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Junk Guitar 修繕記

           5・GRECO EG-450修繕記

多分直せると思う......ただし、かなりの労力が必要かなぁ(ーoー)〃 

こういう、ビルド関係のノウハウが知りたい.....................ヾ(ー。ー)

2007.9.21修復?完了!!!!!!!

A・計画してみようか B・解体(ぶっ壊し!) C・若干?のボディ加工 D・ボディの切り出し E・ボディ接着と整形 F・指板作製 G・塗装 H・組み込み I・セッティングで完成!

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A・計画してみようか

 

 さて、このギターに必要なのは大まかに→1/指板の交換 2/リトップ 3/塗装。以上3点である。必要なパーツはトップ材・指板・ピックアップ・ペグ・ポット・トグルスイッチ・等々......一言で言ってしまえば、ほぼ作り直しだ〜!

 しかも、どうやらスタッドがボディ内部で腐っているようで、外せなくなってる。解体から始めないとダメみたい。こうなったら「完全にお釈迦になってもいいっ!」て位の勢いでやりましょう。本当に木屑になってもいいや!!

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B・解体(ぶっ壊し!)

  

 先ずはフレットを抜いて、アイロンで指板を熱しノミで剥がしていきます。But!このギターはなかなか剥がれない。しょうがないので、無理矢理指板を割っていきました。


  

 思いっ切り指板を剥がしたら、次はラミネートされたトップの合板を割って、これまたノミで剥がしていきます。しかし、ある意味スゴイ作りだね〜。当時でも安い入門モデルだったけど「こんな安っぽい凝った作り」をするなら、普通にメイプル単板のプレーントップにすりゃいいのに。わざわざセミホロー構造にしなくてもネェ。ブリッジ&テイルピースの下のスペーサーだけはマホガニーで、明るく見える材は「訳のわからん材(ひょっとしたら杉か?)」でした。


 

解体完了! ネックはまぁマホガニーと言える材だけど、ボディーは.......悪く言えばラワンだわ(┬♢┬;;;;;;; ボディをSGの時みたいに刳り貫いてしまおうか?

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C・若干?のボディ加工

 トップが約2mmのベニヤ板だったので、貼るトップの高さ分が稼げない。しょうがないから、ボディのラワンをトップ方面から2mm〜最大4mm掘り下げる必要性が出てきた。ノミとカンナの世界に突入かな、トリマーでは削りすぎてしまうし。

→でもって、削りましょう。あははっ!所々必要以上にめくれてしまった! (-。-;ま、いっか。多少トップのメイプルが厚くなっても。


→次は平面出しですね。どうしてもネックが外せないので、ネックが刺さったまま作業をしています。結構辛いモノがある.......〜(*▽*〜) めくれてしまった所はパテで埋めればいいや.......ヾ(@。@)


→例によって、アイロンで温めて塗装剥ぎです。


→新兵器・ランダムアクションサンダーです。処分品を購入しました。塗装剥ぎから下地調整まで、幅広く使えそう(=^^=)/但し、埃が...凄すぎ...。

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D・ボディの切り出し

 今回はSGの時みたいに杢にはこだわらず、プレーンのハードメイプルを使うことにした。某所で入手したテンプレートを元に、ボディを切り出していく事にしよう。


 

それ程予算もないので、D.I.Y.の材木屋さんで4枚接ぎ合わせの材に。しかしプレーンとはいえ、少〜し杢らしきモノが入っている。結構良い木みたいだなぁ(良い木・悪い木の区別はあまり分からないが〜〜)


  

 切り出し中と切り出し終了。ネックポケットのマイク側を少し残すはずが、ぶち抜いてしまいました。何とかなるだろ..............ならないか...........。上手くボディに乗っかるのだろうか?どう誤魔化そうか?


