新  潟
 ● ぼくの細道
 新潟。信濃川河口のこの大都市は、最上川河口の酒田と並び日本海海運の拠点として栄えていた。当然、風流の道、俳諧に親しむ豪商も居たと思われるが、芭蕉翁は旅費稼ぎの句会開催はおろか、一睡の宿を探すのにも苦労した。それはちょうど夏祭りの混雑時期に当たったという日巡りの悪さもあったが、出羽路以来続いていた「紹介状リレー」がこの新潟で途切れてしまったためであった。
 


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