六甲山   2018年3月25日

コース:芦屋川〜風吹岩〜雨ヶ峠〜七曲り〜山頂〜有馬温泉

タイム:芦屋川駅8:25〜8:55高座ノ滝9:00〜10:00風吹岩10:20〜11:20雨ヶ峠11:55〜12:20七曲り〜13:15一見茶屋13:25〜13:30山頂13:40〜14:45有馬温泉登山口(かんぽの宿前)

甲子園に行く度に気になっていた六甲山。登るなら春、今年こそ!と意を決して登山用具をもって大阪に乗り込む。勿論、夜行バスで。
翌日の試合に快勝し、梅田での大祝勝会+有志の二次会を経て、早めに新大阪のホテルに到着。目覚ましをセットして早めに就寝。

さて、目覚ましより早く起き、外が明るいのを確認して、傘と合羽のズボンを抜いて、少々軽量化。
今回は久しぶりの本格登山、標高差もしっかりある。先週、3か月ぶりに高尾を歩いたものの、身体はまだ全く山仕様になっていない。キツイことは予想できるが、まあ夜までに大阪に戻ればよいので、時間はたっぷり。

6:30からのホテルの無料朝食が意外と内容も充実してよかった。たこ焼きまであったのはご愛敬。気をよくして、阪急の芦屋川駅へ。

人気のコースとあって、高尾山のようにハイカーが多い。駅の外に立派なトイレもある。駅から標識が完備され、また人もたくさん歩いているので迷う心配はなし。
咲き始めた桜に励まされ、川に沿って市街地を歩いていく。日差しが思いの外強い。今日は暑くなるかも。

コンクリートの坂を上がっていくのは朝イチにはちょっと辛い。車庫に高級車が2台並ぶ高級住宅街。流石、芦屋だ。
日本有数の高級住宅街に、たくさんのハイカーが歩いているのは何だか違和感が。・・・ともあれ、坂はいよいよ急になる。暑い。薄手のダウンを早速脱ぐが、まだ暑い。
やっと山に近づいて来たかなというあたりで他の人に倣って靴ひもを結び直していると、タクシーがすり抜けていく。
やっと土の斜面が見えるとスミレ。今日もたくさん花に会えるといいな。

駅から30分でようやくネットで見た茶屋を抜けて、高座ノ滝。一気に斜面を登って、登山開始。
10分ほど歩くと白っぽい岩場を登るようになる。暑いのと、急登でかなりのペースダウン。
これがロックガーデン?

それに、元気一杯の若者集団などを随時先行させるため、さらに遅くなる。

立ち止まりながら何とか進み、送電線を2本通過したらようやく次のポイント、風吹岩。沢山の人が休んでいる。ここまでで既に暑さで青息吐息。ちょっとした岩の上に座り込む。ふ〜。

実は寒いかも、と厚手のシャツに保温下着。だいぶ汗をかいた。とにかく、水分補給。昨日頂いた銘菓を食べて、やっと少しほっとする。
でもまだまだ先は長い。さっきミツバツツジが咲き始めていたが、撮る余裕なし。
そういえば、確か、ここらはイノシシ出没注意のはず。不用意にザックを地面に置かないようにしなければ。・・・でもこの人の多さ。本当にイノシシは出るのだろうか。

重い腰をようやく上げ、登山再開。少し道はなだらかとなり、木陰もあって、だいぶ楽になる。前後に人がいなくなって静かだ。
と思ったら、急に横でカサカサと物音が。
え?
あれ、誰かいる??

振り返ると、

わ!

と、運悪くそこへ家族連れが通りがかる。イノシシはトコトコと近づいて、犬のようにクンクンとハイカーの臭いをかいでいる。
「動かない方がいいですよ!」

暫くすると、イノシシは悠然と歩き去っていった。
不幸中の幸いとはいえ、一つ間違えば大変なことになる。後になって一層ゾッとした。

後から思えば、よく出るという風吹岩から10分ほどの距離。このあたり一帯にいるということだろう。くれぐれもご注意あれ。

さて、横池分岐を通過して暫く歩きやすい道を行く。ゴルフ場も通過、少しまた登りになると、そのうち木のベンチが沢山並ぶ地点を過ぎると雨ヶ峠。
この後に最後の難所「七曲り」が控えているので、ここで早めに昼食とする。黄色い木の花(トサミズキだった)が綺麗。ベンチもあり、たくさんの若者が休憩している。

念のため私はベンチに座り、ザックを高い位置にキープ。イノシシ対策だ。
コーヒーを飲み、パンをかじって大休止。バテたと言ってもだいぶ捗った。少し気が楽になる。それにしても、暑い。

気合を入れて、歩き出す。ちょっと下って沢沿いになる。小さな流れを渡ると石の急階段が見えてきた。これが七曲り?
どんな難所かと思ったら、急登が延々と続く訳ではないようだ。緩急つけての長い道のりという感じ。そして、上からバイクの音が聞こえるようになると、一軒茶屋。おお、山頂はもうすぐ!

折角なのでサイダーを頼み、涼しい店内で一服。
外に出ると、車道の先にトイレがある。立ち寄った後、車道を延々上がっていくと、ようやく開けた山頂へ。ついに到着!駅を出てから4時間。
山頂

舗装道路を戻り、今度は下り。しかも、何だか易しいお散歩気分の道だ。ちょっと拍子抜けする。
道は時折ザレた急坂もあるが、歩きなれた感じの山道で、スイスイ進む。登りと逆に、どんどんハイカーを抜かして調子よく降りていく。コースタイムよりだいぶ早いかも。

途中で「有馬温泉・有馬神社近道」という標識があり、念のため地図で確認するが、みんな無視して下っていくので私もこのままいくことにする。
九十九折を下っていくと眼下に温泉街が見えてきた。
おぉ!もうすぐだ!

建物がどんどん大きくなってきて、あっけなく車道に飛び出す。14:45、下山完了。源泉かけ流しの金泉があるというので、目の前のかんぽの宿で汗を流す。
今日も27000歩。同じ数でも、先週の高尾とは質が違う。頑張った自分を誉めたい気分。

あとは温泉街をゆっくり下り、バスを予約して大阪に戻る。
甲子園と六甲、充実の関西を楽しんだ。

その他画像はブログでどうぞ。



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