キャラは攻撃の他に回復や支援という重要な役目がある。瀕死の仲間がいるときは是非とも回復させてもらいたいところだが、
なかなか回復魔法をかけてくれなかったりするのだ。思わず、「タムリン!!頼むからヒールかけてくれェ〜」などと懇願してしまうが、
当のタムリンはズバーッと豪快な攻撃魔法をかけることに専念していたりする。
さて、このゲームはかなり長丁場なストーリーなので、結構途中で挫折してしまった人も多いかもしれない。森やダンジョンなど、
場所によってはメチャメチャに広いところもあるので、面倒な事も確かである。
しかし、そんな苦労を上回る素晴らしさがこのゲームにはあるので、是非最後までプレイして壮大かつ素晴らしいストーリーを堪能していただきたい。