ゴジラ2000

 さて、意外に早く帰ってくる日本製ゴジラ、"ゴジラ2000ミレニアム"、2000ミレニアム?2000千年紀?200万年?って突っ込みはともかく、"Sぱら"のSOIL師匠から「脚本の内容とか、紹介されてるようですよ」って情報を頂いて、さっそく行ってまいりました。ゴジラ2000ホームページであります。

 詳しくはそちらを見ていただきたいんだが、いやはやこれはなんといったらいいのか………。ストーリーを読んだだけで腰砕けまくり(^^;)。

 なんでもこの世界は、1954年のゴジラ出現以来、なんどかゴジラが日本を襲撃している世界ではあるけれど、それ以外のゴジラシリーズとは得に関連のない世界ってことで、その事自体は問題なし。ただ、どうもこの世界ではゴジラの災厄ってのは地震レベルの捉え方がされてるらしく、主人公、篠田雄二(村田雄浩)はGPN(ゴジラ予知ネット)なる組織で働いている人物。彼を中心とするチームは、「ゴジラの出現を予知することで被害を最小限に食い止めることができる」って信念で動いてる人達なんだそうだ。で、当然のごとく彼らが予知するまでもなくゴジラは出現して大暴れ。篠田は傍らのヒロインにむかってつぶやく。「ゴジラは人間の作り出すエネルギーを憎んでいるのか」………。そんなこと人間に聞いてどうする

 一方日本海溝では直径200メートルの巨大な岩塊が発見される。調査の結果それは6,000年以上前のものと推定されたが、調査しようとするとなんと自力で海上に浮上してしまう。調査にあたるCCI(危機管理情報局)の科学者、宮坂四郎(佐野史郎)は「ひょっとするとこれは生物なのか、地球外の…」との疑念を持ち始める………。なぜいきなり生物

 いったん姿を消したゴジラはふたたびその姿を現し、東海村に上陸する。CCI局長片桐(阿部寛)は篠田の説得(何を?)も聞かず、最新兵器、フルメタルミサイルでゴジラに猛攻をかける。そこに宮坂から驚くべき知らせが。あの岩塊が飛行を始め、東海村に向かっているというのだ。飛来した岩塊に放射能熱線を浴びせるゴジラ。解け落ちる岩の中から姿を現したのは巨大なUFO

 相打ちに近い形で一旦その活動を停止するゴジラとUFO。幕間に必死でUFOとゴジラ細胞の研究をつづける篠田と宮坂。驚くべきことに(なにを)UFOには生命体が確認できなかった。一方驚異的な再生力を持つG細胞を分析した篠田は結論する。「ゴジラは計り知れない謎に満ちている。ゴジラを研究する事はこの地球に生きる生命の謎を解く鍵になる」。山根博士が45年前に言うたことは記録されていないのかこの世界は?

 再び活動を開始したUFO、それに呼応するように動きはじめたゴジラ。今、新宿副都心を舞台に、壮絶な戦いの幕が切って落とされようとしていた………。

 ………………………………はあ………(^^;)

 なんともはや。

 プロデューサー、富山省吾氏の言葉。

・何故今造るのか

 ファンが日本のゴジラのオリジナリティを強く支持している事を痛感、それならばトライスターとの違いをアピール するために、すぐに新作を製作したほうがファンの皆さんにも安心してもらえると考えた。

 あたしゃ心配になりましたが(^^;)

・トラゴジとの違い

 映画としての面白さと視覚効果の魅力はさすがだが、ゴジラより登場人物に映画の中心が置かれていて、だからこそ最後は人間がゴジラを倒して終わる。ゴジラファンとしては人間に倒されてしまうゴジラを見るのは辛かった。

 良質のゴジラ映画は、ゴジラ以上に登場人物の描写に神経を使っていたとお思いになりませんか富山さん。それをいいかげんにするから、平成ゴジラみたいなクズ映画を量産してファンに呆れられたとは思いませんか?

・新しいゴジラの魅力

 映画の内容としては、ゴジラ登場の恐怖/人間との戦い/巨大UFOとのバトル、という三要素を一本に詰め込む。その中で個性的な四人の主人公がゴジラを追う。映画が終わる時、ゴジラの不滅性と謎がさらに深まる、そういう映画にしたいと考えている。

 だから何故いきなりUFO(苦笑)

 けっきょく何?前と全然変ってないじゃないこれじゃ。なんか興味を惹きそうなハデめな話題をだらだら繋げて、見せ場優先の花火大会映画になっちまいそうな気がするんですけどー。ストーリーは相変わらずの適当キャスティングと、今風な(阪神大震災と"ガメラ"の影響は大きそうやね)話題を適当に繋ぎ、あいもかわらぬランドマークと名所巡り至上主義。このとおりに出来上がるとしたら、また"Sぱら"オフの飲み会で尽きぬ話題を提供してくれそうな作品になりそうで、ありがたいっちゃありがたいんだけど、いいのかこれでー、ほんとにいいのかー?(^^;)

富山省吾氏のコメントは、"ゴジラ2000ホームページ"からの引用です
1999/5/14

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