 ここにきて、トップ厚の調整をしなければいけないことに気がついた。現状約26mm、これを15mm位にしないと後が大変。しょうがない、またトリマーで彫るか........。あ〜、面倒くさい。

→そんな訳で、作業中。

 →厚さ1.55mm位に仕上がりました。接着前にネックポケットの微調整をやらないと、このままでははまりません。とりあえず、やりますか〜(ーー;)ゞ


→「完璧にタイト」は、やはり難しい....どうにかトップが乗りました。接着後の整形が大変そうだな...............。

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E・ボディ接着と整形

これで3回目の経験数となるトップとバックの接着。いつもの事ながら、せわしい作業である。あて木を準備し、タイトボンドを接着面全面に充分ならして、とっととハタ金で締め付ける。毎回、ちゃんと接着できるのだろうかと疑心暗鬼になるなぁ。


 →すっかり見慣れたハリネズミ。物凄い圧がかかっているんだろう。これで、2日程放置しておく。


→無事に接着できたようです。センターもピッタリ合っていますが、少し大きめに切り出したので、トップ面のアーチ出しの前に外周を整形しなければなりません。


→ドレメルでチマチマ整形しましょう。ベルトサンダーだと早いけど、手元が狂うとアウトです。


→同じような画像が続きますが、外周の整形完了です。割と楽でしたね。


 →トップとネックの面合わせ。ベルトサンダーがあると、とても楽だな〜。


→一応、階段彫りらしき物をトリマーでビュイ〜ン。


 →But!! 削り過ぎてしまいましたので、角を直角に彫って、メイプルを貼り合わせます。シクシク...............(;▽;)


 →ホントに見慣れたハリネズミ。タイトボンドで、しっかり圧着しよ〜〜〜〜。


→圧着かんりょ〜〜〜〜。でもって、粗整形も完了。これからサンダーを使って、トップのアーチ出しです。これって、腰が痛くなるんだよね。歳のせいか?(ー▽ー)?


 →SGの時と違って、今回はきれいにアーチが出せました。休憩したら、もう少しやってみようかな。


→少し手を加えて、なだらかなアーチになりました。しかし、ジグ無しでよく目見でカーブドをやるな〜と感心。


 →サンディングも完了しました。ツルピカで気持ちいいですね。次はバインディング巻きかぁ、疲れるんだよなぁ。


→ドレメルで急がず慌てずゆっくりとやります。が、生来の無器用さが出てしまい、何カ所か上がりが汚い。ノミで調整すっか....それと、バインディング巻いたら、またサンディングしないとな〜。


 →取りあえずは、溝切り終了です。仕上がりの悪い所をノミで修正せんとな......(@。@;;;;


→溝修正が終わり、いよいよ巻きに入ります。先ずは面倒くさいカッタウェイ部と角の部分を、湯煎&ライターで曲げていきます。


→後はアセトン系の接着剤を筆で塗り、乾かない内に手早く巻いて固定していきます。さ〜て、ちゃんと接着されるのだろうか?アセトン系は乾くのが早いようですが、とにかく半日放置します。


→無事にバインディングが巻けました。はみ出た接着剤をきれいにすれば、出来上がりですね。細かい隙間は沢山あるけど........。


 →結構細かい隙間が出来てしまいましたが、面倒くさいのでこのままに。しかしこの隙間は割と目立つので、ここだけメイプル片を埋め込んでパテで修正しましょ。こうしてみると、導管がいかに荒いかがよく分かる..........。


 

でもって、裏をサンダーでやろうかな〜と思ったが、思い切りホコリが舞うので平鉋と小鉋でやりました。この見事なまでに埋まったパテも一緒に削りキレ〜になりましたです、はい。所々白く見えるのはパテでござんす。ちなみに鉋はバッチリ調整済み!ハードメイプルも曳けるくらい上達しました〜ヾ^^;;;;;


計画変更ですね。よくあることです、思いつきってヤツ。画像左の様に普通のレスポールにする予定を、右の様にトラピーズ・テイルピースに変更&ピックガードをちょっとゴツイけど鼈甲柄のフルアコ用に手を加えていきます。それを前提に必要な穴開けをしましょう。

 

 と思いましたが、鼈甲柄ピックガード&ストップテイルでは余りにも、普通なので、ピックガード・エスカッション自作で行くことにしました。こちらは番外編にその内アップしますので。だんなの道楽ページ〜〜〜お遊び木工&試行錯誤&改造のコーナー〜〜〜」でご覧下さい。ピックガード製作です(クリック!)エスカッション製作はいつアップするかは知りません (・ω・;ゞ


  余りにも酷い材で、導管荒々なので「との粉」で導管潰しです。との粉は中学以来。う〜ん、便利!!!


