私の釣りのスタイル

私は、残念ながら情けないことに、源流域や本格渓流を攻めるだけの運動能力及び体力がございませんので、
対象河川は「里川」というべき、比較的平坦な「村はずれの渓流」といった河川で、無理なく釣りを楽しんでおります。

加えて、渓流釣り師にとっては致命的な宿命ともいうべきこととして、’魑魅魍魎’や’有象無象’といった連中に
「憑かれやすい」らしく、深山の源流部や、里川でも、鬱蒼とした沢には入渓しない方がよい点からも、
釣りのスタイルを制限されています・・・。

釣趣には多少欠けますし、ウグイやクソバエ等の外道も多くなりますが、中流や本流域にも、意外にも、
それなりの数の渓流魚が生息しています。エサの少ない上流域よりも、大物が釣れるのもまた魅力です。

林道や農道、あるいは遊歩道等が川に沿っている場合などで、遡行しやすい場合には、
たまには小渓流や小沢を釣ることもあります。落差が大きい沢でも、道が付いていればアクセスが楽な場合もあります。
こういうポイントは、入渓者が多いので、元々の生息する渓流魚の数も少なく、非常にスレています。
しかし、小型ながらも、釣れれば「渓流の宝石」ともいえる、放流君とは違った、美しいヤマメやアマゴを
見ることができます。

なお、最近はだんだんと、無理をしない姿勢は守りつつも、一般的渓流釣り師のスタイルに進化しつつあります。
己の身体能力を考え、自然と親しもうと思います。



ヘボ釣り師の軍備・釣法をちょっとだけ紹介


1.Fishing Rod

どのタイプの釣りに限らず、釣りに一番大切なものは竿だと断言できます。竿の善し悪しで、
こんなにも釣果が違うのかと、つくづく感じます。できる限り、良い竿を持つべきだと思います。
しかしながら、これは私を含め、どうしても「お金」の問題があります。難しいですね(^^;)

私見ですが、自分が最も得意なフィールドにて、勝負に用いる竿だけは、ちょっと頑張って
良い竿を持ち、予備竿として、お値打ち価格の竿を持っていれば大丈夫だと思います。
ダイワやシマノのような、国内のトップブランドの場合、グレードが高くない竿でも、
そんなに悪くはありません。多少、「持ち重り感」があるくらいですね・・・。

2.Shoes,Pants,Wear

かつての私は「里川専科」スタイルでしたので、従来は、ほとんどウエーディングや渡渉をしませんでした。
足回りは、靴底にスパイクピンが付いている「磯釣り用ゴム長靴」に、普通のジーンズです。
(東丹沢だと、ヤマビルに襲撃されているでしょうね。幸い、私のフィールドでは大丈夫ですが・・・)

快適な盛期に限っては、濡れるの覚悟でウエーディングをすることにしましたので、シューズを購入しました!!
「馬鹿の大足」ゆえに、ネオプレーンソックスを履いてしまうと靴が履けないので、普通の靴下に
砂利ガード(あるいはスパッツ)にて、履くようにします(涙)
ダイワの「フォールナンバー F-1J1500」です。惨めですね・・・。男やもめは、巨漢でもありました(爆)
なお、酒匂川本流や西丹沢の渓流で使用しましたが、使い勝手は中々です。
しかしながら、真夏であっても川の水は冷たいので、やはりウェーダーが無難です。

ウェーダーについては、、ダイワの「スーパーブレスウェーダー SBW3201R」の4Lサイズが便利でしたが、
2008年のモデルチェンジ時に、廃盤になってしまいましたので、4Lサイズのウェーダー確保に、
大変苦労するようになりました(泣)
そこで、イシグロ御殿場店のスタッフに相談したところ、私のために一生懸命探して下さいまして、
現在は、双進(リバレイ)の「アクアマックスウエストハイウェーダー」の3Lサイズが何とか使用可能となっています。
他量販店のスタッフでは、ここまで親身に面倒を見てくれるとは思えませんので、イシグロのスタッフのプロ意識の高さは、
大変ありがたいことです。

Vestについては、シマノ及びダイワの汎用タイプを使用しています。


3.Bag,Net

デイパックとして、ダイワの「FFシステマ渓流 20D」を使用しております。
ロッドケースも付いておりますし、使い勝手も悪くありません。
欠点としては、クリール(魚を入れるクーラーケース)が結露しやすく、気が付くと、
背中がびしょびしょになっていることが、多々あることですね。

ただ、傷んできているので、買い替えも検討せねばなりませんが、各社とも、
何故かスズメバチに襲われやすいとされる「ブラック」ばかりが主流であります。困ったものです・・・。
一応、コンパクトにまとめられそうですので、シマノの「コンビネーションパック渓流 DP-011D」も
予備として所持しています。

タモ網については、汎用の渓流タモを携行しておりますが、変り種としては、海釣りの長柄タモも
持っています。これは、護岸上から釣っているとき、思わぬ大物が掛かったときに、取り込むためです。


4.Style

並糸・並錘の仕掛けで、普通にポイントを流して釣っています。道糸もハリスも、0.6号使用が多いですね。
オモリは、2号〜6Bくらいを使用しますが、普通は1号〜2Bですね。

いま流行の「ゼロ釣法」ですが、不器用な私にはできないと思いますので、せいぜい0.4号くらいが
限界でしょうね。それでも、かなり繊細な釣りになります。

エサについては、渓流釣りをする者の多くが、「川虫が一番」と口を揃えて言いますが・・・。
エサとの相性は人それぞれ。また、河川によって食性がかなり異なりますので、臨機の対応が求められます。
私の場合は、ヤマメに抜群なはずのヒラタやピンチョロを使うと、クソバエ(アブラハヤ・タカハヤ等)しか釣れません。
クロカワ虫を使うと、支流筋ではウグイしか喰ってきません。しかし、本流ではクロカワ虫は非常に効果があり、
9寸級の本流ヤマメやスーパーレインボーが喰ってくることがあります。
また、同じピンチョロでも、フタオではなくモンを使用すると、これも効果が出る場合があります。

山地の渓流や里川には、キジ(ミミズ)、ブドウ虫、生イクラの3種を携行して、出陣します。
本流へ釣行する際は、現地で川虫を採取することが多いです。