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  補足解説:その2「ネット接続環境」


自宅外でWi-Fi

自宅外でニンテンドーWi-Fiコネクションを利用した対戦を楽しむためには、ネット接続環境のある場所(スポット)に出向く必要があります。
大きく3つの環境があります。「ニンテンドーWi-Fiステーション」「FREESPOT」「その他公衆無線LAN」です。
利用のしやすさ・エリア等を考えて、利用してみてはいかがでしょうか。

表1は、自宅外ネット接続環境の分類です。2007年7月時点の状況です。
表2は、「ニンテンドーWi-Fiステーション」設置の代表的場所(2007年7月時点)です。
表3は、「FREESPOT」利用可能場所の代表的場所(2007年7月時点)です。

なお、「その他公衆無線LAN」はニンテンドーWi-Fiコネクション対応をサポートできている(2007年7月時点)livedoor Wirelessのみ説明します。また、MACアドレス認証を前提としていて、2007年7月時点でβテストの段階です。

表1
Wi-Fi設定
の要否
設置拠点数 主要エリア 契約
の要否
ニンテンドー
Wi-Fiステーション
不要 約1,000 全国の主要ゲーム販売コーナー 不要
FREESPOT 不要 約5,300 全国のホテル・喫茶等 不要
その他公衆無線LAN
livedoor Wireless(※1
必要 目標2,200
約1,100(※2
山手線圏内 必要
※1:MACアドレス認証(βテスト)の場合です。
※2:正式にカウントできるリストがなかったので、誤差が多少あると思います。

設定不要・契約不要で利用できるので、ニンテンドーWi-Fiステーション・FREESPOTの利用が手軽です。

東京都内が生活拠点の方は、livedoor Wirelessの利用も考えてはいかがでしょうか。
ニンテンドーWi-Fiステーション・FREESPOTの場合は店舗内前提ですが、livedoor Wirelessは屋外に無線LANアクセスポイントを設置していて最終目標が山の手線内全域のカバーなので、ピンポイントの場所を探すことなく利用できることを狙っています。
ただし、2007年7月現在ではカバーエリアは限られています。
詳細な場所については、「第0章」→「外部リンク」を参照ください。

FREESPOT提供店舗は顧客満足度の向上だけでなく、利用者(ホテル利用者・飲食客)の増加を期待しているので、コーヒーの一杯でも注文すると喜ばれると思います。

表2:ニンテンドーWi-Fiステーション
設置箇所
ヤマダ電機 269
イトーヨーカドー 154
トイザらス 149
古本市場 89
ジャスコ 56
ジョーシン 34
ワンダーグー 28
ヨドバシカメラ 18
ビックカメラ 17
わんぱくこぞう(含むwanpaku) 15
フタバ図書 14
ソフマップ 11

表2は、系列店で10箇所以上設置している店です。
表2に名前があるからといって、その系列すべてに設置しているとは限らないのでご注意ください。
詳細な場所については、「第0章」→「外部リンク」を参照ください。

表3:FREESPOT
設置箇所
東横イン 163
ポポラマーマ 67
川崎市こども文化センター 57
コンフォートホテル 51
道の駅 49
シアトルズベストコ−ヒー 45
アパホテル 42
名古屋ルーセントタワー 38
アイ・カフェ 32
DoIt! 28
ほっとBBステーション 27
ホテルエコノ 24
山ん馬 21

表3は、系列店で20箇所以上設置している店です。
表3に名前があるからといって、その系列すべてに設置しているとは限らないのでご注意ください。
詳細な場所については、「第0章」→「外部リンク」を参照ください。


ニンテンドーWi-Fiステーション

準備や設定をせずに、ニンテンドーWi-Fiコネクションを利用した対戦を楽しみないのであればニンテンドーDSステーションを利用するのが一番です。

任天堂ホームページのニンテンドーWi-Fiステーション(「第0章」→「リンクを参照)に詳しく説明や設置場所情報があります。
接続までの流れは、「第3章」→「Wi-Fi設定」を参照ください。

表4は、Wi-Fi設定の要否です。

表4
Wi-Fiコネクション
利用可否
DSブラウザ
利用可否
Wi-Fi接続先設定 利用契約
Wi-Fi設定の要否 SSID WEPキー 契約 無料/有料
ニンテンドー
Wi-Fiステーション
可能 不要 不要 無料

