何と14カ月ぶりに所属山岳会の山行に参加。今日は特別な山行なのだ。というのは、昨年秋に怪我をしたIリーダーの復帰第一回山行だから。
ご常連の皆さんが大集合。
新宿の待ち合わせ場所には懐かしい顔が揃って、楽しくバスに乗り込む。
案の定、中央道は大渋滞。個人山行なら、最近は圏央道を利用して高尾あたりから悠々の合流なのだが、今回はそうもいかず、かなり遅れることになった。
で、和田峠から歩き始めるはずが、少しショーカットして、鷲ヶ峰手前の斜面を強行突破。登ってすぐにお昼となる。
お天気は良いが日差しが強く蒸し暑い。ササ藪の中にフウロやタカネナデシコ、そして沢山のトリカブト。多分ここも鹿の食害に遭っているのだろう。由々しき問題である。
大勢でゾロゾロ歩くのは非常に気が引けるが、まあ仕方ない。思いのほかアップダウンもあって、軽い散策気分が吹き飛ぶ。
トリカブト
タカネナデシコ
汗をかきながら花を探して歩くが非常に少ない。ちょっとがっかり。特にマツムシソウは殆どない。ゆっくりとしたペースで進む。時折ウメバチソウも見られる。
鷲ヶ峰に着くと休憩。見晴らしは良い。ここまで来ると、のびやかな尾根が広がって、ようやく漫歩気分になってくる。

ヤマラッキョウ
八島湿原
ヤマラッキョウが可愛い花をつけている。平らなようで小石がごろごろした道はちょっと危ない。脇目ばかりをふっていると転ぶことになる。
が、折角なのでお花を探して必死に歩く。最後尾なのを幸いに、随時写真ストップ。
しかし、種類も数も少なくて、余り良い被写体もない。ようやく八島湿原まで来ると、シカよけの柵が設置され、厳重に囲われているのに驚く。しっかり入口を閉めて中に入ると、植生の豊かさに驚かされる。
びっしりと草木が茂っている。マツムシソウも沢山あるし、湿原の淵を歩けばリンドウ類も。
しかし、良く見れば湿原の中にもヤマドリゼンマイが茂り始め、笹も深くなってきている。放置すればどうなるかは歴然としている。鹿を排除するだけでなく、最小限は人の手も入れなければならない時期にきているようだ。
再度柵を開けて外へ出ると今度はアサマフウロが迎えてくれる。久しぶりだ。沢のほとりには大きなアケボノソウもあり、また(ハバヤマ?)ボクチも咲いている。ママコ(継子)ノシリ(尻)ヌグイという面白い名前の花を教えてもらった。小さな花だが茎に細かい
ギザギザがあって、これで継子いじめをするらしい。和名にはそれぞれ由来があって、その発想の豊かさには敬服させられる。
単調な植生にそろそろ眠くなってきた頃、向こうに車山が見えてきて、木道を延々歩くと分岐に出る。
迷う心配のない整備されたコースながら、足元に岩があったり小石で滑りやすかったりで、私も気を遣う。ましてやリーダーも随分大変だったのではないかと思う。
4時過ぎに駐車場に戻り、ご祝儀のお酒類やNさんお手製の立派なブドウを頂きながら、バスの中は復帰をお祝いするムードの中、渋滞を気にしつつも新宿に向かった。
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