乙字ヶ滝
 ● ぼくの細道
 阿武隈川。
 古くは「あふくまがわ」と書いて「おおくまがわ」と呼ばれていたが、次第に文字通りに読まれるようになった。
 福島県の南のはずれ、那須高原旭岳に源を発し、県央部を割るように南北に走り、宮城県に至って太平洋に注ぐ。総延長239キロ。全国第7位、東北地方では北上川に次ぐ長さだ。
 乙字が滝は、その阿武隈川唯一の滝で、川幅いっぱい約100メートルにわたって「乙」字状に湾曲している。日本の滝100選に数えられ、日本のナイアガラと称されるが、落差が6メートルと低く流水量も少ないため、降雨時でないと迫力に欠ける。ただし、降りすぎて流水量が多すぎると返って迫力にかけるという厄介な滝だ
 芭蕉翁が訪れた日は快晴だったとか。流水量は少なかったんじゃないかな。そこへ行くと、私が行った日は、朝から適度に雨が降っていたので、乙字の滝を存分に楽しむことができた。雨男の勝利だね。(^0^;
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