還暦になって振り返った時、大きな節目になったと思うのは1989年。 そして、開業した2005年。 そしてもう一つは1997年だったかな、と感じています。
1997年、消費税が5%に上がる直前の3月に一戸建てを買って引っ越し。 引っ越しを契機に、インターネットを始めることとし、 プロバイダーのアサヒネットと契約しました。
溝の口のマンションに住んでいる頃は自宅のパソコンはスタンドアローンでしか使用していませんでした。 パソコン通信というものもやっていませんでした。
アサヒネットとの最初の契約は、月に何時間か接続するという、安めの料金のものでした。 でも、その料金の中に、ホームページ用のレンタルサーバー代も含まれていました。
料金に含まれているサービスは利用しないともったいない、 というわけで、ホームページの作り方という本を買ってHTMLを勉強し、 ホームページを作り始めました。
もったいない、の精神のおかげで、ホームページを作り始めたわけで、 別に、医療情報を患者さんに届けようという、崇高な精神で始めたホームページではありませんでした。
1997年から趣味で作っていたそのホームページが、2005年に開業するときすごく役立つことになったわけです。 2005年の頃でも、開業時の広告の定番は看板・電話帳（タウンページ）・折込みチラシ・ポスティングでした。 病気・病院をネットで調べる人が増えてくるちょうどそのころ、タイミング良く開業できたと思っています。
60歳定年まで勤務医を続けてから開業しよう、としていたらもう無理でしたね。
HTMLの文法を知らない医者でもブログやSNSで情報を発信できますから、ネット上には医療情報があふれています。
2005年の状態を大草原に1本だけ木が立っていたと例えるなら、2013年は雑木林の中の1本にすぎません。
さらにスマホ用のページを作ろうとすれば、HTMLをちょっと知っているぐらいでは、プロには敵いませんから。
2013年6月24日の院長ブログ原稿