| 【光の演出】
 
 
  
 
 夜の闇に浮かび上がる灯りをみていると、自然に心がぽっと明るく、温かくなるから不思議です。恋人たちはもちろん、老若男女、みんなロマンチックでうっとりとした気分を味わえるんですよね。
 京都でも、二条城や古寺名刹をライトアップしたり、企業やお店が素敵なイルミネーションで
 楽しませてくれたり、光の演出がポピュラーになりましたが、
 スロヴェニアでも、数年前からライトアップや、大掛かりなイルミネーションがとっても盛んです。
 
             スロヴェニアには、ちょっと郊外に出ると、小高い丘の上に教会のある風景が多いですが、そんな教会たちも、ほとんどが夜間、ライトアップされていて、より幻想的な風景を描いています。
 
 そして、首都リュブリアナでは、この季節になると街ぐるみで、華やかなイルミネーションが灯され、
 見とれるほどに美しい街並みが広がります。
 スロヴェニアらしいなと思うのは、それぞれのイルミネーションに統一感がとれているところです。
 どの建物も、それぞれ工夫をしてイルミネーションを灯しているのですが、
 街全体が一つの絵みたいにまとまっているんです。
 これはきっと、街の人たちみんなに、【自分たちがリュブリアナという一つの街の一部なんだ】
 という意識がとても強いからだと思います。
 
 普段から建物や外装をみていて、リュブリアナの一部としての意識をもって、デザインしてあるなぁ、
 と思うのですが、このイルミネーションの風景に、あらためてそれを感じました。
 自分の所だけ思いっきり目立ってやろう、と考えている人はあまりいなくて、
 リュブリアナという街をもっと美しくしようよ、とみんなが考えているように見えます。
 誇りと、良い意味での頑固さを持ち続けなければできないことですよね。
 
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