設定が一切不要で、DS本体とソフト(ぷよぷよ!)さえあればWi-Fi対戦ができるのはすばらしいです。まさしくコンセプトどおり「カンタン」「あんしん」「無料」です。


FREESPOT

ニンテンドーDSステーション同様に準備や設定をせずにWi-Fi対戦ができます。

FREESPOTホームページ(「第0章」→「リンクを参照)に設置場所情報があります。
接続までの流れは、「第3章」→「Wi-Fi」を参照ください。

表5は、Wi-Fi設定の要否です。

表5
Wi-Fiコネクション
利用可否
DSブラウザ
利用可否
Wi-Fi接続先設定 利用契約
Wi-Fi設定の要否 SSID WEPキー 契約 無料/有料
FREESPOT 可能 不要(※1) 不要 無料
※1:ほとんどの利用場所では、設定不要ですがごく一部の利用場所ではSSID・WEPキーの設定が必要となります。

基本的に設定が一切不要で、DS本体とソフト(ぷよぷよ!)さえあればWi-Fi対戦ができるのはすばらしいです。ニンテンドーWi-Fiステーションとあわせて利用してみるといいでしょう。


その他公衆無線LAN

FREESPOT以外の公衆無線LANに関しては、認証方法により利用可否が変わってきます。
少なくとも「Wi-Fi接続先設定」が必要で、場合により事前の契約・接続時のWeb認証が必要なケースがあります。
「Wi-Fi接続先設定」については「第3章」→「Wi-Fi設定」を参照ください。接続までの流れは、「第3章」→「Wi-Fi」を参照ください。

表6は、Wi-Fi設定・契約の要否(2007年8月時点)です。
表7・表8は、Web認証での接続です。

表6
Wi-Fiコネクション
利用可否
DSブラウザ
利用可否
Wi-Fi接続先設定 利用契約
Wi-Fi設定の要否 SSID WEPキー 契約 無料/有料
【SSID・WEPキーのみタイプ】
一部のホテル(※1
可能 必要 必要 必要 不要 無料
※2
【MACアドレス認証タイプ】
livedoor wireless(※3
可能 必要 必要 必要 必要 有料
【Web認証タイプ】
ホットスポット
livedoor wireless(※4
Mzone
BBモバイルポイント
場合により可能
※5
可能 必要 必要 必要 必要 有料
【PPPoEタイプ】
フレッツ・スポット
Mフレッツ
不可能
※6
必要 有料
【PC経由】(※7
すべての公衆無線LAN
可能 場合による
※8
場合による
※8
場合による
※8
場合による 場合による
※1:ホテルで無線LAN利用を提供しているか確認が必要です。ホテルによっては、FREESPOT提供の場合(表2参照)や事業者の公衆無線LAN(表6の他の行)を導入している所もあります。
※2:宿泊客に無料で提供している場合が多いようです。
※3:βテスト(2006年12月時点)ですが、事業者の公衆無線LANでニンテンドーWi-Fiコネクション利用を前提としているところは評価できます。
※4:βテスト参加以外のパターンです。
※5:前提として「ニンテンドーDSブラウザ」が必須となります。また、事業者としては利用保障をしていませんし、むしろ公式には利用できないとしています。事業者側が仕様を変更することにより、利用がある日突然制限されるかもしれません。それでもチャレンジという場合は、続く表7を参照ください。
※6:ニンテンドーDSはPPPoEをサポートしていないため、接続は不可能です。PSPではオフィシャルにサポートされているので、サポートして欲しいと思います。
※7:「ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ」などソフトアクセスポイント経由で公衆無線LANを利用します。このため、PCでの接続環境が整えば基本的には利用できます。
※8:ソフトアクセスポイント側の機能・設定に依存します。

表6にあるように、ニンテンドーWi-Fiステーション・FREESPOTと比較すると設定が必要なことと、契約が必要(事業者の公衆無線LAN)なので利用の敷居は高くなっています。

表6の【SSID・WEPキーのみタイプ】のように、ホテルによってはFREESPOTでなくとも独自に無線LAN利用提供をしているところもあります。宿泊の際に手引き等に無線LANの単語を発見したら確認してみてはいかがでしょうか。

事業者の公衆無線LANの場合、livedoor wireless(MACアドレス認証)以外の利用はできないか、できてもイレギュラー的な利用になります。
多くの事業者が、セキュリティ的観点・課金確認観点よりSSID・WEPキー以外の認証を必要とするためです。

