背振山   2018年4月2日

コース:
車谷登山口〜矢筈峠〜山頂〜椎原峠〜登山口
車谷登山口8:50〜9:50林道出合〜11:30矢筈峠〜12:10山頂手前広場12:45〜13:00山頂13:10〜13:35矢筈峠〜14:15唐人の舞14:20〜14:55椎原峠15:05〜林道出合15:50〜16:10椎原峠登山口〜16:15車谷登山口

九州の山2座目は、300名山の背振山1054m。
車谷登山口への道も、すれ違えない隘路と聞いている。バス停からの道が入り組んでいるので慎重に進み、大井出橋、辻橋を直進し、いよいよ隘路を船越橋へ。
途中左への広めの道があり、このまま直進するには勇気が入る箇所。(実はこちらへ迂回しても船越橋に出られる。帰りに間違えてこちらに進んでしまったので。)
林道工事のためトラックも行き来すると聞き、心配したが、平日ながらそれもなく、無事登山口へ。他に車はいない様子。橋の前後左右に適宜2,3台ずつ停まれるスペースがある。

今日は車谷コースを登り、山頂を経て椎原峠経由で戻る,それなりのロングコース。また、車谷コースはやや迷いやすいとも聞く。渡渉もあるのでスパッツ装着。静かな山歩きの開始だ。
芽吹き始めた山は美しい。苔生した岩は日本庭園のよう。沢音を聞きながら登っていく。今日お初の花はハルトラノオ。咲き始めだ。
案外花が少な目か。カッコウや野鳥の声を聴きながら歩く。標識が現れるあたりからようやく今日もお目当ての花が現れる。


が、先月異様に暖かかったせいか、花は終わりかけ。実をつけたものも。でもまあだんだん数を増し、今日も撮影会開始。
登りながら沢山の花に挨拶。時折、ウズラ葉のものや、葉が紫の個体も。バリエーション豊富だ。気をよくして登っていくと林道出合。
立派な林道は左へ進み橋を渡るとすぐにまた山道に入る。少しずつ高さを稼いでいく。

一層静かで貸し切りの山は何よりのご褒美。でも沢沿いに何度も渡渉し、また倒木もあるのでルートの見極めは必要だ。よく見ればテープやケルンもあるが、初心者だけでは覚束ないだろう。
暑くて参る。が、嬉しいことに、標高が上がったら、ちょうど見ごろの状態でまた沢山あの花が待っていてくれるではないか。今回この花だけで一体何枚撮ったことだろう。


気をよくして苔生した岩の間の沢と渡り返していくうちに、ようやく空が開け、峠が見えてきた。手前にロープがあると聞いていたが・・・。
実際はちょっと拍子抜けするような状態。でも、あれば助かるだろう。で、上り詰めると何と舗装道路。照り返しで暑い。自衛隊のある山頂まではこの舗装道路にジリジリ焼かれて歩くのはキツイ。
でも、道端にも花。日当たりが良いのでシハイスミレ、タチツボスミレ、etc.

途中でショートカットのように自然歩道が走り、暑さを避けて入ると笹原。その中にも実は花があり、楽しませてくれる。 山頂方面が見えて、東屋のある広場に出た。(ここまでの道路は管理道路なので一般車は入れない。) 時間も時間なので先にここでお昼にする。



一服してから階段を上り、トイレによって、いよいよ神社のある山頂へ向かうが、自衛隊の金網の向こうに役行者像。かなり年季の入った石段を上ると、これまた傾いた灯篭。歴史を感じさせる背降神社の奥に三角点。金網の奥は大きなレーダードーム。
長居は無用、トイレ舎まで戻る。ここへは車道がつながっているので、神社・山頂へは登山不要。
また稜線の車道を下っていく。往路の矢筈峠を通過し、少し登って気象庁のレーダー方面へ。やっと舗装道路から解放されて山道に入るとほっとする。九州自然歩道だそうだ。

樹林帯の下は笹原。えぐれた道もあり、急に雰囲気が変わる。歩きなれた山とは違い、イヌシデ、アカガシ、ミズナラなどだそうだ。
花が無いね〜と言いながら歩いていくと、小さなピンクの花が目に留まる。おお、筑紫ショウジョウバカマだ。咲き始めは色が濃くてかわいらしい。

気分よく歩いていくと唐人の舞に出る。ちょっと入ると巨岩があって、福岡市方面の展望があるという。が、岩に登らない限りよく見えず、すぐに稜線に戻る。
すると、すぐに一気に視界が開ける地点に出た。なんだ、ここの方が絶景じゃないの。
今日初めてのハイカーとすれ違う。大分からとか。

次のポイントは椎原峠。ここから下り、登山口へ戻る周回コースだ。
どんどん下り、また沢音が聞こえだすとまたツクシショウジョウバカマが迎えてくれる。
渡渉が始まる。滑りやすい岩もあるし、一部ロープもあるが、ここにロープが欲しいという難所には何もない。濡れた狭い絶壁のへつりもあり、気が抜けない。
狭く崩れそうな箇所もあり、慎重に進む。

往路と同じ林道を横切ると雰囲気も明るくなり、乾いた樹林帯に。今度はスミレの饗宴。
そして、向こうに異様な樹林が見えてくる。メタセコイヤだそうだ。そこだけ色が違う巨木群。

メタセコイヤの林

もう残り僅かなのでスミレと遊んでから降りていく。車道に出て、少し戻ると車が見えた。
この山は、往路復路共に沢筋の道が歩きでがあって面白かった。九州の山、是非また!

コースお花の画像はブログでどうぞ。

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