SFの殿堂

遥かなる地平(1)

表紙

ロバート・シルヴァーバーグ 編/小尾芙佐 他 訳
カバーイラスト 加藤直之
カバーデザイン ハヤカワ・デザイン
ハヤカワSF文庫
ISBN4-15-011325-4 \880(税別)

 ハヤカワ文庫30周年記念、という仰々しい帯に飾られて登場した、こりゃまた超豪華なアンソロジー。それ自体がすでに高い評価を受けた名作シリーズの、このアンソロジーのための書きおろし外伝を集めた本、ってことでその贅沢三昧ぶりが見えて来ると申せましょう。そのラインナップたるや「きら星」って言葉さえもかすんで見えようかってなぐらい。2分冊の1巻目に収録された作家とそのシリーズのラインナップは以下のとおり。

 後ろの二つは日本ではまだまとまって読むことができなくて残念ですが(随時邦訳の予定もあるそうで、楽しみですね)、前の4つはもう、どれもこれもとても好きなシリーズの、書き下ろし新作ってのはうれしい限り。特に大好きなブリンのお話は大変久しぶりだけに大喜びで飛びついちゃった(^o^)

 元ネタのシリーズをご存じの方はもちろん、そうでない人でも(作者自身によるわかりやすい解説もあって)SFの名手による読み応え充分のノヴェラをまとめて読めるお買い得本。ひさしぶりに知性化されたイルカとの再会を喜ぶもよし、大量虐殺者の汚名を甘んじて受けて生きる青年の束の間のインターミッションにほっとするもよし。(2)もスゴそうだぞ(^o^)

00/10/11

前の本  (Prev)   今月分のメニューへ (Back)   次の本  (Next)   どくしょ日記メニューへ (Jump)   トップに戻る (Top)