「その…結局、君は誰なんだ?ジョイス姉さんのさしがねなのか?そうなんだろう?」 僕は未だに、姉さんのイタズラ説を捨て切れないでいた。自分の姉のことを悪く言いたくないが、あの人は相当、かなり、まことに、タチの悪い人なのだ。ヨメに行ってくれた時は、心底、ホッとしたのだった。 …この女の子は、姉さんに雇われた「仕掛け人」なのかもしれない。姉さんが、水晶玉かなんかで、僕が泡を食っている姿を見て、喜んでいる様子が、頭に浮かんだ。 しかし、女の子は、僕の追求には動じなかった。 |
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