西 生 寺
 ● ぼくの細道
 海雲山西生寺。真言宗智山派の寺院で、鎌倉時代の弘智法印なるお方の即身仏(ミイラ)があることで知られている。即身仏と呼ばれるものは、日本全国で24体が知られているが、ほとんどが江戸時代のもので、即身仏という範囲で言えば、日本最古のものであろう。

 芭蕉翁は、あたしと同じくかなり物好きで、ミイラと聞いては黙っておれず、7月4日(新暦8月18日)朝、この寺に立ち寄っている。
 寺に伝えられるところによれば、芭蕉先生、門前の茶店で濁り酒を一杯ひっかけて、赤い顔して参拝にやってきたそうだ(ご住職の話)。(^O^)
 芭蕉は、北陸路を病に悩まされながら歩いたことになっているが、それが本当なら、はて? けっこうお楽しみだったようだね。もっとも芭蕉の病気について、曾良の日記には何も書かれていないので、芭蕉先生のデッチ上げ?とされている。

 ところでこのお寺、ミイラなんておどろおどろしいものがありながら、土地では、縁結びに大変ご利益があると伝えられ、私どもが訪問した際も、他の参拝者は全部カップルだった。
 即身仏の拝観料は500円取られるが、個別のご祈祷料を含むので、高くはないのかもしれない。

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