 

パーツマウントに必要な穴開け。1Vol/1Toneとミニスイッチの穴×2ヶ、トグル穴とブリッジマウント穴を開け終わりました。これでボディ加工は終了ですね。

やっとここまで来たか..............(ーー)y=~~~~~~~~


F・指板作製(途中までアップ)

贅沢にも、ハカランダで指板を作ります。初めてゼロから作るので、果たして上手くいくのだろ〜か?甚だ疑問である〜ヾ(=・・=;;;;;;;;;

→さ〜て、どの板を使おうか迷ってしまいます。迷ったあげく手前から2枚目の材を使うことにしました。


 

プレーナーで6mmの厚さに仕上げます。少〜しずつ慎重に削らないと、板が捲れてしまう事を学んだ素人は何回もコンマ〜mmずつ削りましたヾ(・・) 見事に、柾目のきれいな板になりました。ちなみに、順目と逆目の木理方向もここで学びました。


→フレット位置を目抜きでマーキングです。フレット位置は計算すればとても細かい数字になるんですけど、そんな極端に神経質な事は出来ない。どうせラインを引けばインクor鉛筆の幅分不正確になるし、鋸の幅分また不正確になっていくんじゃないかと........。テンプレを使わず、目見当でやる適当な素人の言い訳です(ToT)y=~~~~


→ストレートエッジをソーガイド代わりにして、フレット溝を切ります。ソーガイドが欲しい......。息が詰まる作業ですわ。きっと斜めってたり、直角に刃が入ってないんだろーなー........。


またしてもストレートエッジをガイドに、切り出しです。


切り出した指板と、ネックのセンター合わせ。少し大きめに切り出してしまった。ここいら辺は、小心者である。ネックサイズに合わせて削らなければ.....。


 

こういう時はカンナが一番。指板材に、削る目安を白く塗ってカンナ掛け。削った後のサイズもほぼ良いようです。


→下手くそですが、インレイ部分を罫書きます。


 →ドレメルにルータービットを付け、彫っています。結構神経を使うので、とても疲れますね。以前のように、ノミと彫刻刀で彫るのに比べればとても楽ちんなんですが。


どうやら、上手く彫れました。そしてエポキシ接着剤でインレイを圧着して、しばし放置。


→ディッシュインレイも無事に接着出来たので、お次は.....もうボディに貼り付けてしまおう。で、ハリネズミヾ(o。o)

→どこから見てもハリネズミp(ーoー)q

→圧着完了。指板の汚れはインレイ周りの隙間埋めパテです。測ったようにピッタリ(当たり前か....)で嬉しい!欣喜雀躍!


150番手でR出しです。400Rのサンディングブロックでシコシコと。

でもって、400番手で仕上げ削りをしてR出し終了。目が詰まっていて良い感じです。


 

バインディングの溝切りです。かなり雑になってしまいました。


 

せっせこと、フレットを規定の深さまで切り込みフレット打ちです。今回はミディアムサイズのフレットを使います。

打ち終わって、飛び出していた部分をクイキリでカット。


 

フレットのエッジをきれいに落として、バインディングを貼り付けます。


バインディングの脇ッちょをきれいに処理して、フレットの摺り合わせ。ただね〜、ネックがねじれているのを補正しないまま指板貼り付けちゃったもんだから、弦を張った時が怖い。一応フレット面の補正はしたけど。見事に「これでもかって位」ねじれてるんだよね〜......。暫く様子見でまた擦り直しかな?

適当に放置し、様子を見て擦り.....を繰り返し、少し安定してきたのでフレットも仕上げに入ろうカナ〜〜〜〜〜〜〜〜(・d・)


 

約20年弱愛用の「フレット頭丸めヤスリ(そろそろ替え刃が欲しいな)」で、とにかく削る。私の場合、光の反射で丸くなったかどうか判断しています。頭が丸くなると同時にフレット脇の仕上げ処理も、適当なヤスリでやってしまいます。

この項組み上げ時に続く〜〜〜〜〜(・o・)y=~~~~~~~~


→フレット加工と同時にナットも付けちゃいます。先ずは圧着し高さ調整削り、それからの手順は、捨て弦&ゲージで弦間ピッチ調整をします。あらかじめ、ほとんどを整形してやられる方の方が多いと思いますが、弦高は実際に弦を張った時にアタリを付けるのが「ダンナ流」であります。