ニンテンドーDSの普及率の高さ等を背景に、livedoor wireless以外の事業者もMACアドレス認証のオプション等を検討という流れになって欲しいところです。

最終手段としては、表6の【PC経由】のやり方があります。これは、自宅での接続方法を自宅外に利用する方法です。
これだとPCのアクセスポイント利用で接続可能となります。また、一部のホテルが提供しているように有線のLANケーブルでもOKとなります。「DS〜PC」と「PC〜アクセスポイント」の2回無線利用となるので通信が多少不安定・遅延の増大が注意点となります。

表7:Web認証での接続方法(概要)
        ゲーム利用        
@ ニンテンドーDSブラウザでWeb認証まで完了させる。
A ゲームソフトにさしかえて、Wi-Fiコネクションを楽しむ。
ゲーム終了
B Wi-Fiコネクションを切断。
C ニンテンドーDSブラウザにさしかえて、ログアウトを行う。

表8:Web認証での接続方法(詳細)
        事前設定        
@ 公衆無線LAN事業者へ接続するための「Wi-Fi接続先設定」を行う。「第3章」→「Wi-Fi設定」を参照。「アクセスポイントを検索」・「手動」から設定します。
公衆無線LAN接続
A ニンテンドーDSブラウザをセット(DSカード・メモリー拡張カートリッジを挿入)して電源ON。
B ブラウザ画面で「URL」ボタンから適当なURLを入力してアクセス。
ページへのアクセスを行わせるので、ブックマーク(★ボタン)や検索(双眼鏡ボタン)でもOK。
C 公衆無線LAN事業者のWeb認証ページが表示されるので、「ID」「パスワード」を入力してログインを行う。
D ログイン完了後の画面をブックマーク(★ボタン)に追加する。この画面は、ログアウトの際に必要になります。
Wi-Fiコネクション接続
E ニンテンドーDS本体の電源OFFにて、ニンテンドーDSブラウザを強制終了。
ここからWi-Fiコネクション接続までは時間を置きすぎないこと。あまりに遅いとWeb認証が自動ログアウトになってしまう。
F ニンテンドーDSブラウザを取り外し、ゲームソフト(ぷよぷよ!)をさしてニンテンドーDS本体の電源ON。
G ニンテンドーWi-Fiコネクションに接続して対戦ゲームを楽しむ。方法は、「第3章」→「Wi-Fi」を参照ください。
Wi-Fiコネクション切断
H ゲームを堪能したら、ニンテンドーWi-Fiコネクションを切る。方法は、「第3章」→「Wi-Fi」を参照ください。
公衆無線LAN切断
I ニンテンドーDS本体の電源OFFにて、ゲームソフト(ぷよぷよ!)を強制終了。
J ゲームソフト(ぷよぷよ!)を取り外し、ニンテンドーDSブラウザをさしてニンテンドーDS本体の電源ON。
K ブラウザ画面でブックマーク(★ボタン)からDで追加したページを選択する。
L 表示されたページにログアウトボタンがあるので、選択してログアウトを実施する。
M ログアウト確認後、ニンテンドーDS本体の電源をOFF。

表6の注釈でも書きましたが、このやり方(表7・表8)はオフィシャルに認められた利用法ではありません。よってWeb認証事業者によって接続しないことがないとはいえませんし、Web認証のセッション管理方法が変わってある日突然利用できなくなるかもしれません。また、「ぷよぷよ!」は遊べても他のゲームはできないかもしれません。


自宅でWi-Fi

自宅でニンテンドーWi-Fiコネクションを利用した対戦を楽しむためには、ネット接続環境(アクセス事業者関連環境・ISP事業者関連環境・無線LAN関連環境)を別途準備する必要があります。
その点で、自宅外でWi-Fiを行うよりも手間(及びコスト)がかかります。しかしながらそれ以上にゆったりと「ぷよぷよ!」を楽しめるという大きなメリットがあります。

アクセス事業者関連環境としては、アクセス技術として何を利用しているかです。主なものとしては「光」「ADSL」「CATV」があります。
ISP事業者関連環境としてはプロバイダ関連で、アクセス事業者と一体のものもあります。
アクセス事業者関連環境・ISP事業者関連環境で重要なのは、自宅に設置している装置がルータか否か(ONUのみ・ルータ機能なしADSLモデムのみ・ルータ機能なしCATVモデムのみ)です。
無線LAN関連環境として大きく4つの環境があります。「ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ」「AOSS対応アクセスポイント」「らくらく無線スタート対応アクセスポイント」「その他無線LANアクセスポイント」です。

