生藤山から陣馬山   2014年4月27日

石楯尾神社8:35〜生藤山〜11:30連行峰12:15〜醍醐丸〜15:30和田峠〜陣馬山巻き道15:55〜16:55陣馬高原下


久しぶりに早起きしてロングコースを歩くことに。去年同じ日に歩いたSさんからスミレが素晴らしかったと聞き、スミレに的を絞っての山行とする。 晴天に恵まれ、Sさん、Mさんと出発。
久々のフル装備でザックが重い。今日こそは納得のいく写真が撮りたいものだ。

予想外に多くの乗客を乗せたバスを降り、早速歩きだすと民家の玄関前に見慣れぬ小さなスミレ。気になって撮っていると、名前を思い出す。斑入り源氏菫。とある植物図鑑で見たものの、あとでこれは園芸種と知ったいわくつきの菫だった。
でも実物は初めて。なるほど、という強烈な印象の菫だ。

山道に入り、前回の記憶を辿ると、もっと花が多かった印象があるが、あれから数年、変わらない方がおかしいのだろう。
しかしすぐに菫の群落が現れる。わ、何だこれは、と思っているうちに思い出す。あ、コスミレだ。名前に似合わず、全然小さくない上に花数の多いこと。これで気分もウキウキしてきて、 歩き始めの体調不良も吹き飛びそうだ。(前日から食べ過ぎで胃もたれが・・・。)

それからはアカネスミレやエイザンスミレ、と飽きさせないのは流石。今日は焦らず、心ゆくまで写真を撮って、 花を眺めて、日のあるうちに降りればよし、の山行。でも、陣馬まで辿りつけるだろうか・・・。
30分ほどで稜線に出ると、後ろからも分岐からも団体さんが。流石GWの初日だけのことはある。

風もなく日差しが強いので暖かい。新緑の中を歩く気持ちよさを思い出す。
甘草水でも沢山の人が休んでいるが、ここも素通り。どんどん進み、三国峠も巻き、生藤山頂も巻いて進む。まあ、ピークには「特に何もなかったわよ」というSさんのお言葉に素直に従い、また、 南側斜面の方が菫に出会う確率がずっと高い、という口実で。

小さなアップダウンを繰り返す。このあたりに○○スミレの群落があったはずだけど・・・と不審がるSさん。でもまだ先にもあるから、と取りあえず連行峰でお昼。 地図を見ると、まだ先は長い。少し荷物が軽くなったことと、稜線歩きの気持ちよさで気分爽快!これでなくっちゃ。

スミレは少しずつ群落を作ったりして、棲み分けしているようだ。ずっとアケボノスミレが続くと思えば今度はタチツボばかり、など、なかなか面白い。巻き道ごとにスミレを楽しみつつ、最後の大きなピーク醍醐丸へ。この辺りでも少しスミレ探索をしてみるが、 今年は少し時期が遅いようで、探していた○○スミレは殆どなし。1週間ほど早かったようだ。
大休止後は気を引き締めて、ミツバツツジの花に慰められながら、ようやく和田峠へ。陣馬山に登る余力がないので、巻き道を進むと、バス停へのコースへの分岐直下に出た。ここはニリンソウの群落や、スミレ各種が見られる絶好のポイントだ。
登り返せばもっと見られたのだが、流石にもう3時半を回っているので諦め、樹林帯を下る道を行く。

1時間1本しかないバスだが、結局臨時便も出て、無事に高尾駅に到着。たっぷりスミレ三昧の1日となった。
久しぶりに歩き(14キロ)、筋肉痛もなく下山出来て嬉しかった。そして、スミレとの再会、出会いも。毎週歩きたいコースだった。山仲間に感謝!

注:コースタイムはかなりゆっくりです。随所で撮影タイムを十分に取ったので。 (但し、最後の下山のスピードは速いと思います。途中で随分追い抜きました。木の根があったり滑る急傾斜なので、山慣れない人はくれぐれも慎重に。途中から車道に合流します。)

スミレの画像はブログでどうぞ!


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