| 【パンスカ・コンチニツァ】
 
 
 
  養蜂に使われる戸板
 (パンスカ・コンチニツァ)
 
 ご存じでしたか?!ピカポロンツァの店内、壁の飾り窓に置かれている不思議な絵の描かれたカマボコ板(笑)
 いやいや、カマボコ板のような小さな木の板。 
        実は「パンスカ・コンチニツァ」と呼ばれる、
 スロヴェニアを代表する民芸品のレプリカなのです。
 
 何だろう?!と疑問だった方も少なくないと思いますが、
 これはなんと!蜂の巣のドアなのです。
 「はぁ?蜂の巣のドア?!なんじゃそりゃぁ〜」と、ますます深まる疑問(笑)
 
 その答えは…
 スロヴェニアは昔から養蜂が盛んな国で、田舎にいくと農家の庭などいたるところに蜂の巣箱が見られます。
 その巣箱の形は独特で、たくさんの小部屋で構成され、それぞれの小部屋にはドアがついていて、
 まるで蜂のアパートという感じです。その小部屋のドアが、このパンスカ・コンチニツァなのです。
 ところで、そんな蜂の部屋のドアにどうして、わざわざ不思議な絵がかかれているのでしょうか。
 
 それには深い理由があります。
 みつ蜂は、まちがってよその巣に入ると、殺されてしまうのだそうです。
 そこで、蜂たちに自分の巣を覚えさせるために、ドアに色をつけて色で区別させていたのが始まりだそうです。
 蜂が色を識別できることを利用した、スマートな方法ですよね。
 
 しかし、遊び心あふれる農夫や養蜂家たちは、色だけであきたらなくなって、絵も描くようになったそうです。
 そこから独自の民間芸術が花開いたというわけなのです。
 そんな歴史を知ると、このカマボコ板(笑)を見る目も、何となく変わってきますよね。
 今度、ご来店いただいた時には、どうぞ手にとってじっくりと、ごらんになってくださいね。
 
 
 
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