表9は、既設の環境と利用に必要な環境です。

表9
ネット未導入 A-1 光提供エリアなら、光アクセス(※1)+ISP契約+無線ルータorUSB無線。
A-2 光未提供エリアなら、ADSL(※2)+ISP契約+無線ルータorUSB無線。
A-3 ケーブルテレビ活用なら、CATV(※3)+無線ルータorUSB無線。
A-4 ブロードバンド未提供エリアなら、ブロードバンド提供エリアになるまで待ちましょう。
ナローバンド(※4)利用中 B-1 ブロードバンドルータ・無線APを利用していないなら、A-1〜A-4と同じ。回線だけでなく、ISP契約もブロードバンドに切り替えが必要。
B-2 無線AP所有なら、A-1〜A-4で「無線ルータorUSB無線」→「ブロードバンドルータ」となる。回線だけでなく、ISP契約もブロードバンドに切り替えが必要。。
B-3 無線ルータ所有なら、A-1〜A-4で「無線ルータorUSB無線」は不要。回線だけでなく、ISP契約もブロードバンドに切り替えが必要。
ブロードバンド利用中 C-1 ブロードバンドルータ・無線APを利用していない(※5)かつ利便性重視なら、無線ルータorUSB無線。
C-2 無線APのみ所有なら、ブロードバンドルータ購入。
C-3 無線ルータ所有なら、ニンテンドーDSでの「Wi-Fi接続先設定」で利用可能。
※1:Bフレッツ(NTT東西)、GAO光(UCOM)、ひかりONE(KDDI)等。Yahoo!BB 光 無線LANパックではうまくいかないとの情報あり。
※2:フレッツ・ADSL(NTT東西)、Yahoo!BB ADSL(ソフトバンクBB)、イー・アクセスADSL(イー・アクセス)、アッカADSL(アッカ・ネットワーク)等
※3:J:COM、iTSCOM等。ごく一部のCATVでうまくいかないとの情報あり。
※4:ダイアルアップ、フレッツ・ISDN等
※5:ONUのみ・ルータ機能なしADSLモデムのみ・ルータ機能なしCATVモデムのみ。

表9で、「無線ルータ」は「ルータ機能付無線LANアクセスポイント」「無線AP」は「ルータ機能なし無線LANアクセスポイント」「USB無線」は「USB無線LANアダプタ(ソフトアクセスポイント機能)」のことです。以下この略称を利用します。
表9で、無線はIEEE802.11(もしくは上位互換のIEEE802.11b、IEEE802.11g)のことで、IEEE802.11aの場合はニンテンドーDSは利用できません。

自宅でWi-Fiを楽しむためには、@アクセス事業者装置(ONU、ADSLモデム、CATVモデム)、Aルータ機能、B無線LAN機能の3つが必要になります。
@〜Bは違う装置の場合もあるし、一体となっている場合もあります。


無線ルータ(含む無線AP+ブロードバンドルータ)orUSB無線

表9のA-1〜A-3・B-1・C-1で無線ルータとUSB無線の選択があります。
それぞれの特徴を理解した上で、購入してください。

表10は、無線ルータ・USB無線の特徴です。

表10
値段 持ち運び 性能 PC起動 セキュリティ
無線ルータ 高い
8,000〜20,000
不可 高い 不要 高い製品もある
USB無線 安い
3,500〜5,000
可能 高くない 必須 それなり

無線ルータを選択するとしたら、「DS利用時にPC起動が条件というのは困る」「PC通信のセキュリティは高くしたい」「ネット環境の性能の低くなる要素を排除したい」等を重視する場合です。
USB無線を選択するとしたら、「安いほうが良い」「ルータ設定をしたくない」「持ち運んで友人の家や、自宅外のネット環境を利用したい」等を重視する場合です。


無線の種類と電子レンジ

ニンテンドーDSでサポートしている無線LAN規格はIEEE802.11です。
他の無線規格との違いを説明するとともにWi-Fi利用の際の通信の安定性について説明します。

表10は、無線LAN規格の特徴です。
表11は、Wi-Fi通信を安定にするための環境についてです。

表10
利用帯域 最大通信レート 電波干渉 屋外利用
IEEE802.11
ニンテンドーDS
2.4GHz 2Mbps あり 可能
IEEE802.11b 11Mbps
IEEE802.11g 54Mbps
IEEE802.11a 5.2GHz 54Mbps なし 不可

