link to PSA top page



前立腺癌の間欠的内分泌療法


「7月は夏休みを取らなかったのに何故夏休みを取った去年に及ばないの?」の分析の続きです。放置しておくと、事務長が勝手な想像を始め、木曜日に予約外来をしなさい(さとちんさんのブログの影響)とか、いろいろ言い始めるので。
私が昔勤務していた病院では業績が順調に伸びている間は、医者である院長がいろいろ指示(必要な機械は買ってやるから、頑張れ)を出していましたが、右肩上がりが止まると事務長が経営会議を取り仕切るようになりました。
当クリニックでも、経理を事務長に任せっぱなしにしておくと、経営会議の主導権を事務長に取られかねません。で、院長自ら分析の結果、前立腺癌の間欠的内分泌療法に一因があることが判明しました。
リュープリン(前立腺癌の内分泌療法の注射薬)を作っている会社のMRさんが、最近よく来るようになりました。MRさんが熱心に来るのは、新薬が出たときか、急に使用量が減ったときです。彼がこの前、「前立腺癌の新規患者さんは減っていますか?」と質問していました。
で早速調べてみると、去年の7月より、ホルモン療法(リュープリン・ゾラデックスの注射)を受けている前立腺癌の患者さんが4人減っていました。
1本5万円する注射薬ですから、これだけでも20万円の診療報酬の減です。これが主な原因ならクリニックの経営には影響ありません。T社(正確には卸さん)への支払いも20万円減るのですから。
でも、前立腺癌の新規患者さんが減っているのなら、これは私の前立腺特異抗原(PSA)のページの集患力が落ちていることを意味しますので、深刻です。
分析の結果は、患者数は減っておらず、間欠的内分泌療法(PSAが測定限度以下まで低下したら、ホルモン剤の投薬を中止し、PSAが4以上に上がってきたら、再開する)を希望する患者さんが増えたためと判明しました。
でも、前立腺特異抗原(PSA)のページはしばらく加筆しておらず、前立腺癌で検索しても1ページ目には出て来なくなっています。てこ入れは必要なようです。

[戻る]
link to Kimura's HP