 →ノコヤスリで粗整形。ちょっと高いかな?程度で一度止めておきましょうっと。


 →適当に?罫書いて粗削り。そして粗溝切り終了。後はセッティング時に微調整しますからここいら辺はやりすぎないようにしないとね〜。

を〜、やっと指板関係もほぼ終わったぞ!(☆o☆)ゞ


・塗装

今回は「との粉」をバックとネックに塗った関係で、そこいら辺から開始です。


 →シェラックニスでバック&サイドをフィニッシュすることにしました。そうすると、かなり重ね塗りが必要ですね…(ーー;トップコートは.......シェラックはいらないかな〜。ムラムラになったらラッカーを重ねよっと。


 →かなり塗り重ねた状態です。もう少し重ねてから終わりにしましょう。案の定塗りが下手なので、磨きが必要ですね。


→トップの塗装の前に改めてサンディング。ランダムアクションサンダーで、手を抜きました。効率的ではありますね。


→ツルピカになったトップですけど、木目が「縮み杢&玉杢」っぽくて好き!これは期待できるかな..............。


→試しにウッド・シーラーを1回塗布した所、見事な杢が浮かび上がってきました。惜しむらくは、継ぎ足した所の木理の方向を間違えたこと。これは素直にサンバーストで塗る、がよろしいようですね〜ヾ(ー。ー)


トップのシーラーが完全に乾いた所で水研ぎに入ります。600番から初めて1500番までで良いでしょう、めんどくさいし。

→水研ぎ前。シーラーの光沢が.....。

左から600番・1500番の水研ぎ中。右は水研ぎ後、ツルスベ状態です♪


そしてトップの塗装に入ります。先ずはイエローを塗ろうかなっと。

→先ずは1回目

→そして2回目

→3回目にして味が出てきた。イエローはここまで。このままでも良いかな〜と思ったが、やはりサンバーストにしよう。


→赤を1回吹いて、上からまたイエローを載せ、色を馴染ませてみました。ちょっと赤の面積が多いかな....ま、いっか......。

→もう一度イエローを吹きました。

→暫く時間が経って、色も落ち着いてきたようです。これ以上の色載せはしません。完全に落ち着いたらクリア吹きですね。

→と思いましたが、やはり何となく渋くないので、もう1回赤とイエローを載せて渋みを出しました。


→色はもうこんなものでしょう、という事でクリア1回目です。2回目まで暫く時間をおきましょう。

→2回目のクリアで白濁が少し出ましたが、水研ぎで落ちる程度。これ以上は塗り重ねません。

→放置中の画像です。トップコートと下が馴染んできたようで、更に深みが出てきました。白濁は消えましたね。水研ぎ・磨き後が楽しみです。塗膜が硬化するまで放置ですね。


↓ここから下が今回の更新です。↓

放置すること約1ヶ月ちょっと。水研ぎ&磨きです。

→先ずは石鹸水で耐水ペーパー1500番まで研ぎます。


←50ミクロンのコンパウンド。

←続いて2ミクロン。

←そして1ミクロン。

↑仕上げにプラスチック・クリーナーでスベピカにします。

→こんな具合に磨き上げました。これで磨き完了。


・アッセンブリー組み込み

→今まで準備しておいたパーツ類です。いよいよ組み込み。


→ペグを取り付け。


→テールピースはフルアコ用のブツを罫書き線の所でカットして使います。

→グラインダーで景気よく削って整形完了。


仮組みしてみました。う〜ん、ちょいとダサイんでないかい?なんだかなぁ〜。

→で、結局こうなる予定。さて、工事工事!

→でも色々考えて、マイクは当初の予定通りの物を付けることにした。

カバードの方が格好いいんだけどね〜。。。。。気を取り直して工事しよっと。


     

PUセレクターの所はフロント・リアのバランス調整が出来るように、ブレンダーまがいの配線。

キャビティ内は、1Vol&1Toneで各々のマイクがタップ配線になるようにした。

配線の細かい過程画像は撮り忘れました〜。。。。。。


I・セッティングで完成!

→配線工事完了で最終調整。

ナットの高さとブリッジの弦間隔&溝切り、オクターブ調整で調整終了。

簡単に書いてますけど、簡単でしたヾ(ー。ー)


そして祝!  完成!

音は思っていたよりマトモな音が出て、あららビックリ!

では、あらためてこのギターの紹介ページへ!GO!!!!!!!

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