コース:
根場9:10〜9:25登山口〜12:10雪頭ヶ岳12:50〜13:05鬼ヶ岳〜13:30金山13:40〜14:30十二ヶ岳14:35〜16:15桑留尾
今日はネットサーフィンで見つけた可愛い花、コイワザクラを求めて雪頭ヶ岳へ。 ところが、中央道を走り、大月から河口湖方面へ分れると、とうとう土砂降り。今日のコースには岩場や痩せ尾根があり、滑ると非常に危険である。 すると皆さんも心得たもので、『今日は山はやめて温泉にしましょう〜♪』と意見が一致、とりあえず登山口まで行って判断することになる。 半分諦めていたところ、だんだん空が明るくなり、次第に日が差してきて、とうとう根場(ねんば)の駐車場に着く頃には上がってしまう。 昭文社の地図では雪頭ヶ岳まで2時間40分となっているが、半信半疑のままノンビリ歩いて行くと15分で改めて登山口の標識が出てくる。沢を渡ってジグザグに登っていくが、緩むことなく登り続ける内に早くもバテてくる。
日差しが眩しくなり始めた頃、足元には沢山のスミレ。 マルバスミレの白い花、タチツボスミレにエイザンスミレ、そして紫のベルベットのようなアカネスミレ! さて、一本調子に登っていくのですぐまた息が切れるものの、高度につれて少し涼しくもなり、いつの間にか辺りは瑞々しいブナの新緑に変っている。 登山口では先行グループがいたものの、その後は誰も登ってこない。静かな山を満喫し、良い空気を一杯に吸い込んで、生き返る心地がする。 ブナに慰められて登っていくと少しずつ岩肌が見えてくる。もしかして、もうすぐ頂上?と甘い期待を抱くものの、まだもう少しありそうだ。
近寄れないような断崖に1輪ポツンと咲いているのかと思ったら、大きな岩一面に沢山並んでいるのには驚かされる。
少しなだらか尾根を歩いて少し岩っぽい尾根を詰めると、ようやく開けた雪頭ヶ岳に到着。目の前は霞んでいるものの、富士山がお出迎え!さあ、お待ちかねのランチタイムに突入。目の前には西湖が広がり、明るい草原にはリンドウが一杯。踏まないように気をつけて、各々腰を降ろす。 バテたのと、撮影タイムが長かったこともあるが、駐車場からちょうど3時間。確かに、コースタイムの通り2時間40分は要りそうだ。 もう青空が広がり、夏の雲。下山まで雨の心配もなさそうだ。むしろ雷が怖いほど。 よく見れば、鬼の『角』を回り込むように道がついている。 少し休んでいると、十二ヶ岳方面から団体が上がってくるが、中には「怖かった」と言いながら顔が引きつった女性も。 しばらくは問題ないコースだが、だんだん岩っぽくなり始め、痩せた岩場の通過が現れる。
まずは鎖のかかる岩場の下降とトラバース。足場を確認し、申し送りながら慎重に降りる。 全員小さな鞍部に降り立つと、今度は目の前に『壁』があり、7,8mあるだろうか。上からロープと針金が複数垂れ下がっている。 登ろうとするが、足がかりが浅く、木の根とロープを頼りに腕力で這い上がる必要がある。 またしばらく歩きやすいフカフカの道を行くと、コースから見下ろす斜面にコイワザクラが咲いている。 ちょうどいい時期に当たったようで、今日は総数で一体何輪見たことだろう。嬉しい誤算だった。 満足して岩場を登ると十二ヶ岳。小さな祠が2つある。目の前には大きな富士山。もう14:30になっている。
疲れが出る頃なので気をつけて行きましょう、と声をかけつつ、どんどん降りて行く。途中の花は、登りとちょうど逆を辿り、スミレが現れる。アケボノスミレの優しいピンクが嬉しい。 それでもどんどん歩いくと、今度はどこまでも平らな道が伸びている。こんなに平らでどうするの?と思うがしばし話に花が咲く。 まだ重い果物を背負って下さった方もあり、休憩に頂いて、更に元気を取り戻す。
標高はどんどん下がっていくが、これまた膝に来る下りだ。 下から車の音が聞こえ始め、それが大きくなってくると、ようやく桑留尾に到着。16:15になっている。行動時間が7時間、久しぶりに歩き応えのあるコースだった。 降りたところはホテルと「いずみの湯」。でも本日のお風呂は別のところへ。
今日は花も岩場も堪能して、予想外の良い天気に変り、大満足の山行となった。 |