そりゃそうだ。自分の姉さんそっくりの女の人に、あんな目に遭わされて、平常心でいられる男なんているもんか。 …ウェイリスはさっきの出来事を、一向に気にしていないようだった。彼女が僕の「彼女」だとしたら、嫉妬の素振りくらい見せてもいいハズなのに…? とにかく、僕は、もう、あの女性がジョイス姉さんではないことを確信していた。感じが違う。姉さんそっくりの外観、気性の激しさ。でも、彼女は断じて、姉さんじゃない。なんというか、違いすぎる。僕にはわかる。 大体、姉さんは、僕にあんなマネは死んでもしない。 |
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