私は、MRさんとの面談の時間を特別には設けていません。 平日の5時ごろは暇なことが多いので、面会希望ならその頃来て、とお願いしています。
診察の合間ですので、雑談禁とさせていただいています。 いきなり要件に入るな、と教育されているのかも知れませんが、 「ブログを拝見しましたが、先生ゴルフをやられるんですね、私も先日・・・・・」というのはパス。 仮に私が文京区近くで開業していたら、東大泌尿器科の関連病院の人事の噂話など聞かせてもらえて、雑談も役に立つのでしょうが、 横浜の担当者が本郷の事情を知っていることは期待できません。
薬に関して新しい情報がないのなら面会の意味がありません。 特に上司同行で、二人で同じ宣伝を繰り返すのはパス。 私の勤務医時代に担当してくれていた平社員が、所長や支店長に出世して会いに来てくれたら、うれしいですが。
面会するなり、アンケート用紙を出して、先生はどういう順番で薬を選びますか、 なんて、聞き始めるMRさんにもびっくり。 あなたが私に何か情報をくれるだろうから、面会してるんです。 私から情報を取りに来たのなら、パス。診察でしゃべり疲れてますので。
私が会ってためになったと思うのは、エビデンスレベルの高い論文を持ってきてくれたとき。 私はEBM(evidence based medicine )に弱いんです。 なので、今回のディオバンねつ造疑惑はショックです。
都合の悪いデータをいろいろ理由をつけて(薬をちゃんと飲んでいなかった、とか)、統計から外す、程度なら、 方法のところに屁理屈でもいいから書いてあればOKです。
データをねつ造して平気、という医者がいるとしたらびっくりです。 というわけで、MRさんの面会を受ける必要があるかなあ、なんて思い始めています。 副作用情報、添付文書改訂の時だけでいいかなあ、なんて。
今日の話は、泌尿器科の薬に関してです。 皮膚科の薬に関しては、定番の説明でも大歓迎です。 まだ皮膚科専門医の先生たちのレベルに達していないので。
2013年5月21日の院長ブログ原稿