| 【スロヴェニアのお城】
 
  
 スロヴェニアでは丘があれば、そのてっぺんには必ずと言っていいほど、教会か、お城があります。そのお城は11世紀から18世紀ごろまでの支配階級、
 つまり富と権力を持った地主たちの家でした。
 当時はトルコの軍隊がスロヴェニアの村や街を攻めに来ることが多かったので、
 敵が近づいて来た事をいち早く知り、防衛するために、丘の上に教会や城を建てたのだそうです。
 そんなお城たちも、平和な今の時代には一つの風景として、ながめることができるのは、
 とてもロマンチックでおとぎ話のイメージそのままという感じ。
 さて、そのお城ですが、ただの歴史の遺物として存在しているわけではありません。
 現代の人々の暮らしにしっかり活かされているのです。
 「古い建物をきれいに修復して、今もちゃんと使う」というのが当然のことのように行われ、
 街の風景、情景を大切にするスロヴェニアらしく、外は古き美しさをきちんと残したまま、
 中だけを現代の技術をもって、快適に過ごせるようにしてあり、ホテルになっていたり、
 結婚式や、コンサートなどが行なわれるイベントホールになっていたり、
 レストランになっていたり・・・とさまざま。
 
 実際に今のスロヴェニアの若者たちも、ほとんどがお城で結婚式をあげているのだそうです。
 お城で結婚式なんて、いい感じでしょ?!
 
 また、そのお城にまつわる美術品とか、考古学・民俗学的に貴重な資料も大切にしていて、
 お城をそのまま博物館として、展示しているケースもあります。
 中身を改造していないお城でも、ほとんどが見学できます。
 中を自由に歩いたり、塔に登ったりして、かつてのお城での暮らしぶりを想像するのは、とても魅力的です。
 私も、いくつかのお城に行きましたが、壁の石の一つ一つにも遠い昔の記憶がきざまれてるような気がして、
 不思議な気持ちになりました。
 
 首都リュブリャーナのリュブリャーナ城下にに広がる城下町にも、
 中世の町並みが残されていて、外観はそのままでも、中身はマンションやお店として使われています。
 
 
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