泌尿器科医・木村明の日記


カテーテルアブレーション



娘は医学部6年生の時ノースウエスタン大学循環器科に4週間見学に行きましたが、その頃から、循環器に興味があったようです。

今年4月に循環器内科に入局し、席は大学の医局においた状態で、埼玉で2年間後期研修させてもらうようです。

入局したことになるのか、2年後に入局させてもらえる約束なのか、定かではありませんが。

先日帰って来た時、失神(残念ながら湿疹ではない)の本を読みながら、

狭心症ではなく、不整脈をやりたい、

最近は不整脈も心カテで治療するんだ、

なんて、私の知らないことを言っていました。

一昨日の医師会の新年会で、内科の先生から、娘の進路について聞かれ、そんな話をしたら、

「アブレーションですね、横浜労災に有名な先生がいますよ。」と教えてもらえました。

消化器が専門の先生ですが、内科を標榜していれば当然循環器のこともよくご存知です。

「不整脈 アブレーション」で調べたら、どんなことをやる治療かだいたい分りました。

福山君が主演したガリレオに例えれば、時限爆弾を止めるために、

青いコードと赤いコードのどっちを切ればいいか、正しく推理して、

正しい方のコードを切るようなことを、心カテ室でやるのです。

青か赤のコードを切るのに使うペンチは、カテーテル尖端の電気メスです。

そんな治療をマスターすることに憧れている娘からみれば、確かに私がやっていることは、

親父は毎日同じ説明を繰り返して飽きないのか」、

ということになるのでしょう。
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