【やっぱり気になるヨーロッパ人のバカンス事情】
            
            
            日本人は働き過ぎ、なんてよく言われます。え?そうなの?と、ヨーロッパの話を聞いてみると、
          本当にまあ、びっくりするくらい長いお休みを皆さんとっておられます!
          社会の第一線で活躍しているような人たちも、2〜3週間の夏休みは当然で、
          数回にわけて1週間ずつとったり、どど〜んと休んでバカンスに行ったり。
          それでも、会社はちゃんと動いているんですよね。チームワークがいいのか、普段の仕事効率がいいからか?
          まだまだ、休みに対して罪悪感がはびこっている日本ではなかなかイメージしにくいですよね。
          でも、初めから、長い休みを取ることを前提に1年間のスケジュール管理なり、人事なりをしていると、
          皆が長い休みをとっても社会はきちんと動かせるんですね。その分、一人一人の責任感は重く、
          みんなが人の仕事もちゃんと把握しながら仕事をするという
          プロフェッショナル同士のチームワークが必須となってくるわけですが。
          
          さて、そんな長い休みをみんなどうして過ごしているのでしょう。
          家族がいる場合は、たいてい家族で海や山にコテージを借りて(あるいは自分の別荘で)長期滞在します。
          毎日観光するわけではなく、休みに行くので、ゆっくり眠ったり、読書したり、友達に葉書を書いたり、
          夫婦や親子での時間を味わったり、 と心と体のリフレッシュをするための時間をすごします。
          
          ある女性は、小さな山小屋を持っていて、本当にシンプルな小屋なのですが、
          できる限り夏の間はそこで 過ごすのだそうです。町から離れて、自然の中で寝起きする、
          山の好きな彼女にとってはただそれだけで充分なのです。
          
          そして、またある夫婦は、前半の休みは小さな子供たちをおばあちゃんに預けて
          夫婦二人だけで1週間海へ行き、後半の休みは子供たちを主役にした時間を過ごしています。
          
          今の自分の生き方にとって、何が一番大切なのか?スロヴェニア人たちは、
          その優先順位をいつも考えて行動しているように見えますが、それが休みの過ごし方にも表れているようですね。
          よその人がどうであれ、世間の風潮がどうであれ、今の自分にとって、最高の休みを過ごす。
          考えてみれば当たり前のことが、当たり前にできる国なんでです。