玄倉川ユーシン渓谷はここから入山します・・・

※2007年以降、岩盤崩落のために林道が通行止めになっており、ユーシン渓谷への正規入山はできなくなっております!!

玄倉川は、西丹沢の本格渓流の中でも最も峻険な地形を流れる本格渓流であり、酒匂川漁協管轄内の河川では、
唯一、イワナの渓とされている本格渓流です。

何年も前のことですが、キャンパーの悲劇で一躍有名になってしまった魔の川としてのイメージが強く、
また、上流部へのアクセスにも、色々と噂のある「真っ暗なトンネル」を徒歩で通り抜けないと
到達できないこともあり、秘境の名に相応しい釣り場です。

中流部の玄倉ダムや上流にある熊木ダムによって取水されてしまう関係上、概して平水時の水量はそれほど多くなく、
釣りに不向きなチャラ瀬が続いたり、さらには伏流していたりしている区間もありますが、増水時の凄まじさは、
例の事故時にメディアで報道された激流を思い出していただければ、それなりに危険な河川だということが、
認識できると思います。

水質は抜群に良く、澄んだ上に青みがかった流れは、西丹沢3渓流の中でも、随一だと思います。
とにかく、小川谷出合分岐右手先にて、林道を遮断するゲートからこの川へのアクセスが始まります。
なお、小川谷(下の方は仲ノ沢と呼ばれる)についても、渓流釣りの対象にはなりますが、非常に峻険であり、
沢登りの技術に長けた人でないと、非常に危険だと思われます。


車止ゲート脇の流れです。
玄倉ダムにて取水されている関係上、
魅力の無いチャラ瀬の流れです。

また、手軽に入れるので、おそらくここから入渓しても、 釣果を得るのは難しいものだと思料されます・・・。

ここは、雨後などで多少水量が増えたとき、
先行者無く入れた場合くらいだったら、
可能性があるかもしれない程度だと思いますので、
ゲートを通過し、玄倉ダム上までは、
1時間程度の山登りをしなくてはならないと思います・・・。


真っ暗な上に左にカーブする、玄倉名物の「青崩洞門」です(>_<)
ユーシン渓谷の核心部へ到達するためには、
避けては通れない最大の難所でしょう。

また、このトンネルは、色々とおどろおどろしい噂を聞きます(^^;)
ユーシン=幽深!?

いずれにせよ、このトンネルを制せないかぎりは、
話が始まらない重要スポットであることには間違いありません・・・。

懐中電灯やヘッドライトは必携です!!
足下すら、全く見えません・・・。




超難所の青崩洞門を何とか通り抜けたら、
間髪入れずに登場するのが、この「石崩隧道」です。

何とも危険なネーミングですが、実際に西丹沢は地盤が非常に弱く、 林道を歩行するということは、
「災害を覚悟しなさい」との警告に由来するネーミングかもしれません。

ここも真っ暗なトンネルです。
しかし、出口が辛うじて見えるので、まだマシかもしれません。

この石崩隧道を突破すると、いよいよ中流域である「玄倉ダム」に到達です。


最後の難所、石崩隧道を何とか通り抜けたら、
ようやく登場するのが、この「玄倉ダム」です。

満々と水を湛え、水深は6M程度とのことです。
水の色は、透き通ったエメラルドグリーンを誇り、
大物が成育していそうな気配を感じます。

この場所は、一見の価値ありです!!


ダムに注ぐ滝です。
紅葉に映え、実に美しい光景です。

ただし、この滝はどうやら発電用の水路からの水だそうで、人工物らしいです(^^;)

とはいえ、ユーシン渓谷の紅葉は、県内有数のスポットですが、 良い意味で風景にマッチしてくれています。


玄倉ダムのバックウオーターです。
素晴らしい水質ですね!!
このダムさえなければ、丹沢黒部の名に恥じない、
素晴らしい渓谷だったことでしょう・・・。

このバックウオーターから上が、玄倉川ユーシン渓谷の核心部の釣り場となるようです。

林道から、谷へ下る入渓路は何箇所かあるので、
危険な暴挙を避け、安全第一遡行を心掛けないといけないですね・・・。

私も鈍臭い輩なので、気を付けないとm(_)m