ニンテンドーDSでは、IEEE802.11bではなく、IEEE802.11を利用しています。
ニンテンドーDS本体の処理能力がボトルネックになるのとコスト的な部分でIEEE802.11bを利用しなかったと思われます。
なお、IEEE802.11bはIEEE802.11の上位規格で、さらにIEEE802.11gはIEEE802.11bの上位規格なので、IEEE802.11b/11gはIEEE802.11をサポートしています。

また、無線通信としてはIEEE802.11だけでなく、独自プロトコルも利用しています。周波数等はIEEE802.11と共通で通信フォーマットが独自となっています。
独自プロトコルは、DSワイヤレス通信(DSワイヤレスプレイ・DSダウンロードプレイ)を行う場合やニンテンドーWi-Fi USBコネクタ間との通信で利用されているようです。

表11
距離・障害物 原因 無線装置(無線ルータ、USB無線)とニンテンドーDS本体が離れている。間に鉄筋の壁がある。
対策 なるべく近くで利用する。   
電波干渉 原因 同じ2.4GHz帯を使う機器
電子レンジ」「Bluetooth」「一部のコードレス電話」
対策 電波干渉の起こる機器から離れたところで、無線装置(無線ルータ、USB無線)・ニンテンドーDS本体を利用する。
無線式マウスを普通のマウスに替える。

通信をイメージで説明すると…
兄(=無線装置)・弟(=DS本体)・ボリュームの大きいテレビ(=電波干渉装置:電子レンジ等)と置き換えます。
兄と弟が遠くに離れるほど、互いの会話はしにくくなります。また、兄と弟の間に壁があっても同様です。
兄と弟が近くても、フルボリュームのテレビが同じ部屋にあると、会話がしにくくなります。

一番の電波干渉元は電子レンジです。出力が高いためWi-Fiの通信そのものを切断するケースもあります。
多くのメーカーがch4〜ch10ぐらいに電波出力のピークが来ているのでch1に設定することで軽減できる可能性があります。

電子レンジの近くでの無線装置・DS本体の利用は避けたほうが無難そうです。孫が電子レンジを利用して「Wi-Fiたいせん」が切断されたりすと、対戦相手の方にも失礼ですし。


USB無線

USB無線では、大きく3タイプの選択肢があります。
「ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ」「AOSS対応USB無線LANアダプタ(ソフトアクセスポイント)」「その他USB無線LANアダプタ(ソフトアクセスポイント)」です。

上記の3つは、ソフトアクセスポイント機能を持っています。単なるUSB無線LANアダプタはソフトアクセスポイントしては基本的には利用できないので注意が必要です。

表12は、Wi-Fi設定比較(2007年8月時点)です。

表12
ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ AOSS対応USB無線LANアダプタ
(ソフトアクセスポイント)
BUFFALO WLR-U2-KG54
その他USB無線LANアダプタ
(ソフトアクセスポイント)
プラネックス GW-US54Mini2G
対応OS WindowsXPのみ WindowsXPのみ Windows2000
WindowsXP
ドライバ
提供方法
CD-ROM使用 アダプタ内ドライバ(※1) CD-ROM使用
セキュリティ 独自 WEP WEP・WPA・WPA2(※2)
接続端末制限 DS、Wiiのみ AOSS対応製品のみ 制約なし
DS側Wi-Fi設定
自動/手動
自動(ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ) 自動(AOSS) 手動
DS側接続方法 「Wi-Fi」
→「Wi-Fi設定」
→「ニンテンドーWi-Fi USBコネクタへ接続する」
「Wi-Fi」
→「Wi-Fi設定」
→「接続先1〜3」
→「AOSS」
「Wi-Fi」
→「Wi-Fi設定」
→「接続先1〜3」
→「手動」
※1:USB無線LANアダプタ内にドライバが含まれているので、基本的にはCD-ROMは不要。
※2:ニンテンドーDSとの接続ではWEP利用。

表12は、タイプ別の代表的な製品です。

接続端末制限の部分が重要で、USB無線に接続したい装置の種類によって購入の選択肢が決まります。
ニンテンドーDS・Wii以外の端末を接続する場合(PCの無線接続等)は、「ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ」の購入は選択肢から外れます。
また、AOSS対応製品以外(AOSS未対応の無線LAN内蔵PC等)を接続する場合はさらに「BUFFALO WLR-U2-KG54」も選択肢から外れます。

「ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ」のメリットとしては、独自プロトコルによるセキュリティの高さがあります。WEPには脆弱性が発見されているのでセキュリティを重視する人には向いています。
「BUFFALO WLR-U2-KG54」のメリットとしては、インストールにCD-ROMが不要でアダプタ単体で手軽に導入できます。ネット接続している知り合いのPCにさしてちょっと利用というのに適しています。
「プラネックス GW-US54Mini2G」のメリットとしては、Windows2000サポート・PSPのXlink Kai利用可能があります。

USB無線のインストール時・利用時にPC環境(セキュリティ設定)の設定変更が必要なケースがあります。
任天堂ホームページのニンテンドーWi-Fi USBコネクタ(「第0章」→「リンクを参照)にセキュリティ設定に関する情報があるので、購入・設定の際には参照してみるのが良いでしょう。


無線ルータ

無線ルータの選択肢は多岐にわたるので、製品チョイスの注目点の説明をします。
ただし、八方美人的になんにでも柔軟に対応できる機種は値段が高い傾向があるので、重視したい機能は何かを考えて製品選択をするとよいでしょう。

ニンテンドーDSとの接続確認ができているアクセスポイントは任天堂ホームページのアクセスポイント対応機種確認(「第0章」→「リンクを参照)に一覧があります。

表13は、無線ルータの機能説明です。

表13
選択機能      解説     
無線規格 IEEE802.11b(必須)
IEEE802.11g
IEEE802.11a
IEEE802.11n
IEEE802.11gやIEEE802.11aをサポートしているとPCからの利用の際に速度が速くなります。100Mbpsを超えるIEEE802.11n規格は策定中(2007年7月時点)の規格なので、正式規格ではないので若干注意が必要です。
有線規格 100Base-TX
1000Base-T
光がギガ&無線区間もIEEE802.11nという高速環境でなければ100Base-TXで十分です。
端末接続用のEtherポートが複数ポートあれば家庭内ネットワーク構築には便利です。なくてもHUBを買えば対応できます。
ルータ機能 ルータ機能あり
ルータ機能なし
別途ブロードバンドルータがないのであれば、ルータ機能は必須となります。
一部の機種ではルータ機能のON/OFFが可能なものもあります。
IP取得機能 DHCP
PPPoE
ルータ機能持っていれば、ほぼすべてのルータでサポートしています。
クライアント
簡易設定
AOSS
らくらく無線スタート
WPS
「AOSS」「らくらく無線スタート」に対応していれば、「Wi-Fi接続先設定」が楽に行えます。未対応であっても「手動」で設定できるので問題はありません。
BUFFALOやNECの独自規格と異なり、標準規格「WPS」をサポートしていると今後情報家電の設定簡略に期待が持てますが、2007年7月時点では今後の規格という状態ですし、ニンテンドーDSは「WPS」は利用できません。
セキュリティ WEP(必須)
WPA
WPA2
セキュリティを重視したいのであればWPA2のサポート製品を選ぶと良いでしょう。ただし、次項のマルチAP機能の製品でないと威力を発揮できません。
マルチAP機能 マルチAP機能 複数のSSIDが利用でき、SSID毎に前項のセキュリティを変更できる機能があれば、ニンテンドーDSはWEP、PC等はWPA2でセキュリティを高めるというやり方ができます。
サポートしてない場合は、ニンテンドーDS利用にあわせてWEP設定となるのでWPA・WPA2をサポートしているメリットはありません。
IPマスカレード機能 静的IPマスカレード
動的IPマスカレード
ほぼすべてのルータが両方サポートしてるので問題ありません。
単なるネットを利用・ニンテンドーDSでWi-Fi利用であれば、動的IPマスカレードでOKですが、一部のオンラインゲームでは静的IPマスカレードの設定が必要です。
ルータ
セキュリティ
機能
SPI機能 インターネット側からのセキュリティを高める効果があります。

表13以外にも要注意となる項目も機種によってはあります。
ニンテンドーWi-Fiコネクション利用を行うために、無線ルータのデフォルト設定を変更しなけばならないものもあるので購入の際には注意が必要です。
設定変更の可能性のあるものとしては以下の項目があります。ただしこのように設定変更が必要な無線ルータは一部の無線ルータだけです。

任天堂ホームページのアクセスポイント対応機種確認(「第0章」→「リンクを参照)に機種依存に関する情報があります。



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