コース:馬越峠5:35〜6:35天狗山6:55〜[休憩20分]〜9:05男山9:30〜11:00御所平
以前から歩いてみたかった天狗山〜男山。ツンと尖った二峰は川上村からとても目立ち、岩峰ならではのスリルも期待できそうだ。 Hリーダー以下、今回は14名、ちょうど良い人数だ。日帰り圏内だが、今回は夜行とし、早朝から歩くことになっている。 問題はお天気。予報では、朝から雨→午後から雨、と多少改善したものの、どうやら降るのは確実のようだ。
さて午前2時には信濃川上駅に着き、しばらく仮眠の後、5時に登山口をめざす。
さて、何度もカーブを切って林道を登り、着いたところは馬越峠(1650m?)。峠を挟んで2,3台ずつの駐車スペースがあり、「天狗山自然環境保全地域」の標識。 これで、夜行明けの重い体も、すっかり元気を回復。さあ、他にどんな花が咲いているのだろう。・・・日も差してきて、高曇り。急登も苦にならない。
葉を広げたこの群落は?と目を凝らせば、僅かに赤い蕾の形と色からベニバナイチヤクソウに違いない。咲いたら一面のお花畑だろう。
朝食を兼ねての大休止、私はコーヒーと洒落込む。これだけでもう満足満足。 さて、ここから先は道は左へ急降下、一気に下った後で岩壁を右へ回り込んでようやく稜線に出る。足場の良いところで振り返ると、なるほど天狗山はそそり立つ岩峰だと納得。
さて稜線に出ると今度は明るい樹林帯。急に歩きやすくなって、一面のスミレ畑となる。タチツボスミレだが、アカフ・タチツボスミレのほかに、真っ白なスミレも。
細かなアップダウンをこなしていくと、今度はシャクナゲの木が多くなり、進むに連れて岩場を越えてやせ尾根になってくるとシャクナゲの花も見られるようになる。
大深山遺跡からの道を合わせ、男山直前の小ピーク手前で大休止。ここを巻いて行くと、岩の基部にヒメイチゲとツルネコノメ。
最後の急登の手前に下山路(御所平への分岐)があり、帰りはここまで戻ってくることになる。 高低差は少ないものの、岩場もあり、変化に富んだ縦走路の後に、この大パノラマ。
今日は朝から雨、何も見えず写真も撮れずに歩くことを覚悟していただけに、本当に嬉しい。
さあ、あとは下るだけ。 それからフデリンドウと時折ヒゲネ・ワチガイソウも。
急降下が終わると今度は広い林道歩き。新緑の向こうに男山が顔を出している姿はなかなかのものだ。
車も走れそうな広い林道は随分と長い。しかし、まだまだお花は一杯。あちこちにワダソウ(和田草)が咲いている。葯(ヤク)の赤い色がチャームポイントだ。
楽しい散策もようやく終わり、無事下山、待っているバスに乗り込む。 |