むげにする事も出来ずにいたんだけど、(そ、それが甘かった・・。) あまりに
その子達がまとわりついてくるもんで、「いらないから」と 少し強めに言った所
サーっと子供たちが引いていってしまった。で 一瞬俺は ちょっと悪いことを
したかなぁくらいな気分でいたその時、見るとウエストバックのチャックが開い
てるではないか・・ しかも その中に無造作に入れといた財布(それも甘かっ
た・・。)が無い! 振り返ってみても やつらは見当たらず 近くで営業してた店
の人達に聞いてみたら バイクに乗って さっさとずらかったって言うではない
か・・。完全に計画的な犯行でやんの。あの子らは 最初から それが目的で
近づいてきて しかも 俺は その子らに同情までしてしまっていたとは・・。
(っつーか それが手口なんだろーけど。)
あのメコンの人懐っこい子供達と スリを働いている子供達とを比較するのは
更に暗くなるし長くもなるので止しておくが(短絡的に言うと どこも子供は皆同じ
で、バイクを使ってるってことは子供だけの仕業じゃないわけだし・・。) とにかく
結果に至る原因は 少なからず俺にあったのだろう。
どこを反省したらいいのか 考え所ではあるけど とりあえず反省大だ。
被害総額の方は US100$ぐらい。他のお金は別に避けといたので
それほど大金ではないかもしれないが、盗まれた金額以上に 精神的に
ブルーな気分になってしまった。 下手すれば いままでベトナムで体験出来
た この国の良いイメージが たった一つの出来事で まったく逆の悪い方へ
と 行きかねないくらいだった。
翌日、近くの警察に被害届を出しに行き、半日かけて 書類だの実況検分
や聞き込み(ベトナムの警察と一緒に現場検証までやったりした)だのを やっ
てく内に 『あぁ これも一つのいい経験だな』といったような感じに取れる
精神状態まで 回復してはいったけど、確かにこれは 今まで旅行をしてきた
中で もっとも凹む出来事となってしまったよ。
なお このレロイ通りからその周辺の地域にかけては 俺が旅先で知り合っ
た人だけでも 2人がスリの被害にあっていて いずれも いきなり大勢の人
達に囲まれて 身動き出来ないうちに襲われたなどの 組織的で悪質なもの
が 横行しているので くれぐれも注意した方が良いと思う。
せっかくの良い旅の思い出が いやな方へ行くのは とても悲しいこと
だからね。
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