| 【早起きのスロヴェニア 〜学校編〜】
 
 
  
 スロヴェニアの学校は8時始業、45分間の授業を効率よく5〜6校時こなして、12〜13時頃に下校、というのが一般的です。日本だと、始業は8時40分 頃で、下校が14時〜16時
 というところでしょうか。始業時間の差は40分程度なのに下校時間が2時間も違ってくるのはナゼ?
 という感じですよね。
 詳しく説明すると、授業の間の休み時間はほとんど5分間。途中、昼休み頃に20分の休憩もあり、その時に学校が準備する軽食を食べます(ブランチ感覚で、日本の給食ほど食事に重点は置かれていません)。
 そしてまた、授業を受けて、5校時を終えてから下校するのが12時半ごろ。6校時の日はあまりありません。
 だからといって、スロヴェニアの子供たちの学力が低いということはないんですよ。
 とにかく、集中的、かつ効率的に勉強をして、半日は個人の自由時間に、という考え方が
 学校のシステムにもハッキリ出てますね。
 さらにスロヴェニアでは、学校がなんと早番と遅番の二部制になっているところもあるんですよ。早番の生徒が8時登校で、13時下校。そして14時になると、同じ教室に遅番の生徒がやってきて、
 19時までお勉強します。もちろん先生も。つまり、一つの教室を2クラスの生徒が交替で使うんです。
 (日本にも定時制はあるけど、ちょっとニュアンスが違うようです)
 早番と遅番は定期的に入れ替わり、お互いに顔を合わせないんだけど、いつも同じ場所を共有しているという面白い関係が生まれます。机に手紙を書いてやりとりしたり、ほのかな憧れを抱いたり…、
 なんてこともあったりするみたいです。
 
 今はスロヴェニアも少子化傾向にあり、生徒数が少ないので、この二部制をやめたところも多い様ですが、
 イゴールが子供の頃は、二部制が当たり前でした。「スロヴェニアの学校は全て国立だから、
 無駄をしないように、とにかく効率的に考えられているんだよ。」とはスロヴェニア人の弁でした。
 
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