戸倉山   2005年4月16日

コース:
戸倉山キャンプ場9:00〜9:35馬止の松〜10:35金明水10:40〜10:55山頂11:50〜12:05金明水〜13:00キャンプ場


1月3日の竜ヶ岳以来、3ヶ月ぶりの山は、2度目の伊那、戸倉山。前夜発日帰りの山行である。
有名な高遠の桜に合わせての時期とあって、希望者続出、総勢45名となった。私にとっては2002年9月、雨になってしまい期待の展望に恵まれなかった山である。その意味でも期待が高まる。

高遠には随分早く着いたのに、世が明けて周囲を見回すと、何と我々よりも早く来て、開門を待つ車の列があって、びっくり。(私達は3時前には着いていたらしい。)
さすがに全国的に有名な桜の名所だけのことはある。

早めに係員が来て大きな駐車場に入れてくれたが、もうかなりの数の車だ。外へ出るとフリースがちょうどいい寒さ。なるほど、東京より大分寒い。

たっぷり時間を取ってもらって、各自城址公園内を思い思いに散策、撮影。うっとりするほど美しい桜に、どんどんシャッターを切る。

さて、桜を堪能した後は戸倉山へ向かう。キャンプ場を9:00に歩き始める。見覚えのある景色に安心する。
行程もそれほどでもなく、久しぶりの復帰山行にはちょうどいいと思って申し込んだのだが、やや不安を抱えたまま山道を行く。

30分ほどで早くも中央アルプス方面への展望が開ける。体温調節を兼ねて早くも写真休憩。

登っていくとやはり少し息が切れてくる。特に今年の花粉の多さに警戒してのマスクは苦しい。
あ〜自主休憩しようかな〜というタイミングで、休憩+写真ストップ。かなりゆっくり時間を取ってもらって、生き返る。やっぱり体は正直だ。

でも、木曽駒や北アルプス方面までの大パノラマは、疲れを吹き飛ばしてくれる。


<大パノラマ>

やっぱり山はいいなあ〜としみじみ。
気分もすっかり晴れて、元気を取り戻して登っていくと、見覚えのあるあずまやにたどり着く。
ここまで来ればあと一息だ。
みんなが金明水を汲んでいるので私も水筒に汲む。
あずまやには相変わらず大なべがぶら下げてあり、水場もあって至れり尽くせり。

気温が上がってきたが、その割には展望も損なわれず、頂上でのパノラマにも期待できそうだ。
こんな手ごろな山なのに、同行者は中年のご夫婦1組のみ。

さて、あと20分ほどの山頂までの急登がこたえる。途中で水を飲んで、やっと到着。
山頂には山名の標識もある。ゆっくり店開きして、お昼となる。


<戸倉山山頂にて:中央アルプス方面>

久しぶりのご常連とのお話を楽しみながら、お弁当。おいしい"料亭の味"卵焼きをご馳走になる。
時間がたっぷりあるので、本当に贅沢だ。
西峰から一旦下った地点にきれいな避難小屋があり、登り返して東峰となる。ここからは南アルプスの大展望が広がる。


<南アルプスを望む:仙丈・甲斐駒>

新しい薬師如来が鎮座しており、そこには『十蔵』と文字があるが、「十蔵」→「戸倉」のようだ。
樹林に囲まれた山頂ではあるが、なかなかの展望である。

あとは満足感を胸に、足取りも軽く、どんどん降りて行く。最後尾でIさんとおしゃべりを楽しみながら、足元には注意して進む。

あと少しでキャンプ場というあたりで休憩。そう、ここで休憩を取ることが何よりも事故防止になることを、Iリーダーは熟知しているのだ。さすが。山はバスに乗り込むまで決して油断してはならない。

さて、キャンプ場にはトイレもあり、小川に沿って水芭蕉が咲いていた。
今日は山にはキャンプ場に咲いていたネコノメ以外にはめぼしい花は見つからなかったが、高遠の桜を見たのだから文句は言えない。
それに、今回は展望に恵まれ、再訪した意味があったというもの。

まだ余裕があるので、帰りに光前寺に詣で、立派な建物にびっくり。しだれ桜で有名らしいが、既に何台も大型観光バスが来ている。
霊犬早太郎という銅像があって、ペットお守りも売っているのでおみやげにする。

高速に乗って駒ヶ根あたりでは、みんな既にビールと疲れでうつらうつら。
今日は花尽くしの旅でもあって、中央道を一旦降りて、『日本一の桃の里』のピンクの絨毯を楽しみ、一宮からまた高速に戻って、一路新宿に向かった。

久しぶりの山行で、本当に生き返った。体も心もリフレッシュ、山と山仲間の皆さんに、感謝。


戻る 山一覧へ